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緑の宝石・シュロチクの育て方やお手入れ方法、花言葉

豪華な見た目で、しっかりとしたサイズ感のあるシュロチクは、シンボルツリーとしても人気があります。

お店で見ることが多いですが、ゴージャスな見た目から、自宅でも育てたいと考える人も多いでしょう。

そこで、今回は「シュロチク」の育て方をはじめ、お手入れのコツや花言葉、風水効果などについても詳しくご紹介します。

シュロチクの購入を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

シュロチクの基本情報

植物名 シュロチク
科名 ヤシ科
属性 ラピス属
学名 Rhapis humilis
和名 棕櫚竹
原産地 中国南部~南西部

特徴

シュロチクは、見た目が竹のようですが、実はヤシ科の観葉植物になります。

暖かい環境で育つシュロチクは、大きいと5mほどにも達しますが、観葉植物として楽しまれる種類では大きくなっても2mほどです。

原産地は中国南部地方で、日本の気候にも近い環境ですから、育てやすい植物です。

細長い葉はつやつやと光沢があり、鮮やかな緑色から「緑の宝石」の別名もあるほどです。

和名の由来

江戸時代に日本へやってきたシュロチクは、漢字で「棕櫚竹」と表記されます。

この呼び方は、同じヤシ科の植物である棕櫚(しゅろ)に姿が似ており、竹のような葉を持つことから名付けられたのが由来です。

カンノンチクとの見分け方

シュロチクとカンノンチクは、大変似ているためによく間違われる植物です。

見分け方としては、シュロチクのほうが生育スピードが遅く、やや大きい点や、株立ちになっていることなどが挙げられます。

室内での育て方も、カンノンチクより易しくてお手軽です。

ぱっと見た感じでは、細い葉がシュロチク、やや太い葉がカンノンチクと覚えておけば分かりやすいでしょう。

シュロチクの花言葉や風水

美しさと育てやすさを兼ね備えたシュロチクには、素敵な花言葉も付けられています。

シュロチクをギフトとして贈る際には、花言葉も添えて贈ると喜ばれますよ。

近年は観葉植物を風水インテリアとして取り入れるのが流行していますが、シュロチクにも嬉しい風水効果が期待できます。

次は、シュロチクの持っている花言葉と、発揮される風水効果についてご紹介しましょう。

花言葉「思慮深い」「向上心」

宝石のような鮮やかな緑の葉で、見る者の心を和ませるシュロチクには、「思慮深い」「向上心」の花言葉があります。

まっすぐに伸びていく姿から、誠実な印象や、控えめかつ趣のある雰囲気が感じられるのが花言葉の由来です。

シュロチクの風水効果

風水とは、生活環境を整えて運気を上げる中国の環境学です。

観葉植物は風水学的に見て風水効果が非常に高く、インテリアとして風水を手軽に取り入れて楽しむのが主流になっています。

シュロチクのように尖っている葉には、邪気を払う効果があるので、お家を守るための厄除けや魔除けとして飾るのがおすすめです。

玄関などに置いて、家に悪い気が入るのを防いでもらいましょう。

 

また、下向きの葉には陰の気があり、気の流れを穏やかに落ち着かせる効果があるので、家族が集まる場所や寝室などのインテリアとしても人気です。

シュロチクの育て方の基本

緑の宝石とも呼ばれる、鮮やかな緑の葉が魅力的なシュロチク。

その宝石のような見た目はもちろんですが、シュロチクが愛される魅力には、室内でも育てやすいことや、お世話が比較的簡単である点があります。

ここからは、実際にシュロチクを育てるうえでの、基本の育て方についてご紹介します。

育て方をマスターして、美しいシュロチクをお部屋に飾り、シックな雰囲気を楽しみましょう。

置き場所

シュロチクは、耐陰性・耐寒性共に強いため、うっかりお世話を忘れてしまいがちな方でも安心して育てられる丈夫さを持っています。

また、半日陰を好む植物なので、インドアグリーンには適している観葉植物です。

シュロチクの美しい葉に磨きをかけるには、明るい室内か、屋外の半日陰で管理しましょう。半日陰を好む植物ですが、日光が足りないと光合成がうまくできず、日光を求めて葉が間延びしてしまうので、ある程度の日光浴は必要です。

特に、斑入りの品種は日光が不足しがちなので注意をしましょう。

直射日光は葉焼けを起こす原因になるので、レースカーテンやブラインド越しに日光浴させると良いでしょう。

鉢をくるくると回して均等に日光が当たるよう気を付けてあげると、葉が元気に育ちます。

冷暖房の風が直接当たる置き場所は、葉の水分が不足したり傷んだりしますので、避けて管理してください。

水やり

シュロチクは、比較的水が好きな観葉植物なので、水切れを起こさないように気を付けて管理しましょう。

シュロチクの生育期である春から秋にかけては、鉢土の表面が乾いたらたっぷりとお水をあげます。

ただし、水を好むとはいっても、与えすぎると根腐れの原因になります。受け皿に残ったお水は、毎回捨てるように心がけましょう。また、秋の終わりから冬にかけては休眠期を迎えるので、水やりを控えめに行なうよう注意が必要です。

剪定方法

シュロチクのように葉の細いヤシ科の観葉植物は、葉先が枯れやすい性質があるので、あまり神経質に心配しなくても大丈夫です。茶色く枯れた葉は、見つけたらこまめにカットしていきましょう。

ヤシ科のシュロチクは比較的生長スピードがゆったりとしていますが、葉や枝が伸びすぎると見栄えが落ちてしまいます。

伸ばしっぱなしだと、ゴージャスな見た目が台無しになっていますので、適度に剪定で調節して、きれいなフォルムを保ちましょう。

見栄えを整えるだけではなく、葉の密集を防ぐと風通しが良くなり、病気や害虫の予防にもなる効果があります。

下に葉がほぼ生えていない幹なども、切り落として問題ありません。

剪定の際には、必ず清潔で切れ味の良い刃物を使い、火であぶったりアルコール消毒したりして、植物の細菌感染や病気を防ぎます。

シュロチクを植え替えよう

観葉植物には、生長に合わせた植え替えが必要です。

放置すると鉢内で根がぱんぱんに張ってしまい、枯れることにもつながります。

健康的なシュロチクを楽しむには、適度な植え替えのお手入れが必須。

次は、シュロチクを植え替える手順やポイントについてお伝えします。

植え替えのタイミング

観葉植物を同じ鉢で育て続けていると、根もどんどん生長するので、鉢の中でぎゅうぎゅうに詰まってしまいます。

この状態を根詰まりと呼び、根詰まりを起こすと、根から水分を上手く吸収できず、栄養分が不足して、株全体の状態が悪くなったり、枯れてしまう原因となるでしょう。

シュロチクの植え替えは2~3年ごとが目安で、生育期の5~6月頃に行なうとベストです。

休眠期になる秋の終わり~冬に植え替えを行なうと、株が回復しづらいので避けましょう。

 

ほかにも、下の葉が枯れていたり、鉢底や土の表面から根がはみ出ていたり、水やり後に鉢底からすぐ水が流れ出ないときなども、植え替えを検討してください。

植え替え方法

植え替えで用意するものは以下の通りです。

【用意するもの】

・一回り大きな鉢

・鉢底石

・新しい土

・ハサミ

 

上記の道具が用意できたら、以下の手順通りに植え替えを行います。

【植え替え手順】

①シュロチクを鉢から出して、根をやさしくほぐして土を落とす。

②傷んだ根、黒ずんだ根などを切り落とす。

③新しい鉢に鉢底石を敷き、3分の1ほど土を入れる。

④株を置いたら土を足し、隙間がないよう土を埋めていく。

⑤しっかり株を固定したら、最後に水を与える。

 

植え替え後は弱っていてデリケートな状態なので、1週間ほどは様子を見つつ日陰で管理してください。

植え替え後のシュロチクは、まだ上手く根から水を吸い上げられないので、いつもより控えめに水やりするといいでしょう。

植え替え後は肥料焼けを起こすため、肥料は与えないでくださいね。

シュロチクの増やし方

シュロチクは、株分けにより増やすことができます。

一般的な増やし方に「挿し木」がありますが、シュロチクは切り口から発根しにくい植物での増やし方に挿し木はあまり適していません。

シュロチクを増やす場合には、株分けで増やすのがベストです。

 

株分けのやり方は、先ほどご紹介した植え替えとあまり変わりません。

ポイントとしては、土から出る茎が3本以上のまとまりになるよう分けることです。

切り分ける以外は、植え替えの手順と同様ですので、植え替えの際に株分けも行うと効率が良く、シュロチクへの負担も少なく済みます。

これ以上シュロチクを大きく生長させたくない場合や、置き場所が狭くなってきたときなどにも、株分けをすることで管理しやすくなりますよ。

シュロチクのお世話の注意点

基本の育て方を抑えれば、シュロチクを育てる準備は万全です。

次は、知っておくとさらにシュロチクを元気に育てられる、お世話するうえでの注意点をご紹介していきます。

肥料のあげかた

シュロチクには、基本的に肥料は必要ありませんが、生長を促すには効果的です。

ポイントとしては、与える時期に気を付けましょう。

生育期である春から秋の間に、緩効性の置き肥料を2ヶ月に1度のペースで与えるとちょうど良いでしょう。

休眠期である秋の終わりから冬の間に肥料を与えてしまうと、根が栄養過多となって根詰まりと同じ状態で枯れてしまいます。

肥料焼けを起こさないように、冬を迎える前に置き肥などは取り除いておきましょう。

有機肥料はコバエなどが発生しやすいので、室内向きではありません。

室内管理のシュロチクには、化成肥料を使用すると良いです。

冬越しさせる

ほかのヤシ科の植物は、10~15℃の気温がないと冬越しが難しいですが、寒さに強いシュロチクは、0℃以上の気温があれば冬越しができます。

ただし、屋外で管理する場合には、霜や雪に当たらない場所で管理する必要があります。

 

シュロチクは気温10℃を下回ると休眠に入り生長がゆっくりになりますので、冬場は水やりの頻度を減らして乾燥気味に育ててください。

土の表面が乾燥してから2~3日後を目安に水やりするとちょうど良いでしょう。

 

また、シュロチクは水やりを控えることで耐寒性が増します。

寒い地方や置き場所で管理されている場合には、あえて水やりを控えめに調整すると、寒さに強く育ってくれます。

屋内で管理する場合には、暖房の風が直接当たらない場所や、暖房器具の側を避けて置きましょう。

葉が乾燥するとシュロチクは弱ってしまうので、夏場の冷房の風にも注意が必要です。

葉水をかける

葉の乾燥が苦手なシュロチクは、乾燥する冬場は特に、霧吹きなどで葉にお水をかける「葉水」を行なうと喜びます。

葉からも水分を吸収してくれるので、水不足君の状態の場合も効果的です。

葉水をかけることで、葉の表面に付着した埃も流せます。

乾燥を防ぐだけではなく、害虫や病気の予防にも繋がり一石二鳥です。

できれば毎日、水やりのタイミングで葉水をかけられるといいですね。

葉の表面は、濡らしたティッシュや、ハンディサイズのモップなどで埃を拭くのも効果的です。毎日行うことで清潔に保たれて、充分な潤いを持った葉は、さらに色つやが良くなりますよ。

害虫・病気対策

シュロチクは、害虫などには強いのですが、ハダニやカイガラムシなどが付きやすい植物です。

ハダニやカイガラムシは、よく葉裏に寄生して植物の栄養を吸い取る害虫です。

高温多湿や、極度に乾燥した環境で発生するので、葉水などで定期的なお手入れをして、害虫予防に努めましょう。

害虫を放置すると、虫の排泄物によって不衛生になり、葉が黒く変色する「すす病」なども引き起こします。

大切なシュロチクを守るためには、日頃のこまめなお手入れと観察が大切です。

シュロチクに元気がないときは

愛情を持って育てているシュロチクの元気がない……

そんなときに考えられる主な原因としては3つです。

・水切れ

・根詰まり

・葉焼け

シュロチクの様子をよく観察して、これからご紹介する症状に当てはまるようなら、早めに対処してシュロチクの元気を取り戻しましょう。

水切れしていないかチェック

水を好むシュロチクは、水切れを起こすと葉先が枯れたり萎れたりします。

枯れが見受けられるようなら、たっぷり水を与えてしばらく様子を見てみましょう。

 

また、風に弱いシュロチクは、強い風に当たり過ぎていると葉が弱ってしまうので、屋外での管理であれば、風当たりに気を付けて、配置場所を変えてみましょう。

 

こまめに葉水を行ない、乾燥を防ぐのも効果的ですよ。

日光が不足しているときも、同じく葉が枯れてしまうため、明るい管理場所に移して様子を見ましょう。

根詰まり・根腐れをチェック

鉢底の穴を除いたとき、根が飛びだしていたら植え替え時かもしれません。

もし分かりにくければ、シュロチクの株を一度鉢から出してみましょう。

出した根が鉢の形に沿ってとぐろを巻いていたら、鉢が小さくなっているサインです。

根腐れを起こしていたら、急いで植え替えて様子を見ます。

腐っている根は、必ず切り落とすことで、再度根腐れを防ぐことができます。

植え替え後は、土が乾いてからの水やりを守り、受け皿の水をこまめに処理することが大切です。

水はけが悪くなることで、今度は水切れを引き起こす可能性もありますので、根が張っているようなら一回り大きい鉢に植え替えて、生育環境を整えましょう。

葉焼けしていないかチェック

半日陰を好むシュロチクは、直射日光にはとても弱いです。

直射日光により葉焼けを起こすと、葉の色が変色して、光合成ができなくなります。

しかも一度破壊された組織は再生できず、葉焼けが広範囲に及べば、植物全体の栄養が足りなくなり、最悪枯れてしまいます。

特に夏場には起きやすい症状なので、置き場所の日当たりには充分注意しましょう。

葉焼けした箇所は元に戻らないので、見つけ次第消毒をしたハサミで切り落としてください。

シュロチクは通販で買おう

和やアジアンテイストの雰囲気を持つシュロチクは、インテリアにも優秀な観葉植物です。

日陰にも強いため、室内で置き場所に困らないのも嬉しいですよね。

 

家やお店の玄関口に飾り、暗い時間などに暖色のライトで照らせば、とてもモダンな雰囲気があります。

シュロチクの購入を検討しているのでしたら、通販での購入はいかがでしょうか。

観葉植物を通販で買うと、いくつも嬉しいメリットがありますよ。

 

まずは、持ち帰りの手間がないという点です。

店頭で購入すると自分で持ち帰える手間がありますが、通販なら自宅まで配送が可能です。

とくに、シュロチクは大きいものも多いので、鉢や土などが重く運ぶのが大変ですが、通販ならそういった手間は省けます。

さらに、あらゆるショップを比較して、豊富な種類を探すこともできますよ。

通販サイトは店舗を構えない分、在庫数を多く確保できるので、店頭よりも安く入手できるケースも多いです。

まとめ

今回は、美しい緑の葉が素敵なシュロチクの育て方や特徴、お手入れのコツなどをご紹介してきました。

生長スピードが遅く、手入れが簡単なのも室内で育てるうえで助かるポイントですね。

シュロチクはアジアンな雰囲気がありますが、和洋どちらのインテリアにも合うので、インテリアグリーンとしてもおすすめですよ。

ぜひ「緑色の宝石」と呼ばれる所以の、つやつやと美しい葉を楽しんでください。

シュロチクをはじめとする観葉植物の購入をご検討でしたら、ぜひフラワーギフトラボでお買い求めください。

フラワーギフトラボでは、高品質な観葉植物を数多く取り揃えております。

この機会に、ぜひ観葉植物を取り入れてみてはいかがでしょうか。