フラワーギフトで人気な花「マム(菊)」の花言葉や魅力

丸みのある花姿と豊富な色合いで親しまれている「マム(菊)」は、日本では古くから愛されてきた特別な花です。近年はアレンジメントや花束にも広く使われ、季節や贈る相手を問わず活躍する存在として注目を集めています。
しかし、マムがなぜ多くの人に選ばれているのか、その背景にある花言葉や歴史、種類の豊富さについては意外と知られていないかもしれません。
この記事では、マムの基本情報から色ごとの花言葉、特徴、人気の理由まで、知っておきたい魅力を一つずつ紹介していきます。
どんなシーンでも活躍する「マム(菊)」とは
丸みのある花姿と豊富なカラーバリエーションで親しまれるマム(菊)は、季節を問わず多くの場面で活躍する頼もしい存在です。
さらに種類の多さから表情もさまざまで、一輪ごとに違った印象を楽しめます。
ここからは、マムの基本的な特徴や名前の由来、日本の菊との関係などを順に見ていきましょう。
マム(菊)の基本情報
マムはキク科キク属の花で、原産地は中国といわれています。
長い歴史の中で多くの品種改良が行われ、現在では数千種以上の豊富なバリエーションが存在するようになりました。
昔ながらの大輪タイプだけでなく、スプレーマムのように一つの茎から小花を咲かせる種類や、ポンポン咲きのように丸みのある愛らしい形のものなど、見た目も多彩です。
花持ちの良さから、ギフトだけでなく日常のインテリアとして飾る人も増えています。
和菊(キク)との違いと意外な共通点
マムと和菊は分類上どちらも同じキク科キク属に含まれていますが、見た目の印象や用途が少し異なります。
一般的に「マム」は洋菊と呼ばれ、花の形が豊富でボリューム感のある品種が多く、アレンジメントや花束など華やかな場面で使われることが多いです。
一方、日本で伝統的に栽培されてきた和菊は、細長い花弁や繊細な形が特徴で、季節の行事や生け花などに使われてきました。
実は和菊もマムも両者は同じルーツを持ち、日本から海外に渡った菊が洋菊(マム)となって広がったとされています。そのため香りの種類や花期の長さなど共通点も少なくありません。
名前の由来
「マム(Mum)」という呼び名は、英語の「Chrysanthemum(クリサンセマム)」を短くした呼称です。海外では一般的な略称として親しまれ、日本でも花業界を中心に広まりました。
クリサンセマムという名称自体はギリシャ語の「chrysos(金色)」と「anthemon(花)」に由来し、もともとは黄色い菊を指していました。
一方和名である「菊」の語源は中国にあり、古くから薬草や不老長寿の象徴とされてきた歴史があります。
マムもキクも高貴な花
マムとキクはどちらも高貴なイメージを持つ花として長く愛されてきました。
日本では菊が皇室の紋章に使われるなど、気品や長寿を象徴する花として扱われてきた歴史があります。
洋菊であるマムもまた、ヨーロッパでは感謝や敬意を表す花として親しまれ、フォーマルなギフトに選ばれることが多いです。
日本では菊は古くから 神聖で高貴な花 とされてきました。
『日本書紀』にも神武天皇が菊を冠に飾ったと記されるなど、歴史的にも特別な花として扱われています。
また、清浄さを象徴することから仏花としても広まり、その神聖なイメージが現代まで受け継がれているのです。
マムは種類が豊富
マムの魅力を語るうえで欠かせないのが、その種類の多さです。
花の大きさや咲き方、色合いが豊富にそろい、用途に合わせて選べるのがマムならではの楽しみ方だと言えるでしょう。
同じ「マム」と呼ばれる花でも、花形によって印象が大きく変わり、ブーケやアレンジメントの仕上がりにも個性が生まれます。
ここでは、代表的な分類であるスプレーマムとディスバッドの違い、そして多彩な花形についてわかりやすく紹介していきます。
スプレーマムとディスバッドの違い
マムは大きく「スプレーマム」と「ディスバッドマム」に分けられます。
「スプレーマム」は1本の茎から複数の花を咲かせるタイプで、可憐でナチュラルな雰囲気を演出できるのが特徴です。
花が小ぶりなため、ブーケ全体に動きを出したいときや、優しい印象にまとめたいときに重宝されます。
「ディスバッドマム」は摘蕾という作業を施し、1本に1輪だけ花を咲かせるよう育てられた種類です。大輪で存在感があり、アレンジの主役として活躍します。
マムの花の形の種類
マムは花形のバリエーションが非常に多く、選ぶ楽しさがある花です。
代表的なものに、丸くふくらみコロンとした形のポンポン咲き、細い花弁が繊細に重なるスパイダー咲き、中心に向かって花弁がきゅっと抱え込むようなクッション咲きなどがあります。
これらは品種改良の歴史の中で多様化が進み、同じマムでも個性豊かな姿を見せてくれます。
また、咲き方が似ている品種でも、花弁の幅や長さによって印象が変わることがあり、正式な分類には諸説あることも珍しくありません。
アレンジメントに取り入れると全体にリズムが生まれ、華やかさや上品さなど、届けたいイメージを細やかに表現できます。
用途に合わせて咲き方を選ぶことで、マムの魅力がより引き立つでしょう。
マムの花言葉

マムには、花姿の印象とは裏腹に、とても深い意味をもつ花言葉が数多くあります。
華やかさと気品をあわせ持つ洋菊ならではの魅力が、色や咲き方によって繊細に表現されているのも特徴です。色によって意味が変わるので思いを込めて贈ることもできるでしょう。
ここでは、マムに込められた花言葉を意味の違いとともに紹介していきます。
マムとスプレーマムの花言葉
マム(洋菊)には「あなたを愛す」「清らかな愛」「高潔」など、相手を思いやる気持ちが素直に表れる花言葉が多いです。
スプレーマムも同じ花言葉を持ちますが、少し意味深な花言葉が存在します。1本の茎から複数の小花が寄り添うように咲く姿から、「気持ちの探り合い」という花言葉が生まれたとも言われています。
花束に加える際は、脇役として全体をふんわりとまとめてくれる優しい存在として扱うと良いでしょう。
色による花言葉の違い
マムは色によって花言葉が異なり、贈る相手やシーンに合わせて選べるのが魅力です。赤色には「愛情」や「あなたを愛しています」という情熱的な意味が込められ、想いを素直に伝えたいときにぴったりです。
白色は「誠実」「真実」といった清らかな心を表し、落ち着いた印象を添えてくれます。また白は弔事で用いられることもあり、「ご冥福をお祈りします」という意味が込められる場合もあります。
ピンクには「甘い夢」、黄色やオレンジには「長寿」「幸福」といった前向きな花言葉があります。
色ごとに雰囲気も大きく変わるため、花言葉と一緒に選ぶことで、より気持ちのこもった贈り方ができるでしょう。
英語でのマムの花言葉
英語圏でのマム(Chrysanthemum)は、日本とは少し違った明るい意味をもつことが多い花です。
代表的なのが「Cheerfulness(上機嫌・元気)」。見ているだけで心を晴れやかにしてくれる花姿が、この花言葉の由来だと言われています。
また「You’re a wonderful friend(あなたはとても素晴らしい友達)」というメッセージもあり、友情を伝える花として親しまれています。
日本では弔花のイメージもありますが、海外ではポジティブで日常的な贈り花としてよく利用される点が特徴です。
国によって受け取られ方が変わるのもマムの面白い魅力でしょう。
マムの特徴
マムは、和菊とは異なる洋菊として発展し、近年ではフラワーギフトの定番として親しまれています。ほかにも誕生花や記念日誕生花や記念日など、マムにまつわる由来や文化が世界各地に存在するのはご存じでしょうか?
ここではマムにまつわる特徴と誕生花や記念日を紹介していきます。
マムの誕生花はいつ?
一般的に「菊」は9月9日の重陽の節句や11月の誕生花として紹介されることがありますが、マム(洋菊)の場合は統一された日付が存在しません。洋菊はカラーや形が幅広いため、国や文化、花図鑑によって解釈が分かれやすい花です。そのためマムにはたくさんの誕生花が存在します。
9月9日、10月1日、10月27日、11月1日、11月3日、11月9日、11月23日、11月27日、11月30日、12月1日、12月13日がマムやスプレーマム、ピンポンマムの誕生花とされています。
秋から冬にかけて誕生花の範囲が幅広いのが特徴です。
いいマムの日
マムには、毎年11月6日を「いいマムの日」とする記念日があります。
これは日本の花き業界が制定したもので、11(いい)6(マム)の語呂合わせから生まれました。
秋はマムの流通量が増える季節でもあり、品質のよい品種が揃いやすい時期と重なるため、花の魅力を楽しめます。
記念日の制定には、菊=仏花という従来のイメージを和らげ、日常の贈り物としても選ばれる存在にしたいという思いが込められてるようです。
大切な方への贈り物や自宅を彩る用途としても取り入れやすいため、この機会にマムの多彩な魅力に触れてみてはいかがでしょうか。
花の日にマムを贈る国がある
世界には、特定の日にマムを贈る文化を持つ国がいくつか存在します。
代表的なのはオーストラリアで、毎年5月の第2日曜日に祝われる母の日にマムを贈る習慣があるようです。
オーストラリアでは「mum」という言葉はキク全般を指し、日本で言うマム(洋菊)も母の日の象徴的な花として扱われています。
日本では母の日にカーネーションを渡すのが一般的ですが、なぜオーストラリアではマムを渡すのでしょうか。
オーストラリアは南半球にあるため、母の日がある5月は日本でいう秋です。そのため、旬の花である菊と、名前の中にママの意味である「マム(Mum)」が入っていることから、花の日に菊を渡す風習が出来たとされています。
マム(菊)がフラワーギフトで人気な理由

マムは日本で古くから親しまれてきた菊の花が海外で品種改良された花です。
季節を問わず安定して流通していることから、贈り物として幅広い世代に選ばれています。
可愛らしい丸いフォルムのものから華やかな大輪まで種類が豊富で、アレンジ次第で表情が大きく変わるのも魅力です。
そんなフラワーギフトで人気な花マムの魅力に迫っていきたいと思います。
お祝い・弔事どちらにも使われる
マムは「お祝いにも弔事にも使える」という特性があり、日本の花文化の中でも特に汎用性の高い花として扱われてきました。
一般的に白い菊は仏花のイメージが強いものの、近年はポンポン咲きやスプレーマムなど可愛らしい品種が増え、誕生日や記念日のギフトとして選ばれる機会が多くなっています。
マムの花言葉には「高貴」「真実」「長寿」など前向きな意味が込められており、大切な人への贈り物としてふさわしいと考えられています。
どんな花にも合う見た目のかわいらしさ
マムは丸みのある優しいフォルムを持つ品種が多く、どんな花とも自然になじむ可愛らしさがあります。
主役として大輪を使っても華やかですし、小ぶりなマムをあしらえばアレンジ全体のバランスを整え、やわらかい印象を与えてくれます。
とくにポンポン咲きはクセが少なく、バラやガーベラ、季節の草花とも相性がよいとされています。
色展開の幅も広いため、ナチュラル系からエレガント系まで幅広いテイストに対応できるのも魅力です。
アレンジ初心者でも取り入れやすく、花束の印象をやさしくまとめ上げる力を持つため、ギフトシーンで安定した人気を誇っています。
長持ちする
マムは花もちがよいことでも知られ、贈られた後もしばらく美しい姿を楽しめる点が喜ばれています。
実際、適切な水替えや温度管理を行えば、1週間以上元気な状態を保つことが多いと言われています。
花がしっかりとした構造をしており、水分を吸い上げる力が安定しているため、季節を問わず比較的扱いやすいのも魅力のうちの一つです。
マムを手に入れる方法
マムは一年を通して流通が安定しており、身近な場所からオンラインまで幅広い方法で購入できます。
丸く可愛らしい形や華やかな大輪など種類が豊富なため、用途に合わせて選べる点も魅力です。
実物を見て選びたい人も、忙しくて買いに行く時間が取れない人も、自分に合った購入方法を選べば、より満足のいくマムとの出会いが生まれるでしょう。
ここでは
花屋で購入する
花屋でマムを購入する最大の魅力は、実際の色合いや花姿を見ながら選べる点にあります。
マムは品種によって大きさや咲き方が異なり、同じ色でも微妙なニュアンスが変わるため、直接確認できるメリットは大きいといえます。
店頭では季節に合わせた品種が並び、花の鮮度や茎の状態もその場で判断できます。
気になる点があれば店員に相談でき、扱い方や長持ちさせるコツを教えてもらえるのも心強いところです。
地域によっては取り扱う品種に差があるという説もありますが、一般的にはポンポン咲きから大輪まで幅広く揃っている店舗が多く、ギフト用のアレンジにも対応してもらえるでしょう。
ネットショップで購入する
インターネットでマムを購入する方法は、時間に縛られず好きなタイミングで選べる便利さがあります。
オンラインショップでは豊富な品種が掲載されており、珍しい色や希少品種に出会えることも珍しくありません。
写真で選ぶため実物との色味が多少異なる場合があるという説もありますが、多くのショップでは詳細な説明や花のサイズが明記されており、安心して注文しやすい環境が整っています。
自宅や贈り先へ直接届けてもらえるため、遠方に住む相手へ贈る際にも重宝します。
サイズが大きな花を届けてもらえるのも、届いてすぐに楽しめる状態で受け取れるのもオンラインならではの魅力です。
購入するときのよくある質問
マムを購入する際には、「どのくらい日持ちするのか」「季節によって値段が変わるのか」といった疑問を持つ方が多いようです。
一般的にマムは比較的長持ちする花として知られていますが、品種や保管環境によって差が出るという説もあります。
また、需要が高まる時期には価格が変動することがあり、特に秋は品種が豊富に出回るため選択肢が広がります。
花屋で購入する場合とオンラインで注文する場合では、鮮度や受け取り方に少し違いが生じることもありますので、自分の用途に合わせて選ぶと良いでしょう。
不安がある方は、購入前に取り扱い方法を確認しておくと、より安心してマムを迎えられるはずです。
マムのような季節の花を贈るならフラワーギフトラボへ
特別な想いを花に乗せて伝えたいときはフラワーギフトラボはいかがでしょうか。
専門スタッフが一つひとつ丁寧にデザインしたアレンジをご用意しております。
オンラインで手軽に注文できるうえ、鮮度の高い状態でお届けしますので、大切な日の贈り物にも安心してお任せください。
フラワーギフトラボでは、季節の花を使った花束やアレンジメント、スタンド花、観葉植物、胡蝶蘭など種類豊富にも取り扱っています。
フラワーギフトを贈りたいときはぜひ、フラワーギフトラボをチェックしてみてください。
まとめ
マム(菊)は、種類の多さや色の豊富さ、長持ちする性質など、幅広いシーンで活躍する魅力が詰まった花です。
赤・白・ピンク・黄色など色によって花言葉が異なり、想いを込めて選べる点もマムならではの楽しさといえるでしょう。
日本で古くから高貴な花として扱われてきた歴史や、世界で広がる文化的な意味合いを知ることで、マムの魅力はさらに深まります。
贈り物としてだけでなく、日常の彩りとしても取り入れやすい花なので、ぜひお気に入りのマムを探してみてください。
