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ストレリチアの花とは?種類の違いや咲かせ方のコツなどを解説

ストレリチア 花 イメージ

南国の鳥が羽ばたくような花姿が印象的なストレリチア。観葉植物として人気が高く、インテリアのアクセントとして取り入れる人も増えています。

本記事では、そんなストレリチアの花の魅力を中心に、品種ごとの違いや花を咲かせるための育て方、花言葉や贈り物としてふさわしいシーンを解説します。インテリアグリーンとしての活用例も解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

ストレリチアとはどんな花?

ストレリチアの基本情報は以下の通りです。

科・属 ゴクラクチョウカ科・ゴクラクチョウカ属
英名 Bird of paradise、Crane flower、Strelitzia
和名 極楽鳥花
学名 Strelitzia、Strelitzia reginae
原産地 南アフリカ
樹高 1~10m ※品種による
耐陰性 やや強い
耐暑性 強い
耐寒性 やや強い

主な特徴

ストレリチアは南アフリカ原産の植物であり、その独特な姿から「極楽鳥花(ごくらくちょうか)」という名前でも親しまれています。その名前の通り、鮮やかなオレンジや青の花が鳥のくちばしや羽のように見えるのが特徴です。

葉はバナナの葉に似た大きく艶やかな形をしており、開花していない時期でもインテリアグリーンとして楽しめます。直射日光を避けた明るい場所を好み、耐陰性や耐暑性なども優れているため、初心者でも育てやすいでしょう。

ストレリチアの種類と花の違い

ストレリチアには、主に以下のような種類が存在します。

  • ストレリチア・レギネ
  • ストレリチア・オーガスタ
  • ストレリチア・ユンケア

ストレリチアには複数の種類があり、それぞれに花の色や大きさ、葉の形状など、異なる個性があります。ここでは、代表的な3種類のストレリチアの特徴などについて詳しく見ていきましょう。

ストレリチア・レギネ

ストレリチア・レギネは、ストレリチアの中でも最もよく知られた種類であり、「極楽鳥花」として花屋や園芸店などでもよく見かける品種です。鮮やかなオレンジ色の花びらと青紫のがくが織りなすコントラストが美しく、まるで南国の鳥が羽を広げているような華やかさがあります。

草丈は1~2mほどに成長し、室内でも育てやすいサイズ感です。花を咲かせるまでには数年かかることもありますが、日当たりや温度、水やりの管理を丁寧に行えば、鉢植えでも開花を楽しむことが可能です。

ストレリチア・オーガスタ

ストレリチア・オーガスタは、別名「ホワイト・バード・オブ・パラダイス」とも呼ばれる大型種です。レギネに比べて草丈が高く、条件が整えば5mを超える高さに育つこともあり、屋外や温室など広いスペースでの栽培に適しています。

花は白や青の落ち着いた色合いで、上品で洗練された印象を与えます。観葉植物としては大きく艶のある葉が人気で、開花を目的とせずインテリアグリーンとして育てられることも多くあります。

ただし、寒さにはやや弱いため、冬場の管理には注意が必要です。ストレリチア・オーガスタは、熱帯植物らしいダイナミックさを求める方におすすめの品種です。

ストレリチア・ユンケア

ストレリチア・ユンケアは、上記2種類と比べると流通量が多くない品種であり、細長く硬い棒状の葉が特徴です。他のストレリチアのように広がる大きな葉を持たないため、よりシャープでモダンな印象のインテリアにも馴染みやすいのが魅力です。

花の色や形はレギネとほぼ同じであり、鮮やかなオレンジと青紫の花が楽しめます。乾燥に強く耐寒性もあるため、比較的丈夫で育てやすい点も嬉しいポイントです。

見た目の珍しさから、個性的な観葉植物を探している方やすでにレギネやオーガスタを育てている愛好家から注目されることが増えてきています。

ストレリチアの花を咲かせるには?

ストレリチア 花 咲かせるには

ストレリチアの花を咲かせるには、以下のような点を押さえておく必要があります。

  • 開花に必要な年数と成長サイクルを知る
  • 日当たりと気温の管理が開花の鍵
  • 水やりの頻度と土の乾燥具合に注意する
  • 肥料の種類と与えるタイミングを見極める
  • 鉢のサイズや根詰まりのチェックも重要

ここでは、開花に向けた基本的な育て方や管理のポイントについて具体的に解説します。

開花に必要な年数と成長サイクルを知る

ストレリチアは、タネから育てた場合や幼い株では開花までに3~5年かかることが一般的であり、場合によってはそれ以上の時間が必要になることがあります。

ストレリチアは、育てていればすぐに開花するわけではありません。開花を急がず、日々の成長を楽しむ気持ちで向き合うことが、ストレリチアとの長い付き合いの中で花を咲かせる第一歩になります。

日当たりと気温の管理が開花の鍵

ストレリチアは太陽の光を好む観葉植物なので、日照時間が少ないと花芽がつきにくくなる可能性があります。直射日光の当たる窓辺や屋外の明るい場所が適していますが、真夏の強すぎる直射日光は葉焼けの原因になるため、夏はレースカーテン越しの光などが理想的です。

また、ストレリチアは耐寒性はあるものの10℃以上を保てる環境が望ましく、冬場の管理では注意が必要です。さらに、昼夜の寒暖差が大きすぎるとストレスになりやすく、開花の妨げになることもあります。安定した日照と気温を確保することが、花を咲かせるための大切な条件です。

水やりの頻度と土の乾燥具合に注意する

ストレリチアの水やりは、土が乾いたらたっぷり与えるのが基本ですが、常に土が湿っている状態は避けてください。特に秋や冬の寒い季節は、土の表面が乾いてから数日空けて水を与えるのがポイントです。

一方、夏は乾きやすくなるため、土の状態をこまめにチェックし、必要に応じて水やりの頻度を調整してください。過湿による根腐れは開花を遠ざけるだけでなく、株自体を弱らせる原因になるため、水やりは慎重に行うことが求められます。

肥料の種類と与えるタイミングを見極める

ストレリチアに花を咲かせるためには、成長期に適切な栄養補給が欠かせません。基本的には春から秋にかけての成長期に、緩効性の固形肥料を2ヶ月に1回、もしくは薄めた液体肥料を2週間に1回程度の頻度で与えるのが一般的です。その際、リン酸を多く含んでいるものを与えるのがおすすめです。

ただし、肥料は与えすぎると根を傷めたり株自体を弱めたりするため、表示された用量・用法を守ることが大切です。

鉢のサイズや根詰まりのチェックも重要

ストレリチアは、成長とともに根をしっかりと張る観葉植物です。そのため、鉢の中が窮屈になると水はけが悪くなり、根詰まりを起こしやすくなります。根詰まりが起きると水分や栄養の吸収が不十分になり、開花にも悪影響を及ぼしかねません。

ストレリチアの開花を目指す場合は、2~3年に一度を目安に春や秋のタイミングで一回り大きな鉢に植え替えることをおすすめします。植え替え時には古い根や傷んだ根を取り除き、新しい土に入れ替えることで根のリフレッシュにもつながります。

十分なスペースで根がのびのびと育つ環境を整えることが、元気な株と花の生育につながっていきます。

ストレリチアの花言葉と贈るシーン

ストレリチアの花には、「輝かしい未来」「気取った恋」「万能」といった象徴的な花言葉があります。「輝かしい未来」は、人生の節目や新たなスタートを迎える人にふさわしいメッセージです。

「気取った恋」という花言葉には、洗練された恋心や大人の愛情を表現するニュアンスがあり、ロマンチックな贈り物としても適しています。一方、「万能」という花言葉はどんな状況にも適応し活躍する姿勢を象徴しており、努力や才能を讃える気持ちも込めることができます。

これらの花言葉を知ることで、ストレリチアをただの観葉植物ではなく、メッセージを込めた特別なギフトとして選ぶ価値がより高まるでしょう。以下では、ストレリチアの持つ花言葉を生かせる贈り物のシーンについて解説します。

卒業・就職・転職祝い

ストレリチアが持つ「輝かしい未来」は、これから新しい道を歩む人への応援メッセージにぴったりです。卒業や就職、転職など人生の節目には、これからの活躍や飛躍を願う気持ちを込めて贈ることができます。

ストレリチアの花は力強く堂々とした姿をしており、これから困難に立ち向かう人にエールを送るようなイメージがあります。花束やフラワーアレンジメントにして贈れば、華やかさと印象深さを兼ね備えたギフトとして記憶に残るでしょう。

開店・開業祝い

開業や開店のお祝いにおいても、ストレリチアは適した花といえます。縁起の良い姿とポジティブな花言葉は、新しいビジネスのスタートにふさわしいエネルギーを持っています。特に「万能」という花言葉は、どんな分野でもうまくいってほしいという願いを込めるのに最適です。

また、高さやボリュームがあるため、スタンド花や店頭ディスプレイとしても映えます。インパクトのあるギフトを贈りたいときは、ストレリチアのアレンジメントを選ぶと良いでしょう。

昇進・栄転祝い

キャリアアップを祝う場面でも、ストレリチアは洗練された雰囲気で華を添えてくれます。新たな役職や環境での挑戦を応援する意味で「輝かしい未来」という花言葉が生き、努力の成果を讃える気持ちを伝えるのに適しています。

さらに、ストレリチアのスタイリッシュな外見はビジネスシーンでも好まれやすく、職場やオフィスに飾っても違和感のないデザイン性があります。鉢植えタイプであれば、長く楽しんでもらえる記念品としての価値も高まります。

誕生日・記念日

個人へのプレゼントとしてストレリチアを贈る場合は、誕生日や記念日といったお祝いのタイミングが適しています。特に「気取った恋」という花言葉には、ロマンチックなニュアンスも含まれており、恋人やパートナーへの贈り物としても使用できます。

スタイリッシュな姿はユニセックスに喜ばれやすく、性別や年齢を問わず印象に残るギフトになるでしょう。観葉植物として育てられる種類も多く、贈ったあとも長く楽しんでもらえるのが魅力です。

ストレリチアを取り入れたインテリア例

ストレリチアを部屋に取り入れる際、以下のような活用がおすすめです。

  • モダンリビングのアクセントグリーンに
  • 北欧風インテリアに合わせやすい鉢カバーで
  • ワークスペースの映える背景に
  • 玄関ホールに華やかな印象をプラス
  • ボタニカルコーナーの主役として配置

ストレリチアは、その立ち姿の美しさや大ぶりな葉の存在感からインテリアグリーンとしても人気を集めています。花を咲かせることを目的にしなくても、観葉植物として飾るだけで空間の印象を大きく変えてくれるのが魅力です。

ここでは、どんなシーンにストレリチアを取り入れるとおしゃれに映えるのかを紹介するので、飾る際に役立ててください。

モダンリビングのアクセントグリーンに

白やグレー、黒を基調としたモダンなリビングに、ストレリチアを置くことで空間全体に自然のエッセンスが加わります。特にオーガスタなどの大型種は高さもあり、部屋の縦のラインを強調できるため、視線を引きつけるアクセントとして機能します。

シンプルな家具やガラスのテーブルとの相性が良く、無機質になりがちな空間に有機的なやわらかさをプラスしてくれます。鉢カバーをモノトーンで統一すれば、すっきりと洗練された印象に仕上がり、日常の中で自然と調和する都会的なグリーン空間が完成します。

北欧風インテリアに合わせやすい鉢カバーで

北欧テイストのインテリアでは、ナチュラルな木の素材や淡い色合いがよく使われます。ストレリチアの瑞々しいグリーンは、そうした空間に温かみを与える存在としてぴったりです。

特にラタンやウッド調の鉢カバーと合わせることで、植物とインテリアの雰囲気が自然に馴染みます。さらに、直線的な葉のフォルムが家具のラインと調和し、統一感のある印象に仕上がります。リビングの一角やダイニング横など、生活感が出やすい場所に置いても雑然とした印象にならず、おしゃれさを保てるでしょう。

ワークスペースの映える背景に

テレワークの普及とともに、自宅のワークスペースを整える人が増えています。ストレリチアは、その大きな葉と立ち姿が印象的でWeb会議の背景としても映える植物です。

書斎やデスクの横に配置することで、空間に奥行きを持たせると同時に視覚的なリラックス効果も生まれます。

また、育てやすく日陰にもある程度耐えるため、窓際でなくてもある程度元気に育つ点も嬉しいポイントです。ストレリチアは、シンプルなインテリアに彩りを加えたいときにも重宝します。

玄関ホールに華やかな印象をプラス

玄関は訪問者が最初に目にする場所であり、その空間の雰囲気が家全体の印象に影響します。ストレリチアを玄関ホールに置けば、すぐに目を引く華やかさを演出できるため、おもてなしの心を感じさせるインテリアになります。

特に鉢植えタイプのストレリチアは管理がしやすく、玄関まわりにも気軽に取り入れられます。大ぶりの葉が空間をふわりと包み込み、無機質になりがちな玄関にやわらかさと生気を与えてくれるでしょう。

ボタニカルコーナーの主役として配置

自宅の一角に植物をまとめたボタニカルコーナーを設ける場合、ストレリチアはその中心的存在として理想的です。モンステラやフィカス、ポトスなどと並べるとそれぞれの葉の形や質感が引き立ち、立体感のあるグリーン空間をつくることができます。

また、照明を組み合わせれば日中だけでなく夜も美しく演出できるため、インテリアとしての完成度が高まります。植物に囲まれた暮らしを楽しみたい方には、ぜひ取り入れてほしい一例です。

フラワーギフトラボ厳選のストレリチア・レギネ8号

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ストレリチア・レギネは「バード・オブ・パラダイス」とも呼ばれる華やかな観葉植物で、細身の葉とすっきりとした樹形が特徴です。インテリア性が高く、空間をスタイリッシュに彩ってくれます。

また、手入れがしやすく初心者にも育てやすい点も魅力です。大きな葉は蒸散作用に優れており、夏は涼しさを、冬は潤いをもたらすなど、室内環境を整える効果も期待できます。マイナスイオンにより、癒しの空間づくりにも役立ちます。

まとめ

ストレリチアは、そのダイナミックな花とスタイリッシュな葉の形状から、観賞価値の高い植物として多くの人に愛されています。「極楽鳥花」とも呼ばれる独特のフォルムは見る人に強い印象を与え、花を咲かせるまでの時間も楽しみの一つとなるでしょう。

ストレリチア・レギネをはじめとする各品種にはそれぞれ異なる魅力があり、用途や好みに合わせて選ぶことができます。

また、ストレリチアの花言葉には「輝かしい未来」や「万能」といった前向きな意味が込められており、卒業や就職祝い、開業、昇進といったお祝いの場面にも最適です。さらに、観葉植物としての美しさを生かせば、リビングや玄関、ワークスペースなど、さまざまなインテリアシーンで空間を引き立ててくれるでしょう。

フラワーギフトラボでは、上記で紹介した商品以外にもさまざまなストレリチアを扱っています。理想的な種類を見つけたいと考えている場合は、ぜひ一度フラワーギフトラボをご覧ください。