オレンジ色の花束が与えるイメージは？ビタミンカラーで作る花束

花束選びでは、まとめられている花束の色によって、受け取ったときの印象も違ってくるものです。そのため、花の種類だけでなく、色にも注目して選ぶと良いでしょう。ビタミンカラーのオレンジ色の花束は、性別や年代を問わずに手渡しやすいカジュアルさがあります。他にも、オレンジ系の色がもたらす色の効果が期待できますよ。

この記事では、オレンジ色の花を使って作るビタミンカラーの花束について、オレンジ系花束の魅力や色効果から、花束のオーダーに役立つ選び方をご紹介します。オレンジの花色を持つ、おすすめの花の種類も載せているので、花束選びの参考にしてみてください。

果物のオレンジが由来の前向きな色

赤と黄色の中間に当たるオレンジ色は、ビタミンCが豊富な柑橘類、オレンジから由来している色です。オレンジ色には、ネガティブな心を前向きなポジティブな方向へと導いて元気を引き出してくれる力があります。

みかんやオレンジを思い浮かべるオレンジ色は、絵を描くときに「光」や「太陽」に多く用いられる色です。明るい印象があり、「活発」「明るい」「元気」などのイメージが持たれています。「楽しさ」「喜び」など、喜怒哀楽の中の「喜」「楽」に当てはまります。

性別や年代イメージがないビタミンカラー

柑橘系を連想する色であることからビタミンカラーとも呼ばれます。ピンクや青のような性別的な印象がない中性的な色で、老若男女に受け入れられる親しみやすい色です。記念やお祝いごとのプレゼントとして渡す花束にピッタリの色と言えるでしょう。

オレンジの花束はタイプ選びから

性別や年代に関わらず喜ばれやすいオレンジ色の花束にしたいと決めたら、次は花束のタイプを選びましょう。花束には、大きく分けて2種類があります。同じ花と本数で使っても異なる印象に仕上がるので、相手の雰囲気に合うものはどちらなのか、花束を実際に手渡すシーンではどちらが合うのかを考えて選んでみてください。

ワンサイドブーケ（スタンダードブーケ）

ワンサイドブーケは、ロングタイプの花束です。ワンサイド、つまり片面から花束を見て美しくなるよう束ねられています。

茎の長さがある分、持ち手部分が長いので、式典や発表会などのシーンで手渡される際に選ばれやすいブーケです。人前で渡すときは、もっとも美しい面を観客側へ向けて渡します。

もちろんプライベート用の花束として選ぶのも良いでしょう。1本1本の長さがあるので、使用する花の本数が少なくてもボリュームを出せるというメリットがあります。「バラなどの1本当たりの単価が高価な花材を使いたいけど、購入予算はなるべく抑えたい」という場合には、ワンサイドブーケでボリュームを出しましょう。

ラウンドブーケ

ラウンドブーケは、短めに茎を切り揃え、全体的に丸みをもたせたラウンド型のフォルムです。ワンサイドに美しさをもたせるロングブーケとは違い、どの向きで眺めても美しいのがラウンドブーケです。丸みのあるフォルムは可愛らしさもあり、特に女性に好まれます。

フォーマルシーンに似合うワンサイドブーケよりカジュアルな印象があるデザインなので、プライベートギフトとして渡すのがおすすめです。

花束の購入方法

次に、花束の購入方法を見ていきましょう。どこで買っても同じなのではないかと思ってしまいますが、実はそれぞれ特徴があります。

• 店頭の既製品
• オーダーメイド
• オンラインショップ

それぞれの特長やメリット見ていきましょう。

店頭の既製品

生花店には、店内の花材を使った手頃なサイズ感のミニブーケが並べられています。すでに完成済みの既製品の花束は、レジで会計を済ませれば持ち帰れるので、注文から作成までの時間がかかりません。お店に立ち寄って、贈りたいイメージに近い花束が並んでいたら、ぜひ購入してみましょう。

オーダーメイド

オーダーメイドでは、花束を渡す用途やシーン、希望予算や完成イメージを伝えて注文する方法です。使ってほしい花材や、仕上げたいカラーイメージなども初めから決められるので、自由度が高まります。

ただし、来店してすぐに作成してもらう場合は、お店の忙しさによって待ち時間が生じます。すでに他の注文品に取り掛かっていたり、配送で店員が出ていたりすると完成までに時間がかかるので、余裕を持って前日までに予約しておきましょう。当日中に急ぎで花束を用意しなければならなくなったときは、来店する前にあらかじめ電話で問い合わせておくとスムーズです。

オンラインショップ

最近では、実店舗で販売する生花店だけではなく、オンラインショップでの花の販売も増えています。ネットショップでは、完全なオーダーメイドの花束も請け負っていますが、完成イメージの写真を掲載して、注文を受けているケースがほとんどです。

前もって、どのくらいのサイズ感でどんな花が使われるのか、完成写真を確認できるというメリットがあります。デメリットは、その日のうちに花束を持ち帰れる実店舗と違い、注文から配送されるまでに時間がかかる点です。

失敗しない花束のオーダー手順

生花店で花束をオーダーするときは、店員と相談しつつイメージを決めます。ここでは、オーダー時にこれだけ伝えておけば安心という項目をいくつかピックアップしてみたので、オーダー前に読んで参考にしてみてください。

ちなみにここで挙げる項目のほとんどは、オーダーを受けた際に質問される項目ばかりなので、もし伝え忘れたとしても店員側から確認してもらえます。質問時にスムーズに伝えられるよう、あらかじめイメージを固めておきましょう。

贈る用途

花束は、贈る用途によって相応しいアレンジがあります。分かりやすく言うと、お祝い用の花束と、お悔やみの花束では雰囲気が全く違いますよね。

生花店では、贈る用途に応じたアレンジメント技術を持つ店員が、シーンに適した種類の花を束ねてくれます。誕生日プレゼント用、送別会のプレゼント、卒業祝い、昇進祝いなど、何の用途で贈りたい花束なのかを伝えるのがオーダーのポイントです。

できれば、花束を受け取る予定の人はどんな人なのか、差し支えない範囲で相手との関係性も伝えておくと良いでしょう。恋人やパートナー、会社の先輩や同僚、先生など、贈る相手のイメージを掴めるとイメージを膨らませやすいです。

予算

贈る用途を伝えたら、花束の予算も忘れずに伝えておきましょう。花束の予算はお財布事情に関わるだけではなく、仕上がりの花束のボリューム感にも影響します。もし予算が決まっているのであれば、「3,000円以内で」など、額をはっきり伝えておきましょう。

予算は二の次で花束のボリューム感を優先させたい場合は、「両手が抱えるくらい」「顔が隠れるくらい」など具体的な大きさが伝わりやすいように、たとえを交えて要望を伝えてみてください。

受け取り日時

最後に、オーダーした花束の受け取り日時も伝えます。何日までに必要で、何時頃に受け取りに来られるかが前もって知らされていれば、お店でも花材を仕入れる余裕があり、受け取り時間に合わせて、できるだけ新鮮な状態で花束を用意してくれるのです。

イメージ通りの花束をオーダーするポイント

せっかくの贈り物ですから、相手に喜んでもらえるよう、できる限りを尽くした花束を贈りたいものですよね。花束をイメージ通りにオーダーするには、いくつかコツがあります。ここからは、イメージ通りの花束をオーダーするポイントを見ていきましょう。

優先順位を立てる

まずは、予算・ボリューム・花材の中で、優先順位を決めます。予算を抑えればボリュームと花材が立たず、花材を立てると予算とボリュームが立たないといったように、すべての希望を叶えるのは難しいです。

ボリュームを最優先したければ、それなりに安い単価の花材も取り入れる必要があるので、大きさの希望とある程度の予算を伝えて、使う花材を任せるのが良いでしょう。

使う花を決める

予算に余裕があれば、花材を指定してオーダーするのもおすすめです。花材は日々価格が変動する野菜のようなもので、花ごとに単価が違えば、旬の季節によっても価格が変わります。「バラを◯本、ユリを◯本入れてください」とオーダーすれば、イメージにかなり近づきます。

また、バラだけ、ヒマワリだけ、チューリップだけなど、1種類だけを使ったシンプルな花束もおすすめです。相手の好きな花で作れば、もっと喜んでもらえますね。

オレンジ色の花束におすすめ！ビタミンカラーの花

最後に、オレンジ色で作る花束におすすめしたい、ビタミンカラーの花色を持った花の種類をご紹介します。オレンジ色以外にも、さまざまな花色を持っているカラーバリエーションが豊富な花も多いです。オレンジ系と上手に組み合わせて、素敵な花束をオーダーしてみましょう。

ラナンキュラス

科・属	キンポウゲ科・キンポウゲ属
和名	花金鳳花（はなきんぽうげ）
英名	Ranunculus
学名	Ranunculus asiaticus
原産地	西アジア、ヨーロッパ
花言葉	「晴れやかな魅力」「魅力的」「名誉」

 

ほっそりした茎先に丸い花が咲くラナンキュラ。メインの花材としても使われる、アレンジメントで人気の花材です。カラーバリエーションがとにかく豊富で、基本の花色に加えてパステルカラーやくすみカラーもあります。

ダリア

科・属	キク科・テンジクボタン属
和名	天竺牡丹（てんじくぼたん）
英名	Dahlia
学名	Dahlia
原産地	メキシコ
花言葉	「華麗」「優雅」「威厳」

 

大輪のダリアは、アレンジメントの主役に多く使われる華々しい姿です。ボタンのような大きな花を咲かせるので、「天竺牡丹（てんじくぼたん）」の和名でも親しまれています。品種改良によって、毎年新種が登場するほど人気が高く、咲き方によっては同じダリアに見えないほどです。

ガーベラ

科・属	キク科・ガーベラ属
和名	花車（はなぐるま）、アフリカ千本槍（せんぼんやり）
英名	Gerbera, African Daisy, Transvaal daisy, Barberton Daisy
学名	Gerbera
原産地	南アフリカ
花言葉	「常に前進する」「希望」 You are my sunshine（あなたは私の太陽）

 

品種が豊富なガーベラは、明るいオレンジ色や黄色が美しい花です。ビタミンカラーのガーベラは小さなヒマワリにも見えて、大きく開いた快活な花の姿に元気をもらえます。「常に前進する」「希望」の花言葉を持つガーベラは、見た目だけではなく花言葉にもポジティブなメッセージが多いです。

チューリップ

科・属	ユリ科・チューリップ属
和名	鬱金香（うこんこう）
英名	Tulip
学名	Tulipa gesneriana
原産地	トルコ
花言葉	「思いやり」「博愛」

 

世界中の老若男女から愛されるチューリップは、花束でも高い人気を持っています。ポピュラーな一重咲きから八重咲きまで、咲き方もさまざまです。オレンジのチューリップは、葉のみずみずしい緑色と明るい花びらとのコントラストが特に美しく、眺めているだけで明るい気持ちになれるでしょう。無い色を探すほうが大変なほど、花色のバリエーションも豊富です。

 

ケイトウ

科・属	ヒユ科・ケイトウ属
和名	鶏頭（けいとう）
英名	Cockscomb
学名	Celosia cristata
原産地	アジア、アフリカ、アメリカ
花言葉	「おしゃれ」「個性」「色褪せぬ恋」

 

鶏のトサカのような見た目の「ケイトウ」は、どことなく南国のトロピカルムード漂う植物で、ふわふわとしたベルベットのような質感が魅力です。トサカの形状以外にも、キャンドル型や槍型、サンゴ型など形状が豊富で、形が変わると雰囲気もがらりと変わります。アレンジメントでは、個性的な形やビビッドな色合いを活かしたアクセントとして活躍します。

キンセンカ

科・属	キク科・キンセンカ属
和名	金盞花（きんせんか）
英名	Pot marigold
学名	Calendula officinalis
原産地	地中海沿岸
花言葉	「別れの悲しみ」「慈愛」「忍ぶ恋」

 

エネルギッシュなオレンジ色のキンセンカは、キク科の花なので花持ちの良さが魅力です。夏場の暑さでも日持ちするので、お供えの花としても用いられています。英名ではポットマリーゴールドと呼ばれており、こちらの名前のほうが馴染み深い人も多いかもしれませんね。サラダなどに添える食用のエディブルフラワーとしても使われています。

ヘリクリサム

科・属	キク科・ヘリクリサム属
和名	麦藁菊（むぎわらぎく）、帝王貝細工（ていおうかいざいく）
英名	Straw flower、Everlasting
学名	Helichrysum bracteatum
原産地	オーストラリア
花言葉	「永遠の思い出」「記憶」

 

「麦藁菊（むぎわらぎく）」とも呼ばれるヘリクリサムは、花びらが乾燥気味で、触れるとかさかさと音を立てます。その質感が麦藁に例えられたのが、麦藁菊（むぎわらぎく）の名前の由来です。

このかさかさした部分は花びらではなく葉が変化したものなので、鑑賞期間が長く、乾燥させても色が美しく残ります。

まとめ

今回は、オレンジ色の花束について、色のもたらす効果や印象、花束のオーダー方法や選び方などを解説してきました。万人に贈りやすい色のオレンジの花束は、お祝いやお見舞い、誕生日プレゼントなど、相応しいシーンがたくさんあります。ビタミンカラーのオレンジ色から元気を分けてもらい、エネルギッシュな気持ちになれそうですね。

そんなオレンジ色の花束をお探しの方は、ぜひフラワーギフトラボをご利用ください。花の種類はもちろん、色やギフトシーン、ギフト形式を指定すれば、それらの条件に合った花束を検索できます。どんな花束があるのかを見てみたいという方も。お気軽に利用してみてください。