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父の日にはフラワーギフトで感謝の気持ちを伝えよう。

6月の第3日曜日は「父の日」です。母の日の贈り物といえば赤いカーネーションが定番ですが、父の日は黄色いバラが推奨されているのをご存じですか?父の日にふさわしいフラワーギフトについて、おすすめの花の種類もまじえてご紹介します。

5月の母の日が過ぎると、6月には父の日がやってきます。

母の日の贈り物といえば、赤いカーネーションが定番となっており、近年ではアジサイの花も定番化してきました。

一方で父の日に贈る花としては、黄色いバラが推奨されているのをご存じでしょうか。

今回は、母の日と比べると意外と認知度の低い、父の日にふさわしいフラワーギフトについて、イベントの由来やギフトにおすすめの花の種類などをご紹介していきます。

この記事を参考に、素敵なフラワーギフトを贈ってみてください。

 

そもそも父の日とは

6月の第3日曜日は「父の日」です。5月の第2日曜日の「母の日」と同じく、お父さんへ日頃の感謝の思いや愛情を伝える日だとされています。

父の日は、実はアメリカのワシントン州が発祥となった風習です。

まずは、いったいどのようにして父の日が作られたのか、その由来をご説明していきましょう。

 

父の日の由来

父の日の発祥地は、アメリカのワシントン州スポケーンです。

そこに、ソノラ・スマート・ドッド(Sonora Smart Dodd)という女性が暮らしていました。 

ソノラさんには自分を含めて6人の兄妹がおり両親と共に幸せに暮らしていましたが、1860年代の南北戦争により、父親であるウィリアム・ジャクソン・スマート(William Jackson Smart)さんは、兵士として召集されます。

戦争が終わり、ウィリアムさんは無事に生還するのですが、生還してすぐに母親が亡くなり、ウィリアムさんは男手ひとつで働きながら、6人もの子どもを育て上げます。

苦労しながらも自分たちを立派に育ててくれた父・ウィリアムさんを偲ぶために、ソノラさんは故郷の教会の牧師に頼み、ウィリアムさんの誕生月である6月に、礼拝を行なってもらいました。これが最初の「父の日」の祝典だと言われています。

この当時、すでにアメリカでは「母の日」が定着していたので、「母の日と同じく、父に感謝を伝える日も必要だ」と牧師教会に訴えかけ、次第に父の日が定着していきました。

 

父の日に贈る花の定番は「黄色いバラ」

母の日にカーネーションを贈るようになったのは、そもそも母の日を提唱した人物が、亡くなった自身の母親の墓前へ白いカーネーションを手向けたことが始まりです。それ以来、故人には白いカーネーションを、ご健在の方には赤いカーネーションを母の日に贈る風習が定着しました。

これと同じように、先ほどご紹介したソノラさんが、亡き父・ウィリアムさんの墓前に白いバラを手向けたことが、父の日にバラを贈る由来となっています。

 

イエローリボンキャンペーンによる黄色いバラの定着

日本で黄色いバラが贈られるようになったのは、1981年に開催された、日本ファーザーズ・デイ委員会による「イエローリボンキャンペーン」が関係しています。

「父の日に黄色いリボンで贈り物をしよう」という主旨のもと、黄色にフォーカスしたキャンペーンが行われました。

父の日のイメージカラーとして黄色が啓蒙されたことにより、アメリカ発祥のバラを贈る風習と組み合わさり、「父の日に黄色いバラを贈る」というのが日本での定番になったのです。

黄色いバラには「献身」「平和」の花言葉が付いており、世界でも黄色は「命を守る」「信頼」「尊敬」のシンボルカラーだと考えられていますよ。

 

黄色いバラにはネガティブな花言葉もある

一方で、黄色いバラには「嫉妬」というネガティブな意味合いの花言葉も付けられています。だいたいの花言葉は、ポジティブな意味とネガティブな意味のどちらも併せ持っていることが多いのですが、黄色い花には全体的にネガティブな意味合いの花言葉が多い傾向にあります。これは花言葉が西洋で誕生した文化であることが理由です。

西洋において、黄色から連想されるイメージは「裏切り」「嫉妬」「堕落」などがあります。これは、イエス・キリストの弟子であり裏切り者でもあるユダが、最後の晩餐で着ていた衣服が黄色だったことが最も有力な説です。そのため、西洋では黄色=裏切りというネガティブなイメージがされやすくなってしまったのですね。

しかしあくまで花言葉はおまけ程度のものです。きれいな黄色いバラをもらって嫌な気持ちになる方はほとんどいないでしょうし、良くない花言葉があるからとしかめ面になるような方もいないでしょう。

 

アメリカでは「赤いバラ」が定番

このような宗教的な背景も含めて、1910年にアメリカで行われた最初の父の日の祝典では、ご健在の父親には「赤いバラ」、亡くなった父を偲ぶには「白いバラ」を贈ったとされています。

そして、現在でもアメリカでは黄色いバラではなく、赤いバラを贈ることが定番です。

 

父の日に贈るお花は好きな色を贈ろう

父の日=黄色のイメージがあるからといって、必ず黄色のバラを贈らなければならないわけではありません。お父さんの好きな花の種類があればそれを贈れば良いですし、好きな色のお花を贈るのもきっと喜ばれるでしょう。

大切なのは、世間的な定番や風習よりも、感謝を伝えたい相手であるお父さんがいちばん喜んでくれるものを選ぶことです。

好きな色や似合う色、好きそうなお花など、お父さんの喜ぶ顔を思い浮かべながら、じっくりとフラワーギフト選びをすることこそ、お父さんにとっての最高の贈り物になるでしょう。

 

父の日のフラワーギフトに人気のお花

定番とされている黄色いバラ以外にも、父の日のフラワーギフトにぴったりなお花はたくさんあります。

ここからは、父の日に贈るお花としておすすめしたい種類を、花言葉などを含めてご紹介していきますので、ぜひギフト選びの参考になさってみてくださいね。

 

ヒマワリ

科・属 キク科・ヒマワリ属
和名 向日葵(ひまわり)
英名 Sunflower
学名 Helianthus
原産地 北アメリカ

父の日の頃にちょうど旬を迎えはじめるのが、ヒマワリです。父の日のイメージカラーでもある黄色いヒマワリは、黄色いバラに次いで素敵なフラワーギフトです。

ノーブルな雰囲気もあるバラとはまた違い、ヒマワリの花はカジュアルで親しみやすく、老若男女、性別や年齢を問わずに贈りやすいお花です。普段お花に触れる機会の少ないお父さんは、バラよりヒマワリのほうが受け取りやすいかもしれませんね。

また、夏の暑い日差しの中でも茎をまっすぐに伸ばして上を向くヒマワリの花は、とてもたくましくて強さを感じます。そんなヒマワリの花と、頑張るお父さんを重ね合わせてお花を贈るのも喜ばれることでしょう。

そんなヒマワリですが、「あなたは素晴らしい」という花言葉を持っています。他にも「憧れ」「光輝」といった明るい花言葉が付いていますので、ぜひ花言葉も一緒に添えてヒマワリのフラワーギフトを贈ってみてください。

 

アジサイ

科・属 アジサイ科・アジサイ属
和名 紫陽花(あじさい)
英名 Hydrangea
学名 Hydrangea macrophylla
原産地 日本、アジア、北アメリカ

カーネーションに次いで、母の日の定番アイテムとなりつつあるアジサイは、父の日のギフトとしても旬のお花です。アジサイには寒色系のカラーもありますので、男性の方へも贈りやすいのが嬉しいですね。

父の日を迎える頃にはだんだんと蒸し暑くなってきますから、爽やかで涼しげな青いアジサイのプレゼントは清涼感があって喜ばれるのではないでしょうか。

アジサイの名前の由来は、藍色がたくさん集まる=集真藍(あづさあい)が語源になっていると言われており、その様子が家族を連想させるのか、「一家団らん」「和気あいあい」という素敵な花言葉があります。

さらに、手毬のようなころんとしたフォルムが愛らしい「てまりてまり」というアジサイの品種には、品種別の花言葉として「家族平和」がありますので、こちらの品種を探してみるのもおすすめですよ。

 

スカシユリ

科・属 ユリ科・ユリ属
和名 透百合(すかしゆり)
英名 Thunberg Lily, Elegant Lily
学名 Lilium maculatum Thunb.
原産地 日本(固有種)

さまざまな品種が豊富にあるユリですが、中でも父の日にぴったりな種類は「スカシユリ」です。和名では「透百合」と書きますが、陽の光に透けた花びらには透明感があり、清廉で美しい花姿です。

なぜスカシユリが父の日にふさわしいのかと言いますと、それは花言葉が理由です。スカシユリの花言葉は、「子としての愛」「親思い」。どちらも、お父さんへの愛情や感謝の思いを伝える日のギフトには、これ以上なくふさわしいものですよね。

ユリの花は香りが強いことで有名ですが、スカシユリは香りが控えめです。花の強い香りが苦手な方へも贈りやすいお花でしょう。

 

胡蝶蘭

科・属 ラン科・ファレノプシス属
和名 胡蝶蘭(こちょうらん)
英名 Phalaenopsis, Moth Orchid
学名 Phalaenopsis aphrodite
原産地 東南アジア

お祝い事から冠婚葬祭まで、どんなシーンにも活躍してくれるのが胡蝶蘭です。もちろん父の日にもふさわしく、「幸福が飛んでくる」という縁起の良い花言葉を持っています。

肉厚の白い花びらは、より純白さが強調されるため、高級感が増すでしょう。

開花した状態を美しく整えられて購入できる胡蝶蘭は、ちょっと特別感を演出したいようなシーンにもおすすめです。

さらにおすすめしたい点としては、お世話の簡単さと花期の長さがあります。

胡蝶蘭は鉢植えでの流通が多いため、鉢植えのギフトを贈ることになりますが、そうなるとお世話が必要になってきますよね。普段からガーデニングや草花を育てることに慣れているお父さんなら良いのですが、慣れていないお父さんは育て方の難しい鉢植え植物のプレゼントにはちょっと戸惑ってしまいそうです。そんなお父さんでも、胡蝶蘭は簡単に育てられる丈夫な草花ですから、気兼ねなく贈ることができるでしょう。

 

ガーベラ

科・属 キク科・ガーベラ属
和名 花車(はなぐるま)、アフリカ千本槍(せんぼんやり)
英名 Gerbera, African Daisy, Transvaal daisy, Barberton Daisy
学名 Gerbera
原産地 南アフリカ

大きく花びらが開いているガーベラはとても明るい印象を受けるお花で、カラーバリエーションが豊富なので、フラワーアレンジメントとして大変人気があるお花です。

太めの茎に大きな花を咲かせるガーベラは、ヒマワリのような明るさも感じられ、年代や性別を気にせずに贈ることができるカジュアルさもありますね。

本数が少なくても存在感がありますので、数本アレンジメントに取り入れるだけでもかなり豪華に仕上がってくれます。

そんなガーベラには、「常に前進する」「希望」の花言葉があります。花言葉にはポジティブな意味とネガティブな意味の両方を併せ持っていることが多いと先述しましたが、ガーベラにはポジティブな花言葉しかありません。

色別にある花言葉を見ても、どれもがポジティブな花言葉なので、ギフトに多く選ばれる理由も納得できます。

さらに、西洋での花言葉は「You are my sunshine(あなたは私の太陽)」という爽やかなものがありますよ。

 

ダリア

科・属 キク科・テンジクボタン属
和名 天竺牡丹(てんじくぼたん)
英名 Dahlia
学名 Dahlia
原産地 メキシコ

大輪の花が目を惹くダリアも、フラワーアレンジメントには欠かせない花材で、とても人気があります。何枚もの花びらが密集して咲く姿は存在感があり、ダリアをメインに持ってくるアレンジメントも多いです。

和名では「天竺牡丹(てんじくぼたん)」と呼ばれますが、牡丹の花に似ていることが名前の由来です。花の色も咲き方のバリエーションも豊富なので、イメージするアレンジメントに応じて色や花の形を選びやすいのも魅力のひとつです。

 そんなダリアには、「華麗」「優雅」「威厳」といった花言葉があり、中でも白いダリアには「感謝」「豊かな愛情」という色別の花言葉があります。

白色は男性にも贈りやすい色ですから、賑やかで明るい色のダリアを混ぜつつ、素敵なフラワーギフトを注文してみてはいかがでしょうか。

 

カキツバタ 

科・属 アヤメ科・アヤメ属
和名 杜若、燕子花(かきつばた)
英名 Water iris
学名 Iris lavigata
原産地 日本、朝鮮半島、東シベリア

古くから日本で親しまれているカキツバタは、高貴で雅な印象のあるお花です。ショウブの花ととてもよく似ているので間違われやすいのですが、カキツバタの花びらには花弁の根元に白い模様があります。

カキツバタの花は白や青紫といった落ち着きのある色なので、年配のお父さんにも喜んでいただけるでしょう。

そんなカキツバタには、「幸福がくる」「贈り物」という花言葉があります。胡蝶蘭のように、とても縁起の良い花言葉ですね。

漢字で「燕子花」と表記されるのは、カキツバタの花がツバメのような形に見えることから由来しています。そのため、幸福を運ぶ縁起の良い鳥だと考えられているツバメからイメージして、素敵な花言葉が付いたのでしょう。

 

サルビア 

科・属 シソ科・サルビア属
和名 サルビア、緋衣草(ひごろもそう)
英名 Sage, Salvia
学名 Salvia
原産地 南米、北米

鮮やかな花色のものが多いサルビアは、群生しているとかなり華やかで圧巻の光景が広がります。

いちばん定番の色としては、発色のきれいな赤がありますが、他にも白やピンク、青や紫などの寒色系もありますよ。

父の日におすすめしたいのは、青いサルビアです。青いサルビアには、「良い家庭」「家族愛」の花言葉があります。

集まって咲くサルビアの花は、仲良く身を寄せ合う家族を思い浮かべますよね。他にも「尊敬」の花言葉がありますので、お父さんへの尊敬の念を表すのにはぴったりなフラワーギフトではないでしょうか。

 

父の日には観葉植物のグリーンギフトもおすすめ

フラワーギフト以外にも、父の日の贈り物には観葉植物の贈り物もおすすめです。

切り花は日持ちが短くすぐに枯れてしまいますが、鉢植えの観葉植物であれば、長く育てていくことができます。

自分の大切な子供からプレゼントされた観葉植物ですから大切にお世話していこうと思い、それをきっかけに植物に触れる楽しみに目覚めるお父さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

かわいいお花の贈り物が苦手そうなお父さんには、育てやすい観葉植物のグリーンギフトも検討してみましょう。

 

まとめ

今回は、毎年6月の第3日曜日に訪れる「父の日」に、お父さんへ贈りたいおすすめのお花についてご紹介してきました。

父の日には黄色いバラを贈ることが定番になりつつありますが、黄色いバラだけにこだわらず、お父さんが喜んでくれそうなお花の種類や色を考えて贈るのがいちばんです。

他にも、素敵な花言葉を持ったお花を選んで、花言葉を添えてプレゼントするのも素敵ですね。

日頃なかなか伝えにくい感謝の気持ちを、お花と一緒に届けてみましょう。