ドラセナの種類を紹介|人気の仲間や育てやすい品種の選び方も解説
インテリアグリーンとして人気の高い観葉植物「ドラセナ」は、種類がとても豊富で、スタイリッシュな細長い葉を持つものから、鮮やかな斑入り葉や赤みを帯びた品種まで、見た目のバリエーションも多彩です。
この記事では、そんなドラセナの基本情報をはじめ、人気の品種や仲間たちを紹介しています。
似ているけれど違う植物との見分け方や、ドラセナの育て方のポイント、インテリアに合った選び方まで、ドラセナ選びに役立つ情報をわかりやすく解説します。
これからドラセナをお迎えしたい方も、種類選びで迷っている方も、ぜひ参考にしてください。
ドラセナとは?観葉植物としての基本情報
観葉植物のなかでも高い人気を誇るドラセナは、葉の形状や色合いの違いによって多彩な種類が展開されており、家庭用から業務用まで幅広い場面で利用されています。
ここではそんなドラセナの基本情報から、風水に関する人気の理由までまとめてみました。
- ドラセナはどんな観葉植物?
- ドラセナの名前の由来と特徴
- 育てやすい植物として人気の理由
- 風水でも注目される理由とは
以上について、順に解説していきます。
ドラセナはどんな観葉植物?
ドラセナはリュウゼツラン(Asparagaceae)科ドラセナ(Dracaena)属に分類される常緑性の観葉植物で、原産地はアフリカ、アジア、中央アメリカなどの熱帯から亜熱帯地域に分布しています。
ドラセナ属の種類は120種類ほどで、その中の2~30種類が観葉植物として出回っています。
葉は、線形~剣状で、やや厚みがあり、中央に目立つ葉脈を持つ種類が多いです。茎は、木質化する品種も多く、単一の茎が上に伸び、葉がロゼット状または集団で展開し、根茎は、一部の種が匍匐性の根茎を持つこともあります。
多くの品種は細長い葉を持ち、直立した茎と組み合わさることで、すっきりとしたフォルムになることが多いのがドラセナの特徴です。
ドラセナの名前の由来
「ドラセナ」という名前は、ギリシャ語の「drakaina(雌の竜)」に由来しています。
幹を傷つけると赤い樹液を出すドラセナ・ドラコなどの性質から名付けられました。この赤い液体は「ドラゴンズブラッド」、日本語で「竜の血」と呼ばれ、酸化によって赤くなる天然樹脂です。その樹脂は古代から、染料・薬用・ニス・お香など幅広く使われています。
ただし、赤い樹液を出すのは限られた種であり、一般的に流通しているドラセナ・コンシンネやマッサンゲアナなどは含まれません。
育てやすい植物として人気の理由
ドラセナが人気を集めている大きな理由の一つは、育てやすさにあります。
直射日光を避けた明るい場所を好みますが、耐陰性もあるため室内の照明環境でも生育が可能です。
育成はややゆっくりめなことから水やりの頻度も少なくてよく、土の表面が乾いてからで十分なので、忙しい人にも向いています。
温度管理においても過度な神経を使う必要がなく、15℃前後を下回らなければ成長してくれます。
このような手間の少なさが、継続的に人気がある理由につながっています。
風水でも注目される理由とは
ドラセナは、風水の観点でも「気の流れを整える植物」として高く評価されています。
風水では上向きに伸びる葉を持つ植物が、良い気を招き入れるとされており、ドラセナの形状はそれに適しています。
中でも「幸福の木」として知られるマッサンゲアナは、玄関やリビングに置くことで家庭内の運気を引き上げる象徴とされ、多くの家庭で取り入れられています。
観葉植物としての見た目だけでなく、精神的な安心感を与える存在でもあります。
人気のドラセナ品種を詳しく紹介
ドラセナは品種によって葉の形状や色合い、樹形などに違いがあり、置き場所や好みに応じた選び方ができます。
なかでも人気が高い5つの品種は、それぞれ特徴が明確で、用途や好みによって選ばれやすいです。
- コンシンネ
- マッサンゲアナ
- ジェレ
- フレグランス
- ゴッドセフィアナ
ここでは、以上の5種類について、インテリア性・育てやすさ・独自の特徴といった観点から、1つずつ詳しくご紹介していきます。
コンシンネ|シャープな葉でスタイリッシュな印象
ドラセナ・コンシンネは、細く尖った葉が上向きに伸びるのが特徴で、直立した幹と合わさることでモダンな印象を与えるのが特徴です。
葉は深い緑色をベースに、縁に赤紫色の細いラインが入っており、光の当たり方によって色の印象が変わるため、観賞価値が高く人気です。
全体的に高さが出やすく、省スペースでも立体的な存在感が得られるため、オフィスやリビングなどのインテリアグリーンとしてもよく選ばれています。
乾燥に強く、比較的管理がしやすいことも支持されている理由のひとつです。
マッサンゲアナ|「幸福の木」として定番の人気
ドラセナ・マッサンゲアナは、「幸福の木」という愛称でも親しまれており、贈り物としても非常に人気があります。
幅広の葉に黄緑色のストライプが入るのが特徴で、柔らかく丸みのあるシルエットが、優しい印象を与える品種です。
日本国内では温室栽培された鉢植えタイプが多く流通しており、室内に置いても大きく育ちすぎず扱いやすい傾向があります。
日陰にもある程度耐えるため、玄関や廊下など光が弱い場所にも設置しやすい点が魅力です。
ジェレ|おしゃれなストライプ模様が魅力
ドラセナ・ジェレは、葉にくっきりとした白や薄緑のストライプ模様が入る点が特徴です。
観葉植物の中でも、色彩のコントラストがはっきりしている品種であり、シンプルな空間にアクセントを加えたい場合に重宝されます。
全体としてはやや低めの高さにまとまりやすく、コンパクトな鉢で育てやすいため、棚の上やカウンターにも置きやすいタイプです。また、蒸れに弱い性質があるため、風通しのよい場所で管理することで葉の状態を保ちやすくなります。
フレグランス|香りと葉色の両方を楽しめる
ドラセナ・フレグランスは、緑の濃淡がある大きな葉と、成長期に発するやさしい芳香が魅力の品種です。とくに開花時には、白い花からジャスミンに似た香りが漂うことがあり、他のドラセナとは異なる楽しみ方ができる植物として知られています。
一般に高温多湿を好み、年間を通じて15℃以上を保てる場所での管理が望まれます。
幹が太くどっしりとしており、育成が進むと存在感のある樹形になるため、床置きの大型鉢としてもよく用いられています。
ゴッドセフィアナ|斑入りの葉が個性的で華やか
ドラセナ・ゴッドセフィアナは、小ぶりな丸い葉に白や黄色の斑点模様が入る個性的な見た目が特徴です。
一般的なドラセナと異なり、茎が細く、草丈も比較的低く収まることが多いため、寄せ植えや棚上の装飾として人気があります。
葉の模様が明るく印象的なため、シンプルな鉢と合わせることで視覚的にバランスの取れたディスプレイが可能です。
室内では直射日光を避け、レースカーテン越しなどのやわらかい光を確保できる場所に置くと葉色を美しく保てます。
ドラセナと間違われやすい植物!似ているけど全然違う?
ドラセナは観葉植物として広く流通している一方で、外見がよく似た、他属の植物と混同されるケースも少なくありません。
その中でもとくに「コルジリネ」や「ユッカ」は、葉の形や立ち姿がドラセナに近いため、園芸店などでも見分けがつきにくいことがあります。
ここでは、それぞれの植物がどのような分類に属し、どんな特徴を持っているのか、ドラセナとの違いを具体的にご紹介します。
コルジリネ|ドラセナと混同されやすい仲間
コルジリネはリュウケツジュ科コルジリネ属に分類される植物で、分類学的にはドラセナとは別属です。
葉の形状が細く尖っていて、赤やピンクを含むカラフルな品種が多く存在するため、視覚的にはドラセナ・コンシンネと非常によく似ています。見分け方は、葉の質感がやや硬く、中央の葉脈が目立つ点です。
原産地は主にオーストラリアやニュージーランドであり、寒さに比較的強い品種も流通しています。
ユッカ|見た目は似ているけど別属の観葉植物
ユッカはキジカクシ科ユッカ属に属する植物で、ドラセナやコルジリネとはまったく異なる分類に位置付けられています。
幹が太く、葉は硬質で直線的に伸びることが多く、特に先端が鋭く尖っているため、扱う際には注意が必要です。
外観上は直立した樹形や長く伸びた葉がドラセナと似て見えるものの、質感や生育特性に違いがあり、どちらかというとユッカの方が屋外での耐寒性に優れています。
乾燥にも非常に強く、南西向きの屋外でも管理しやすいため、エクステリアとしても活用される機会が多い植物です。
見た目は違うけど分類は一緒?サンセベリアとドラセナの意外な関係
実はサンセベリアの一部の種類がドラセナになったのをご存知でしょうか。
実はサンセベリアとドラセナは非常に似ていることが分子系統解析の結果により明らかになりました。
その為「APG IV分類体系」に基づいた結果、サンセベリアとドラセナはドラセナ属で統合されることになったのです。
現在では、植物学的にはサンセベリア=ドラセナ属の一部として扱われており、分類上は同じ仲間と見なされています。
ただし園芸業界や流通名では、依然として「サンセベリア」の呼称が定着しており、消費者への混乱を避ける目的からも別名で取り扱われています。。
このように、遺伝により種類が変わることがこれからもっと出てくるかもしれません。
ドラセナを育てるときの基本とコツ
ドラセナは観葉植物のなかでも比較的育てやすい種類に分類されますが、正しい管理を行うことで葉色や樹形を美しく保つことできます。
ここでは、どんな場所に置くのがいいのか、水やりの仕方や頻度はどうなのか、育て方の基本をお伝えしていきます。
また、実際の育成時に見落としやすい注意点について、それぞれ具体的に紹介していきます。
水やりや日当たりなど、育て方の基本ポイント
ドラセナの水やりは「乾いたらたっぷり」が原則であり、土の表面が完全に乾いてから与えてください。常に湿った状態が続くと根腐れの原因となるため、特に冬場は水やりの頻度を控える必要があります。
また、日当たりについては、直射日光が当たる場所よりもレースカーテン越しの明るい日陰が良いでしょう。強い日差しに長時間当たると葉焼けを起こすことがあるため、夏場は西日を避けてください。
気温が15℃を下回る季節には生育が緩やかになるため、室内でも温度が安定する場所に置くのがおすすめです。
ドラセナを育てるときの注意点
ドラセナは比較的丈夫な植物ですが、注意すべき点として過湿と低温が挙げられます。
鉢の受け皿にたまった水を放置すると根の通気性が悪化し、根腐れが進行するリスクが高まります。
また、気温が10℃を下回ると急激に葉が傷むことがあり、寒冷地では暖房が届く場所への移動が必要です。エアコンの風が直接かかるところに置くのは控えてください。葉先の乾燥の原因になります。
また、風通しが悪いことや乾燥が続くと害虫が発生しやすくなります。葉水を裏表にたっぷりとかけたり、葉を拭いてあげることである程度の害虫は防げるので注意してください。
育てやすいドラセナの選び方のポイント
ドラセナは品種によって性質や外見が違うため、用途や環境に応じた選び方ができるのが特徴です。葉の形状や色によって、インテリアとの相性が変わってくるので種類によって生活空間へのなじみ方も大きく変わります。
初心者の場合は、管理がしやすい種類から始めることがおすすめです。
ここでは、育てやすさと見た目の観点から、選び方のポイントを具体的に解説します。
初心者が選ぶべき育てやすいドラセナとは?
園芸経験が浅い方には、耐陰性と耐乾性の両方を備えた品種を紹介します。
たとえば、マッサンゲアナやコンシンネなどは、日光が不足しがちな室内でも順応しやすく、水やりの頻度も少なく済むため初心者向きです。
この種類は、病害虫の被害が出にくい点も安心です。
ドラセナでも葉の色が濃く、成長が緩やかなものは環境変化に強い傾向があるため失敗しにくくなります。
葉の形や色で選ぶ|赤い葉や細長い葉など
見た目に個性を持たせたい場合は、葉の形状や色に注目するとよいでしょう。
たとえば、ドラセナ・コンシンネは細く長い葉に赤紫の縁取りが入っており、スタイリッシュな印象があります。
ジェレのように白や黄緑のストライプ模様が入る品種は、明るく柔らかな雰囲気を演出できます。葉色が濃い緑のものは落ち着いた印象を持ち、ナチュラルテイストの部屋にもなじみやすい傾向があります。
室内インテリアと相性の良いドラセナの選び方
インテリアとの相性を考慮する際は、植物のサイズやフォルムが重要です。
天井の高い空間であれば、幹が直立して高さが出やすい種類を選ぶと縦のラインが活きます。
一方、コンパクトにまとまる品種は、棚やデスク上の装飾として適しています。
また、モノトーン調の部屋には、赤や白の斑入り葉がアクセントとして映えるため、配色も選定基準になります。
部屋の広さや光の入り方とあわせて、空間全体のバランスを見ながら選ぶことが効果的です。
ドラセナをお家に迎えよう|商品写真付き
これまでドラセナの特徴や種類、選び方についてご紹介してきましたが、実際に自宅のインテリアとして取り入れる際には、具体的な商品を確認しておくとイメージが明確になります。
ここでは、フラワーギフトラボから販売されている「ドラセナ ジェレ7号」の商品を例に、見た目やサイズ感、飾る場所の参考になるポイントをご紹介します。
観葉植物の購入を検討している方は、写真と合わせて実際の使用イメージを思い浮かべながらご覧ください。
(こちらで紹介した商品は、時期やタイミングによりご用意できないことがあります。ご了承ください。)
インテリアのポイントにおすすめなドラセナジェレ
ドラセナ・ジェレは、緑の葉に白く細いストライプが入る爽やかな印象の品種で、空間に清潔感や明るさをもたらします。
中でも「ドラセナ ジェレ7号(ラスターポット付)」は、高さ約80〜90cm前後で設置場所に困らないサイズ感が魅力です。シンプルながらも上質な雰囲気を演出できます。
玄関やリビングの角、カウンター脇などに置くと、視線を引きつけるアクセントになります。
花言葉は「幸福」「隠しきれない幸せ」とされ、来客を迎える空間にふさわしい縁起の良い植物といえるでしょう。
耐陰性と耐乾性にも優れており、インテリア性と実用性の両面を兼ね備えた一鉢です。
まとめ|ドラセナは種類豊富で育てやすい観葉植物
ドラセナは園芸初心者から経験者まで幅広く支持されている観葉植物で、国内の園芸店やインテリアショップでも安定して取り扱われています。特に品種の多さが特徴であり、色彩やフォルムの異なる選択肢が揃っているため、設置場所や目的に合わせた選定がしやすい点が評価されています。さらに、一定の温度と湿度を保てば屋内でも長く維持できることから、年間を通じて緑を楽しめる植物としても重宝されています。
日々の手入れにかける時間を最小限に抑えながら、生活空間に癒しを与える存在となるでしょう。
そんなドラセナをお迎えしたい方は、ぜひフラワーギフトラボをご覧ください。
あなたにピッタリなドラセナがきっと見つかるはずです。