予算2000円でも立派なフラワーギフトが贈れる！オーダーや花材の選びのコツをご紹介

大きな花束は、特別な日の贈り物としてふさわしい特別感のあるギフトとして喜んでもらえますが、金額も高くなることが多く、なかなか気軽に贈れるサイズ感ではないでしょう。

また、受け取った相手の方が、豪華すぎるギフトですと気を遣ったり、お返しに悩んでしまうこともあるかもしれません。

そこまで特別感はないけれど、ちょっとしたお祝いの気持ちや感謝を伝えたい、プレゼントは用意してあるから、一緒にお花も贈りたい……

そんなときには手頃な価格帯で準備できるサイズの花束がおすすめですよ。

今回は、気軽に贈りやすい予算価格でもある、2,000円前後の小ぶりなフラワーギフトについて、よりよく見せるための選び方のポイントや、オーダー時の伝え方をご紹介します。

 

予算2000円ほどのフラワーギフトを買うには

お花の贈り物にはいくつかのフラワーギフトスタイルがありますが、最も安価に作成できるのが、切り花を束ねた花束のギフトです。

既製品として店頭に並んでいる小さいミニブーケなどは、安いものでは1,000円前後から購入できます。花束のプレゼントは、安い予算設定でありながらも、安っぽい印象を与えないフラワーギフトです。

こうした手頃なミニブーケを購入したいときは、実店舗で販売されている完成済みの花束を購入するか、店頭で店員さんに花束のイメージや希望を伝えて作ってもらう2つの方法があります。

 

オーダーメイドのミニブーケ

まず、オーダーメイドで注文する場合には、ギフトを贈りたいシーンや用途、希望の予算やブーケのイメージなどを伝えて、一から作成してもらいます。

使いたい花材や仕上がりの雰囲気も伝えられるので満足いく仕上がりになりやすく、既製品のブーケよりも自由度が上がるでしょう。

ただし、来店した当日にすぐ作ってもらうようにお願いすると、お店の混雑状況や配達の予定などによってかなりの時間が掛かることもありますし、予約せずに来店すると当日に入れてほしい花材が足りなかったりする場合も考えられます。

オーダーメイド注文の際には、できれば前日から予約しておきましょう。

 

既製品のミニブーケ

生花店を覗いてみると、小さなミニブーケなどが並んでいる様子が可愛らしいですよね。

すでに店先に並んでいるミニブーケはお店の在庫の花材から選ばれてアレンジされています。

すでに完成しているため、会計を済ませるだけで持ち帰りが可能です。

最近ではネットショップなどでも、あらかじめ使う花材やデザインなどがおおまかに決まっている花束を購入できますが、注文後に花束を作って配送をするため、すぐに持ち帰れる実店舗とは異なり、手元へ届くまでに時間が必要です。

 

2種類のブーケタイプ

花束には、大きく分けて2種類のスタイルがあります。皆さんはブーケと聞くと、どんな形を思い浮かべますか？

持ち手が長いタイプか、コンパクトなブーケか、そのどちらも同じブーケではありますが、茎が短いフォルムと、茎が長いブーケでは、同じ花材を使っていてもボリュームに違いが生じます。

 

ワンサイドブーケ

まず「ワンサイドブーケ」からご説明します。

簡潔に言えば「ロングタイプのブーケ」で、茎先を長く残して束ねられているものになります。茎が長い分、全体的にボリュームが生まれるため、低予算でもボリュームを意識したブーケに仕上げたいときには、こちらのワンサイドブーケがおすすめです。

ワンサイドブーケのメリットとしては、茎が長いので相手が受け取りやすく、手渡しに向いています。

観客へ美しい花束を見せながら渡す、会場演出としても活躍するブーケです。

 

ラウンドブーケ

「ラウンドブーケ」は、茎を長く残すワンサイドブーケとは反対に、茎を短く切り、花材の高さを全体的に揃えたブーケです。ラウンド型の丸いフォルムが可愛く、花材がぎゅっとまとまっているので、どの角度からでも美しい仕上がりに見えます。

ワンサイドブーケはフォーマルシーン向きのブーケですが、ラウンドブーケはどちらかと言えばカジュアルなシーンに向いており、親しい関係の友人や恋人、家族へ贈るプライベートでのギフトにもよく用いられています。

 

ミニブーケの予算は花材で変わる

手頃なサイズ感のブーケは、使用する花材の単価によって価格が変わります。

花は、種類でそれぞれ単価が異なっていて、生花は時価なので野菜などのように日々価格が動くのです。

単価がいくらのお花を何本取り入れるかで、仕上がったブーケの値段やボリュームにも影響します。

 

お花の一本あたりの値段相場は？

生花は品種によって価格に差が生じますし、季節でも価格が変動します。

高級なお花や安価なお花のブーケを同じ大きさで作れば、もちろん価格に差が生まれるでしょう。

少ない予算で決められているブーケには、単価が安い花材を取り入れれば、使用できる本数が増えますから、豪華な見た目になりますよね。

あくまで目安にはなりますが、お花1本あたりの値段相場を、花の種類別にご紹介していきます。

ミニブーケの花材選びの参考になさってみてくださいね。

 

バラ：350円～500円

科・属	バラ科・バラ属
和名	薔薇（ばら）
英名	Rose
学名	Rosa
原産地	北半球の亜熱帯〜寒帯
花言葉	「あなたを愛しています」「愛情」「美」「情熱」「熱烈な恋」

バラは通年入手できますが、1本あたりの値段が高いのがややネックと言えるかもしれません。

高級なイメージが強いバラですが、1本あたりの価格は350円〜500円前後と他の花材と比較して高めの相場です。1本あたり1,000円以上する高価なバラもあります。

 

ガーベラ：100円～200円

科・属	キク科・ガーベラ属
和名	ガーベラ
英名	Gerbera
学名	Gerbera
原産地	南アフリカ
花言葉	「希望」「常に前進」

ガーベラもいつでも購入できるお花です。

1本あたりの単価が100円～200円と安価にも関わらず、見た目が可愛らしい花材になります。

明るく快活な印象のガーベラには、花言葉に「希望」「常に前進」という前向きな言葉があるため、ギフトとして人気ですよ。

入学・卒業シーンなどの繁忙期には仕入れ値が上がってしまいます。

 

カーネーション：200円～300円

科・属	ナデシコ科・ナデシコ属
和名	和蘭石竹（おらんだせきちく）、和蘭撫子（おらんだなでしこ）
英名	Carnation
学名	Dianthus caryophyllus
原産地	南ヨーロッパ、西アジア

母の日の贈り物であるカーネーションは、旬の時期以外にも通年入手できる定番のお花です。

1本あたりの値段相場は200円〜300円ですが、母の日のある5月には値段が跳ね上がります。

定番の赤以外にも、ピンク色のカーネーションは女性に大変人気です。白いカーネーションは盆花や仏花としても使われています。

 

チューリップ：200円～300円

科・属	ユリ科・チューリップ属
和名	鬱金香（うこんこう）
英名	Tulip
学名	Tulipa gesneriana
原産地	トルコ
花言葉	「思いやり」「博愛」

ぷっくりと膨らんだつぼみがかわいいチューリップは、世界中で愛されているお花です。

春に咲くお花ですが、まだ寒さの残る2月頃から市場に流通して生花店に並び始めます。

価格相場は200円〜300円くらいで、手軽に取り入れられる価格帯の花材です。

 

ダリア：200円～800円 

科・属	キク科・テンジクボタン属
和名	天竺牡丹（てんじくぼたん）
英名	Dahlia
学名	Dahlia
原産地	メキシコ
花言葉	「華麗」「優雅」「気品」「威厳」「移り気」「裏切り」「不安定」

ダリアは通年買い求めることができて、大輪から小輪まで花の大きさが豊富なので、1本あたりの相場価格には200円〜800円と幅があります。

小輪のダリアだと200円〜500円くらいが目安になりますが、大輪のものは600円〜800円ほどが相場になります。

大輪のダリアは一輪でも存在感が大きいので、ミニブーケの主役として取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

ヒマワリ：100円〜1,000円

科・属	キク科・ヒマワリ属
和名	向日葵（ひまわり）
英名	Sunflower
学名	Helianthus
原産地	北アメリカ
花言葉	「あなただけを見つめている」「愛慕」「崇拝」「熱愛」

夏を代表するヒマワリは、旬の時期以外には価格が上がりますが、夏場では1本あたり100円からと求めやすい価格です。

高いものでは1,000円以上になる品種もありますが、性別や年代を問わずに親しまれるお花なので、カジュアルテイストのギフトとしておすすめですよ。

 

ミモザ：400円前後

科・属	マメ科・アカシア属
和名	銀葉（ぎんよう）アカシア
英名	mimosa
学名	Acacia decurrense var.dealbata
原産地	オーストラリア
花言葉	「優雅」「友情」「繁栄」「不滅」「不死」

明るい黄色のぽんぽんとした愛らしい姿のミモザは、サクラよりも早く春を知らせてくれます。

1本あたりの枝の値段は、だいたい400円前後というお店が多いようです。

旬の時期は早春ですので、枝全体に花が咲いている2〜3月の購入がおすすめとなっています。

 

ユリ：180円～1,000円 

科・属	ユリ科・ユリ属
和名	百合（ゆり）
英名	Lily
学名	Lilium
原産地	北半球に広く分布
花言葉	「純粋」「無垢」「威厳」

大輪で豪華なユリの花は、ヒマワリと同じく価格帯が幅広くあります。

安いものは180円くらいでも販売されていますが、豪華な品種では1,000円以上にもなる品種も存在します。

こだわりの品種指定がなければ、1本300円〜500円くらいの予算で考えましょう。

 

値段別のブーケの大きさの目安

実際に使用する花材の1本あたりの単価や本数で、同じボリュームのブーケも価格が大きく開きます。

予算とボリューム感の曖昧さが少しでも埋まるよう、あくまでだいたいの目安としてではありますが、値段別におおよそのブーケのボリューム感を説明していきます。

 

1,000～2,000円のブーケ

1,000〜2,000円のブーケは、日常的に贈ることができるサイズ感のプレゼントとしておすすめです。

使われるお花の本数は5〜8本ほどで、小さめの花瓶に収まる程度のサイズ感です。

本数だけで見れば小ぶりでも、おしゃれな包装紙やリボンの包装で、値段以上の仕上がりで販売されていますので、失礼にあたることもありません。

相手も気兼ねなく受け取ってくれて、お返しを悩んでしまう額でないのもポイントです。

ささやかな感謝の気持ちを伝えやすい手軽さですので、カジュアルなシーンでのギフトとしておすすめとなっています。

 

3,000～5,000円のブーケ

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3,000〜5,000円のブーケは、女性が持ったときの印象で例えれば、片手で持てるブーケサイズです。

最も選ばれやすい価格帯で、全体的なボリューム感もちょうど良く、2,000円台のブーケよりも見栄えがアップします。花材の選択肢も増えるので、使いたい花材があればオーダー時に伝えましょう。

同じ価格帯でも、ラウンドタイプ・ロングタイプのブーケでは大きさの印象が変わり、ラウンドブーケのほうが小ぶりに感じることも。

サイズ感を優先する場合には、ロングタイプを指定しましょう。

 

5,000～9,000円のブーケ

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5,000〜9,000円の価格帯のブーケは、女性が持ったときに両手で抱えるボリュームです。

花材の選択肢がさらに広がるため、大輪のユリやバラなども選択できるでしょう。

花材を指定しつつボリューム感も落としたくないときは、5,000〜9,000円の価格帯のブーケがおすすめです。

 

1万円以上のブーケ

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10,000円以上のブーケは、ずっしりした重みをのある大きいサイズ感になります。

男性がブーケを持ったときでも大きいと感じられるサイズ感で、華やかな舞台上などで手渡すブーケとして用いられています。

ちなみにビジネスシーンでは、10,000円以上の価格が最も多く贈られます。

 

ミニブーケのオーダー方法

なるべく予算を抑えながらも、豪華なギフトを作りたい……ちょっとわがままにも聞こえてしまいそうですが、お花を贈る側の気持ちとしてはそのようなものがあります。

できあがったブーケが想像よりも小さすぎたり、寂しげだったりしたらガッカリしてしまいますよね。生花店でオーダーをする際には、ちょっとしたコツをふまえて店員さんにオーダーすることが大切です。

続いては、フラワーギフトを注文する際のオーダーのコツをお伝えしていきます。

だいたいは店員さんが質問してくれる項目ですが、聞かれてスムーズに答えられるよう予習しておきましょう。

 

贈る用途を伝える

花束を作る際には、贈る用途に応じて、適したアレンジに仕上げてもらえます。

贈るシーンにふさわしい仕上がりとなるよう、どんな場面で花束を贈りたいのか伝えましょう。

 

予算を伝える

花束の予算は「1,000円〜2,000円くらい」「3,000円以内」とはっきりとした金額を伝えます。

このとき、ボリューム感の希望も伝えておきましょう。

具体的な擦り合わせをしておけば、仕上がったときにサイズ感にがっかりする心配もありません。

 

受け取る日時を伝える

花束は、いつまでに必要なもので、いつ受け取りに来るかを伝えましょう。

だいたいの受け取り時間も伝えておくと丁寧です。

受け取り日までに余裕があれば、花屋さんが希望に近い花材を仕入れることもできます。

 

誰に贈る花束か伝える

花束を贈るのは誰なのか、相手の人物像が分かるように伝えます。

会社の上司や先輩、同僚、家族、パートナーなど関係性を伝えても構いません。

相手の性別や年齢が分かれば、どんな花が喜ばれるのかというイメージを膨らませやすいのです。

 

イメージどおりのブーケを頼むためのポイント

予算が決まったら、具体的にどんな花束にしていきたいかをイメージしましょう。できるだけ自分の頭の中で思い描いているイメージに近づけた形で仕上がれば嬉しいですよね。

ブーケのオーダーメイドでは、お花屋さんに来店して店員さんとじっくり相談するのがおすすめです。

なるべくイメージに近づけられるブーケをオーダーするには、どんなことを伝えれば良いのでしょうか。ひとつずつ見ていきましょう。

優先順位を決める

まず大切なのは、「ボリュームを優先するのか」「花材を優先するのか」です。

予算は安く抑えたい、でもバラをたっぷり使った豪華な花束にして驚かせたい……という状態では、どちらも中途半端になってしまいます。

指定したお花を優先させたい場合には、ボリュームアップは諦めましょう。

ボリュームアップさせたいのなら、花材は店員さんに任せて、大きさを優先してもらいます。枝ものや葉ものも使えば、かなりのボリュームアップが可能ですよ。

 

花材を指定する

こだわり抜いた花材でブーケを作りたい！という場合には、使用したい花材を細かく指定しましょう。

「バラとトルコキキョウをブーケに入れたい」と具体的な品種を指定すれば、かなり自分のイメージするブーケの仕上がりに近づくはずです。

使う花をあえて1種類にしぼって作る、シンプルなブーケもおすすめです。バラだけ、チューリップだけ、など1種類にしぼると印象強い花束が出来上がります。

 

まとめ

今回は、2,000円ほどの予算でも作れるフラワーギフト、ミニブーケの選び方やオーダー時の注意点、花の相場などをご紹介しました。

予算がはっきりと決まっているときは、花材を優先したいのかボリュームを優先したいのかをはっきりさせておきましょう。

相手の喜ぶ顔を思い浮かべて、素敵な花束をプレゼントしてみてくださいね。