初盆にふさわしい花とは?選び方のコツや注意点などを詳しく解説
初盆は、故人が亡くなってから初めて迎えるお盆であり、遺族にとって特別な意味を持つ大切な行事です。親族や縁のある方々が集まり、故人の冥福を祈るこの機会では心を込めた供花を用意したいと考える方も多いでしょう。
しかし、「どのような花を選ぶべきか」「宗教や地域によって違いがあるのか」など、迷ってしまう場面も少なくありません。そこで今回は、初盆にふさわしい花の種類や色合い、選び方のポイントを分かりやすく解説します。
初盆(新盆)とは
初盆とは、故人が亡くなってから初めて迎えるお盆のことを指し、「新盆(にいぼん・しんぼん)」とも呼ばれています。一般的なお盆と同じように、故人の霊を自宅に迎え供養する風習ですが、初盆は特に大切な節目とされ、親族や知人が集まり盛大に供養の場を設けることもあります。
初盆は故人にとって最初の里帰りとされ、丁寧で心のこもった供養を行うことが遺族に求められます。
一般的なお盆との違い
通常のお盆は毎年8月(地域によっては7月)に先祖の霊を迎え、家族で供養をする仏教行事です。一方、初盆は亡くなった方が四十九日を過ぎてから初めて迎える特別な年の行事であり、一般のお盆と比べて供養の意味合いがより深くなります。
大きな違いの一つは、初盆では故人個人のために法要が営まれることが多く、親族や関係者を招いて読経・焼香を行い、食事の席を設ける場合もあります。
また、供花や飾りも通常よりも手厚くなるのが一般的で、「白提灯」で故人の霊を導くといった地域的な風習も見られます。初盆は単なる年中行事ではなく、故人への最初の正式な供養として、家族にとっても節目となる大切な行事です。
初盆の供花としてふさわしい花の種類
初盆に贈る供花は故人の魂を慰め、遺族の心にも寄り添う存在であり、上品で落ち着いた印象の花が好まれる傾向にあります。ここでは、初盆の供花に適している代表的な花の種類とそれぞれの特徴について詳しく紹介します。
キク
キクは古くから仏事に用いられてきた定番の花であり、初盆の供花としても高い支持を集めています。特に白いキクは「誠実な心」「慕う」といった花言葉を持ち、日本において故人を偲ぶ象徴的な存在とされています。
また、比較的花持ちが良く、水を吸いやすいため、夏の暑さの中でも長く飾ることができるのも魅力の一つです。形状や大きさのバリエーションも豊富であり、用途に合わせたアレンジがしやすいです。キクは宗教や地域を問わず用いられることが多いため、失礼が少ない花として安心して選ぶことができます。
ユリ
ユリは気品と清らかさを感じさせる美しい花で、初盆の供花に選ばれることが多い花の一つです。特に白いユリは「純潔」「無垢」などの花言葉を持ち、故人の魂の安らぎを願う気持ちを表現するのにふさわしい花です。
大ぶりで華やかな見た目は、花束やアレンジメントに取り入れることで厳かな中にも華やかさを演出してくれます。
ただし、ユリは香りが強いので注意が必要です。香りの好みは人によって分かれるため、複数人が集まる法要の場では他の花と組み合わせるなどの配慮が欠かせません。
カーネーション
カーネーションは母の日のイメージが強いですが、初盆や仏事の供花としても選ばれている花です。特に、白いカーネーションは「尊敬」や「私の愛情は生きている」を象徴する花言葉を持ち、故人に対する感謝や敬意を表す花として用いられます。
花びらが密に重なり合った姿は華やかでありながらも優しい印象を与えるため、落ち着いた雰囲気を求められる初盆にも適しています。淡いピンクや紫系などを組み合わせることで、やわらかく品のあるアレンジメントをつくることもできるため、女性の故人や柔和な印象を伝えたい場合におすすめです。
トルコキキョウ
トルコキキョウは、その繊細でやわらかな花びらと上品な佇まいが特徴で、仏事や法要の場面でもよく用いられる花の一つです。白を基調に淡い紫やピンクなどを含む品種が多く、優しい印象を与えることができるため、初盆の供花としても適しています。
花言葉は「優美」「希望」などがあり、故人への深い思いや遺族への気遣いを表すのにふさわしい意味合いです。花持ちが良く、開花期間が長いことから暑い季節の初盆に飾っても見映えを保ちやすい点も魅力です。
トルコキキョウはアレンジメントにも馴染みやすく、他の花との組み合わせ次第で表情が大きく変わる柔軟性も備えています。
胡蝶蘭
胡蝶蘭は、その優雅で気品ある佇まいから贈答用の花としても広く知られており、初盆の供花としても適した花です。特に白い胡蝶蘭は「純粋」といった花言葉を持っており、仏前に供える花として格式の高い印象を与えます。
花持ちも良く、室内環境においては長期間美しい状態を保てるため、遺族の負担も少なく飾る場所を選ばない点も利点です。鉢植えタイプであれば後々も育て続けられるため、供花という枠を超えた「思いを形にする贈り物」として選ばれています。
華やかさと静けさを兼ね備えた胡蝶蘭は、格式を重んじる初盆の贈り物にふさわしい花といえるでしょう。
アルストロメリア
アルストロメリアはユニークな模様とやわらかい色合いが特徴の花で、初盆の供花としても静かに存在感を放つ種類です。花言葉は「持続」などであり、故人との絆や深いつながりを表現するのにぴったりな意味合いを持っています。
白や淡いピンク、紫などの落ち着いた色調の品種を選ぶことで、仏花としての印象を崩さずに美しさを引き立てられます。
アルストロメリアは花持ちが良く、アレンジメントに加えることで全体のボリューム感を調整しやすいため、華美になりすぎず上品に仕上げたいときにも重宝される存在です。派手さを抑えつつ、穏やかで優しい雰囲気を演出したい場面に向いています。
スターチス
スターチスは乾燥に強く、時間が経っても色褪せにくいことから供花に適した花材として高く評価されています。紫や白を中心とした落ち着いた色合いが多く、初盆の場面でも違和感なく使用できます。
花言葉には「変わらぬ心」「永久不変」などがあり、故人への変わらぬ思いを託す花として選ばれることが多いです。
また、他の花と組み合わせることで花束やアレンジメントの隙間を埋め、全体のバランスを整える役割も果たしてくれます。
デルフィニウム
デルフィニウムは青や紫を基調とした涼やかな色合いが特徴で、初盆の供花として使うことで静謐で落ち着いた印象を演出することができます。花言葉には「清明」「寛大」などがあり、亡き人への尊敬や感謝の気持ちを込めて贈るのに適した花といえるでしょう。
デルフィニウムの細長い茎に連なるように咲く姿は、アレンジメントやスタンド花などで高さを出したいときに役立ちます。さらに、花びらの軽やかな質感が他の花と調和しやすく、全体の彩りを引き締めながらも華やかさを損なわない点も魅力です。
スプレーマム
スプレーマムは小ぶりなキクの一種で、枝分かれした茎に複数の花をつける特徴があります。色も白や黄色、紫、ピンクなど豊富で、アレンジメントにボリュームを加えるのに最適です。仏花としての格式も保ちつつ、やわらかく優しい印象を与えられるため、初盆にふさわしい花の一つです。
花言葉には「清らかな愛」などがあり、敬意や慈しみの気持ちを表す意味合いも込められています。見た目の派手さを抑えながらも、全体の調和をとる役割を果たしてくれるスプレーマムは、控えめで品のある供花を目指したいときに重宝される花材です。
アンスリウム
アンスリウムは個性的なハート型の花と艶やかな葉が特徴で、南国の雰囲気を漂わせる印象的な花です。赤やピンクの印象が強いですが、白いアンスリウムもあり、仏事用として選ばれることがあります。
花言葉は「情熱」などがあり、亡き人への深い愛情や心からの思いを象徴する意味を持ちます。初盆の場で、ややモダンな雰囲気を演出したいときや華やかさのアクセントとして使いたいときに選ばれます。
ただし、アンスリウムはインパクトがあるため、全体のバランスに配慮しながら使用することが大切です。シンプルな花と組み合わせることで、落ち着きのある美しい供花に仕上げることができるでしょう。
初盆に供える花の選び方
宇井本に供える花を選ぶ際、以下のような基準で決めるのがおすすめです。
- 白や淡い色を選ぶ
- 故人のイメージで選ぶ
- 暑さに強い花を選ぶ
初盆で活用する花は見た目の美しさだけでなく、故人や遺族への思いを込めて選ぶことでより丁寧な気持ちが伝わります。ここでは、初盆にふさわしい花を選ぶための基準について詳しく見ていきましょう。
白や淡い色を選ぶ
初盆に供える花は、白を基調とした控えめで清らかな色合いが望ましいとされています。白は仏教において「清浄」「浄化」を象徴する色であり、故人の魂の安らかな旅立ちを願う気持ちを込めて贈られます。特に、初盆では遺族の心情に配慮した慎ましい雰囲気が大切にされるため、華美になりすぎないよう意識することが重要です。
ただし、地域によって風習が異なる場合もあるため、色合いについて気になる場合は一度確認しておくことをおすすめします。色選び一つでも心遣いが伝わるので、丁寧に選ぶことが供養の一環となるでしょう。
故人のイメージで選ぶ
初盆に贈る花は、故人への敬意と感謝の気持ちを込めたものなので、花の色や種類を選ぶ際は故人の人柄や生前の好みに思いを巡らせることが大切です。たとえば、穏やかで優しい人柄だった場合はやわらかなピンクや薄紫を基調としたアレンジが適しており、明るく元気な性格の方には少し彩りを加えた控えめな黄色やライトグリーンを添えるのがおすすめです。
また、生前に好きだった花がある場合は、それを一部に取り入れるとより心のこもった印象になります。ただし、供花としての落ち着いた雰囲気を損なわないよう、全体のバランスやトーンには注意が必要です。
派手すぎず、あくまでも法要の場にふさわしいアレンジを心がけることで、故人への思いと遺族への配慮を両立できます。
暑さに強い花を選ぶ
初盆の時期は夏の真っ盛りで気温や湿度が高くなるため、供花を選ぶ際は暑さへの耐久性も重視すべきポイントです。暑さの影響でせっかく贈った花がすぐにしおれてしまっては、気持ちが伝わりにくくなってしまうかもしれません。
初盆で活用する花は、トルコキキョウやスターチス、カーネーションといった耐暑性が優れている種類を選ぶことをおすすめします。
また、花束やアレンジメントの形状にも配慮が必要です。吸水性スポンジを使ったアレンジや茎に保水キャップをつけるなどを行い、少しでも長く花が持つような工夫を施すようにしましょう。
初盆で花を贈る際の注意点
初盆で花を贈る際、注意すべき点として以下の3つが挙げられます。
- 宗教や地域の慣習を確認する
- トゲのある花は使用しない
- 赤や濃いビビッドカラーは避ける
初盆に供える花は、形式やマナーを大切にする場であるため、慎重に選ぶことが求められます。最後に、初盆の供花で気をつけるべき代表的なポイントを解説するのでぜひ参考にしてみてください。
宗教や地域の慣習を確認する
初盆に花を贈る際、まず故人の宗教や地域の風習に合った形式を確認することが重要です。日本では仏教の影響を受けている家庭が多いものの、宗派によって供花の様式や色合いに細かい違いがある場合があります。
また、地域によっては初盆を盛大に行う習わしがあり、花の大きさや飾り方にもこだわるケースが見られます。こうした違いを無視して一律のスタイルで贈ってしまうと、相手に失礼になってしまうかもしれません。
花を贈る際は遺族や関係者に一度確認し、その土地や宗教にふさわしい種類を選ぶように心がけましょう。
トゲのある花は使用しない
初盆に供える花として避けたいものの一つが、トゲのある種類です。バラなどは見た目の美しさこそ際立っていますが茎に鋭いトゲを持つため、仏事の場にふさわしくないとされることが一般的です。これは、トゲが「痛み」や「攻撃性」を連想させることから、故人への敬意や哀悼の意を表す初盆には不適切だと考えられています。
また、トゲがあることで花を取り扱う際にケガをする恐れもあり、安全面からも避けるべきとされています。仮にトゲを取り除いたとしても、仏事の場ではその花の本来の性質が重視されることが多く、誤解を招く可能性もあるので注意が必要です。
赤や濃いビビッドカラーは避ける
初盆の供花では、使用する色合いにも注意が必要です。特に赤や濃いビビッドカラーの花は一般的に慶事やお祝いのイメージが強いため、初盆といった厳粛な場にはふさわしくないとされています。たとえば、鮮やかな赤やオレンジの花は力強さや華やかさを象徴する色であるため、故人を偲ぶ静かな雰囲気にそぐわない印象を与える恐れがあります。
また、色彩の選び方には宗教や地域による違いがあるものの、白や淡い紫、青、淡黄色といった落ち着いた色味が好まれるのが一般的です。これらの色は清らかさや静けさ、哀悼の意を表すため、初盆の場に自然と馴染みます。
見た目の華やかさを重視しすぎると供養の意図が伝わりにくくなる場合があるため、色選びには十分な配慮が求められます。贈る相手の立場や状況を思いやる気持ちを込め、落ち着いた色合いの花を選ぶよう心がけましょう。
初盆で花を飾るならフラワーギフトラボへ!
初盆は、故人が亡くなってから初めて迎えるお盆であり、親族や関係者にとって特別な意味を持つ大切な行事です。そのため、供える花にも配慮が求められます。
定番のキクやユリをはじめとして、トルコキキョウや胡蝶蘭など、上品で清らかな印象を与える花が選ばれる傾向にあります。花を選ぶ際は、白や淡い色を中心に、故人のイメージや気温への耐久性なども考慮すると良いでしょう。
また、宗教・地域の風習に合っているかを事前に確認し、トゲのある花やビビッドな色の花を避けることがマナーです。気持ちを込めた供花は、故人を偲ぶと同時に遺族の心にも寄り添う贈り物になるでしょう。
フラワーギフトラボでは、初盆向けの花材を数多く提供しています。故人のイメージに合った花や雰囲気に合った花を選びたいと考えている場合は、ぜひ一度フラワーギフトラボをご覧ください。