フラワーギフト

ラ・メールコラム > フラワーギフト > 大人の女性へのギフトには百合の花がピッタリ!百合の魅力と贈る際の注意点

大人の女性へのギフトには百合の花がピッタリ!百合の魅力と贈る際の注意点

百合と聞くと、あなたはどんなイメージをお持ちでしょうか。エレガントさと凛とした美しさを併せ持っている百合の花は、大人の女性に人気があります。

それと言うのも、昔から「立てば芍薬(しゃくやく)、座れば牡丹(ぼたん)、歩く姿は百合(ゆり)の花」という言葉があり、百合は女性の美しさの象徴となっているからです。今回は百合の魅力と、百合を贈るのにピッタリのシーン・また百合をギフトにするときに気をつけたほうが良いことなどを詳しく解説していきましょう。百合の種類や魅力を徹底的に紹介していきますので、最後までチェックしてみてください。

百合の花の魅力とは?

百合の花は、しっかりとした茎の先に俯いて咲く大きな花の姿が印象的です。また、風に吹かれてしなやかに揺れる姿が、女性がしなやかに歩く様子と重なって見えることから、美しさのシンボルとして諺にも引用されました。それではそんな百合の魅力は何なのでしょうか。ここでは基本的なデータを整理していきます。

百合ってどんな花?

百合はユリ科ユリ属に分類されている多年草です。今ではさまざまな色や品種がある百合ですが、かつての日本では野山に自然に咲く花でした。現在はその数は少なくなったものの、テッポウユリやササユリなどはまだ健在で、日本の夏を彩ってくれています。

世界には100種類以上の原種の百合がありますが、そのうちの15種類が日本のものです。昔はその美しさから「古事記」や「日本書紀」の中にも登場しており、奈良時代になるとたくさんの詩人が百合の花を詠んだと言われています。

また、園芸ブームになった江戸時代には「スカシユリ」が誕生し、ますます人々の生活の中に百合の花が浸透していったのです。

百合に秘められた花言葉

百合の花は気高く楚々とした佇まいが美しいため、多くの女性に愛されています。ですから、人生の中で記念にしたい日や誕生日、特別な日の贈り物にもピッタリなのです。では、百合にはどんな花言葉が込められているのでしょうか。

純粋

今でこそ百合は豊富な花色を持っていますが、昔は百合と言えば白というイメージが強かったのではないでしょうか。俯きがちに咲くその姿と純白が持つ印象が「純粋」という花言葉になりました。

無垢

無垢とは「心身ともに清らかなこと」を表しています。キリスト教では、百合の花は聖母マリアにちなんで母性のシンボルとされてきました。数ある歴史を繙いてみても、百合はどんなエピソードの中でも汚れのないイメージとして描かれていたのです。

威厳 

威厳という言葉には近寄りにくいほど堂々としているという意味があります。美しいのに高圧感もなく、楚々としたその姿を見ていると、こちらまで背筋が伸びてくるような感じがしますね。

その他の花言葉について

上記のように、百合は花言葉でも、花姿から神聖な花として取り扱われることが多いですが、上記に書いた以外にも複数の花言葉があります。

ここでは色別・品種別に主なものを紹介しましょう。

カラー別

純粋・威厳
優しさ
ピンク 富・思わせぶり
陽気・偽り
オレンジ 愉快・軽率

品種別

  • カサブランカ

花言葉:「威厳・高貴」

カサブランカはオランダで品種改良された花で、百合の女王とも言われるほど美しいです。

満開になると花びらの直径が20cmを越えるほど大きいのも魅力といえます。他の百合のように斑点がないのが特徴です。

 

  • ヤマユリ

花言葉:「飾らない愛」

ヤマユリは白く大きな花びらが特徴的で、真ん中に黄色とブラウンの筋が入っています。強い香りがあるのもこの花の特徴です。

 

  • テッポウユリ

花言葉:「甘美・純潔」

日本が原産地のテッポウユリは、日本ではもっともよく見かけるのではないでしょうか。冠婚葬祭などで活用されているのは、ほとんどがこの品種です。また、聖母マリアのシンボルでもある「マドンナリリー」も、テッポウユリが由来になっています。

百合を贈るのに最適なシーンは?

人生の節目ではたくさんのお祝いの場面がありますね。その瞬間を彩り豊かにするためにも、花束のプレゼントはおすすめです。特に百合は、古くから多くの女性に愛されて来たので、もしどの花にしようか迷っているのなら、清楚な雰囲気を持つ百合はいかがでしょうか。ここでは、百合を贈って喜ばれるシチュエーションをご紹介します。

誕生日

誕生日は1年に1度の大切な日です。そんな日にはとびきり豪華な百合の花を贈って祝福の気持ちを伝えてみませんか。大輪系の百合を白とピンクのミックスで束ねれば、華やかなお祝いのシーンにピッタリです。百合は花持ちが良く、次々と開花するので長い期間楽しむことができる点も嬉しいですね。

母の日

キリスト教では、聖母マリアのシンボルであると伝えられている百合は、母の日にもふさわしいギフトです。聖母マリアに捧げられた百合は純白だったことから、白い百合は純潔を表しているとも言われています。

神秘的だけれど、どことなく不思議なオーラが漂う百合は、ラクスパーやかすみ草などの小花と合わせると優しい雰囲気に仕上がりますよ。

結婚記念日

エレガントで美しい百合は、結婚記念日のお祝いにもおすすめです。何気なく毎日一緒にいると、なかなか言えない言葉もあるでしょう。そんなときこそ、記念日はチャンスなのです。例えば、メインのプレゼントにカサブランカなどの豪華な百合を1輪添えるだけでも、心温まるギフトになるでしょう。

百合を贈る際の注意点

毎年品種改良が進み、グレードアップを続けている百合は、見た目も美しく清楚で良い香りがするなどの魅力があります。また、大きくゴージャスな花を咲かせるため、さまざまなお祝いギフトにもピッタリです。

しかし百合を贈る際にはいくつかの注意点があります。もし知らないで贈ってしまうと、思いがけず相手に不快な思いをさせることがあるため、ここだけは押さえておきましょう。

花粉があるので気をつける

百合には花粉があるため、花粉が落ちることで部屋を汚してしまう可能性もあります。したがって、飲食店などの開店祝いに百合を贈る際には気をつけるようにしましょう。花粉が洋服につくと落ちにくいので、プレゼントに使用するときはあらかじめ花粉を取り除いてもらうと良いですよ。

百合の色や種類にも配慮する

百合をプレゼントするときは、色にも配慮が必要になります。その理由は、白い百合は仏花として使われることもあるからです。白い百合をセレクトするなら、他の色とミックスさせたり、明るい色の小ぶりな花を組み合わせるようにすると誤解を招かずに済むでしょう。

また、黒い百合には「呪い」という花言葉があるので、プレゼント向きではないかもしれません。他にも、ピンク色には「思わせぶり」、黄色には「偽り」など、色によってはネガティブな花言葉が秘められています。

もし贈り物に使うときは、メッセージを添えるなどの配慮を忘れないようにしてくださいね。

香りが苦手な人には強い匂いは避ける

百合には甘くて芳醇な香りがあります。それを好む人も多いですが、中には苦手な人もいるのです。したがって、強過ぎる香りがする花を、開店祝いや開業祝いなどの人が多く集まる場所に贈るの時は注意が必要です。特に飲食店などは、料理の風味を損なうことがあるので気をつけてください。

百合を取り入れたオシャレなプレゼント

ボリュームがある花びらと気品に満ちた外見が人気の百合は、リーズナブルな価格も魅力的です。プレゼントのスタイルや組み合わせる花によって、和風にも洋風にもアレンジできる点も優秀ですね。それでは百合を取り入れた花ギフトには、どんな種類があるのでしょうか。

花束/男性への贈り物にはグリーン系でクールに決めて

男性への贈り物なら、クールな印象のグリーン系統の花束がおすすめ。例えば、グリーンのガーベラやジニアなどと合わせても素敵ですし、レモングリーン色のデンファレなら花持ちも抜群です。

また、フリルのように可愛いグリーンのラナンキュラスとグリーンローズ・白い百合を組み合わせると、色のグラデーションを楽しむことができるでしょう。

鉢植え/ローズリリーは特別な日のギフトにピッタリ

園芸好きの方への贈り物なら、バラのような印象の八重咲きの百合(ローズリリー)がおすすめです。こちらの品種は、カサブランカのような甘い香りはそのままですが、花粉がないので贈り物に向いています。

鉢植えの百合ならば、上手に育てると来年以降も美しい花を鑑賞することができますね。ローズリリーは百合を品種改良して作っているため、花言葉は基本的に同じです。

アレンジメント/百合が主役のそのまま飾れるフラワーギフト

アレンジメントフラワーの優れている点は、箱から取り出してそのまま飾れるところです。こちらはオシャレな籠や陶器に吸水スポンジを入れて花を挿しています。したがって、吸水スポンジが乾く前に水を与えるようにしましょう。

例えば、母の日のプレゼントには、大きめの白い百合に淡いピンクのカーネーションや落ち着いたベージュ系のバラ(ジュリア)などと合わせるとオシャレになります。

百合の分類について

百合の花をプレゼントしたいけれど、あまりにもたくさんの品種があるから迷ってしまうという人は多いでしょう。それほど種類が豊富で、日々新しいバリエーションの百合が誕生しているのです。世界中で栽培されているこの花は、原種だけでも100を超えています。

まず、百合は花の形によって「テッポウユリ亜属」「ヤマユリ亜属」「スカシユリ亜属」「カノコユリ亜属」の4つの亜属に分類されているのです。

それぞれ詳しく紹介していきましょう。

テッポウユリ亜属

テッポウユリ亜属とは、原種のテッポウユリの姿形を受け継ぐ系統の花になります。筒部分が長くラッパ銃に似ていることが名前の由来になったこの花は、キリスト教信者の間では、神聖な花として愛され続けています。

では、日本で咲く百合がどのような道筋で、外国に渡るようになったのでしょうか。実は江戸時代に日本を訪れていた医師シーボルトによってヨーロッパに伝わったとされているのです。清楚でエレガントなこの花は、冠婚葬祭でも用いられることが多かったとされています。

テッポウユリ亜属の仲間には、ピンク色の花が可愛い「ササユリ」や、病害虫に強くガーデニング向きの「リーガルリリー」もありますよ。

ヤマユリ亜属

こちらは日本の本州が原産地となっている種類で、ヤマユリ亜属の親となる原種です。上部が広く下に向かってすぼまっており、花は横向きに咲き、花弁はそり返っています。ヤマユリは、甘い香りが強いのも持ち味です。また、花弁に斑点があるのも、こちらの系統の特徴でしょう。

ヤマユリの球根は高級食材として広く知られています。ゆり根は古くから高い栄養価があると言われていて、薬用としても使われているのです。

ヤマユリ亜属の仲間には、伊豆諸島が原産の「サクユリ」などもあります。

スカシユリ亜属

スカシユリ亜属は花が上向きに咲くので、百合の中では珍しい系統です。花びらの先の部分は広く、付け根が細くなり透けていることから「スカシユリ」という名前になりました。黒い斑点があり、香りが少ないのが持ち味です。

スカシユリ亜属の仲間には、直径5cmくらいの花を持つ「ヒメユリ」や北海道などに自生する「イワトユリ」などがあります。この種族の百合は、明るい花色が多いのも大きな特徴です。

カノコユリ亜属

カノコユリ亜属は、花が下向きかやや斜め下向きに咲きます。花弁にある斑点が鹿の子模様に似ていることから、「カノコユリ」という名前がつけられました。

また、花びらが大きくカールしそり返っているのも、この系統の百合の特徴になります。オレンジ色が鮮やかな「オニユリ」や、葉が輪上につく「クルマユリ」などもカノコユリ亜属の仲間です。

百合の花を長持ちさせる秘訣(切り花)

さまざまなシーンで贈り物として人気がある百合の花ですが、どうせ贈り物として贈る、もしくは貰ったなら、長持ちしてもらいたいですよね。では。切り花の百合は、どんなお手入れをすれば長持ちするのでしょうか。

花は、お世話の仕方によって花持ちの良さが大きく異なります。ここでは、切り花の百合を長持ちさせるコツや花粉の取り除き方を解説していきましょう。

不要な葉っぱを取り除く

花屋さんで百合を購入したとき、下の方まで葉っぱがついていることがあります。その場合は、花器に入れる前に、水に浸かってしまいそうな葉は処理するようにしましょう。その理由は、雑菌が増えやすくなって嫌な匂いの原因になるからです。

また、余分な葉っぱを取り除くことで、必要なところにしっかりと栄養が行き渡りやすくなります。

花粉を取り除く

百合にはたくさんの花粉がついています。この花粉を予め処理すれば、部屋を汚すことなく花を楽しめるでしょう。

花粉を取り除くときは、蕾が少しだけ開きかけた段階だと簡単です。花びらが開くほど花粉も大きくなり、ベタベタして処理がしにくくなっていきます。取りにくいときには、割りばしなどを使って行うのがおすすめです。

水替えはできるだけ毎日する

百合は花屋では1年中置いてあることが多いですが、最盛期は夏です。したがって、飾って置く室内の場所や温度が、長持ちさせられるかどうかの決め手になります。

花を長く楽しむためには、できるだけ涼しくて風通しが良い場所に飾るようにしましょう。百合のような球根の花は、きれいな水が必須です。水が汚れると傷みも早くなるので、できるだけ毎日水を替えるようにしてください。

また、水替えをする際、茎にヌメリがあったら水道水でよく洗い流してあげましょう。園芸ショップに置いてある切り花用の延命剤を使う方法もありますよ。

豪華な百合の花は特別な日のプレゼントに最適

たった1輪だけでも凛としたオーラを放つ百合は、大切な日のギフトにピッタリです。最近は花をチョイスする際に花言葉を重視する方が増えていますが、そういった意味でも素敵な花言葉を秘めている百合なら安心ですね。

ただし、ピンクや黄色の百合には、少しネガティブな花言葉もありますので、もし贈るのならメッセージなどを添えて誤解を招かない工夫をしてください。

また、百合のプレゼントには、さまざまな種類(スタイル)があります。例えば、花束なら母の日や結婚記念日に、アレンジメントフラワーならそのまま飾れるので、男性への誕生日プレゼントにも最適ですよ。

夏が旬の百合は丈夫な花です。ぜひ大切な人へのギフトにいかがでしょうか。大切な人に百合を贈りたい方は、ぜひフラワーギフトラボの百合をご覧ください。さまざまな色の百合の中から、きっと贈り物に最適な百合が見つかるでしょう。