胡蝶蘭

ラ・メールコラム > 胡蝶蘭 > 胡蝶蘭の育て方は?知っておきたい基礎知識をご紹介

胡蝶蘭というと、開店したお店や公演ホールなどの前にお祝いのメッセージと送り主の札が付いたものを見かけたことはありませんか?

お祝いの場で見かけることの多い胡蝶蘭ですが、贈り物として人気なのはお手入れが簡単という理由もあります。

奥の深い植物ですが、育て方のポイントをしっかり押さえておけば初心者の方でも難しいことはありません。

今回は、胡蝶蘭がどのような魅力や特徴を持つお花なのかを紹介していきたいと思います。

育て方についても詳しくご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

胡蝶蘭とは

胡蝶蘭の発祥は東南アジアです。フィリピン、インド、マレーシア、タイ、などの熱帯雨林に広く分布したラン科の植物が交配を重ねて、時代とともに共生するために今に至るまでのものへと、長い時をかけて進化しました。

 胡蝶蘭は色彩の種類の多さや、昆虫に花粉を引き寄せるための花弁の美しい形も魅力的ですが、1番の魅力はその生命力でしょう。

ラン科の植物の中でも寿命が長く、環境を整えれば1~2ヶ月も開花期間を楽しむことができます。開花期間がこんなにも長く楽しめる花は少ないですよね。

また、水はけなどに注意して根腐れを防げば、10年以上の寿命を保てます。

美しさだけでなく、この生命力の強さこそ胡蝶蘭の魅力の1つです。

 

胡蝶蘭の育て方

胡蝶蘭の特徴は何より、初心者でも育てやすいということにあります。

胡蝶蘭はほかのラン科の植物と異なり寒さにも強いので、ビニールハウスのような温室を使わなくても花を咲かせてくれるのです。

私たち人間が温室を用意しなくても、ある程度株が成長していれば、花を咲かせてくれます。

ここからは、胡蝶蘭の育て方として基本的な

  • 水やりについて
  • 置き場所について
  • 冬の保温方法
  • 花が咲き終わった後の対処法
  • 植え替え方法

について、詳しく説明していきます。

 

水やりについて

胡蝶蘭の育てやすさの特徴として、水やりの回数がなくて済むだけではなく、肥料もいらないということが利点です。

温度変化に強い胡蝶蘭ではありますが、長く咲かせ続けるために、置き場所と水やりには気を付けましょう。

ここからは、水やりのポイントについてご紹介します。

 

水やり頻度は季節ごとに変えよう

水やりの頻度は季節ごとに工夫しましょう。

温度の高い夏場は1週間に1度、寒い冬場は2週間に1度で十分です。

基本的には「生育期」といわれる5月から9月の時期は多め、冬は控えめの水やりがポイントですよ。

 

鉢皿に溜まった水はこまめに捨てよう

胡蝶蘭を育てる上で気を付けておきたいのが、「根腐れ」です。

防止のために、鉢皿に溜まった水はこまめに捨ててください。

水やりをするときは、植え込みの土を手で触わり必ず乾いていることを確認してから行いましょう。過剰な水やりは根腐れの原因になるので注意が必要です。

 

霧吹きで葉水を与えよう 

胡蝶蘭は乾燥に弱いので、夏や乾燥しやすい日は霧吹きで葉っぱや花弁に水をかけてあげるとよいでしょう。

葉水を与えることで害虫予防にも効果があるので一石二鳥です。害虫は乾燥しているとよってきやすいので、葉水を与えることによって周囲の湿度も上がり、害虫を寄せ付けない効果があります。

 

置き場所について

胡蝶蘭は東南アジア原産なので暑さには強いですが、寒さや乾燥には弱い植物です。

置き場所にもいくつか注意点があるのでご紹介します。

 

胡蝶蘭は寒さに弱い!室内で育てよう

胡蝶蘭の生命力は強いですが、寒さ・乾燥・強い日光に弱い植物です。長く育てるためにも室内で育てることをおすすめします。

日当たりと風通しの良い場所に置いておきましょう。日当たりは大切ですが、直射日光が当たると葉が焼けて枯れてしまうことも。窓辺に置きたい場合は、レースのカーテンごしに置くようにしてください。

 

エアコンの風の当たらない場所に置こう

胡蝶蘭は乾燥にも弱い植物です。

上記では胡蝶蘭は室内で育てた方が良いとご紹介しましたが、エアコンの風には注意が必要です。暖房でも冷房でも、エアコンの風が直接当たるような場所に置いておくと乾燥して葉が枯れてしまいます。

置き場所に注意をしながら育てていきましょう。

 

冬は特に注意!保温方法は?

胡蝶蘭は乾燥や寒さに弱いということがわかったと思います。気温の下がる冬は、特に注意して育てましょう。

冬の夜間など、暖房を消して特に気温が冷える時間は保温しておくと安心です。また、しばらく家を空ける期間がある場合なども、いつもの場所にそのまま置いたままでは寒さで枯れてしまう可能性があります。

ここでは、冬の注意点についてご紹介しましょう。

 

部屋の中央へ移動させる

冬は寒さが厳しくなるので、胡蝶蘭を窓辺に置いている方は部屋の中央へ移動させましょう。また、玄関も気温が低くなりやすいので、リビングに置くのがおすすめです。

数日間家を空けるといった場合も、部屋の中央へ移動させてから出かけると良いでしょう。

 

家にあるもので保温できる!段ボールや毛布を使おう

冬の時期の胡蝶蘭を保温する方法をご紹介します。

何か新しく購入する必要はなく、家にある身近なものを用いて保温できますよ。保温方法もとても簡単なものなので、冬は是非やってみてください。

 

まず、おすすめなのは衣装ケースと発泡スチロールです。

衣装ケースは、ホームセンターなどで売っている一般的なもので十分ですよ。

日中は日光を浴びさせ、寒くなる夜は衣装ケースの中に胡蝶蘭を入れて管理しましょう。鉢が倒れないように、何か固定できるものがあると安心です。

室内の温度が10度を下回るようであれば、夜間は衣装ケースの上から毛布をかけて保温しましょう。

発泡スチロールを使う場合も同様で、胡蝶蘭の上から発泡スチロールのボックスを被せ、気温が更に下がる時はその上から毛布をかけて保温します。

 

花が咲き終わったらどうすればいい?

胡蝶蘭の花はとても美しいですが、咲き終わったあとはどうすべきなのか疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

花が終わった後は、対処法によってもう一度花を咲かせることができますよ。詳しく見ていきましょう。

 

花が全て咲き終わったら花茎を切ろう

胡蝶蘭の花が咲き終わったら、花茎の剪定を行いましょう。

植物にとって、花を咲かせるということはとてもエネルギーを消耗するものです。咲き終わった後に花茎を切ることで株を休ませ、胡蝶蘭の寿命を伸ばすことができます。

やり方としては、花が全部終わったら花茎を根元から3〜4cmのところをハサミで切りましょう。

このようにして株を休ませ、来年の開花に備えるのが一般的です。ハサミは消毒して清潔なものを使って切ってくださいね。

 

また、開花中に花茎を切ってしまうという方法もあります。

胡蝶蘭は花を咲かせている間ずっとエネルギーを使い続けているので、株をしっかり育てていきたいという場合は、開花中に切るのがおすすめです。

お花を切ってしまうのは少し勿体ない気もしますが、胡蝶蘭は切り花でも1〜2週間はもつので、花瓶に入れて楽しめますよ。

 

植え替えは4月から6月までに!

胡蝶蘭が成長するにあたって、植え替えを行う必要があります。

植え替えをするのに最も適した季節は、胡蝶蘭の成長が開始しはじめる春(4月から6月)がおすすめです。

頻度は2〜3年に1度がよいとされます。できれば、乾燥かつ低温となる冬の植え替えは避けましょう。

しかし、胡蝶蘭の葉っぱにシワが著しく見られる、黄色く変色している、葉っぱや花びらに白い斑点などが見られる場合、土がかび臭い、全体的にしおれているなどの異常が出ているなどの異常が見られる場合は、病気にかかっている場合もあるので、時期にかかわらずすぐ植え替えをしましょう。

胡蝶蘭の植え替えに必要なもの

胡蝶蘭の植え替えにあたり、必要なものを紹介します。

  • 園芸用のはさみ
  • 通気性と水はけのよい構造になっている鉢植え
  • 水苔またはバーク

上記の3つを用意しましょう。

はさみを使う際は、胡蝶蘭の病気を防ぐために園芸用はさみはアルコールで拭いたりライターで炙って熱消毒するなど、必ず消毒してから使ってください。

 

水苔には素焼きの鉢がおすすめ!

水苔は保湿性が高い植え込み材です。

水苔を植え込み材とするやり方は、通気性のよい素焼きの鉢を用意しましょう。

素焼き以外の鉢を使うと、湿度が高くなりすぎて根腐れなどの原因になってしまうこともあります。

 

バークにはプラスチックの鉢がおすすめ!

バークとは樹木の皮のチップのことです。

胡蝶蘭の根に巻きつけやすい水苔と異なり、チップ状になっていることで、通気性が良いのがメリットとなっています。

通気性が高く排水性が多いので、水苔を使った場合よりも水やりの回数は多くなります。そのため、バークを植え込み材として用いる時には、保湿性の高いプラスチックの鉢を使いましょう。

特に、透明のプラスチック鉢を使うことで根の状態が確認しやすくなるのでおすすめですよ。

 

胡蝶蘭の植え替え方法は?

まずは、保湿性の高い水苔を植え込み材として使う方法の植え替えを紹介します。

 

  1. 胡蝶蘭の株を鉢から値を傷つけずに丁寧に外します。
  2. 古い植込み材を全て取り除きましょう。
  3. 古く硬くなった根鉢は、ハサミで半分くらいに切っていきます。
  4. 根の先端を傷つけないように注意しながらはさみで切って、根鉢を調整していきます。
  5. 根に対して水苔を縦に向けて巻いていき、水苔と胡蝶蘭の根を円柱状になるように意識していきましょう。水苔を軽く絞りながら根と根の間に詰めていきます。
  6. 最後に、鉢の大きさ程度になるまで水苔を根に巻いていき、鉢にゆっくりと入れてください。鉢に隙間ができていたら、隙間も水苔で埋めて完成です。

 

水苔は鉢の大きさに合わせて鉢に植えこむ量を調整していくのですが、水苔は、基本的にどこのホームセンターやガーデニングショップでも乾燥した状態で売っています。

乾燥したままの状態で植え替えをしてしまわないようにすることがポイントです。乾燥したままで植え込み材として植えこんでしまうと効率よく水を吸ってくれないこともあり、根に負担がかかってしまうことから、根腐れ病の原因となってしまいます。

植え替えをする前に水苔は、30分くらい水に浸してから、軽く絞りましょう。そのあと、水を含ませた水苔をピンポン玉くらいの大きさに丸めて、根の周りに広げるとともに、優しく鉢の下から水苔を巻いていってください。

根腐れを防ぐために水を多く含む水苔は鉢の底まで押し込まないようにして、鉢の内側の面にしっかりと密着させましょう。

 

次に、バークを用いた植え込み材を用いた植え替え方を紹介します。

バークの場合は、株を鉢に入れ、その上からバークを入れていく方法です。

その際に、あると便利なのは割りばしです。根と根の間の隙間を割り箸を用いて、埋めこむようにして、バークを入れ込んでいきましょう。

また、根に対しては、優しくバークを根の付け根まで覆っていくようにしていきます。 バークで植え替えをするポイントは、鉢にバークを入れる際にいかに根を傷つけないで植え替えられるかということです。

バークを押し付けるなどして無理やり鉢に押し込んだ利しないようにしましょう。そのようにすると、胡蝶蘭の繊細な根を傷つけてしまい、根の病気の原因になってしまったり、胡蝶蘭そのものが枯れてしまう原因になってしまいます。

バークを用いて植え替え作業を終えたあとは、最後にたっぷりの水を胡蝶蘭に与えて植え替え作業完了です。

植え替え後1週間ほどは水を与えない

植え替え後は、胡蝶蘭の状態が安定するまでなるべく刺激を与えないことが大切です。

植え替え1週間後は、水を与えず様子を観察していきましょう。胡蝶蘭にとっては、根を乾かすことで成長が早くなる可能性もあります。

水の与えすぎは根腐れを起こしやすく、胡蝶蘭が長持ちしない原因にもなってしまいますので、特に植え替え後は気を付けましょう。

 

胡蝶蘭はギフトにもぴったり!おすすめ商品をご紹介

胡蝶蘭を大切な人にプレゼントしてはいかがでしょうか。

胡蝶蘭は、開業祝い、就任祝い移転祝いなどのビジネスシーンにおけるお祝いのための花だけに限らず、友人や家族などのプライベートなシーンでのお祝いとしての贈り物まで、多くの用途で送ることもできますよ。

以下では、贈り物にお勧めな胡蝶蘭を紹介していきたいと思います。

人気の高い定番の白!大輪の胡蝶蘭3本立て

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まずおすすめなのが、こちらの大輪胡蝶蘭3本立てです。

定番の白い胡蝶蘭ですが、シンプルながらとても美しくとても人気のお色です。

白色の胡蝶蘭は「幸福が飛んでくる」という意味から、就任のお祝い、新施設の建設お祝い、会社内での異動の昇進お祝いなど、ビジネス上でのプレゼントシーンとしてのお祝い事に最適とされていますよ。

また、白い胡蝶蘭は「清純」という花言葉を持つことから、結婚祝いとしての利用にも適しています。

白色の胡蝶蘭は、冠婚葬祭といった、あらゆる儀式の場面で送ることができるのが何よりの利点ですね。時には、お悔やみなどの献花としても送ることができます。

幅広いシーンや用途での贈り物に迷われた際には、白い胡蝶蘭を送ってみませんか?

 

個性的!ブルーエレガンスの胡蝶蘭

いんぽ

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胡蝶蘭というと白やピンクをイメージされる方が多いと思いますが、中には淡いブルー色の個性的な胡蝶蘭もあります。

さわやかで美しいブルーエレガンスの胡蝶蘭は、贈られた人を幸せな気持ちにさせてくれるのではないでしょうか。

この機会に、希少価値のあるエレガンスブルーの胡蝶蘭を、大切な人に送ってみませんか?

 

とても愛らしいピンク色の胡蝶蘭3本立て 

 

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ピンクの大輪胡蝶蘭3本立てをご紹介します。

この胡蝶蘭はピンク色の花がとても美しく、花も大輪でかつ鉢植も大きいことから、とても華やかな存在感がありますね。

ピンク色の胡蝶蘭は、場を華やかな雰囲気にしてくれるでしょう。

親しい女性や母の日の贈り物としてもおすすめであり、人気な商品でもあります。生産地や品種によって濃淡の差異がありますが、そういった花の個性も面白いですよ。

高級感と存在感がバッチリ!豪華な白い胡蝶蘭5本立て 

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最後に定番の白い胡蝶蘭の大輪5本立てをご紹介します。

豪華5本立ての鉢植えであることから、高さは1mから1m20cmもあり、数ある胡蝶蘭の中でも最高級品クラスといえるでしょう。

特別なお祝いにおすすめの胡蝶蘭です。抜群の高級感で、場の雰囲気もとても華やかなものにしてくれるはずですよ。 

まとめ

今回は胡蝶蘭の育て方や注意点についてご紹介しました。

胡蝶蘭と聞くと管理するのが難しそうに思えますが、手入れはとても単純です。今回お伝えしたように、季節ごとのお手入れや、2〜3年ごとに植え替えをする、花が咲き終えた後のお手入れなどを心がけてあげると、長く美しい花を咲かせることができます。

胡蝶蘭の寿命は、なんと長い場合で50年といわれていているそうです。皆さんも、美しい胡蝶蘭を長く美しく咲かせ続ける楽しみを味わってみてください。