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暑さに強い観葉植物8選|夏におすすめの種類と屋外で育てるコツ

暑さに強い観葉植物 イメージ

夏の暑さが厳しくなる季節、観葉植物を屋外で育てるには「暑さに強い種類」を選ぶことがポイントです。日差しや高温によって弱ってしまう植物も多いため、真夏でも元気に育つ品種を見極めることが重要です。特に初心者の方や、屋外のスペースで植物を楽しみたい方にとっては、管理のしやすさも気になるところでしょう。

この記事では、暑さに強く、夏の屋外でも育てやすいおすすめの観葉植物を8種類ご紹介します。それぞれの品種の特徴や育て方のコツ、暑さで枯らさないための管理ポイントもまとめました。さらに、よくある質問や法人利用に適した植物などの情報も満載です。夏でも美しいグリーンを楽しみたい方は、ぜひ参考にしてください。

暑さに強い観葉植物の特徴とは

夏の強い日差しや高温が続く環境でも元気に育つ観葉植物には、共通するいくつかの特徴があります。真夏でも葉がしおれず、耐暑性の高い構造や生育リズムを持っているものが多く、初心者でも扱いやすい点が魅力です。

ここでは、そんな暑さに強い観葉植物が持つ代表的な特徴を3つに分けてご紹介します。

真夏でも元気に育つ性質を持つ

暑さに強い観葉植物の多くは、熱帯や乾燥地帯など高温の地域を原産地としています。そうした環境で進化してきたため、気温が30度を超えるような日でも葉がしっかりと張りを保ち、枯れにくい性質を備えています。また、高温期に生育が旺盛になる「夏型」の植物が多く、他の植物が弱る時期でも元気に成長してくれるのが特徴です。

日差しや高温に適応した品種が多い

日差しや高温に適応している観葉植物は、葉の構造や表面の加工に特徴があります。たとえば、葉が肉厚で水分を保持しやすくなっていたり、表面にワックスのような被膜があり蒸散を抑える機能を持っていたりします。

葉の色が濃い品種や斑入りの葉を持つ植物は、強い日差しを反射して葉焼けしにくい傾向にあるため、屋外での管理もしやすくなっています。

こうした性質により、真夏の直射日光でもダメージを受けにくく、長期間にわたって美しさを保ちやすいのです。

水やりや管理が比較的簡単なものが多い

暑さに強い観葉植物の中には、乾燥に耐える能力を備えた品種が多く、水やりの頻度をそれほど気にしなくてよいという特長があります。特にアガベやサンスベリアのように、葉に水分を蓄える構造を持つ植物は、水やりを忘れても枯れにくく、旅行や多忙な時期でも育てやすいといえるでしょう。

また、病害虫にも強い傾向があるため、定期的な葉のチェックと最低限のメンテナンスで健康な状態を維持できる点も魅力です。暑さに強い観葉植物は、時間に余裕のない人にも向いている種類といえます。

夏におすすめの観葉植物8選

夏の強い日差しや高温多湿な気候にも負けずに元気に育つ観葉植物は、屋外でも安心して楽しめるのが魅力です。

ここでは、暑さに強く、夏場におすすめできる観葉植物を8種ご紹介します。それぞれに異なる特性があるため、育てる環境や好みに合わせて選ぶことがポイントです。

アガベ|乾燥に強く、屋外向きの品種

アガベは乾燥地帯に自生する植物で、肉厚な葉に水分をためる性質を持ちます。そのため、夏の強い日差しや高温にもよく耐えるとされています。

直射日光を好むため、屋外で育てるのに適した観葉植物のひとつです。水やりの頻度も少なくて済むため、忙しい人でも手間なく管理できます。

注意する点があるとすれば、品種によっては鋭いトゲがあるため、小さなお子様がいる家庭では設置場所に気をつける必要があります。

ユッカ|暑さに強く力強い樹形が人気

ユッカはアメリカ南部や中南米の乾燥地帯に分布する植物で、剣のように尖った硬い葉が特徴です。耐暑性に非常に優れており、真夏の屋外でも問題なく育てられるのが魅力です。

ただし、ユッカは成長スピードが速く、室内でも2〜3mに達することがあるため、置き場所には注意が必要です。

ユッカは乾燥にも強いため、頻繁に水を与える必要がなく、鉢植え・地植えのどちらにも順応します。水やりの頻度が少なく済むため、初心者でも扱いやすい観葉植物のひとつといえるでしょう。

サンスベリア|管理が簡単で空気清浄効果も

サンスベリアは葉に水分を蓄える多肉質な性質を持ち、夏の高温時期でも枯れにくいことで知られています。乾燥に強く、強い日差しにもある程度耐えるため、屋外での管理にも適応します。

NASAの研究でも空気清浄効果があると報告されたことから、室内用としても人気を集めていますが、夏季には外に出して育てるのもおすすめです。風通しの良い場所を選ぶことで、根腐れのリスクも減少します。

ソテツ|リゾート感があり日差しに強い

ソテツは南国を思わせる外観が特徴的で、太くしっかりとした幹と放射状に広がる葉が印象的な植物です。直射日光や高温にも強く、真夏の炎天下でも育てることができます。乾燥気味の環境を好むため、水やりの頻度は少なめに抑えるのがポイントです。鉢植えでも育成可能ですが、ある程度のスペースを確保するとより自然な姿に育ちます。

存在感のある見た目から、屋外インテリアの中心としても活躍してくれるでしょう。

ドラセナ|種類豊富で初心者にも育てやすい

ドラセナは多様な品種が存在し、葉の形や模様のバリエーションが豊かなことからインテリア性が高い植物です。高温多湿の夏にも比較的強く、耐陰性もあるため屋外の日陰や半日陰での管理も可能となります。がやや硬く蒸散量が少ないため、水切れにもある程度の耐性があります。

特別な手入れをしなくても育ちやすいため、観葉植物を初めて育てる方にもおすすめの品種です。

モンステラ|暑さと湿度に強く初心者にも安心

モンステラは中南米の熱帯雨林に自生する観葉植物で、日本の夏のような高温多湿の環境にもよく適応します。葉に切れ込みや穴がある独特の形状が特徴的で、見た目にも涼やかさを感じられることから、夏のインテリアグリーンとして人気があります。

耐暑性が高く、30℃を超える日でも枯れる心配は少ないとされています。ただし、直射日光に長時間さらすと葉焼けの原因になるため、屋外に置く場合は明るい日陰を選ぶことが重要です。比較的手がかからないことから、観葉植物の管理に慣れていない人にも適しています。

コルジリネ|見た目も鮮やかで真夏にも強い

コルジリネは、細長い葉と鮮やかな色味が魅力の観葉植物です。熱帯や亜熱帯地域に自生しているため、夏の強い日差しや高温にもよく耐えます。特に赤や紫がかった品種は装飾性が高く、屋外に置くことで空間を華やかに彩るアクセントになります。

風通しが良く、日当たりの良い場所を好むため、ベランダやテラスでの管理にも向いています。比較的成長が早いため、育てる楽しさも感じられるでしょう。

ポトス(屋外半日陰)|夏場も涼しげに育てやすい

ポトスはつる性の観葉植物で、葉の色や模様にバリエーションがあり、涼しげな印象を与える品種も多く存在します。

耐暑性はあるものの、直射日光が強すぎると葉焼けを起こすため、屋外で育てる際には半日陰の場所が最適です。水分を好む傾向があり、夏場にはこまめな水やりが必要となりますが、土が常に湿っている状態は避けたほうがよいでしょう。

つるが伸びやすく、ハンギングや棚から垂らすスタイルでも映えるのが魅力です。

暑さに強い観葉植物を屋外で育てるときのコツ

暑さに強い観葉植物 外で育てるコツ

観葉植物を夏場に屋外で管理する際には、ただ日差しが強いだけの場所に置けば良いというわけではありません。種類ごとの特性を理解しつつ、育成環境を整えることが植物を元気に保つためのカギとなります。

特に日本の夏は以前より厳しくなっており、「暑さに強い」とされる観葉植物であっても極端な環境ではダメージを受けることがあります。植物の様子をこまめに観察しながら、臨機応変に置き場所や管理方法を調整することが大切です。

ここでは、暑さに強い観葉植物を外で育てる際に押さえておきたい具体的なコツを、4つに分けて紹介します。

風通しと日照時間のバランスを考える

夏場の屋外では、気温が上がるだけでなく湿度も高くなるため、風通しの良い場所を選ぶことが重要です。通気性が確保されていれば蒸れによる根腐れやカビの発生リスクを抑えやすくなります。

また、日照時間が長すぎると葉焼けを起こす恐れもあるため、種類に応じて日向と日陰を適切に使い分けるとよいでしょう。

朝日が当たり午後は陰になるような東向きのスペースは、多くの観葉植物にとって理想的な育成環境となる傾向があります。

直射日光と日当たりが良い場所の違いに注意する

「日当たりが良い場所が適している」と一口に言っても、直射日光の質によって植物への影響は異なります。

午前中の柔らかい光であれば問題ない品種でも、夏の午後に差し込む西日は強烈で、葉焼けを引き起こす可能性があります。特に葉が薄い種類の観葉植物は、西日の直撃に弱く、葉が変色したり乾燥してしまうケースが見られます。

そのため、設置場所を選ぶ際には日照の「時間帯」にも注意を向け、必要に応じて遮光ネットなどを活用するとよいでしょう。

鉢選びと温度調節のポイント

観葉植物を屋外で育てる場合、鉢の材質やサイズも重要な要素です。

プラスチック製の鉢は軽くて扱いやすい反面、内部の温度が上がりやすいため、真夏には根が傷む恐れがあります。通気性や保水性を考慮するなら、素焼きやテラコッタ製の鉢を選ぶと温度調節がしやすくなります。

また、コンクリートの上に直接鉢を置くと底部が高温になりやすいため、すのこや鉢スタンドで通気性を確保するのが効果的です。地面から少し浮かせることで、根の健康状態を維持しやすくなります。

真夏の水やりとタイミングの注意点

水やりは育成管理の基本ですが、真夏の屋外では与えるタイミングを誤ると逆効果になることがあります。日中の高温時に水を与えると鉢内の温度が急激に上昇し、根にダメージを与える原因になります。そのため、早朝や日没後など涼しい時間帯に水やりを行うのが望ましいです。

また、葉や茎に水がかかると蒸れや病気の原因になるため、株元を狙って丁寧に与えることが基本となります。

鉢底からしっかり水が抜けるよう排水性の高い土を使っておくと、根腐れを防ぐことにもつながるでしょう。

観葉植物を暑さで枯らさない管理のポイント

夏場の強い日差しと高温多湿の環境は、観葉植物にとって大きなストレスとなることがあります。特に屋外で育てる場合、管理を怠ると葉焼けや根腐れなどのダメージにつながる恐れがあります。

ここでは、暑さによる枯れを防ぐために実践すべき管理ポイントを屋外と屋内に分けて具体的に解説します。

葉焼け対策としての遮光の工夫

直射日光に長時間さらされると、観葉植物の葉が焼けて変色したり、乾燥してパリパリになる現象が見られます。これを防ぐには遮光対策が効果的です。

屋外では市販の遮光ネットや寒冷紗を使うと、日差しの強さを40〜70%程度軽減でき、葉のダメージを抑えやすくなります。特に午後の西日は非常に強いため、その時間帯だけでも遮光できるように位置を調整するだけでも効果的です。ベランダや軒下などの半日陰になる場所を利用すれば、自然な遮光効果も期待できるでしょう。

屋内の場合も窓際に置いている際は直射日光による葉焼けに注意が必要です。レースのカーテンを使用するなど対策をすると葉焼けから守ることができます。

肥料の与え方と時期の調整方法

暑い時期に植物の生長を促すためには、肥料の与え方にも注意が必要です。真夏は根が弱りやすく、強すぎる肥料を与えると逆に根を痛めてしまうリスクがあります。そのため、速効性の化学肥料ではなく、緩やかに効く緩効性肥料を選ぶと安定して栄養を供給できます。

施肥のタイミングとしては、気温が30度を超えるような猛暑日を避け、比較的涼しい朝方や夕方に与えるのが適しています。

成長期の前半である6月頃までに基本の肥料を施し、真夏は控えめに与えるのが望ましいでしょう。

熱帯性・乾燥地原産など品種ごとの性質を知る

観葉植物の原産地によって、暑さへの耐性や必要な管理方法が大きく異なります。たとえば、アガベやユッカのような乾燥地原産の植物は、高温でも乾燥した環境を好むため、水の与えすぎに注意が必要です。

一方、ドラセナやモンステラのような熱帯雨林由来の品種は、高温多湿に強い反面、直射日光に弱いという特徴があります。

暑さに強い観葉植物を屋内で育てる際に気を付けること

暑さに強いとされる観葉植物であっても、屋内で育てる場合には独自の注意点があります。特に重要なのが、直射日光の取り扱いと空調の影響です。

置き場所はレースカーテン越しややや奥まった位置が適しています。

夏場はエアコンの稼働が多くなりますが、冷風が植物に直接当たると葉が乾燥し、組織が傷む原因となるので注意してください。室温は25〜30℃前後にして風が直接当たらず、空気が循環しやすい場所を選びましょう。

屋内は湿度が下がりやすいため、葉水を与えたり、水を張ったトレイを鉢の近くに置くなど工夫が必要です。

観葉植物を選ぶときによくある質問(FAQ)

暑さに強い観葉植物 Q&A

観葉植物を購入・設置する際には、育てやすさや管理のしやすさなど、さまざまな疑問が生まれます。特に屋外での管理を考えている場合、適した品種や注意点を知っておくことが重要です。

ここでは、暑さに強い観葉植物選び方や育て方に関するよくある質問にお答えします。

初心者でも屋外で育てられる品種は?

屋外での栽培に向いていて、かつ初心者でも育てやすい観葉植物としては、サンスベリアやドラセナが代表的です。これらは比較的環境の変化に強く、水やりの頻度も少なめで済むため、初めて植物を育てる方にも適しています。さらに、これらの植物は病害虫の被害も少なく、多少の放置にも耐える性質を持っているので、観葉植物を育てるのが初めての方でも安心できるでしょう。

夏の間だけ屋外に出すのはアリ?

春から夏にかけての暖かい季節限定で屋外に出す方法は、暑さに強い品種なら「アリ」といえます。

日光を取り入れることで葉色が濃くなり、風通しの良い環境で病害虫の予防にもつながります。ただし、急激な環境の変化はストレスになるため、屋外に出す際は屋内と屋外の温度に差が無い時期を選ぶとよいでしょう。もし温度差がある場合、数日かけて日陰から徐々に慣らします。

また、日差しの強すぎる時間帯を避けて設置するなどの配慮も必要です。

しかし暑さに強い観葉植物は寒さには弱いため、冬は室内に入れてあげてください。

法人向けで夏の暑さに強い管理しやすい種類はある?

オフィスや施設の屋外スペースに適した観葉植物としては、コルジリネやソテツが人気です。これらは見た目のインパクトがありつつも、比較的暑さに強く、管理の手間も少ないため法人利用に向いています。

また、外観を損なわず長期間維持できる点から、店舗や商業施設の景観演出にも重宝されます。加えて、乾燥に強い植物を選べば、週に1〜2回程度の水やりで済むケースもあり、スタッフの負担を軽減できるというメリットもあります。

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夏の季節感を取り入れながら、空間に涼しげな癒しを与えてくれるのは観葉植物です。特に暑さに強い品種を選べば、管理の手間を減らしながら長く美しい姿を楽しめます。

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まとめ

夏の暑さにも負けず、屋外で元気に育つ観葉植物は、管理のしやすさと見た目の美しさを兼ね備えた心強い存在です。アガベやユッカ、サンスベリアなどは特に人気が高く、初心者から法人まで幅広いシーンで活躍します。育て方のコツや日差し・風通しへの配慮を意識することで、真夏でも観葉植物を長く楽しむことが可能です。

暑さに強い観葉植物を取り入れることで、夏の空間に爽やかなグリーンを加え、季節感のある癒しの演出ができます。管理しやすく見栄えもよい植物を選び、自宅やオフィス、店舗などで夏のインテリアに活用してみてはいかがでしょうか。