旬な花の名前を知ろう!|11月に咲く花人気18選

だんだんと空気が澄み、街路樹が深い色に染まる11月。秋の深まりを感じるこの季節は、しっとりと気品のある花が美しく咲き、季節の移ろいをそっと教えてくれます。
普段はなかなか意識しませんが、旬の花を知ることで、お部屋の雰囲気がぐっと上品になったり、大切な人へ贈る花選びがより特別なものになったりしますよ。
ここでは、11月に咲く旬の花の名前や、秋のブーケで人気のお花、さらに6月に植えて11月に楽しめる花まで幅広く紹介していきます。
長く楽しめる秋の花や、季節を取り入れたおすすめ記事もあわせてご案内しますので、ぜひ参考にしてみてください。
11月に咲く旬の草花の名前を紹介
寒くなってくる11月に咲く花は寒さに強い品種が多いものの、冬によく見かけるあの花も実は寒さに弱い品種だったなどいろんな発見があります。
ここでは、11月に旬を迎える草花の名前の紹介と、その植物が持つ特徴などをまとめました。
それぞれの個性や咲き方の違いを知り、季節の贈り物やお庭づくりの参考にしてみてください。
サザンカ(山茶花)
サザンカは、晩秋から冬にかけて咲く日本を代表する花木で、11月頃は特に花付きが良く見頃を迎えます。丸みのある花弁が幾重にも重なり、優雅な姿が魅力です。
色は白・ピンク・赤が多く、華やかでありながら落ち着いた雰囲気を持ちます。
ツバキと混同されることもありますが、サザンカは花弁が一枚ずつ散るのが特徴です。また、香りがほとんどないツバキと異なり、ふわりと優しい香りを持つのもツバキと山茶花の違いです。
生け垣として植えられることも多く、寒さに負けずに咲く姿が縁起が良いとされ、庭木としても親しまれてきました。
ツバキ(椿)
ツバキは、日本の伝統的な花として古くから人々の心をとらえてきました。11月頃は早咲きの品種が咲き始め、冬にかけて長く楽しめます。
多くの品種が存在し、色や花形は実にバリエーション豊かです。
花ごと落ちる性質を持つため、散り姿までひとつの美ととらえられています。
茶道にもゆかりがあり、茶花としても重宝されてきました。
冬の厳しさの中で堂々と咲くことから、力強さと気品を感じさせる花です。
また、古くから種子から採れる椿油は髪や肌のケアに用いられるなど、美容文化とも深く関わっています。
サザンカとは外見が似ていますが、ツバキは花ごとぽとりと落ちる点が異なるといわれています。
シクラメン
シクラメンは、冬の花の代表格として親しまれ、11月頃から本格的なシーズンが始まります。ひらひらと反り返る花びらと丸みを帯びたハート型の葉が特徴です。
品種改良が進み、花色や花形、葉の模様も多様で、個性豊かな表情が楽しめます。
寒さに強く、日当たりと風通しを確保すると長く開花を楽しめるのが魅力です。もともとは地中海沿岸で自生しており、球根の内部に水分を蓄えて乾燥にも耐える性質があります。
反り返るように咲く独特の花姿は、まるで蝶が舞っているかのように見える冬を彩る鉢花を代表する花です。
ポインセチア
ポインセチアは赤く色づいた苞が特徴で、冬のホリデーシーズンを象徴する植物です。
実際の花は中心にある小さな黄色の部分で、鮮やかな葉のような苞が主役となっています。ポインセチアはメキシコ原産で太陽を浴びると色が美しく映えるため、日光を好む性質があります。
11月から店頭に並びはじめクリスマスシーズンを彩るイメージですが、実は寒さには弱い品種です。しかし室内で適切に管理すれば長い期間楽しめます。
金のなる木
金のなる木は、多肉植物の一種で、ぷっくりとした葉と生命力の高さが魅力です。
冬に小さな白やピンクの小さな星型の花を咲かせ、11月頃から開花が始まる場合もあります。
風水では金運を象徴する植物として人気があり、縁起植物として飾られることも多いです。
葉が硬く光沢があるため、インテリアのアクセントとしても魅力的で贈り物として選ばれることもあるほどです。
サフラン
サフランは、鮮やかな紫色の花が特徴で、秋に咲く球根植物です。特に11月に見頃を迎えることが多く、繊細な花びらと中央の赤いめしべが特徴です。
鮮やかな黄色を生み出す天然色素としても知られ、その高貴な香りから古代から重宝されていました。
サフランの名前はアラビア語の「za’farān(黄色)」が語源となっています。
希少な香辛料として知られていて、花の雌しべを乾燥させたものがスパイスのサフランです。料理や染色に利用されてきました。
観賞用としても人気があり、鉢植えで楽しむ家庭もあります。
秋の花束に使われる人気のお花ランキング

秋の花束は、深まる季節を感じさせる色合いや、どこか落ち着きのある雰囲気が魅力です。
鮮やかな夏の花とは違い、やわらかさと趣をあわせ持つ秋の花々は、贈り物としても季節感をしっかりと伝えてくれます。
ここでは、秋のブーケで特に選ばれるお花をランキング形式で紹介します。
それぞれの花が持つ物語や花言葉もあわせて触れていきますので、贈る相手のイメージに合わせて選ぶ際の参考にしてみてください。
1位 ダリア
ダリアは、大きく華やかな花姿が特徴で、秋の贈り物として非常に人気があります。
花の形が豊富で、丸みのあるポンポン咲きや優雅な大輪咲きなど、表情の違いを楽しめる点も魅力のひとつです。
花言葉は「優美」「気品」「栄華」といった華やかなものが多く、特別な日の贈り物にぴったりでしょう。
ダリアの名前の由来は植物学者アンドレアス・ダールの名にちなんだと言われています。ヨーロッパでは高貴な花として扱われ、歴史的にも格式ある存在とされてきました。
2位 洋菊(マム)
洋菊は、近年フラワーギフトで脚光を浴びているお花です。
従来の和菊とは異なり、色や形のバリエーションが豊かで、ブーケやアレンジメントにも取り入れやすいスタイルに進化しています。
花言葉は「高貴」「誠実」「真実」など、相手を思いやる気持ちを表すものが多いです。
菊は古くから日本で長寿を象徴する花とされ、重陽の節句にも使われてきました。
近年では海外でも「マム」の愛称で親しまれ、華やかなギフトフラワーとして人気が高まっています。
3位 ネリネ
ネリネは、光を反射するような繊細な花びらが特徴の花で、「ダイヤモンドリリー」と呼ばれるほど輝きを放ちます。
花言葉は「華やかさ」「また会う日まで」で、上品でロマンチックな印象を持ち、秋冬の花として人気が高いです。
南アフリカ原産で、寒さが深まる時期に咲く姿から「希望の花」として親しまれてきました。
名前の由来については、ギリシャ神話に登場する水の精ネレイデスにちなむという説がよく知られています。
4位 エリカ
エリカは、小さな花が枝先にびっしりと咲く可憐な植物で、秋冬のアレンジに柔らかさを添えてくれます。
花言葉は「幸運」「孤独」「博愛」などが挙げられ、贈る相手への祈りや思いやりを感じさせます。
ヨーロッパでは幸運の象徴とされ、家を守る植物として庭や家の前に植えられてきた歴史もあります。
エリカの名前は、ギリシャ語の「擦り取る」という意味に由来し、昔は掃除道具に使われたことが名前に関係するとも言われています。
5位 マーガレット
マーガレットは、白い花びらと黄色い中心が印象的な花で、素朴で可憐な雰囲気を持っています。
秋のブーケにもよく使われ、季節の移ろいの中にやさしいアクセントを添えてくれる存在です。
花言葉は「真実の愛」「信頼」です。ヨーロッパでは恋占いの花としても親しまれ、花びらを一枚ずつちぎりながら思いを確かめる風習が古くからあります。
マーガレットという名前は、ギリシャ語で「真珠」を意味する「margarites」から来ているとされ、清らかさを象徴する花として扱われてきました。
6月に植えて11月に開花する花
11月に咲く花は6月に植えて咲く花があるのでしょうか。
苗の場合は9月10月から育てても花をつけることがありますが、種をまいて咲く一番短いケースは6月になります。
種から長い時間をかけて育てる楽しみがあるだけでなく、ガーデニングの達成感も味わえるのがポイントです。
植え付けから気温が下がる季節までしっかり管理することが大切になりますので、スケジュールや育てるポイントにも触れながら紹介します。
秋の庭を彩る準備として、ぜひ参考にしてみてください。
パンジー・ビオラ(種まき)
パンジー・ビオラは、秋から冬にかけて長く咲き続ける人気の花です。
6月下旬から7月にかけて種まきを行うと、夏の間に苗が育ち、気温が下がる10月頃に植え替えることで、11月には色鮮やかな花を楽しめるようになります。
種まき時には暑さで苗が弱りやすいので、風通しが良く直射日光の当たりすぎない場所を選ぶと安心です。
発芽には涼しい環境が適しているため、気温の高い地域では冷房を利用して管理するケースもあります。
早めに育て始めることでしっかりした株に育ち、冬の間も元気に咲いてくれるでしょう。
カランコエ
カランコエは、肉厚な葉と鮮やかな花をつける多肉質の植物です。6月に苗を植え付けてから夏の間に株を充実させ、日照時間が短くなる秋に花芽を形成する性質があります。
一般的には短日植物とされ、日照時間が短くなると花を咲かせるため、夜間の照明を避けるなど光の管理が重要です。
過湿が苦手なので水やりは控えめにし、涼風が通る場所で育てると根腐れを防げます。
11月頃に開花が始まり、寒い時期の室内でも長く楽しめるため、贈り物にも選ばれることが多いでしょう。
ツワブキ
ツワブキは、光沢のある葉が美しく、晩秋に黄色い花を咲かせる日本原産の多年草です。
6月に植え付けると、夏の間に根を張り、秋が深まる頃に花茎を伸ばして11月に花を咲かせます。
半日陰を好み、乾燥しすぎると葉が弱るため、土の乾き具合を見ながら適度に水を与えることが大切です。
古くから庭園植物として親しまれ、和の空間にもよく馴染みます。
ツワブキという名前は「艶のある葉」から「ツヤブキ」と呼ばれ、それが変化して現在の名称になったといわれています。
手間がかからず強い植物なので、初めて育てる方にも適しているでしょう。
【9月10月11月】長く楽しめる花の名前

秋が深まるにつれて花の種類は変わりますが、選び方によっては9月・10月・11月と長い期間にわたって彩りを保つことができます。
気温が下がる季節でも美しく咲き続ける花は、庭や玄関先を明るくしてくれる心強い存在です。
これから紹介する花は、秋の移ろいを感じながら長く付き合える品種ばかりですので、それぞれの特徴や育て方のポイントを参考に、季節の変化をゆったり楽しんでみてください。
ネメシア
ネメシアは、ふんわりとした小花が集まって咲く可憐な植物で、名前もギリシャ語の「nemesion(小さな花冠)」が由来とされています。
冷涼な気候を好むため秋から初冬にかけて特に美しい姿を見せてくれます。
夏の強い暑さに弱い一方で、秋になると気温が下がり生育が安定し、花色も濃くなる傾向があります。
9月頃に定植すると、11月まで次々と花が咲き続けるため、長期間楽しめるでしょう。風通しの良い場所に置き、過度な乾燥を避けながら管理することが長持ちのポイントです。諸説ありますが、香りのよい品種も多いことから、ヨーロッパでは「庭に香りを連れてくる花」と呼ばれることもあるそうです。
スーパーアリッサム
スーパーアリッサムは育てやすさと長く咲き続ける性質で知られており、秋になると涼しい気候を味方にして一段と株が充実します。
地面を這うように広がる姿は、寄せ植えや花壇の縁取りにもよく使われ、霜が降りる頃まで美しい花房を保ってくれます。
「アリッサム(Alyssum)」の名前はギリシャ語の「a(否定)」+「lyssa(狂気)」が由来です。
定期的に切り戻すことで、密集させるのを防ぎ長く楽しむことができます。
なお、一般的なアリッサムより暑さに強いとされていますが、高温期には半日陰に移すと安心です。秋から冬へと季節が移る中でも可憐な姿を見せ、庭にやさしい印象を添えてくれるでしょう。
トレニア
トレニアは「夏スミレ」と呼ばれることがあるほど、暑さに強く長い期間花を咲かせる植物です。
植物学者オーラフ・トレン(Thoren)氏の名前にちなみ「トレニア」と名づけられたとされています。和名で「ナツスミレ」と呼ばれるようになったのは、花の形がスミレに似ていることが由来とされています。
秋の穏やかな気候の中では花色がより鮮やかに映え、夏に比べて株姿も整いやすいです。
9月から11月頃まで咲き続けるため、季節をまたいで楽しめますが、気温が下がり始めたら日当たりの良い場所に移すと生育が安定します。
水はけの良い土を好み、過湿は根を弱らせる原因になるため注意が必要です。
ヒューケラ
ヒューケラはカラーリーフプランツとして親しまれており、花よりも葉の色合いを楽しめる植物です。秋になると葉色が深まり、紅葉のような風合いを見せる品種もあるため、季節の変化を長く味わえます。
ドイツの植物学者ヨハン・ハインリヒ・フォン・ヒューケル(Heucher)にちなんで「Heuchera」と命名されました。
9月以降も寒さに強く、冬の庭でも存在感を保つことから、寄せ植えやシェードガーデンにもぴったりです。
直射日光が強い環境では葉焼けする場合があるため、半日陰で育てると美しさをキープできるでしょう。
また、根が込み合うと株が弱るため、数年ごとに株分けを行うのがおすすめです。
秋の季節に咲く花をお探しのあなたにおすすめな記事紹介
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贈り物としてだけでなく、インテリアや季節の彩りを楽しみたい方にも参考になるはずです。
「秋の旬の花13選!9・10・11月の月ごとのおすすめの花を紹介」
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この記事のおわりに|まとめ
11月は、秋の深まりと冬の気配が交差する特別な季節です。
サザンカやシクラメン、ダリアなど、この時期ならではの美しい花々が豊かに咲き、暮らしに彩りと温もりを添えてくれます。
季節の花を知ることは、ただ飾るだけでなく、その時期の空気を感じ、心を豊かにしてくれる小さな贅沢です。
ぜひ、今回紹介した花の中からお気に入りを見つけて、暮らしや贈り物に取り入れてみてくださいね。
