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ラ・メールコラム > アレンジメントフラワー > 本数や色で異なる意味を持つ!バラの花言葉を解説

世界中のファンを魅了し続けるバラ。昔から愛と美の象徴として扱われることが多く、プロポーズやお祝い事に贈られる花として有名です。バラは花言葉も様々。本数や色、状態や組み合わせによって異なる意味を持ちます。今回は本数や色で変わるバラの意味をご紹介します。

 

バラの特徴

バラはバラ科・バラ属の落葉性の低木・花木です。「薔薇に棘あり」という諺もあるように、葉や茎に棘を持つ花として知られています。開花時期は5月~6月頃、10月~11月頃と、品種によってかわります。美しい花姿や種類の多さからアレンジメントの主役として使われます。またウェディングの装花やブーケに使用する花としても人気です。
バラは暑さにも寒さにも強いため、鉢植えや地植えにして自宅の庭でバラを楽しむ方も増えています。

バラの種類

バラの樹形の種類は主に3つあります。

1、支えがなくても木のように自立することができるブッシュローズ(木立ち性)

2、枝を長く伸ばし、壁面やフェンスなどに巻き付けて花を咲かせるクライミング・ローズ(つる性、つるバラ)

3、木立ち性とつる性の中間シュラブローズ(半つる性)

です。その他にモッコウバラ、ミニバラ、野バラなど様々な種類があります。香りもバラの重要な要素です。 香料の世界では、バラ、ジャスミン、スズランの3つを三大花香として扱っています。

バラの花言葉

バラの花色は赤、白、ピンク、黄、オレンジ、青、紫、緑、など様々です。贈り物としても人気の花であることから、色や本数、部位、状態全てに花言葉が存在します。特別な場面でバラを贈る時に花言葉を添えると思いが伝わりやすいですよね。今回は本数、色別、部位、状態の花言葉をそれぞれご紹介します。

花言葉は良いものだけでなくネガティブな意味を持つものもあるため、間違って贈らないよう併せて覚えておくとよいでしょう。

 

バラを贈る意味は本数によってかわる

バラは本数によって意味が異なります。良い意味がほとんどですが、ネガティブな意味を持つものもあるので注意が必要です。贈る相手やシチュエーションによって本数を決めても良いですね。ここでは、1本~10本、11本~20本、21本~100本、101本~1001本と4つにわけてお伝えしていきます。

バラ1本~10本の意味

プロポーズには108本のバラが有名ですが、少しの本数でも日ごろの思いを伝えることができます。バラ1本には「一目惚れ」、3本には「愛しています」という意味がありますので好意をしっかり伝えることができますよね。感謝を伝えたい場合は、5本の「あなたに出会えた心からの喜び」、8本の「貴方の思いやりに感謝しています」がおすすめです。仕事で成功した友人や後輩には「貴方は完璧」という意味を持つ10本のバラを贈るのはいかがでしょうか。

1本「一目惚れ」「貴方しかいない」
2本 「この世界に2人だけ」
3本「愛しています」「告白」
4本 「死ぬまで私の愛は変わりません」
5本「あなたに出会えた心からの喜び」
6本「あなたに夢中」「お互いに敬い、愛し、分かち合いましょう」
7本「ひそかな愛」
8本「貴方の思いやりに感謝します」
9本「いつもあなたを想っています」「いつも一緒にいてください」
10本「貴方は完璧」

 

バラ11本~20本の意味

続いて11本~20本です。10本以上のバラを花束にすると存在感もあり、大切な日のギフトにも見栄えがします。告白には12本のバラがおすすめです。別名ダズンローズと呼ばれ、ヨーロッパでは古くより12本のバラを贈ると幸せになるという言い伝えがあります。ダズンローズはブーケ・ブートニアの由来と言われており、結婚式の演出としても注目されています。親友へのプレゼントには13本「永遠の友情」が良いでしょう。14本の「誇りに思う」という意味も様々なシチュエーションにマッチしますね。15本、16本、17本、19本はネガティブな意味が込められているのでお祝いやギフトには不向きです。

11本「最愛の人」
12本「私と付き合ってください」「私の伴侶になってください」
13本「永遠の友情」
14本「誇りに思う」
15本「ごめんなさい」
16本「不安な愛」
17本「絶望的な愛」
18本「誠実」「誠意ある告白」
19本「忍耐と期待」
20本「私のひとひらの愛」

ダズンローズの由来

ダズンローズは19世紀前半のヨーロッパで始まったと言われています。一人の男性が結婚を申し込む際に野に咲くバラを12本摘んで花束を作り、その花束を恋人に渡しプロポーズをしたことが由来と言われています。恋人は「お願いします」という言葉の代わりに、受け取ったバラの花束から一輪抜き、男性の胸元に挿しました。これがブーケ・ブートニアの由来となっています。

ダズンローズに込められた12の意味
12本(1ダース)のバラを恋人に贈ると幸せになるというヨーロッパ発祥のロマンチックな言い伝えです。ダズンローズは日本の結婚式でも注目され、別名「ブーケセレモニー」と呼ばれています。新郎から新婦へ12本のバラを送り、ゲストの前でプロポーズします。
12本のバラにはそれぞれ意味があり、感謝・誠実・幸福・信頼・希望・愛情・情熱・真実・尊敬・栄光・努力・永遠という結婚生活に大切なメッセージが込められています。

 

 

バラ21本~100本の意味

続いて21本~100本です。大きな花束が作れる本数ですので豪華な贈り物やサプライズにおすすめです。どの本数もポジティブな意味が込められているので贈りやすいですね。プロポーズには99本、100本の華やかなバラの花束で思いを伝えてみてはいかがでしょうか。忘れられない記念日になりますよ。恋人だけではなく、お世話になった人や友人、家族、に贈りたい時は22本「貴方の幸運を祈ります」、25本「貴方の幸せを願っています」などが良いでしょう。

21本「真実の愛」
22本「貴方の幸運を祈ります」
24本「一日中思っています」
25本「貴方の幸せを祈っています」
30本「ご縁を信じています」
33本「生まれ変わっても貴方を愛します」
36本「ドラマチック」
40本「真実の愛を誓います」
44本「出会い」「変わらぬ愛を信じます」
50本「偶然の巡り逢わせ」
88本「フォロー」
99本「永遠の愛」「ずっと一緒にいてください」
100本「100%の愛」

 

バラ101本~1001本の意味

101本以上のバラは、手に抱えるのも大変なほど大きく贅沢な花束が作れます。プロポーズには108本の赤いバラの花束が有名ですよね。結婚式では新郎から新婦へ108本のバラを贈るサプライズ演出もあります。1001本のバラの意味は「永遠」です。これだけの本数のバラを贈るのは実際には難しいですが、意味を知るだけでもロマンチックな気分になれますね。

101本「これ以上ないほど愛しています」
108本「結婚して下さい」
144本「何度生まれ変わっても好きです」
365本「決して忘れることのない愛」
999本「何度生まれ変わっても貴方を愛する」
1000本「1万年の愛を誓います」
1001本「永遠」

 

プロポーズにバラを贈る

「プロポーズにはバラの花束を贈りたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。
108本には「結婚してください」という意味があります。プロポーズにぴったりの本数ですね。99本、100本、101本もプロポーズに相応しい意味を持っています。

・99本「永遠の愛」「ずっと一緒にいてください」
・100本「100%の愛」
・101本「これ以上ないほど愛しています」
・108本:結婚してください

 

バラの本数 ネガティブな意味

バラにはポジティブな意味や花言葉が多いですが、中にはネガティブな意味が込められています。祝い事には適さないので気を付けましょう。15本は謝罪の意味があります。お詫びの気持ちを伝えたい時はメッセージカードに意味を添えると気持ちが伝わりやすいでしょう。

・15本「ごめんなさい」
・16本「不安な愛」
・17本「絶望的な愛」
・19本「忍耐と期待」

バラの色別花言葉
バラは色ごとに花言葉があります。贈る方のイメージに合わせて色を選んでも良いですし、花言葉から色を決めても楽しいですね。ここでは13色のバラの花言葉をご紹介します。

・赤いバラ 「あなたを愛しています」「愛情」「美」「情熱」「「美貌」「ロマンス」
・白いバラ 「純潔」「私はあなたにふさわしい」「深い尊敬」「清純」「約束」
・ピンクのバラ 「上品」「可愛い人」「美しい少女」「愛の誓い」「感謝」「しとやか」
・オレンジのバラ 「絆」「無邪気」「魅惑」「信頼」「愛嬌」
・青のバラ 「奇跡」「夢は叶う」「神秘的」「神の祝福」「喝采」
・黄色のバラ 「友愛」「平和」「献身」「愛の告白」「不貞」「嫉妬」「薄らぐ愛」
・紫のバラ 「誇り」「気品」「尊敬」
・グリーンのバラ 「穏やか」「希望を持つ」
・緋色のバラ 「灼熱の恋」
・濃紅色のバラ 「内気」「恥ずかしさ」
・紅色のバラ 「死ぬほど恋焦がれています」
・黒色のバラ 「あなたはあくまで私のもの」「決して滅びることのない愛、永遠の愛」
・虹色のバラ 「無限の可能性」

 

プレゼントにバラを贈る

 

色・花姿共に種類豊富なバラはギフトフラワーとして大人気です。ブーケ、花器アレンジ、BOXアレンジなど、どのような形でも華やで高級感のある仕上がりになります。贈る方の好きな色から選んだり、届けたい花言葉から本数や色を決めても良いですね。黄色いバラにはネガティブな意味もありますので、意味を伝える時はポジティブな言葉を選びましょう。ここでは花言葉を踏まえシチュエーション別におすすめの色をお伝えします。

 

誕生日

誕生日プレゼントにお花を贈る方も多いのではないでしょうか。特にバラを使った花束やアレンジは特別な日を祝うのにぴったりなお花です。ピンク色のバラの花言葉は「上品」、紫色のバラは「気品」「尊敬」という花言葉があり、女性への贈り物におすすめです。誕生日祝いと同時に好意を伝えたい場合は、恋や告白にまつわる花言葉を持つ赤いバラで気持ちを伝えましょう。

 

感謝の気持ちを伝える

家族や友人、お世話になった人へ感謝の気持ちを伝えたい時、瑞々しい花を贈ると思いが伝わりますよね。そんな時におすすめのバラの色はピンクです。花言葉は「感謝」ですので、ストレートに気持ちを伝えることができます。オレンジのバラの花言葉は「信頼」、紫のバラの花言葉は「尊敬」です。これらも感謝を伝えるのに相応しい花言葉ですね。

 

エールを送る

入学、送別会、事業立ち上げなどエールを送りたい場合、虹色のバラ「無限の可能性」や青いバラ「夢は叶う」などがよいでしょう。それぞれ珍しいバラですので見るだけでも気持ちもワクワクしますよね。ポジティブな意味を持ち明るい未来を想像させてくれます。

 

結婚記念日

108本のバラをプロポーズに贈る演出はよく知られています。プロポーズにバラを贈った方は結婚記念日にバラを改めてプレゼントし、プロポーズの思い出話に花を咲かせるのも楽しいですね。赤、ピンク、紫はもちろんのこと、毎年バラの色を変えてプレゼントするのもワクワク感があって良いですよ。バラは他の花との相性も良いので、バラだけで花束を作るのではなく、他の花々をミックスしたブーケにしても喜ばれます。

 

バラの部位や状態にも意味がある

贈り物として人気のバラは、本数や色によって様々な意味を持っています。実は花以外の部位と状態にも意味があるのです。少しマニアックですがバラの部位と状態、バラの組み合わせの花言葉を全て紹介します。実際にバラを贈る時に咲き方を指定するのは難しいですが、花言葉を知っていると話題も広がりますよ。

部位でみるバラの花言葉

・葉全般「あきらめないで」「あなたは希望を持ち帰る」
・赤いバラの葉「無垢の美しさ」「あなたの幸福を祈る」
・トゲ「不幸中の幸い」
・つぼみ「愛の告白」

 

状態でみるバラの花言葉

・満開のバラ 「私は人妻」
・白い枯れたバラ 「生涯を誓う」
・トゲのないバラ 「誠意」「友情」
・赤いしおれたバラ 「はかない」
・白いしおれたバラ 「束の間の印象」

 

バラの組み合わせにも意味がある

部位と状態だけではく、バラ同士の組み合わせにも意味があります。こんなに沢山の意味を持つのは、バラくらいではないでしょうか。世界中で愛されている証拠ですね。

赤いバラの中に白いバラ: 調和、結合、温かい心、結婚してください
黄色いバラの中に赤いバラ: あなたがどんなに不誠実でも
1本のバラに3つのつぼみ: あのことは永遠に秘密
2本の花に1つのつぼみ: あのことは当分秘密
2つのつぼみに満開の花: 秘密
1本のバラに草花: 何でも望むものを友達から受けることが出来る

 

バラのオシャレな贈り方

華やかさと可愛さを兼ね備えたバラは大切な人へのプレゼントに人気の花です。ここではバラの魅力を生かせるオシャレな贈り方をご紹介します。贈る相手のイメージやシチュエーションによってアレンジを選んでくださいね。

 

花束

花の贈り物と聞いて、花束を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。可愛らしいミニブーケや、ボリュームのある華やかな花束まで、用途に応じて選ぶことができるのは花束の魅力です。バラ1種類の贅沢な花束はもちろん、他の花とミックスしてバラの魅力を引き立たせた花束を贈るのも良いですね。108本の赤いバラはプロポーズの花束として人気があります。贈る方のイメージに合わせて色を選ぶのも楽しいですよ。

 

BOXフラワー

BOXフラワーはその名の通り、箱の中に花を敷き詰めたデザイン性のあるアレンジメントです。箱入りなのでアレンジが崩れにくいところが魅力です。レストランや職場などで渡す際、安心して持ち運べるところも良いですね。BOXフラワーは美しいデザインも特徴の一つで、主役のバラが引き立ちます。グリーンのバラを使うと爽やかに、ピンクのバラを使うとキュートな印象になります。蓋を開けるワクワク感や楽しみも味わっていただけますよ。

 

アレンジメント

アレンジメントフラワーは、花瓶を必要とせず、贈られた状態でそのまま飾ることができるところがポイントです。花器アレンジ、バスケットアレンジなど、器の可愛さも一緒に楽しむことができます。バラのアレンジメントは花束同様、ミニサイズから華やかな大きさまで豊富なため用途に応じて選べます。オレンジや黄色のビタミンカラーのバラを使ったアレンジメントは贈る相手も明るい気持ちになりますね。

 

長持ちするバラの飾り方

バラを綺麗な状態で長く飾るためには、清潔な水をしっかり与えてあげることが大切です。花束を花瓶に飾る際は、毎日清潔な水にかえてあげましょう。その時に茎を1~2cmほど切り戻してあげると水をグングン吸い上げます。BOXフラワーとアレンジメントは、溜まっている水を流してから新しい水をあげると清潔に保つことができます。枯れた花は見つけ次第抜いてあげると風通しも良くなり長持ちしますよ。

 

まとめ

気品が漂い「花の女王」と呼ばれるバラはワンランク上のフラワーギフトにぴったりです。愛にまつわる花言葉や意味が多いので、大切な人へ贈る際にはその意味を一緒に伝えると喜ばれます。バラのみで作ったブーケは華やかで美しいです。本数別に意味があるので伝えたいメッセージから本数を選ぶのも楽しいですね。芳醇な香りと共に、大切な方へバラを届けてみてはいかがでしょうか。