プランターでもOK!春を告げる菜の花の育て方/花言葉や運気アップの飾り方
菜の花というと、日本では3月3日のひな祭りに桃の花といっしょに飾ることが多いですね。菜の花の黄色い色は、お祝いの席でもひパッと目を引き優しい気持ちにさせてくれます。
今回はプランターでも栽培できる菜の花の育て方のコツや、運気アップの飾り方、さらに菜の花を使ったレシピなども紹介しますので最後までチェックしてくださいね。
菜の花の特徴
菜の花はアブラナ科の植物で、他の呼び方として「セイヨウアブラナ」があります。
菜の花の花びらは基本的に4枚で、クロスしたような形になっているのが特徴です。茎は枝分かれしていて、一つ一つの花が寄り添うようにたくさん咲いています。
そんな菜の花ですが、ご存じのように食用としても広く親しまれていますね。日本では古くから菜種油を使用していましたが、これも菜の花から搾ったものです。
ここでは菜の花の種類や違いについてチェックしていきましょう。
原産地はどこ?
菜の花は地中海沿いのヨーロッパや西アジアが原産地です。
元々は雑草として扱われており、日本には奈良時代に伝わったとされています。今では菜種油として使用されるほかにも、食用として利用されたり、観賞用としても人気がある植物です。
外国では菜の花を何と呼んでいるの?
アメリカでは菜の花を「canola flower(キャノーラフラワー)」と呼んでいるそうです。
州によっては、日本と同じように食用油として栽培しているエリアもあります。
またフランスでの言い方は「Navette(ナヴェットゥ)」。こちらでも19世紀ころから、食用油として使用するために菜の花を植えるようになりました。
菜の花の仲間
菜の花の種類は大変多く、品種改良されているものもあるので見分けるのが難しいことでもよく知られていますね。
アブラナ科の植物は、パッと見では菜の花と区別ができないくらい似ているものがたくさんあります。それでは、菜の花の仲間にはどんな種類があるのでしょうか。
簡単に紹介していきます。
からし菜
からし菜はアブラナ科の植物で「セイヨウカラシナ」と呼ばれています。
最も菜の花に似ているので、よく見ないと区別することができないでしょう。見分け方は花びらの形です。
菜の花は4枚の花びらが十字型になっていますが、からし菜はやや細長い花びらが2枚ずつ寄り添うように咲いています。
小松菜
小松菜も大きく育つと背が伸びて、菜の花にそっくりの花を咲かせます。
葉先が丸く、灰汁がないので調理しやすいのが特徴です。菜の花と同じように蕾のうちなら食べることができます。
大根
実は食卓でお馴染みのl大根も同じアブラナ科の植物です。
菜の花とは違って、白やうす紫色の花を咲かせるので簡単に見分けることができます。
しかし、大根の花を滅多に見たことがない理由は、花が咲く前に食べてしまうからでしょう。こちらもまだ蕾のうちに摘み取って、おひたしや天ぷらとして味わうことが可能です。
その他もたくさん!
その他にも「ルッコラ」「キャベツ」「ミズナ」「ハクサイ」「アスパラナ」「タアサイ」などアブラナ科の仲間はたくさんあります。
見た目は似ていますが、よく観察すると葉っぱの形が微妙に違っていますし、味も個性的です。
春を告げる菜の花は、私たちの心をパッと明るくしてくれるだけではなく食べても美味しい植物ですね。
プランターで菜の花を育てるコツ
菜の花は寒さにもよく耐えるので、地植えはもちろんプランターでも簡単に育てることができます。
プランターや鉢の場合、空いているスペースで育てることができるので天候によって移動させることも可能です。
種の種類にもよりますが、9月〜11月の間に植え付けるのがベストでしょう。もし種を蒔く時期が多少遅れても、タフなのでたくましく育つのも特徴。
寒くなってから植えるために、虫もつきにくく初心者の方にもおすすめです。ここでは、プランターで菜の花を育てるコツを紹介していきます。
種まきと見ごろ(収穫)の時期
菜の花の旬(収穫)は2月〜4月なので、その時期に合わせて前年の秋ごろに種を蒔くのが一般的です。(発芽する適温は20℃前後です。)
野菜が少ない時期に、越冬して収穫することができる価値がある野菜。
蕾を摘んで食した後は、お部屋に飾ることもできるし鑑賞することも可能というメリットがありますね。
用意しておくと良いもの
菜の花を栽培するのは簡単ですが、事前に用意しておいてほしいものがあります。
早速それぞれ確認していきましょう。
- 種
100均などでも菜の花の種は販売されています。
ただし量は少なめなので、よくチェックしてから購入するようにしましょう。
また、種にはそれぞれ発芽率が書いてあるので確認しておいてください。
菜の花の種は「早春なばな」や「寒咲花菜」などの品種がおすすめです。
- プランター
プランターの選び方ですが、標準タイプ(60cm)以上であればどれをチョイスしても大丈夫です。
ベランダなどに置く場合は、スペースに合わせて選んでください。菜の花はそれほど根を張らないので、深さは20cm以上あればいいでしょう。
鉢の場合は8号以上のアイテムが理想的です。
- 土・肥料など
次に土や肥料はどんなものを使用すればいいのでしょうか。
菜の花は、市販の土でも丈夫に育ちます。
しかし、やわらかく育てるために肥料なども与えるといいでしょう。
- 用土
用土は、水はけと水持ちのバランスがちょうどいいものを選ぶようにしましょう。
プランターで育てる際には、赤玉の小粒(7割)と腐葉土(3割)を混ぜて使用してください。
もし市販の土を使うときには、草花用か野菜用の培養土で代用できますよ。
- 肥料
菜の花に使う肥料は緩効性化成肥料が向いています。
種を蒔く前に用土になじませておくと、よりたくましく育つでしょう。
また、月に1回は追肥も忘れずに行ってください。基本的に同じ肥料がいいですが、液体肥料の場合はやや回数を増やして与えましょう。
窒素・リン酸・カリなどの成分が均衡して含まれている肥料なら安心です。
もし不明な点があれば、園芸ショップに気軽に相談してみてください。
- その他
水はけをよりよくする鉢底石や、これを入れるネット袋などもあるといいでしょう。まだ暖かい時期に植える場合は、虫よけネットもあると便利ですよ。
失敗しない種まきのコツ
種を蒔くときは、指などで溝を作り植える「筋まき」と一定の間隔で植える「点まき」どちらでも大丈夫です。好みの方法でトライしてみましょう。
点まきする際には、指で1cmくらいの穴を空けて一か所に3〜5粒ほどを蒔きます。あまり深く穴を掘ってしまうと、発芽に時間がかかりますので注意してください。
蒔き終えたら、軽く土をかぶせてたっぷりと水を与えましょう。
直射日光は避け適度に日当たりの良いエリアに置いておくと、およそ1週間前後で小さな芽が出てきますよ。
間引きについて
菜の花は高確率で発芽します。
そのため葉が2枚〜3枚になったら一か所に2本くらい残して間引きしてください。もし混み合っていて抜きにくい場合は、ピンセットを使用するといいでしょう。
また、根が絡んでしまって残しておきたいカブまで抜けてしまいそうなケースでは、園芸用のハサミを使うと安心です。
菜の花が成長して丈が10cmほどになったら、株と株の間を20cm間隔にしましょう。間引いたカブは他のプランターに植え替えてもいいですし、調理にも利用できますよ。
水やりの頻度
水やりの頻度ですが、最初はこまめに与えてください。
ある程度の大きさになって来たら、土が乾くまで待ってたっぷりと与えるようにしましょう。
春の訪れを知らせる菜の花の花言葉
小林一茶や与謝蕪村の俳句の中にも出てくる「菜の花」は、春の季語としても使われています。河川敷や野原などでも見ることが多いですね。
日本でも各地で菜の花のイベントが開かれており、人々に愛されているのがわかります。
色んな味わい方がある菜の花ですが、素敵な花言葉があるのをご存じでしょうか。
ここでは、菜の花の色別の花言葉をご紹介します。
菜の花/黄色
菜の花と言うと真っ先にイメージするのは「イエロー」ですね。
目にも鮮やかな黄色い菜の花には以下のような花言葉がつけられています。
- 元気いっぱい
一つ目の花言葉は「元気いっぱい」です。
それほど手を掛けなくてたくましく咲く姿からは、たくさんの元気をもらえますね。
- 豊かさ
黄色の菜の花には「豊かさ」という花言葉もあります。
黄色は風水的にも金運を上げるシンボルカラーとされ、見た人の心を明るくしてくれる効果も抜群。
そういう意味でつけられた花言葉なのではないでしょうか。
- 小さな幸せ
一つ一つの花が寄り添うように咲いている様子から、菜の花には「小さな幸せ」という花言葉もあります。
いつも身近にいて、ありがとうが言えない家族やお友達への感謝の気持ちを伝えるのに、ぴったりの花言葉ですね。
菜の花/紫色
「ムラサキハナナ」と言う別名がある紫色の菜の花もアブラナ科の植物です。
花の時期は3月〜5月で、花の形は黄色い菜の花によく似ています。葉は卵型をしていて、まだ若くやわらかな葉は食べることも可能です。
とても丈夫で、こぼれ種からも増えて群生します。
花言葉は「優秀」「知恵がある」など、黄色い菜の花と比較すると温和な印象ですね。
菜の花/白色
白色の菜の花は、主としてアブラナ科の大根の花です。
こちらは春の七草のひとつで別名「スズシロ」としても知られていますね。
昔の人は、白い大根を食することで不浄を祓い健康を祈願したとされています。
花言葉は白い花に合わせて「純白」。
また、どんな環境でもたくましく育つ様子や、いろんな調理方法があることから「適応力」という花言葉もついています。
菜の花を飾って運気アップする方法(風水)
厳しい冬の寒さが終わりに近づき、菜の花が咲く季節になると心がはずみますね。菜の花が持っている黄色のパワーには生命力があふれています。
ここでは、菜の花をお部屋に飾って運気をアップする方法を紹介してみましょう。
玄関
玄関は家族が毎日出たり入ったり、お客様を迎える時にも大切なエリアです。この場所に菜の花を飾るだけで、悪い気を祓ってくれます。さらに黄色の持つパワーで、エネルギーを満たす効果もあるでしょう。
菜の花は早春の訪れを知らせるとともに、活力も運んで来てくれる喜ばしい花とも言えますね。
特に西向き・南西向きの玄関の方におすすめです。
また玄関が北向きの方なら、フラワーベースを陶磁器や白色にするといいでしょう。
東側の玄関の場合は、ブルーのお花と合わせて飾るのが運気を上げるポイントです。
家の西側に置いて金運アップ
菜の花は金運をアップさせるのにピッタリの花。部屋の西側に置いて金運アップを目指してみましょう。
その際、菜の花は一輪だけではなく大きな花器にたくさん飾るのがおすすめです。
ただし毎日新しい水に替えるのを忘れないようにしてくださいね。
デスクの上
いつもお仕事をするデスクの上に、さりげなく菜の花を飾って元気をもらいましょう。
黄色は風水的に見るとすべての源になる土のシンボルとされています。そのため気持ちがポジティブになりますし、気分転換をするときにも最適な色。
落ち着きがほしい時は、花器などにブラウンが入っていると効果的ですよ。
菜の花を使った簡単レシピ
春が旬の食べ物には、独特の苦みがあります。菜の花は蕾を頂きますが、やはり特有のほろ苦さを味わうのにピッタリです。
ここでは簡単で美味しい菜の花のレシピをチェックしてみましょう。
菜の花と塩昆布の和え物
- 菜の花は良く洗い、食べやすい大きさに切り塩少々をいれた熱湯に入れてお好みの硬さになるまで茹でます。
この時に太い茎の部分との時間差をつけて茹でると良いでしょう。
- 茹で上がった菜の花はザルに入れて冷水につけてから、水気を切ってください。
- ここに塩昆布を適量・醤油を回し入れて好みの味に調えましょう。
大人向けにはワサビをプラスしても美味しいです。
超簡単・菜の花バター
- 菜の花は良く洗って好みの大きさに切っておきましょう。
(太い茎の部分は半分に切ると良いです。)
- 次に少量のオリーブオイルを入れて、フライパンでよく炒めてください。
(この時お好みでニンニクのスライスで香りづけしても良いでしょう。)
- 塩・胡椒をしてバターを入れてよく炒めたら完成です。
菜の花とベーコンのパスタ
- パスタを茹でながら同時に作業しましょう。
- 下ごしらえとして、菜の花は好みの大きさ(4〜5cm)に切り、ベーコンは細切り、ニンニクはみじん切りにしておくと良いです。
- フライパンにオリーブオイルを入れて刻んだニンニクを香りが出るまで炒めます。
香りが出たらベーコンを加えてください。
- 次に菜の花を加えて白ワインまたはお酒を入れて、蓋をして1分半くらい蒸しましょう。
- そこに茹でたパスタを加えて、めんつゆとバターで味を調えたらできあがりです。
黄色い菜の花は見るひとの心も明るく優しい気持ちにしてくれますが、味覚でも春の訪れを与えてくれる素敵な植物です。
どれも簡単なレシピですので、ぜひ作ってみてくださいね。
観賞用/菜の花を素敵にアレンジ
昔から人々の間で親しまれて、さまざまなことに活用されてきた菜の花にはたくさんの前向きな花言葉があることがわかりました。
身近にある植物として、私たちの生活の中にもっと取り入れていけたらいいですね。
ここでは菜の花を素敵にアレンジする方法を紹介していきます。
ブーケのように束ねて飾る
菜の花をお花屋さんで購入するときは、まだ蕾の状態のものが良いです。
その理由はすぐに咲いてしまうから。
花器に入れてもよく水を吸い上げてスクスク成長します。こまめに水切りすれば長持ちするでしょう。
ある程度花が咲いたら、同じ長さに短く切りブーケのように束ねて飾ると可愛いですよ。透明のグラスに入れても相性がよくおすすめです。
春の花と合わせて贈る
ギフトで菜の花を贈る時には、他の春の花といっしょに花束にしてもらうと華やかです。
たとえばピンクのチューリップと紫のヒヤシンス、レースフラワーやかすみ草などと合わせて贈れば春にお誕生日を迎える方への贈り物に最適。
ナチュラルなものが好きな女性へのプレゼントには特におすすめです。
ひな祭りに桃の花と合わせて飾ろう
3月3日のひな祭りは女の子の健康や幸福を祈って、ひな人形を飾り桃や菜の花を飾る風習があります。
菜の花は季節感があり、花言葉にも「元気いっぱい」などがあり、健やかな子供の成長を願うには最適なお花ですね。
せっかくの女の子のお節句。桃や菜の花に加えて、スイートピーやチューリップなどをゴージャスに飾ってお祝いしましょう。
まとめ
今回は菜の花について徹底的にご紹介しました。
菜の花は春を知らせるお花として、とても人気があり、丈夫なお花なので、ガーデニング初心者の方にも育てやすいと好評です。
菜の花を育てる時のポイントは、日当たりの良い場所で育てることと、秋までには蒔き終わっていること。また、プランターで育てる際には、肥料を忘れないように与えてくださいね。
菜の花は食用だけではなく、観賞用としても親しまれている植物。お部屋に飾ればパッと華やかな印象になるでしょう。
ハッピーな花言葉がたくさんついているお花なので、贈り物にもピッタリですよ。あなたも是非身近にいる大切な方へ、ありがとうの気持ちを添えてプレゼントしてみませんか?