ベンガレンシスの花言葉は? おすすめの飾り方や育て方のポイントも
ベンガレンシスは、白い幹に美しい葉脈を伴った葉をつける、上品な雰囲気の観葉植物です。
ベンガレンシスは「ゴムの木」の仲間ですが、そのなかでも育てやすく、よく普及しているため、非常に人気の高い種類です。
この記事では、ベンガレンシスの基本的な情報をはじめ、花言葉、品種、おすすめの飾り方、育て方を紹介して行きます。
ベンガレンシスの購入の検討や、育て方の確認にご活用ください。
ベンガレンシスの特徴
はじめに、ベンガレンシスの特徴を、名前の由来と花言葉に注目してご紹介します。
花言葉について詳しく知っていると、これも観葉植物を選ぶ際のヒントになります。
それぞれの花言葉に込められた意味や背景となった文化などにも詳しく触れてみますので、じっくりお楽しみください。
名前の由来
ベンガレンシスは、本名をフィカス・ベンガレンシス(Ficus benghalensis)と言います。
フィカス(Ficus)は、「フィカス属」の一種であることを示し、ベンガレンシス(benghalensis)は、ラテン語で「ベンガル地方産」という意味です。
ベンガル地方とは、インド半島北東部の地域の名前で、ベンガレンシスの原産地です。
現在は、インドの西部とバングラディシュにあたる地域ですね。
つまり、もともと生息していた地域にちなんだ名前がつけられているのです。
また、ベンガレンシスが属する「フィカス属」は、この他にも豊富な種類の観葉植物があることで知られています。
花言葉
ベンガレンシスの花言葉は、「永遠の幸せ」や「長寿」とされます。
ゆっくりと枝を伸ばして成長し、徐々に大きくなっていくベンガレンシスの様子を彷彿とさせる花言葉ですね。
また、ベンガレンシスはインドの国樹に指定されています。
そこから分かるように、インドの文化のなかでも非常に大切にされている植物です。
そのため現地では、寺院の近くなどで大きく育っているのがよく見られます。
ベンガレンシスの花言葉の由来は?
ベンガレンシスの花言葉「永遠の幸せ」や「長寿」は、原産地であるベンガル地方の文化に基づいてつけられました。
上座部仏教では、ベンガレンシスは悟りを開くのを助ける神聖な木とされます。
菩提樹に近縁なことからも、仏教とは深くゆかりのある植物です。
また、西洋ではベンガレンシスをはじめとした「フィカス属」の植物を、平和や豊かさのシンボルと見る向きもあります。
「永遠の幸せ」や「長寿」といった荘厳な花言葉は、こうした文化を背景に与えられたものなのです。
ベンガレンシスにまつわる伝説
世界最大の生きた樹木としてギネスブックに登録された、インドの「ティマンマ・マリマヌ」と呼ばれる樹は、ベンガレンシスだと言われています。
大きな円形に広がるように成長した「ティマンマ・マリマヌ」は、なんと東京ドームの面積の40%を覆い尽くしてしまうほどの大きさです。
樹齢550年と推測される「ティマンマ・マリマヌ」は、古くから地元で神聖な樹として扱われています。
地元では、子宝のご利益があるとされ、厚く信仰されているのだそう。
ここからも、ベンガレンシスが神聖な植物とされていることが分かります。
ちなみに、普通の鉢植えではここまで大きく育つことはありませんから、ご安心くださいね。
ベンガレンシスの仲間・品種
すでにご紹介した通り、ベンガレンシスは「フィカス属」に分類される植物です。
「フィカス属」の植物は、日本では「ゴムの木」という名前で知られ、たくさんの種類が古くから観葉植物として親しまれています。
ここでは、ベンガレンシスに近縁な種類や品種をいくつかピックアップしてご紹介します。
どれもベンガレンシスと同様の管理で育てることができます。
丈夫で育てやすく魅力的な種類ばかりですので、比較しながら検討してみてください。
アルテシマ
アルテシマ(Ficus altissima)は、ベンガレンシスに似て、白い幹と葉脈の模様が特徴的な品種です。
ベンガレンシスとの違いは、葉の色にあります。
アルテシマはベンガレンシスに比べて明るい葉色をしており、個体によっては鮮やかな斑が入ります。
上品で気品ある雰囲気がお好きな方はベンガレンシスを、より明るくポップな雰囲気がお好きな方はアルテシマを選ぶと良いでしょう。
カシワバゴム
カシワバゴム(Ficus lyrata)は、波打つような形で伸びる葉がエキゾチックな印象を与える品種です。
ベンガレンシスと異なり、幹は暗めで落ち着いた色彩で、大きな濃い緑の葉を持ちます。
よりシックで大人な雰囲気の観葉植物を探している方は、こちらも検討してみてはいかがでしょう。
インドゴムノキ
インドゴムノキ(Ficus elastica)は、整った楕円形の大きな葉がインパクト抜群な品種です。
ベンガレンシスが明るく静かな印象を与えるのに対し、インドゴムノキには濃い目の色彩と肉厚な葉による重厚な雰囲気があります。
斑入りのものや葉が赤く染まるものなど、品種のバリエーションも豊富ですので、好みのものを探すことも楽しめます。
ベンガレンシスのおしゃれな飾り方
ここまで、ベンガレンシスの基本的な情報をお伝えしてきました。
ベンガレンシスを気に入ってくださった方へ、次はおすすめの飾り方をご提案していきます。
以下の例を参考に、ご自宅に合った飾り方をいろいろとイメージを膨らませてみてください。
リビングでインテリアの主役に
ベンガレンシスは、大小さまざまな大きさの鉢植えが手に入ります。
大きく育ったものを飾ってみるなら、なめらかに伸びた枝ぶりをゆったりと眺められるように、リビングに迎えてみてはいかがでしょう。
広々としたリビングではベンガレンシスの魅力をが最大限に発揮され、インテリアの中心になってくれること請け合いです。
また、リビングは家のなかでも日当たりが良い場合が多いため、ベンガレンシスの生育にも良い効果が期待できます。
玄関に置いて、来客からの印象をアップ
玄関やエントランスにお洒落な観葉植物が置かれているお宅やオフィスは、上品で清潔な印象がありますよね。
そういった効果を狙って観葉植物を選ぶなら、ベンガレンシスはまさに適任です。
落ち着きのある色彩はどんな玄関・エントランスに配置しても主張しすぎず、静かに気品あふれる空気を演出してくれます。
また、玄関・エントランスでは、水やりなど日々の管理や世話がしやすいという利点もあります。
寝室で、リラックスした睡眠のお供に
ベンガレンシスの魅力は、何と言っても淡くて上品な色彩です。
そんなベンガレンシスは、一日の疲労を和らげ、気分を落ち着かせるのに一役買ってくれます。
そのため、寝室に飾って、寝る前に眺めるのには最適な観葉植物と言えるでしょう。
起床した際にベンガレンシスが目に入ることも、爽やかな目覚めの助けになってくれます。
また、ゆっくり眺める機会の多い寝室に置くことで、植物の調子の変化を発見しやすくなるという利点もあります。
ベンガレンシスの育て方
飾り方や置き場所が決まれば、いよいよ観葉植物を迎える準備に入りましょう。
ベンガレンシスは大変丈夫で育てやすい種類ですので、初めての方でも安心して購入できます。
ただし、育て方のポイントを事前に知っておくに越したことはありません。
ここでは、ベンガレンシスを育てるにあたって覚えておきたいポイントをまとめてお伝えします。
置き場所
ベンガレンシスは日照を好みますので、なるべく明るい場所に置きましょう。
レースのカーテン越し程度の日が当たる場所が最も適しています。
ただし、直射日光や西日が当たる場所では、葉焼けに十分注意しましょう。
加えて、風通しの良い場所であると、病気や害虫対策に効果的です。
また、水やりなど日々の世話がやりやすいように、水場に近い場所であると便利です。
もし、置きたい場所がどうしても暗くなってしまうという場合は、周期的に明るい場所に出してあげる期間を設けると良いでしょう。
水やり
春から秋のはじめにかけては、用土が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。
秋から冬は成長が緩慢にりますので、気温が下がってきたら、様子を見つつ水やりの量を減らしていきます。
真冬は、土が乾いてから数日待って水を与えるくらいが適当な場合が多いです。
また、水やりの後、受け皿に水が溜まったままになっていると根腐れの原因になりますので、取り除くようにしましょう。
水やりの頻度や量は、置かれている環境や鉢の大きさ、用土の種類などによっても変わってきます。
まずはここにご紹介した方法を様子を試してみて、よく観察しながら最適な頻度・量を模索してみましょう。
肥料
用土に含まれている養分で十分に生育する場合が多いです。
ただし、肥料を与えることで成長を促進させることができます。
そのため、コンパクトに育てたい場合は肥料は無し・または少なめに与え、早く大きく育てたい場合は定期的に肥料を与えると良いでしょう。
肥料を与える時期は、成長がさかんな春から夏までが適しています。
成長が緩慢な寒い季節に与えると、養分過多で調子を崩す恐れがありますので気をつけましょう。
また、室内に置いている鉢には、匂いのない化成肥料を使用するのがおすすめです。
害虫・病気対策
ベンガレンシスには、それほど害虫や病気の被害は見られません。
そのため、適切な育成環境を整えていれば、特にトラブルなく育てられる場合が多いです。
害虫・病気を予防するポイントは、十分な風通しと定期的な葉水です。
良好な風通しが維持されている環境では、観葉植物や鉢が清潔に保たれ、病気の予防になります。
葉水とは、霧吹きなどを用いて葉に水を吹きかけることです。
葉水には、葉の表面に害虫やホコリが付着しにくくなるという効果があります。
葉の表面や裏側に小さな虫がついているのを発見したら、ハダニなどの害虫の可能性がありますので、丁寧に取り除きましょう。
植え替え
ベンガレンシスは生育が緩やかですので、頻繁な植え替えは必要ありません。
ただ、長い期間育てていると、ベンガレンシスの大きさに対して鉢が小さくなってしまうこともあります。
その状態のまま管理を続けていると、根詰まりを起こして徐々に調子を崩してしまう場合がありますので、早めの植え替えを検討しましょう。
植え替えの時期は、ベンガレンシスの成長がさかんな春から夏が最適です。
成長が停滞する冬季に植え替えをすると、ベンガレンシスにダメージを与えてしまうことがあるので、特別な事情がない限りは控えましょう。
植え替えの際、古い用土や枯れた根は丁寧に取り除いて綺麗にしてから、新しい用土に植え替えましょう。
植え替え後、しっかり根付くまでは乾燥のし過ぎに注意しながら管理します。
よくあるトラブルと対処法
葉が落ちてきてしまった
葉落ちには、いくつかの原因が考えられます。
よくある原因としては、日照不足や、水やりの量が多すぎる・少なすぎるといったことがらが挙げられます。
葉落ちが見られたら、まずは基本的な育成環境を再チェックしましょう。
日光が十分か・水やりの頻度と量は適切かを確認し、問題がありそうなら改善します。
日光不足の場合は、より明るい場所に置き換えるか、定期的に明るい場所に出してやるようにします。
水やりの頻度と量は、用土の湿り具合で確認しましょう。
用土の内部がずっとジメジメしたまま・カラカラに乾いたままの場合は、水やりの頻度と量を見直します。
これらの要素は適切なのに葉落ちしている場合は、根詰まりを起こしている可能性があります。
この場合は、植え替えをすることで根詰まりを改善しましょう。
葉が茶色く枯れてきてしまった
突然葉が枯れたように茶色くなってしまうトラブルには、主に2つの原因が考えられます。
ひとつは日光に当たりすぎたことによる葉焼け、他方は低温による影響です。
前者は、直射日光や西日に過剰に当たってしまった場合にしばしば見られます。
レースのカーテンなどで遮光したり、置き場所を変えて対応しましょう。
後者は、気温が10℃を大きく下回ると発生することがあります。
暖かい場所に移動させ、水やりを極端に少なくして様子を見ましょう。
幹が生き残っていれば暖かくなるにつれて新芽を展開してくれることがありますので、完全に枯れてしまったと早急に判断しないでおくと吉です。
冬越しのポイント
ベンガレンシスは原産地から分かる通り、熱帯性の植物ですので、低温乾燥になりがちな日本の冬は少々つらい季節になります。
そのため、冬越しのコツを押さえておくことが、ベンガレンシスと長く付き合っていくために大切です。
まず重要なのは、秋から冬にかけて、気温の低下に合わせて水やりの頻度・量を減らすことです。
温度は可能であれば10℃以上を維持できると理想的ですが、最低8℃前後であればなんとか耐えてくれる場合があります。
また、冬場は生育が緩慢になりますので、特別な事情がない場合は植え替えは控えましょう。
ベンガレンシスの購入はflower gift labで
ベンガレンシスを購入してみたいと思ってくださった方へ、最後におすすめの通販サイトをご紹介して終わろうと思います。
近年では、観葉植物をはじめとした様々な植物の苗をインターネットから注文できるようになっています。
ここでは、おすすめの通販サイトであるflower gift labで観葉植物を購入するメリットをお伝えしていきます。
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また、より詳細に絞り込むための小項目も充実していて、観葉植物に詳しいベテランの方にも嬉しい機能になっています。
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また、基本的に送料無料で注文することができ、当日配送にも対応しています。
ギフトとして観葉植物を検討している方も、ぜひflower gift labをお試しいただき、素敵な一鉢をお探しください。
まとめ
今回は、ベンガレンシスの基本的な情報にはじまり、花言葉、品種、おすすめの飾り方、育て方などを取り上げてお伝えしてきました。
ベンガレンシスは、ポピュラーで育てやすい観葉植物として初心者の方々に人気ですが、同時に長年の観葉植物ファンの方々にも、シンプルで味わい深い魅力から支持されています。
この記事をきっかけにベンガレンシスに興味を持ってくださった方には、ぜひ一度手にとっていただきたい一種です。