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ファレノプシスとは?名前の由来や種類・育て方を分かりやすく解説

ファレノプシスという名前を聞いて、どんな花か思い浮かばない人も多いかと思いますが、ファレノプシスは胡蝶蘭のことです。日本では胡蝶蘭と呼ばれるのが一般的ですが、胡蝶蘭は日本名で、世界的にはファレノプシスで通っています。

この記事では、そんなファレノプシス(胡蝶蘭)の種類や育て方、購入方法などを詳しくご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

ファレノプシスとは

ファレノプシスは胡蝶蘭を海外で呼ぶ際の呼び名で、胡蝶蘭と呼んでいるのは日本だけで和名です。胡蝶蘭は日本の花と思われている方もいますが、実は海外の花です。

原産国は、インドネシアやフィリピンが中心ですが、中国南部やオーストラリアなど広域に生息しているため、さまざまな地域で見ることができる植物といえます。亜熱帯地域の東南アジアが中心で、熱帯雨林で育つ湿気に強い植物です。

湿気が多い日本でも育てやすい植物という点からも人気があります。

「ファレノプシス」という名前の由来

では、ファレノプシスと呼ばれる名前の由来はどこからきているのでしょうか。日本では、胡蝶蘭は見た目が美しく蝶のようだからというのが名前の由来になっています。蝶が羽を広げているような姿からついた名前です。

では、ファレノプシスはどうなのでしょうか。これは、蛾からきているそうです。ファレノプシスは蛾が羽を広げているように見えるという意味になります。

日本の胡蝶蘭が入ってきたのは、江戸時代から明治時代ごろといわれていて、この頃に胡蝶蘭という和名がつけられたとされています。

ファレノプシス(胡蝶蘭)の種類

ファレノプシス(胡蝶蘭)にはさまざまな種類があります。ギフトで贈る胡蝶蘭は品種改良されたものが多いですが、その品種改良によってどんどん種類が増えているのです。品種改良される前の原種も含め、いくつか紹介します。

ファレノプシス アフロディテ

白色の胡蝶蘭の代表原種がファレノプシスアフロディテです。原産はフィリピンや台湾となります。直径8センチから12センチの花が2列10輪くらいつき、白色の胡蝶蘭の親となっている品種です。

ファレノプシス シレリアナ

フィリピンが原産の胡蝶蘭で、100輪以上花をつけます。淡い桃紫色の可愛い花が咲く花で、ピンク系の胡蝶蘭の親がファレノプシスシレリアナといえるでしょう。花だけでなく葉っぱも美しい品種で、葉っぱに模様が入っています。花が咲かないときも鑑賞して楽しめる胡蝶蘭です。

ファレノプシス リューデマンニアナ

ファレノプシスリューデマンニアナは星形の花が咲き、白色に紅色の模様が特徴的です。品種改良の交配で使われることも多い種類となっています。

ファレノプシス ウエディング・プロムナード

ミディ系の胡蝶蘭とされているのがこちらの品種で、日本で品種改良して誕生しました。小さなサイズですがたくさんの花が咲き、花持ちも良いので長く鑑賞して楽しめます。花はピンク色でとても可愛いです。

ファレノプシス レモンパイ

レモンパイという名前がついている通り、黄色の胡蝶蘭になります。パステルカラーの黄色の花がとても綺麗で、リップがサーモンピンクなのでこの色のコントラストもとても美しいです。こちらの品種も花持ちも良いので長く鑑賞できます。

ファレノプシス  タイスコ スノー

白色で大きな花が咲く品種です。丸い花びらが平らに開くので見た目も豪華で、白と黄色の組み合わせもとても上品に見えます。

ファレノプシス(胡蝶蘭)の育て方

胡蝶蘭を元気に育てるためには、水や日当たり、気温、湿度、肥料、土などに気をつけなければいけません。育てる際のポイントをまとめておきます。

置き場所

胡蝶蘭を育てる際は、置き場所に気をつけてください。暖かな場所に生息している胡蝶蘭は、温暖な気候を好みます。やや暖かめが理想で、冬の場合は室内の暖房が付いている部屋で育てるのが良いでしょう。春から秋は外でも育てやすいです。

暖かい場所を好みますが、強い日差しを嫌います。直射日光を避けるようにしてください。やや明るめの直射日光が当たらない暖かい場所で育てれば元気に成長します。

水やり

水やりを行う際は、夏と冬で水の量を変えてください。夏は多めで冬は少なめにします。水をたっぷり与えたら、土が乾くまで待ちましょう。濡れた状態でどんどん水をあげてしまうと、根腐れの原因になります。

特に冬は、濡れた状態で寒い場所に置くと、根が腐りやすいです。根腐れさせないか心配な場合は、割り箸を使うと良いでしょう。割り箸を使って根元に差し込んでみて、抜いたときに箸が湿っている場合は、まだ水をあげなくて良いというサインです。割り箸を差し込む際は、根っこを傷つけないようにしてください。

用土・肥料

胡蝶蘭を育てる際には、一般的な土は用いません。水苔やバーグと呼ばれる樹の皮を使用した植え込み材を使用して胡蝶蘭は栽培されます。肥料に関しては、胡蝶蘭はもともと少ない栄養分でも育つ性質があるため、そんなにたくさん与える必要はありません。

適量の肥料で成長を促してあげる程度で十分です。胡蝶蘭が栄養を受けとれるのは生育期の5月から9月なので、この時期に肥料を与えます。肥料は胡蝶蘭の根っこや茎を成長させるために使用するので、花がついているときは与えません。

胡蝶蘭の肥料を選ぶ際は、肥料に即効性を求めるか、緩効性を求めるのか、肥料を与える回数はどれくらいが良いのか、有機肥料と化学肥料どちらにするのかなどを条件にして選びましょう。

また、胡蝶蘭を育てるのに有効な水溶性リン酸が含まれる肥料もおすすめです。胡蝶蘭に肥料を与える際は、記載されている使用量を守り、なおかつやや少なめで与えます。

植え替え

胡蝶蘭の元気がないときは、植え替えを検討すると良いでしょう。胡蝶蘭が弱ってしまっていても、植え替えをすれば再び元気に咲かせることが可能です。植え込み資材は、時間が経つと腐敗していきます。

そのため、植え込み資材の状態が悪くなったら、植え替えのタイミングです。植え込み材料を取り除き、新しいものに植え替えることで、綺麗な胡蝶蘭を再び楽しめます。胡蝶蘭の植え替えのタイミングの目安は、2年から3年に1回です。このタイミングで植え替えることで、良い状態を保ちやすくなるのです。

しかし、植え替えの際は、多少なりとも根っこや新しい株にダメージが加えられてしまいます。そのため、ダメージから回復する期間も見込んだ上で、2年から3年での植え替えを推奨します。

育てている胡蝶蘭が、鉢よりも大きくなりすぎている場合も、植え替えのタイミングです。大きな鉢に植え替えるだけなので、難しい作業ではありません。なお、胡蝶蘭の植え替えに適した時期は、4月末から6月です。この時期に植え替えをすればその後の成長もスムーズです。

ファレノプシス(胡蝶蘭)の季節ごとの育て方

ここでは、胡蝶蘭の季節ごとの育て方のポイントを見ていきましょう。

 

【春】

  • レースのカーテン越しで日が当たる暖かい場所に置く
  • 室温目安は15℃
  • 水やりは10日に1度1株につきコップ150ccが目安
  • 肥料は不要

 

【梅雨】

  • 日が当たり風通しの良い場所に置く
  • 水やりは10日に1度1株につきコップ150ccが目安
  • 1ヶ月に1回水の代わりに希釈した液体肥料を与えるのがおすすめ

【夏(花あり)】

  • 水やりは10日~15日に1度1株につきコップ150ccが目安
  • 室温は18~25℃
  • 人が快適に過ごせる温度や湿度を意識
  • 肥料は不要

 

【夏(花なし)】

  • 水やりは10日~15日に1度1株につきコップ150ccが目安
  • 25℃以上
  • レースのカーテン越しに光が当たる場所に置く

 

【秋】

  • 水は乾いたらあげる
  • 夜は18℃前後、昼は25℃前後
  • 置き場所は日中日差しが入る場所
  • 春から秋にかけては1ヶ月に1回肥料を与える

 

【冬】

  • 水はお湯を少し混ぜてぬるま湯にして与える。(最低気温15℃以上ある場合は、2週間に1度程度を目処に1株ごとにコップ1杯150cc)
  • 室温10℃以上目安
  • 日中日差しの入る場所に置く
  • 肥料は不要

 

胡蝶蘭は、冬に凍傷になる恐れがあります。夕方から夜中にかけての間窓際に置いていると凍傷になりやすいため、注意しましょう。また、暖房やストーブの近くなど、極端に温度が上がる場所の近くに置くのもおすすめできません。冬越しできるように環境に注意してください。

ファレノプシス(胡蝶蘭)の病気・病害虫

胡蝶蘭は比較的育てやすい植物ですが、正しく育てることができていないと病気や病害虫が起こる可能性もあります。ここでは、胡蝶蘭に多い病気や病害虫をまとめてご紹介します。

もし病気や病害虫の症状がある場合は、的確に原因を判断して処置をしましょう。そうすることで、再び綺麗な花を咲かせることが可能です。しかし、この原因を判断するのは実はプロでも難しいといわれています。

そのため、患部を切り落とすという方法が一般的な対処法です。他には、他の株に感染させないための植え替えや、薬剤を使って病気を広がらないようにするなどがあります。

病気

胡蝶蘭は、害虫がウィルスを媒介してウィルス病が起こることがあります。また、園芸用のハサミや人の手からもウィルスが感染する場合もあるため、注意が必要です。ウィルスに感染してしまうと完治させるのが難しく、病状が酷い花は処分しなければいけなくなります。

ウィルスに感染してる株がある場合は、他の株にうつらないように隔離や処分をしてください。

また、胡蝶蘭に寄生する害虫も駆除して、ウィルス感染しないようにしましょう。他にも、胡蝶蘭には細菌により発生する病気があります。軟腐病や褐斑細菌病などは細菌による病気です。カビが発生することで起こる病気は炭そ病や灰色かび病、生理障害として葉焼けや凍傷といったものもあります。

病害虫

胡蝶蘭に害虫がついている場合、早急に取り除かないと病気に感染してしまうリスクが高まります。病害虫として知られているのは、カイガラムシです。カイガラムシは、胡蝶蘭の養分や水分を吸い取って腐敗させてしまう害虫ですが、完全に駆除するのが難しいとされています。

見つけた際は、綿棒などを使ってこすり落としてから、専用の薬剤で駆除しましょう。駆除は1回では終えることができません。2週間に1回を継続し、根気良く駆除してください。

他にも、コナカイガラ虫やハダニ、コナダニ類、スリップスなどの害虫が付着しやすいです。根が腐るとコバエも出やすくなりますので、注意しましょう。コバエは、葉っぱが落ちていたり、水をあげすぎても出てきやすいので、鉢の周りは綺麗にしておいてください。

ファレノプシス(胡蝶蘭)は贈り物としても人気!

胡蝶蘭は、贈り物としてもとても人気があります。その理由としては、主に下記の4つの理由が挙げられます。

  • 花言葉の縁起が良い
  • 季節に関係なく手に入れやすい
  • 匂いや花粉がほとんどない
  • 花が長持ちしやすい

それぞれの理由を詳しく見ていきましょう。

花言葉の縁起が良い

胡蝶蘭にはさまざまな種類がありますが、花言葉として共通しているのが「幸福が舞い込んでくる(飛んでくる)」です。とても縁起の良い花言葉で、結婚や成人、出産など、幅広いシーンのプレゼントに最適とされています。

季節に関係なく手に入れやすい

胡蝶蘭は、通年出回っていますので、季節を問わず手に入れやすいという点でも選ばれています。季節ごとの花の場合は、プレゼントをしたいときになかなか手に入らないということも珍しくありません。しかし、胡蝶蘭ではその心配が必要ないのです。

匂いや花粉がほとんどない

胡蝶蘭は、花粉や匂いがほとんどありません。飲食店の開店祝いに贈るなど、花の匂いがどうしても気になってしまうシーンもあるでしょう。また、花粉が多い花は、花粉症の人に贈りにくく、相手が花粉症かどうか分からないと迷ってしまいます。

しかし、胡蝶蘭の場合はそういった心配がほとんどないため、どんなシーンでもプレゼントとして選びやすいです。

花が長持ちしやすい

胡蝶蘭は花を育てやすいだけでなく、長持ちしやすいという特徴があります。花をあまり育てたことがない、花のお手入れをするのが苦手といった方でも花を長く楽しめるので、どんな人にも贈りやすいでしょう。美しく鮮やかな花を長期間楽しんでもらいたいという人は、胡蝶蘭を選んでみてください。

ファレノプシス(胡蝶蘭)は通販での購入がおすすめ

胡蝶蘭を購入したい場合は、通販を利用するのがおすすめです。実店舗でも購入はできますが、取り扱っている品種が少ない場合もあり、思うような色合いや大きさの胡蝶蘭が見つからないケースもあるでしょう。

また、お店の営業時間内に行かなければいけないことや、配達をしていないお店もあるなど、利用する前に色々と確認が必要です。通販を利用すればそのような心配は必要ありません。

さらに、WEBから注文できるので、24時間いつでも注文可能です。配達可能エリアに関してもWEBに記載されているので、すぐに確認できます。

ファレノプシス(胡蝶蘭)を購入するならフラワーギフトラボ

胡蝶蘭を購入したいとお考えの方は、ぜひフラワーギフトラボをご利用ください。取り扱っている胡蝶蘭の種類や数が豊富で、好きな色味や大きさ、デザインの胡蝶蘭を見つけられるでしょう。

全国配送可能で、24時間以内の配達にも対応しています。ラッピングや立札も無料なので、ギフトも気軽にご相談ください。ここでは、フラワーギフトラボで購入できるおすすめの胡蝶蘭を3つご紹介するので、参考にしてみてください。

シンプルかつ清潔感のある白色の胡蝶蘭

引用:胡蝶蘭3本立 白色 商品ページ

清らかな白色の胡蝶蘭は、一見シンプルですがとても美しく清楚な印象を与えます。結婚などのプライベートなお祝いだけでなく、ビジネスシーンのお祝いとしても贈りやすい花といえるでしょう。

縁起が良く贈り物に最適な紅白の胡蝶蘭

引用:胡蝶蘭3本立 白色 商品ページ

紅白のコントラストが美しい胡蝶蘭です。縁起の良いカラーがお祝い事に最適な胡蝶蘭で、白の中に赤が入ることでより目をひきます。華やかな見た目で美しいです。

薄く色づいた可愛らしいピンクの胡蝶蘭

引用:胡蝶蘭3本立 ピンク 商品ページ

華やかな印象を与えるピンクの胡蝶蘭です。愛情に満ちた花言葉を持つ胡蝶蘭にピッタリのカラーで、大切な人に愛や感謝を伝えるサポートをしてくれるでしょう。

まとめ

この記事では、ファレノプシス(胡蝶蘭)についてご紹介しました。ファレノプシスは胡蝶蘭の海外での呼び名です。花言葉の縁起が良い点や花が長持ちしやすい点などから贈り物としても人気がある花で、祝いのシーンで贈る人が多いです。

フラワーギフトラボでは、そんな胡蝶蘭を多数取り扱っておりますので、お祝いのプレゼントとして贈りたい、胡蝶蘭で感謝の気持ちを伝えたいなど、ギフトをお考えの方は、ぜひ利用してみてください。