特別な日には珍しいお花のプレゼントでサプライズ!どんな品種が珍しい?
特別な日を彩る贈り物として最適なフラワーギフト。
節目を迎える誕生日や結婚記念日など、特別で大切な日には高級感のあるお花や、ちょっと珍しい希少価値のあるお花を贈ってみませんか?
普段お花屋さんであまり見かけないような希少なお花を贈れば、きっと素敵な思い出になるはずです。
今回は贈り物にぴったりな、少し珍しいお花をたっぷりご紹介します。
ぜひプレゼント選びの参考にしてみてください。
特別感を演出する珍しいお花のプレゼント
なかなか入手できない珍しいお花は、その希少さに比例して価格が高騰しているものがほとんどです。
日常的なフラワーギフトとしてはコスト面が厳しいですが、特別な日の演出や高級感を持たせたいときにはぴったりですね。
忘れられない思い出のワンシーンになるように、珍しい高級なお花のギフトを贈ってみてはいかがでしょうか。
珍しいお花の基準とは?
希少価値がある珍しい品種としては、何を基準に珍しいと判断されるのでしょうか。
(1)流通数が少なく入手困難
(2)生育環境が限定されている
(3)栽培が困難、絶滅危惧種指定
これらの条件が当てはまれば、珍しい品種のお花だと言えるでしょう。
(1)流通数が少なく入手困難
市場への流通が少なければ、お店へ出回る数も少なくなります。
園芸店や生花店、ホームセンターなど、私たちが気軽に買い求めるお店にまで行き渡らない品種は、入手が難しくなってしまうのです。
(2)生育環境が限定されている
生育環境が日本の気候に合わないお花などは、国内に持ち込んでも枯れてしまう可能性が高いので、需要が限られます。その結果、市場への流通数も少なくなるのです。
特定の気候や地域に自生する植物や、特殊な環境下でなければ育たない植物なども、なかなか日本へ出荷されないため、希少価値が跳ね上がってしまいます。
(3)栽培が困難、絶滅危惧種指定
管理方法が難しい植物や、お世話しにくいものは、栽培が困難であり増やしにくい草花だと言えます。
栽培が難しいとなると量産ができないので、必然的に流通数が少なくなりますよね。
貴重な品種の草花などには生態を守るために、絶滅危惧種に指定されているものもあります。
高級なお花の代表格・胡蝶蘭
まずは、特別な贈り物に最適な高級なお花の代表格・胡蝶蘭についてご紹介していきます。
科・属 | ラン科・ファレノプシス属 |
和名 | 胡蝶蘭(こちょうらん) |
英名 | Phalaenopsis, Moth Orchid |
学名 | Phalaenopsis aphrodite |
原産地 | 東南アジア |
珍しい花というと、なんだか値段が高そうなイメージがありますよね。実際、栽培が難しいものや栽培に時間を要するものなどは、高価な価格帯で取引されることになります。
高価な価格帯で取引される身近な存在としては、胡蝶蘭が挙げられます。
高級な花=胡蝶蘭のというイメージも持たれがちな胡蝶蘭ですが、いったいなぜ高めの価格帯なのでしょうか。その理由について見てみましょう。
出荷まで数年かかる
胡蝶蘭は、もともと熱帯地方が原産地です。日本の気候と大きく異なり、日本で栽培するには温室環境が必要です。また、開花した状態で販売されている胡蝶蘭ですが、あの立派な花が咲くまでには実生だと約4〜5年、苗からでも約2〜3年掛かります。
栽培技術や温室設備などが必須で、かつ開花までには数年かかってしまうとなると、その分価格帯も高価になりますよね。
では国外から輸入すれば良いのでは?と思いますが、胡蝶蘭は急激な温度や環境の変化には弱く、輸入した株も弱ってしまうのです。そうなると、国内で時間を掛けてでも温室栽培するのが確実な方法というわけです。
胡蝶蘭の中でも珍しい品種
胡蝶蘭と言えば白色を思い浮かべますが、近年では品種改良でさまざまな色の胡蝶蘭が誕生しています。
高級なお花の代表でもある胡蝶蘭の中でも、さらに珍しい色の品種を選んで贈れば、特別なシーンのサプライズ演出にもなりますよね。
続いては、胡蝶蘭の中でもさらに珍しい品種をご紹介していきましょう。
ブルーエレガンス
近年、不可能だと言われていた「青いバラ」の開発に、日本の研究チームが成功しましたが、胡蝶蘭にも10年もの歳月をかけて誕生した、「青い胡蝶蘭」が存在します。
染色による染めた色ではなく、もともとの花色が青いこの胡蝶蘭は、遺伝子組み換え技術によって2013年に誕生しました。しかし、残念ながら一般では流通していない特別な品種です。
そこで、一般的に買い求めることができる青系の胡蝶蘭として、特許技術による染色で作られた「ブルーエレガンス」という品種があります。これを紫で染めた胡蝶蘭は、「パープルエレガンス」と呼ばれます。染色された胡蝶蘭の場合は、二度咲きのお花は本来の白色に戻ってしまいます。
ゴールドトリス
「ゴールドトリス」は、黄色い花びらにうっすらとピンクが混ざっている品種です。
ミニサイズでの流通が主なのですが、生産する栽培農家が少ないので、入手が難しくなっている品種です。
タイダパール
「タイダパール」は、深みのあるボルドーの花色を持つ、重厚な雰囲気を持っている珍しい胡蝶蘭です。
この独特な発色の花びらはベルベットのような質感で、見る角度や光の当たり具合によっては黒色の見えることもあるため、「黒胡蝶蘭」の名前で呼ばれていることもあります。
白いラインナップばかりの胡蝶蘭の中で、赤黒い花色を持っているタイダパールは、一際の存在感を放ちます。
タイダサルーアリサン
「タイダサルーアリサン」は、先ほどご紹介した黒系の胡蝶蘭「タイダパール」よりも鮮やかな赤色で、黒みがかってはおらず、深みのある赤色をしています。
タイダパールが光の当たり具合で花びらの色が違って見えるように、タイダサルーアサリンの花も明るい所で見ると、さらに鮮やかな発色に見えます。
ピュアムーン
「ピュアムーン」は、ふんわりとしたレモンイエローの花色はやわらかい印象を持っている胡蝶蘭で、エレガントさよりも可愛らしさが勝るようなキュートな品種です。
とても贈りやすい花色なので、フラワーギフトとして選べばどの年代の方にも喜ばれやすいでしょう。
珍しい品種の胡蝶蘭は染色で作られる
白やピンクなどの色以外の胡蝶蘭は、大きく分けて染色によるものと品種改良による天然色のものがあります。
先ほどご紹介したように、一般的に流通している、青や紫系といった寒色品種の胡蝶蘭は、本来は白い胡蝶蘭の花を染色して作られています。
特許を取得しているこの染色技術は、世界中でも数社でしか扱えない貴重な技術なので、いくら天然色ではない青色だとしても、生産できる場所が限られているために希少価値が上がって珍しい品種となるのです。
黄色やオレンジなどの暖色系に関しては、交配を重ねた品種改良によって生まれたものが多く、天然色となっています。
ミディサイズの胡蝶蘭は天然色の珍しい色の品種が多いです。ミディサイズなら一般の家庭でも飾りやすいので、珍しい色のものを探してみてはいかがでしょうか。
入手困難!珍しいお花たち
次は、入手が割と難しいとされる珍しいお花についてご紹介します。
富貴蘭
科・属 | ラン科・フウラン属 |
和名 | 富貴蘭(ふうきらん・ふきらん)、風蘭(ふうらん) |
英名 | Japanese Wind Orchidm, Samurai’s Orchid |
学名 | Neofinetia falcata |
原産地 | 日本、朝鮮半島、中国 |
胡蝶蘭はラン科の植物ですが、ラン科のお花は比較的高価な価格帯のものが多いです。そんなランの仲間の中で、世界一高価なランがあると言われています。
その名も「富貴蘭(ふうきらん)」というこのランは、素朴な白い花を咲かせる日本特産のランです。
着生ランの「風蘭(ふうらん)」が園芸品種として変化したもので、風蘭の甘い香りを受け継いでいます。
江戸時代には大名にも愛された高級な花で、珍しさや美しさだけではなく、甘いバニラのような匂いが香るため、将軍への献上品にもなったお花でした。
この富貴蘭、なんと一鉢に数百万円以上もの価格がつくものもあり、愛好家の間で取引されているそうですよ。
月下美人
科・属 | サボテン科・クジャクサボテン属 |
和名 | 月下美人(げっかびじん) |
英名 | Dutchman’s pipe cactus |
学名 | Epiphyllum oxypetalum |
原産地 | メキシコ |
「月下美人(げっかびじん)」は、一年のうち、満月の夜の一夜にしか咲かない幻のお花です。月夜の元で開く大きな花は幻想的で、言葉を失うほどの美しさがあります。
花からは強い濃厚な甘い香りが漂うので、甘い香りと花の美しさに酔って満月を眺める、まるで夢心地の非現実的な気分になってしまいそうですね。
月花美人には交配品種があり、満月美人、姫月下美人、十三夜美人、歌麻呂美人など、そのどれもが美しい名前の品種ばかりです。
おとぎ話のような、作り話めいた性質がありますが、年に一度の満月の夜にも咲かず、現実的には年に1回すら咲いてくれない年もあるようです。
運が良ければ、年に数回もの開花が見られることもある、まるで見る者の運が試されているような不思議なお花ですね。気まぐれな性格のお花にも思えてしまいます。
そのため、もちろん高い希少価値を持っており、入手はほとんど不可能に等しく、「世界一高価な花」だとも言われています。
日本で月下美人を見られる場所がある
そんなに美しく珍しい花なのでしたら、人生で一度は月下美人の花を見てみたいですよね。実は、日本で月下美人を見るチャンスがあるのです。
大阪市の植物園「咲くやこの花館」では、独自の技術で月下美人の開花調整に成功しており、満月の夜ではなく、月下美人を昼間に開花させているのだそうです。
開花中は一般公開されていますので、「咲くやこの花館」へ訪れれば月下美人の花を観賞できますよ。
珍しい観葉植物たち
ここからは、普段なかなかお目にかかれない珍しい観葉植物の品種をご紹介していきます。
お花の贈り物もおすすめですが、観葉植物のグリーンギフトにも人気があり、切り花と違ってお世話をすれば長く楽しめるのが魅力的です。
これからご紹介する中で、育ててみたい観葉植物があれば、ぜひ探してみてくださいね。
ミルキーウェイ
「ミルキーウェイ」は、パキラの品種のひとつで、葉に入っている白い斑模様が天の川のようであることから名付けられました。このミルキーウェイも、丈夫なパキラの資質を持ち、たくましく育つ品種です。
珍しい観葉植物ほど枯らしてしまわないか不安だという方でも、ミルキーウェイでしたら安心して育てられそうですね。
ポトス・エンジョイ
「ポトス・エンジョイ」は、ポトスの珍しい種類で、葉にはマーブル模様のような白い斑が入っています。
ポピュラーなポトスの姿とはかなり雰囲気が変わる品種で、葉と白い斑模様のコントラストが美しく人気があります。
ミルキーウェイ同様に珍しい品種ではありますが、ポトスの丈夫さを持っている品種なので、初心者の方でも挑戦しやすいですよ。
フィカス・シャングリラ
「フィカス・シャングリラ」は、近年新しく登場した品種で、ツル性のガジュマルの仲間です。
葉は小ぶりで美しい緑色を持ち、生長すると実を付けます。ガジュマルの代名詞でもある、今にも歩き出しそうな気根(きこん)のチャームポイントはありませんが、ツルを活かしてハンギングで飾って楽しめます。
ユッカ・アロイフォリア
「ユッカ・アロイフォリア」は、青年の木として有名なユッカの品種で、葉の形状がアロエのように尖っていたため、アロイフォリアという名前が付けられました。
定番のユッカよりもさらにスタイリッシュで格好いい樹形です。
アロイフォリアの中でも、「ユッカ・アロイフォリア・マジナータ」や「ユッカ・アロイフォリア・トリコロール」という品種に分かれていて、この2種類はさらに希少価値が上がり、高額で販売されています。
ユッカ・ロストラータ
続いても、ユッカの品種の「ユッカ・ロストラータ」です。
ユッカ・ロストラータの葉は、アンティーク調のブルーグレーが美しくて、くすみがかった落ち着いた色合いが北欧インテリアのお部屋にぴったりでしょう。
葉は扇のように放射状に広がって、かなり存在感のある観葉植物ですよ。マイナス10度まで耐える強い耐寒性を持っているので、日本の環境でも育てやすいです。
サンスベリア・マッソニアーナ
「サンスベリア・マッソニアーナ」は、サンスベリアの品種です。
サンスベリアは肉厚な広い幅の葉が空気清浄効果を持つと言われていますが、サンスベリア・マッソニアーナの葉は3枚ほどしかなく、空気清浄効果としては高くないものの、すっきりとしたシンプルな姿が魅力です。
サンスベリア・マッソニアーナの葉はとても大きく、斑模様もあるので存在感は抜群となっています。
ボトルツリー(ブラキキトン)
「ボトルツリー」は、根の部分の膨らみと、ほっそりした幹の対比が印象的で、ワインボトルのような見た目からボトルツリーと名付けられました。
鑑賞用の鉢植えではそこまで大きくなりませんが、自生するボトルツリーはなんと30メートルにまで育つものもあるそうです。
寒さに弱いので、冬は必ず室内で管理してください。
ボトルツリーはベル型の白い小花を咲かせ、花の内側にはピンク色の水玉模様が見えるので、花を鑑賞する楽しみもありますよ。
リトープス
多肉植物の「リトープス」は、「生きた宝石」とも呼ばれる美しい姿で、カラフルな色のバリエーションは本当に宝石のような美しさを持っています。
2枚の多肉科した葉は半月状をしていて、向かい合って満月になるような形をしています。リトープスの特筆すべき特徴は、多肉質の葉が脱皮をするという大変珍しい性質です。
リトープスを寄せ植えして、お菓子のアソートのように楽しむのもおしゃれですね。
グラパラリーフ
サボテンの仲間である多肉植物の「グラパラリーフ」には、和名で「朧月(おぼろづき)」という風情のある名前があります。葉はバラの花のように幾重にも重なっていて鑑賞性が高く、インテリアグリーンとして人気です。
実はグラパラリーフは、「食べられる観葉植物」としても人気があります。
食べてみると、皮が薄くみずみずしい葉はシャキシャキとした食感なのだそうです。青りんごに似ている酸味があり、味わいはフルーティー。
厳しい環境下の中で生き抜くグラパラリーフは、ミネラル、マグネシウム、カルシウム、ビタミン、アミノ酸などの豊富な栄養素を蓄えています。「食べるサプリメント」とも呼ばれるほどの栄養素があるので、ぜひ自宅で栽培してみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は、プレゼントすると驚かれるような、珍しいお花の品種についてご紹介しました。
珍しい品種の草花は、栽培や管理が難しかったり、特定の気候でしか育たなかったりと、流通数が少ないため価格も高いものが多くなります。
珍しい品種のお花は、なかなか店頭で探すのは難しいと思いますので、オンラインショップでの購入がおすすめです。実店舗であちこちのお店を探すのは大変ですが、オンラインショップであれば自宅にいながら多くの店舗を比較することができます。24時間いつでも注文できるのも便利なポイントですね。
実店舗と違って在庫数を多く持てるオンラインショップは、店頭よりも多くの品揃えがあることがほとんどです。
特定の品種を探したい場合には、そのお花の専門店や特化店舗などを探すことで、目当てのものに効率よく出会えるでしょう。