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夏らしさ満点!ひまわりの花をプレゼントしよう

梅雨が明けた頃、アジサイと入れ替わるように咲き出すひまわりの花。明るくて元気な印象を受けるひまわりは、眺めているだけで夏空のような晴れやかな気分になれます。

そんな夏と結びつきが強いひまわりの花は、フラワーギフトでも大人気です。特に夏に誕生日を迎える方には、旬の花であるひまわりをプレゼントしてお祝いしてみてはいかがでしょうか。

今回は、夏のプレゼントにおすすめのひまわりについて、花言葉や人気の高い品種などをご紹介していきたいと思います。

 

ひまわりの基本情報 

科・属 キク科・ひまわり属
和名 向日葵(ひまわり)、日輪草(にちりんそう)、日車(ひぐるま)、日回り草(ひまわりそう)、日車草(ひぐるまそう)
英名 Sunflower
学名 Helianthus annuus L.
原産地 北アメリカ西部など

 

ひまわりは夏のシンボル

夏を象徴する花として人気のひまわりは、その明るい花の姿からどの年代からも人気があるお花です。

空から太陽が落っこちてきたような大輪の眩しいひまわりは、英名では「太陽の花」を意味する「Sun flower」と呼ばれています。

性別や年齢を問わずに贈りやすいひまわりの花は、フラワーギフトでも多く選ばれている人気の花材です。特に、夏生まれの方への誕生日プレゼントとして、花束やアレンジメントフラワーなどのフラワーギフトを贈る方が多くいらっしゃいます。

明るい人柄のことを「ひまわりのような人」と例えることもあるように、ポジティブなイメージが強いお花であるのも、ギフトとして選びやすい点です。

 

名前の由来

ひまわりの名前の由来についてはすでに有名ではありますが、あらためて詳しくご説明しましょう。

太陽というのは1日のうちで高さが変わっていきますが、ひまわりの花はこの太陽の動きに合わせて、回るようにして一緒に動いているものだと考えられていました。そのため、和名では、日回り草(ひまわりそう)、日輪草(にちりんそう)、日車草(ひぐるまそう)といった名前で呼ばれています。

しかし、実は太陽を追いかけているためではないことをご存じでしょうか。

ひまわりには「向日性」という性質があり、確かに太陽を追うように動きますが、これは若いひまわりだけが行うものです。若いひまわりは、東を向いていた花を、太陽が上り始めてから光に合わせて西へ向きを変えていき、日が落ちると東へ向きを戻して、翌朝の日の出を待っています。花を咲かせきって成熟したひまわりになると、東に向きを固定したままで動きがほぼ見られなくなるのです。

この若いひまわりの性質が、「太陽を追いかける花」だと捉えられ、ひまわりの名前が付けられました。漢字では「向日葵」と当て字がされています。これは、「いつも日(太陽)に向けて咲く」ことから当てられた漢字です。

 

ひまわりの花言葉

向日性のあるひまわりには、「憧れ」「あなただけを見つめる」「崇拝」「愛慕」などの花言葉があります。

お花の誕生エピソードや花言葉には、神話が深く関わっていることが多くあります。ひまわりもそのひとつで、ギリシャ神話における太陽神アポロンとクリュティエの恋物語が関係しています。

水の精クリュティエは、太陽神アポロンに想いを寄せていましたが、想い人であるアポロンは女神カイアラピに夢中でした。叶わぬ恋心を抱いたクリュティエは、アポロンの姿を遠くで眺めながら、毎日泣いて過ごしていました。

空にアポロンが見える地上から、クリュティエは9日間も立ち続けて、叶わぬ恋の相手を想っていたのです。空のアポロンを見上げていたクリュティエの足は、やがて地面に根を付けてしまいます。こうしてクリュティエはひまわりの花へと姿を変え、いつまでもアポロンを見つめ続けていました。

クリュティエの叶わぬ恋が、ひまわりの情熱的な花言葉のひとつである「あなただけを見つめる」の由来になったのだと言われています。そしてひまわりの持つ向日性は、立ち続けたクリュティエがいつも眺めていた、空を進むアポロンの馬車を追いかけているためだとも言い伝えられています。

 

ひまわりの色別の花言葉

さて、ご紹介したようにひまわりには素敵な花言葉がありますが、さらに色別にも違った花言葉が付けられています。中にはなかなか見かけることがない珍しい色のひまわりもありますが、ギフト選びの参考にしてみてくださいね。

 

黄色の花言葉

同じ黄色いひまわりでも品種ごとに違った花言葉もありますが、ひまわりの定番とも言える黄色い花びらを持つひまわりには、「願望」「未来を見つめて」の花言葉があります。

しかし、「ひまわりといえば黄色」という認識も強いので、黄色いひまわり=ひまわり全般の花言葉として捉えられることも多いようです。

 

赤系の花言葉

なかなか見かける機会のない赤系のひまわりは、色によってはチョコレートに近い茶系のものもあります。

赤系のひまわりの花言葉には「冷静な判断」があり、通常の黄色いひまわりよりも落ち着いた雰囲気であることが由来になっています。

 

紫系の花言葉

やや黒みがかっているような紫色の花びらを持つひまわりも存在します。

紫系のひまわりの花言葉は「悲哀」です。元気いっぱいのビタミンカラーであるひまわりが寒色カラーになると、やや悲しげな印象を感じるのかもしれませんね。

紫系のひまわりは、カジュアルな雰囲気のある通常のひまわりとは違って、大人びた重厚感があります。普通のひまわりだと少し子どもっぽいかもしれないと悩んでいる方は、紫系のシックなひまわりを選んでみてはいかがでしょうか。

 

白色の花言葉

白色のひまわりには、「ほどよい恋愛」の花言葉があります。恋愛に現を抜かしすぎず、互いにちょうど良いベストな距離感で接することができる、余裕を持った恋愛関係を思わせる花言葉ですね。

白系のひまわりには、花びらに淡い黄色の入った「イタリアンホワイト」という品種があります。このイタリアンホワイトは「あなたを想い続けます」という品種別の花言葉を持っており、告白やプロポーズなどのシーンにぴったりの花言葉です。

爽やかな白さを持つ白色のひまわりも、なかなか日本では巡り会えない品種ではありますが、もし運良く巡り会えたらぜひ購入してみてくださいね。プレゼントとして選べば、その珍しさに受け取った相手もきっと驚いて喜んでくれるでしょう。

 

大きさで変わるひまわりの花言葉

ここまでひまわりの花言葉について、全般の花言葉と色別にある花言葉をご紹介してきました。

実はこれ以外にも、ひまわりには花の大きさによっても花言葉があるのです。あまりにたくさん花言葉のバリエーションがあって驚いてしまいますね。

続いては、花の大きさによるひまわりの花言葉をご紹介していきます。

 

大輪の花言葉

ポジティブな愛情を表す花言葉が多かったひまわりですが、大輪のひまわりの花言葉は「偽りの愛」「偽りの富」と、あまりひまわりのイメージにはそぐわないようなネガティブな花言葉が並んでいます。いったいなぜ、太陽の化身のように明るいひまわりに、このような花言葉が付けられたのでしょうか。

かつてのインカ帝国では、ひまわりは崇拝するべき神聖な花とされていて、黄金のひまわりの冠や祭壇など、高貴な装飾モチーフとしてデザインされていました。ところが、スペインによる侵略後、黄金のひまわりが略奪されてしまったため、「偽りの富」「偽りの金貨」などの花言葉が付けられてしまったのです。

ですが、大輪のひまわりの花を受け取った方は、こうした歴史的背景に基づく花言葉までは気にしないはずですので、そこまで神経質にならず、眩しいほどの大輪のひまわりを贈って良いかと思います。

 

小輪の花言葉

大輪のひまわりには思わぬネガティブな意味が込められていましたが、反対に小輪のひまわりには「高貴」「愛慕」「輝き」などの花言葉があります。小ぶりで控えめながらも輝きを放つ花姿にはぴったりな花言葉ですね。

大輪のひまわりをたくさんもらってしまうと、飾る場所や花瓶などに困ってしまうこともありますから、そういった配慮をしたうえで小輪のひまわりを贈るのも良い心遣いかと思います。

 

本数で変わるひまわりの花言葉

バラの花は本数によって花言葉が変わるというのは有名ですが、ひまわりの花も贈る本数によって花言葉が変わることをご存じでしょうか。

本数別の花言葉は、主に恋愛的な意味合いが多く、大切な相手やパートナー、家族などへの贈り物として向いているものばかりですが、とても素敵な花言葉ばかりです。

バラの花束だと少し照れ臭いなと感じる方は、想いを添えた本数でひまわりの花束を贈ってみてはいかがでしょうか。

 

【本数別のひまわりの花言葉】 

1本 「一目ぼれ」「あなたが私の運命の人です」
3本 「愛の告白」「あなたを愛しています」
4本 「あなたを一生の愛を捧げます」
6本 「あなたに夢中です」
7本 「密かな愛」
8本 「あなたの思いやりに感謝します」
9本 「いつまでも一緒にいてほしい」
11本 「最愛「あなたは私の最愛の人」
12本 「私の恋人(妻)になってください」
40本 「あなたに永遠の愛を誓います」
99本 「永遠の愛」「ずっと一緒にいよう」
108本 「私と結婚してください」
999本 「何度生まれ変わっても私はあなたを愛す」

 

人気のある個性的なひまわりの品種

ひまわりの花は、品種によって花の雰囲気や色が変わります。色も定番の黄色以外にバリエーションが増え、私たちの思い浮かべるようなひまわりには見えない、素敵な品種に出会えることも。

続いては、ひまわりの品種の中でも人気がある種類を、いくつかピックアップしてご紹介していきたいと思います。

 

サンリッチオレンジ

濃い黄色、もしくはオレンジ色の花びらがきれいな「サンリッチオレンジ」は、ひまわりの品種の中でもポピュラーな品種です。葉が小さめのサンリッチオレンジは、切り花として人気のある品種で、「未来を見つめて」という品種別の花言葉を持っています。

サンリッチの品種はその人気から「サンリッチシリーズ」として他にも種類があり、サンリッチオレンジの他にも、「サンリッチレモン」「サンロッチマンゴー」「サンリッチバレンシア」など、なんだかおいしそうな名前の品種が並んでいますが、花の色から思い浮かべられるフルーツの名前が付けられています。ちなみに、シリーズ名になっている「SUNRICH」とは、「太陽がいっぱい」という意味を込めて付けられたのだそうです。

このサンリッチシリーズが人気の理由のひとつとして、花粉がないという点があります。これは何度も重ねられた品種改良によって生み出されたもので、切り花などのアレンジメント用としてとても使いやすいお花になっています。

 

ゴッホのひまわり

ポスト印象派の画家として有名な、フィンセント・ファン・ゴッホ。そのゴッホが1890年に完成させた「ひまわり」は、花瓶に活けたひまわりが描かれた名作のうちのひとつです。

「ゴッホのひまわり」は、まさしくこの名画をモチーフにして作られた品種で、明るく黄色い花びらは、中心にいくにつれて徐々に緑色へと変化していくグラデーション仕立てのひまわりです。ゴッホのひまわりは、花色のグラデーション以外にも、一重咲きと八重咲きが混ざっているのが特徴です。

こちらも、先ほどご紹介したサンリッチシリーズと同様に、花粉が落ちないというギフト向きの嬉しいポイントがあります。

 

東北八重

豪華な八重咲きの姿が美しい「東北八重」は、オレンジ味の強い細長い黄色の花びらが、何枚も集まって咲いている、キクのような見た目の花です。

一般的なひまわりには、中心部に種ができる黒い部分がありますよね。しかしこの東北八重という品種にはそれがなく、花全体がこんもりと細長い花びらで覆われているポンポン咲きのような見た目です。

一輪だけでも十分な存在感を発揮する東北八重は、初めて見た人はひまわりだと気づかないかもしれません。

東北八重は品種別の花言葉を持っていて、「活気がある」という花言葉があります。ちなみに、名前に東北と入っているので、東北地方で作られた品種かと思われそうですが、東北八重の品種登録を行った株式会社トーホクの社名から名付けられました。

 

フロリスタン

グラデーション系のひまわりとして有名なのが、「フロリスタン」という品種です。ゴッホのひまわりも黄色と緑のグラデーションが楽しめる品種でしたが、フロリスタンは赤と黄色のグラデーションを楽しむことができます。

花びらのベースは赤色で、先端の色が抜けるようにして黄色く縁取られているため、ぱっと見た感じの形は確かにひまわりらしいのですが、色の雰囲気がビビッドなのでアネモネなどの花が思い浮かぶ方もいるでしょう。

フロリスタンは品種別の花言葉も持っており、「負けない」という強い意志を感じる花言葉が付けられています。

 

プロカットホワイトムーン

パステルカラーのような淡いクリーム色の花びらを持っているのは、「プロカットホワイトムーン」という品種です。

太陽のイメージが強いひまわりに「月」の名前が入っているように、真昼に輝く太陽よりも、夜にひんやりと光る月を思い浮かべるような、涼しげな花色をしています。

他の品種と比べて花びらが薄く繊細な印象もあるので、少し儚い雰囲気も感じられるひまわりです。

プロカットホワイトムーンは、咲き始めた頃はクリーム色をしているのですが、時間が経つにつれて花の色が抜けていくように白色に近づいていきます。そのため、黄色系ではなく白系のひまわり品種として分類されています。

暑い夏にビタミンカラーのひまわりで元気をプレゼントするのも良いですが、白系ひまわりのプロカットホワイトムーンをプレゼントして、涼を届けるのも素敵ですね。

流通数が少なめの品種ですので、見かけた際にはぜひ購入して、花の色が移りゆく様子を楽しんでみてください。

 

プロカットレッド

チョコレート色にも見える茶色寄りの赤い花びらを持っているのが、「プロカットレッド」です。

アメリカのテキサス州を原産地とするプロカットレッドは、先ほどご紹介したプロカットホワイトムーンの仲間で、サンリッチシリーズ同様に、プロカットシリーズとして品種でシリーズ展開されています。プロカットシリーズには、「プロカットプラム」や「プロカットホライズン」「プロカットホワイトライト」などがあり、一味違ったひまわりのプレゼントにはどれもおすすめしたい品種ばかりです。

夏というよりも秋を感じさせるようなビターな色合いを持っています。花束やアレンジメントとして取り入れるとシックで落ち着いた雰囲気にまとまるので、男性向けのプレゼントや、目上の方へのプレゼントとしても人気のあるひまわりです。

 

まとめ

今回は、夏のシンボルフラワーでもあるひまわりについて、プレゼントにおすすめしたい品種や、色別や品種別に付けられている花言葉についてご紹介してきました。

夏生まれの方へ贈る誕生日ギフトとしてもおすすめのひまわりの花には、定番の黄色以外にも白系や赤系、グラデーションが美しいものや、絵画に出てくるひまわりにそっくりなものまで、多くの品種が登場しています。

贈る相手が好きそうなひまわりを選んで、ぜひ素敵なひまわりのフラワーギフトを贈ってみてくださいね。