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お見舞いに贈る花は何を選べばいいの?おすすめの花や花言葉

寒い時期や季節の変わり目には、体調を崩す方が増えてきます。家族や友人はもちろんのこと、職場の同僚などの普段親しくしている人が病気などで入院されると、とても心配な気持ちになりますよね。

入院で弱った体や心を少しでも元気づけたいという思いから「お見舞いにはお花の贈り物を」と考える方も多いと思いますが、そこで気になるのがマナーです。

マナーやルールなどを知らないと、元気づけたいと思って贈ったお花によって、相手に不快な思いをさせてしまったり、反対に傷つけてしまったりといったこともあるかもしれません。

今回は、お見舞いのシーンで贈るフラワーギフトのマナーや、お見舞いにおすすめなお花の種類、贈る上での注意点などについてご紹介します。

 

お見舞いには花が持つ癒しのパワーを添えて

アメリカの園芸学会が入院患者に対して行ったアンケート調査では、病室に草花があるほうが、病室へ肯定的な感情を持っており満足度が高いという結果があったようです。

お花を見ていると、気持ちがとても癒されますよね。

病気や怪我などで、体も心も弱っているときこそ、きれいなお花をそっと携えてお見舞いに伺いたいものです。

 

お見舞いに贈る花の選び方

実際にお見舞いに贈るお花を選ぶとなると、色や種類、香りや見た目など、さまざまな点が失礼に当たらないかどうか、マナー的に大丈夫なのかどうかが気になってしまいますよね。

不安を抱えて入院していらっしゃるからこそ、マナー面でも配慮したお花を贈りたいものです。

まずはお花選びに迷ったときの、選び方のポイントからご紹介したいと思います。

最後に避けたほうが良いお花の種類やその理由などについても解説していますので、選び方とあわせて読んでみてくださいね。

 

花粉が落ちにくい花を選ぶ

病室には、他の入院患者さんもいらっしゃることが多いでしょう。

お見舞いのお花をお届けするご本人はもちろんですが、同室の方へも配慮してお花を選ぶことが大切です。

お見舞いのお花では、花びらが散りやすいものや落ちやすいもの、また花粉の散りやすいお花も避けて贈ります。

大輪のカサブランカなど、ユリ科のお花はとても華やかなのですが、花粉が落ちやすく香りも強いので避けましょう。

お花の花粉は、床や布などに付着するとなかなか落ちないものもあります。

病室やベッド、衣類を汚してしまわないよう、花粉の落ちにくいお花や、花粉の少ないお花を選ぶように気を付けましょう。

 

香りの強くない花を選ぶ

お見舞いのお花は、ベッドサイドなどの近くに置いて、眺めて癒されててもらうために贈る意味もあります。

もし香りの強すぎるお花を贈ると、ご本人様の体調によっては気持ちが悪くなったり、好みの香りではなかったりすることも考えられます。

お体が悪くて入院されているのですから、香りの強いお花は避けて贈りましょう。

 

フリージアやスイセンなどのお花はとても良い香りがするので、ぜひ香りも楽しんでほしいという気持ちも分かりますが、お相手の方には好きな香りでも、同室の方にとっては不快に感じるかもしれません。

避けたほうが良い香りの強いお花には、

  • ユリ
  • フリージア
  • スイセン
  • ストック

などが挙げられます。くれぐれも気をつけましょう。

 

明るい色を選ぶ

お見舞いに贈るお花では、少しでも明るい気持ちになってもらえるようにという思いがありますから、なるべく明るい色合いのお花を選んで贈ると良いでしょう。

例えば、イエローやオレンジなどの元気が出そうな色、ピンクなどの優しい気持ちになれそうな色など、ぱっと見たときに明るい気持ちになれそうな暖色が望ましいでしょう。

ただし、あまりにビビッドなカラーでまとめすぎると、ぎらついた印象になったり、華やか過ぎて疲れてしまうこともあります。

白やパステル調の淡い色合いの花材も取り入れつつ、ややマイルドに仕上げるとちょうど良いかもしれません。

 

相手の好きな色や花を選ぶ

親しい間柄で、相手の方の好きなお花や、好みの色を知っているのでしたら、好きなものを取り入れれば気持ちが明るくなることは間違いありません。

バラが大好きな方、ユリをこよなく愛される方、キクが好きな方など、人によって好みはさまざまです。

もし、相手の方が白や青などの寒色系の落ち着いた色合いが好みでしたら、お供え花やお悔やみの花という印象を抱かせてしまわないように、「お好きな色のお花を集めてみました」と一言伝えるか、直接伺えない場合にはメッセージカードなどを添えると誤解がないでしょう。

好きな物を知っているぐらいの親しい間柄であれば、色合いについてはそこまで気にされず、それよりも自分の好きな色や花を用意してくれたんだなという気持ちのほうが勝るかもしれませんね。

 

お見舞いの花を贈る前に確認しておきたいポイント

お見舞いのお花を実際に贈る前に、まずはいくつか確認しておかなければならないポイントがあります。これらのポイントを確認せずにお花を注文してしまうと、後から変更が生じたり、届けたい日に間に合わないといったことも考えられます。

事前に確認すべき事項はきちんとクリアしてから、お見舞いのお花を選ぶようにしてくださいね。

 

病院に持ち込めるのかを確認

花によってアレルギーをお持ちの方もいらっしゃるため、最近では生花の持ち込みを禁止している病院も少なくありません。事前にその点を確認しないで生花を買ってしまうと、せっかく用意したお花がもったいないですよね。

生花を持ち込んでも良いのかどうか、必ず事前に確認しておきましょう。

院内の方に直接聞いても良いですし、ホームページなどに記載されている場合もあります。

もし生花の持ち込みが禁止されていたときには、ギフトタイプを変更して、プリザーブドフラワーなどにすると良いでしょう。

プリザーブドフラワーやギフトタイプについては、後述で詳しくご説明していきます。

 

入院直後・手術直後を避ける

お見舞いでお花を贈る際には、お手元へ届けるタイミングにも気を付けましょう。

入院後は、検査や慣れない環境で落ち着かない頃ですから、入院してすぐにお見舞いを贈るのは避けたほうが良いでしょう。

もし手術などを控えていらっしゃる場合には、手術前に贈ることも避けます。

術後に病状などが安定して、次第に回復に向かい出した頃に贈るようにするのがベターです。

 

ゴミを出さない気遣いを

お見舞いとして贈る御花には、通常時のフラワーギフトとは違った気遣いが必要になります。

とにかく相手の方の負担にならないよう、手間を掛けないようにすることが大切です。

フラワーギフトを大きな箱などに入れて贈る場合には、商品を包んでいる緩衝材や、見栄えを良くするために施されたラッピングなどがあります。

これらをご本人に外してもらうのは手間になってしまいますし、ご家族の方にも負担になることも。

病院へ直接お花を贈る場合には、宅配便の利用を控えて、病院の近くにある生花店などから配達できるよう手配しましょう。注文時には、段ボールや緩衝材を使用した場合に、お店で持ち帰ってくれるのかどうかを必ず確認しておきます。

持参した場合には、お花をお渡しした後、ラッピング材や不要なゴミなどを自分で持ち帰るようにしましょう。

 

宛先は病室番号まで記載する

直接伺えない場合の配送時には、相手の方の病室番号まで宛先を記載するようにしてください。病院によって、セキュリティやプライバシーなどの観点から、患者名の記載だけだとお花を届けられないケースもあります。

 

お見舞いに贈りたい花言葉を持つお花

お見舞いとして持っていくお花には、素敵な花言葉を添えて贈りましょう。花が持つ力だけではなく、言葉の持つ力にもあやかって、元気づけられれば嬉しいですよね。

 見た目からも元気を貰えて、花言葉からも明るい気持ちになれるような、素敵な花言葉を持っているお見舞いのお花向きのものをご紹介していきましょう。

 

ガーベラ

まっすぐに伸びた花茎から、花びらを幾重にも広げて咲く爽やかなガーベラは、明るく元気な印象を受けるお花です。花姿に負けず劣らずポジティブな花言葉ばかりがありますよ。

ガーベラの花言葉は「希望」「常に前進」です。

花色のバリエーションも豊富にありますので、希望するアレンジメントのイメージに沿った色をチョイスできるでしょう。

 

スズラン

春のお花であるスズランは、小さな鈴型の花を連ねて咲く姿がとても可愛らしいお花です。

白以外にピンクの花色もあり、ピンク色には清楚な白とまた少し違った雰囲気があります。

茎や葉は鮮やかな緑色をしていて、花と緑の対比がとても美しいです。

そんなスズランには、「幸福の再来」という素敵な花言葉がありますよ。

ヨーロッパには「スズランの日」というものがあり、この日に大切な相手や家族へスズランを贈ると、受け取った人には幸せが訪れるという素敵な風習があります。

 

ダイヤモンドリリー

日の光の下できらきらと輝く魅力的な花びらを持つダイヤモンドリリーには、「また会う日を楽しみに」「忍耐」の花言葉があります。

「元気になってからまた会えるのを楽しみにしています」というメッセージを込めて、相手の方の一日でも早い快復を祈って贈るお花としてはぴったりですね。

ピンク色のダイヤモンドリリーは温かみのある色であり、精神的な幸福や安堵などをイメージさせるカラーでもあります。

 

アイリス

アヤメ科のアイリスは、紫色が最もポピュラーですが、ピンクやオレンジ、白といった花色もあります。落ち着いた佇まいながらも華やかさがありますので、お見舞いのシーンにはぴったりではないでしょうか。

そんなアイリスですが、「希望」「良い便り」という花言葉を持っています。

「希望を持ってね」「良い知らせを待っています」というメッセージを込めて、明るい色のアイリスの花を贈れば、きっと相手の方を勇気づけられるでしょう。

 

お見舞いの贈り物として失礼になる花

お見舞いでお花を贈るには、気持ちを込めて贈ることも大切なのですが、一般的なマナーやルールも踏まえて贈る必要があります。

こういったマナーを知らないで贈ると、相手の方を傷つけてしまうこともあるのです。

続いては、お見舞いのお花としてはタブーとされているお花や特に注意したいマナーについてご紹介していきます。

 

鉢植えの花

お見舞いに贈る花として、贈ってはいけないとされているのが「鉢植え」のお花です。

鉢植えのお花は、鉢土に根を下ろしているため、「根付く」=「寝付く」というイメージをさせてしまいます。

一日でも早く良くなりたい、早く退院したいと毎日思っている方に対して、「いつまでも良くならない」といった意味合いにも取られてしまうので、鉢植えのお花は贈らないよう注意しましょう。

鉢植えのタイプにはもちろん土が入っていますから、病院という場所柄を考えると衛生面でもふさわしくありません。

 

「死」や「苦」を連想させる花

お見舞いのお花では、「死」や「苦」を思い浮かべるようなお花は贈らないのがマナーです。日本語の語呂合わせとして考えたときに、シクラメンの名前には「シク」=「死苦」が含まれていますので、「死ぬ」や「苦しむ」といったワードを連想させるため、お見舞いのお花にはタブーだと考えられています。

 

シクラメンの他にも、ツバキやチューリップも避けたほうが良いお花になります。

ツバキの花は好きな方が多く、特に年配の方などは好まれると思いますが、花が散るときに花首ごとぼとりと落ちるという特徴があるため、これが死を連想させるとしてタブーだと考えられています。チューリップも同様の理由でタブー視されるお花です。

アジサイの花も、枯れると花の形をそのままにだんだんと色褪せていくためNGだと考えられています。

入院されている方は、心も体も大変デリケートな状態で、些細な言葉や出来事にも傷つきやすいお気持ちでいるかもしれません。

ネガティブなイメージをさせるお花を選ばないよう、充分に注意しましょう。

 

供花を連想する色合いの花

お見舞いに贈るお花では、アレンジメントなどをオーダーする際には、全体的に白ばかりにならないよう気を付けてオーダーしてください。

白一色のアレンジメントは、どうしてもお悔やみのシーンやお供えの花を連想させます。

深刻なご病気の方には縁起でもない話ですから、白い花材を使う際には明るい差し色を取り入れるようにしましょう。

その辺りの加減やマナーについてはお花屋さんは熟知されていますので、「お見舞い用なんですが」と一言申し伝えれば、お供えのお花にならないよう配慮したアレンジメントを作ってくれますよ。

また、「血」を連想させる赤も避けておくのが無難です。赤色は、感情を昂ぶらせる色の効果もありますので、ご病気の方には不向きです。できるだけ安心できるような色合いや、明るい気持ちになれるような色を選びましょう。

 

アレンジメントのタイプに配慮する

お見舞いに贈るお花では、花束よりもフラワーアレンジメントが好ましいでしょう。

花束は、花瓶に移し替える必要があり、毎日の水替えも行なわなければなりません。

手間となってしまいますので、なるべく負担の少ないフラワーアレンジメントを贈りましょう。受け取ってすぐ、そのまま飾っておくことができますし、コンパクトなアレンジメントでしたらスペースも取りません。

フラワーアレンジメントはデザイン性も高いので、観賞性が高いという利点もあります。

 

生花に特殊な加工を施して、みずみずしいままの状態を閉じ込めたプリザーブドフラワーも、香りがなく花粉も落ちないためおすすめです。

箱の中にお花がアレンジされているボックスフラワーも、持ち運びやすくコンパクトなサイズ感なので、お見舞いのギフトタイプには適しています。

ボックスフラワーにはプリザーブドフラワーで作られたものもありますが、生花のアレンジメントで作られたものだと、生花ならではの生き生きした鮮やかさや爽やかさを感じられますよ。

紙袋に入れて持ち運べるためとても便利ですし、開けるまで花が入っているとは分からないので、サプライズ演出にもなります。

 

まとめ

今回は、お見舞いのお花を贈るうえで気を付けておきたいマナーやルール、お花の選び方やおすすめの品種などをご紹介してきました。

相手の方がデリケートになっているからこそ、配慮や心遣いを忘れずに元気づけるお花を贈って応援したいですね。

ここでは避けるべきだとご紹介してきたお花の中でも、相手が大好きなお花である場合には、相手の方との関係性によって贈っても構わない場合があります。

「マナーは知っているんだけど、好きな花なので持ってきました」という気持ちが分かってもらえれば、誤解が生じることもありません。

直接伺えないときには、お手紙やメッセージカードを添えるなどの心遣いもできると良いでしょう。

 一日でも早く元気になれることを祈って、明るい色のお花や好きなお花、勇気を貰える花言葉を持っているお花などを選んでくださいね。