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おしゃれな観葉植物クワズイモの育て方!葉焼けなどに注意

ハート型の大きな葉を持つ、チャーミングな観葉植物「クワズイモ」をご存じですか?

ジブリ作品でトトロが傘の代わりに使っていた、大きな葉っぱをイメージすると形が思い浮かべやすいかと思います。

「出世芋」とも呼ばれるクワズイモは、贈答品としても人気のある観葉植物です。

 

今回は、つやのある大きな葉が美しいクワズイモの育て方や、注意点などをお伝えしていきます。

クワズイモを育ててみたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

クワズイモの基本情報

 

和名 クワズイモ
英名 Alocasia
学名 Alocasia odora
科目 サトイモ科
属性 クワズイモ属
原産地 中国、台湾、インド、東南アジア

 

クワズイモの原産地は、アジアの熱帯地域であり、四国や九州、沖縄などにも自生している植物です。

株の大きさ、植物の高さに対してとても大きな葉が最大の特徴になります。

また、クワズイモの葉脈の特徴を踏まえると、クワズイモ系と熱帯系の2種類に分けられます。

  1. クワズイモ系・・・葉の縁に葉脈が向かう
  2. 熱帯系・・・葉先に葉脈が向かう

 

クワズイモ系は、人間の背丈を超える大きさに生長することもあるので、大きな葉がまさしく雨傘のようなサイズ感に思えますね。

熱帯系は、小型ですっきりとした印象があり、葉のハート型もクワズイモ系に比べるとほっそりしていますが、どちらも育て方に変わりはないので、葉の形や大きさで好みを選んでみてください。

「出世芋」と呼ばれる理由

クワズイモが、なぜ「出世芋」と呼ばれるかご存じですか?

ぐんぐんと縦に伸びる姿が由来と言われていて、その姿から、出世祈願や昇進祝いなどの贈り物として選ばれる機会も多くなりました。

新天地で新しい挑戦を始める人への、応援ギフトとしても最適な観葉植物ですね。

名前の由来

クワズイモは、サトイモによく似た見た目ではありますが、葉、茎、根と植物全体に強い毒性があります。

サトイモのように食べることはできないため、食えない芋=クワズイモという和名が付けられました。

含まれているのはシュウ酸カルシウムという成分です。

葉や茎の切り口から出てくる汁にも含まれるので、お世話のときには触れないよう気を付けてくださいね。

毒性について

シュウ酸カルシウムは「毒物及び劇物取締法」で劇物指定されており、厚生労働省で注意喚起がされています。

摂取すると、嘔吐、麻痺、下痢、皮膚炎などの症状を引き起こします。

小さなお子様や、大切なペットが誤って食べないよう充分注意しましょう。

シュウ酸カルシウムは粘膜に刺激を及ぼす毒物で、口に含むと舌が痺れることから、英語圏では「Dumb Cane(口の利けない茎)」とも呼ばれます。

花言葉

クワズイモの花言葉は「復縁」「仲直り」です。

ハート型の葉にふさわしい、なんともハートフルな花言葉ですよね。

人の心を取り持つシンボルともされており、「復縁したい相手の写真を隣に置くと関係を修復できる」といったエピソードもあるほどです。

クワズイモはサトイモ科に多い白い花を咲かせ、花からはやや刺激のある甘い香りが漂います。花を咲かせておくと株に負担が掛かるので、もったいないのですが早めに切るといいでしょう。

クワズイモの種類はこんなにある!

クワズイモは毒を持ちながらも、サトイモ科特有のおしゃれな姿から、大変人気のある観葉植物です。

その人気から多様な種類が揃っており、自分のお気に入りを探す楽しみ方もあります。

一部ではありますが、個性豊かなクワズイモの品種を見ていきましょう。

アロカシア・オドラ

クワズイモ系のオドラが、一般的にクワズイモと呼ばれる種類です。

大きな卵型の葉を持っており、葉全体で見ると矢じりのような形をしています。

比較的寒さに強く、太くしっかり立ち上がる茎が特徴です。

日本では九州や沖縄などに自生もしており、自生しているオドラはかなり大きくなります。

クワズイモの中でもいちばんポピュラーな品種です。

アロカシア・セブリナ

クワズイモ系のセブリナは、1mにもなる大きな矢じり型の葉を持っています。

茎にはストライプ模様が入っており、おしゃれな風貌です。

ストライプ模様がゼブラ柄に似ているので、「ゼブリナ」とも呼ばれています。

オドラの耐寒温度が5℃に対し、セブリナは10℃なので、寒さには弱いと言えるでしょう。

比較的珍しい品種でありながら、デザイン性にも優れているので、見つけたらかなりラッキーかもしれません。

アロカシア・クプレア

熱帯系のクプレアは、ハート型の葉ではなく、卵のような楕円形の葉を持っています。

色はやや褪せた暗いグリーンで、葉脈が褐色をしている珍しいデザインです。

 

葉の裏も褐色なので、全体的にダークチョコレートのような色合いをしています。

モダンなお部屋やシックな家具にも溶け込む色合いは、インテリアとしても人気です。

アロカシア・アマゾニカ

熱帯系のアマゾニカは寒さにはとても弱い品種です。

葉は50cmほどになり、金属を思わせる光沢を放ち、縁は波状の切れ込みが入っています。

葉脈がシルバーホワイトで、ダークグリーンの葉色との対比がおしゃれですね。

個性的でエキゾチックなアマゾニカも、かなり人気の品種です。

アロカシア・バンビーノ

熱帯系のバンビーノは、先ほどのアマゾニカを小さいサイズにした姿です。

バンビーノとは、イタリア語で子どもや赤ちゃんといった意味で、アマゾニカの子どものようなサイズ感が名前の由来ですね。

葉は5~15cmと小さいながらも、ダークグリーンとシルバーホワイトのコントラストはそのまま持っています。

アロカシア・グリーンベルベット

熱帯系のグリーンベルベットは、アマゾニカによく似ています。

通販でも取り扱いが多いので、アマゾニカよりも入手しやすいでしょう。

矢じり型の葉はアマゾニカのようなダークグリーンで、アマゾニカよりくっきりとしたホワイトの葉脈がおしゃれです。

葉の数は多めで、その光沢はビロードめいたベルベットのような質感であるのが名前の由来です。高級感や落ち着いた雰囲気が感じられる品種でもあります。

アロカシア・ブラックベルベット

熱帯系のブラックベルベットは、先ほどのグリーンベルベットと同じく、ビロードのような質感の葉を持ちます。

葉には丸みがあり、ブラックの名のとおり黒に近いダークグリーンの葉色です。

シルバーホワイトの葉脈とのコントラストがいちばん際立つ品種かもしれません。

スタイリッシュな印象を受けるブラックベルベットは、男性にも人気があります。

アロカシア・エレーン

熱帯系のエレーンは、葉が20~30cmとやや小さめです。

葉は楕円形をしていて厚みがあり、質感は金属や革のようです。葉色はブルーグレーになります。

濃いグレーの斑が葉脈に沿って入っており、葉の裏は紫色をしていて、渋い色味がなんとも美しい品種です。

サトイモ科は個性的な植物ばかり

クワズイモのみならず、サトイモ科の植物はとっても個性的でおしゃれなデザインの観葉植物ばかりです。

 

インテリアのアクセントとして活躍するサトイモ科の観葉植物は、非常に人気があります。

葉の形が熱帯系のクワズイモに似ているポトスも、サトイモ科の仲間です。

大きな葉で似ているものは、深い切れ込みの入ったモンステラも同じサトイモ科になります。

 

サトイモ科の植物は、葉や花が似た形をしているので、仲間が分かりやすいですね。

サトイモ科の観葉植物を並べて飾るのも楽しそうです。

クワズイモの育て方・手入れ

さて、豊富な種類を持つクワズイモですが、どのように育てていけば良いのでしょうか。

次は、クワズイモの育て方をご紹介します。

 

クワズイモは、決して育て方が難しい観葉植物ではありません。

いくつかのポイントさえ抑えれば、観葉植物初心者の方も簡単に育てることができますよ。

あまり負担に感じず、クワズイモのお世話にチャレンジしてみてくださいね。

置き場所

育て方で水やりと同じくらいに重要なのが置き場所です。

クワズイモは熱帯が原産の植物なので、暑さに強く日光を好みます。

ただし直射日光には弱いので、室内ではレースカーテンやブラインド越しに日光が当たるよう管理しましょう。

クワズイモの自生地は大きな木の根元ですので、木漏れ日をイメージできるくらいの適度な日光を当ててくださいね。

水やり

大多数の観葉植物同様に、クワズイモの水やりも「土が乾いてからたっぷり水を与える」を守れば問題ありません。

鉢土の表面がしっかり乾いていることを確認して、鉢底から水が溢れるほどたっぷりのお水を与えましょう。

 

受け皿に水を溜めたままだと、鉢土が蒸れてしまうので、水やりの後は受け皿の処理も忘れず行なってくださいね。

クワズイモは空気中の水分を、その大きな葉から吸収するので、葉水をかけてあげても喜びます。

剪定方法

クワズイモの剪定は、黄色い葉、古い葉、垂れ下がった葉をカットして整えていきます。

剪定の際には、クワズイモの樹液に充分注意してください。

毒性を持つクワズイモは、樹液が皮膚に付着するとかぶれや痒みなどを引き起こします。

作業の際には、手袋や軍手などを着用して、皮膚に樹液が触れないよう気を付けましょう。

肥料の与え方

クワズイモは生長が早い植物なので、肥料を与えるとぐんぐん大きく育ってくれます。

あまりサイズを大きくしたくない場合には、肥料を使わずに育てていきましょう。

生長を促進させたい場合には、生育期である春から夏の間に、液体肥料か置き肥料を与えます。

過度の肥料を与えると、肥料焼けを起こしてクワズイモが元気をなくすので、用法用量を守って肥料を与えてくださいね。

冬越しさせよう

冬季の管理としては、できれば室内で管理できるとベストでしょう。

暖かい地域であれば庭植えできますので、もし屋外で育てる場合には、5℃以上を確保できる場所で育てましょう。

霜や雪が直接当たらないよう注意してくださいね。

 

冬季は植物の活動がゆっくりになるので、乾燥気味に育てるよう意識します。

土が乾いたのを確認してから2~3日後にお水を与えるとちょうど良いタイミングです。

葉水をかけよう

湿気を好むクワズイモは、霧吹きなどで直接葉に水を吹きかける「葉水」を積極的に行いましょう。

葉水をすることで、葉の表面に付着した埃なども流せますし、乾燥に伴う病気や害虫の発生を予防する効果があります。

クワズイモ特有の大きく美しい葉を、つやつやとした状態に保って楽しみましょう。

クワズイモを植え替えよう

クワズイモは生長が早いため、植え替えをしないまま放置すると、鉢内で根詰まりを起こします。

2年に1回くらいを目安として、クワズイモを新しい鉢に植え替えましょう。

 

植え替えの時期としては、5~6月頃が適しています。

他にも、鉢底を覗いてみて根がはみ出ている場合や、水やりの際に水が溢れ出しにくくなっている場合にも、鉢内で根がぎゅうぎゅうと詰まっている可能性があります。

一回り大きなゆったりした鉢に植え替えてあげましょう。

 

作業の際には、クワズイモの樹液に触れないよう、必ず手袋などを着用してから作業してくださいね。

植え替え手順

①鉢からクワズイモの株を引き抜いたら、根をやさしくほぐす。

②新しい鉢に鉢底石を敷き、3分の1ほど土を入れる。

③鉢の中心にクワズイモの株を入れる。

④株の隙間をしっかりと土で埋めていく。

⑤最後に株を固定したら、水やりをする。

 

植え替え作業は植物にとって大変な負担を伴いますから、植え替え直後はデリケートな状態です。

必ず涼しい日陰で管理して、1週間ほどはこまめに様子を観察しましょう。

クワズイモを増やそう

クワズイモには、挿し木、株分け、取り木の3つの増やし方があります。

どれも植え替えの時期と同様に、春から夏の間に行うのがおすすめです。

挿し木

挿し木をするときは、茶色く固い茎の部分を選んで、5~10cmほど切り取ります。

切り口を明るい日陰で半日~1日ほど乾かしたら、挿し木用の新しい土に植えましょう。

発根して新芽が出てきたら、別の鉢へ植え替えてくださいね。

株分け

株分けは、植え替えのタイミングで一緒に行うと、クワズイモへの負担が少なく済みます。

手順としては植え替えとほぼ変わらず、株を引き抜いたら親株と子株を切り分けるだけです。

子株を新しい鉢に植えたら、水やりを控えめにして、涼しい日陰で1週間~10日ほど管理します。

新しい葉が出てきたら、徐々に日当たりの良い場所へ移動していきましょう。

取り木

取り木は、幹の途中から発根させて株を作る方法になります。

茎の真ん中辺りの皮を5cmほど刃物で剥いだら、たっぷりと湿らせた水苔を巻き付け、透明なビニールなどで包んで固定します。

発根したら、新芽を元株から切り取り、新しい鉢へと植え替えましょう。

クワズイモのトラブル対処法

クワズイモは育て方が簡単なので、トラブルにはそこまで見舞われません。

原因も見つけやすいので、クワズイモに異変を察知したら、育て方を見直してすぐ対処しましょう。

 

葉焼け・変色したら

大きな葉が特徴的なクワズイモ。植物は葉で光合成を行ないますから、その葉が駄目になってしまっては死活問題です。

特にクワズイモの葉は大ぶりですから、葉焼けには注意しておきたいところ。

葉焼けを起こすと、光合成を行なう組織が死滅するため、二度と再生ができなくなります。

一部ならまだしも、葉焼けの範囲が広ければ植物の健康に大きく関わってくるため、クワズイモにとって、葉焼けは重大な怪我となるでしょう。

クワズイモは、元々大きな木の根元に育ち、木漏れ日ほどのやわらかな日光を好みます。

たくさん日光浴をさせて、元気よく育てたい気持ちもありますが、クワズイモにとってどれくらいがほどよい日光なのかを意識して、調節することが大切です。

根腐れしたら

観葉植物の育て方に慣れていないと、水やりの調節がいちばん悩むところですよね。

水を与え過ぎてもいけないし、足りなくてもいけない…配分が難しいポイントです。

どちらかというと、初めのうちは根腐れをさせやすい傾向にあります。

「水やりは土が乾いてからたっぷりと!」を念頭に置き、メリハリのある水やりを心がけましょう。

もし水を与え過ぎたなと思ったら、クワズイモを明るい場所へ移動させ、水分を蒸発させましょう。

受け皿に溜まっている水は、必ず捨てることが根腐れを防ぐポイントです。

病気になったら

クワズイモがかかりやすい病気に「軟腐病」があります。

これは細菌によるもので、芋の部分から腐っていき、最後には株全体が枯れてしまう病気です。

原因としては、植え替えの際などに根を傷めてしまい、その傷口から細菌が入り込むことが考えられます。

植物にとって、根はとても重要かつデリケートな部分です。

軟腐病は進行が早くすぐに広がるので、腐った部分は殺菌したハサミなどで早くに切り落としましょう。カットした後の切り口は、乾燥させてから殺菌剤などを塗るとベストす。

軟腐病は伝染もするので、見つけ次第急いで対処して、被害を最小限に防ぎたいところですね。

クワズイモの購入はネットショップで

クワズイモを育てたい、ギフトにしたいとお考えの方は、ぜひネット通販で購入してみてください。

特に、大型の観葉植物を検討している場合には、ひとつの鉢でもかなり重いので、自宅まで配送してくれるネットショップを活用しましょう。

さらに通販サイトでは、産地直送のシステムにより、高品質な観葉植物をリーズナブルに入手できます。

また、店頭での相場よりも比較的低価格で買えるため、店頭よりも大きなサイズのクワズイモを購入できるかもしれません。

多くの種類がある人気のクワズイモを、多くのショップで比較して吟味できるメリットもあります。

通販を活用して、納得いくお買い物をしてみてくださいね。

 

フラワーギフトラボでクワズイモを購入しよう!

クワズイモはどんな観葉植物なのか、特徴や育て方、お世話の注意点、トラブル対処法をご紹介してきました。

 

ハートの形の葉がチャーミングなクワズイモは、南国ムード満点の観葉植物で、ゆったりとしたお部屋空間に変えてくれるインテリアとしておすすめです。

育て方も難しくありませんから、初めて観葉植物のお世話に挑戦する方でも、チャレンジしやすい品種になります。

おしゃれなサトイモ科のクワズイモを、インテリアグリーンとして迎えて楽しんでみてくださいね。

フラワーギフトラボでは、元気なクワズイモを販売しております。プロの方が大切に育てた高品質なクワズイモを販売いたします。ぜひお買い求めください。