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ヒヤシンスの怖い花言葉と誕生花の由来とおすすめの育て方を紹介

ヒヤシンス 花言葉 イメージ

春の訪れを告げる香り高い花「ヒヤシンス」は、カラフルな見た目とともに、多彩な花言葉を持つ球根植物です。

色ごとに異なる花言葉があり、中には少し怖いといわれている意味を含むものも存在します。

この記事では、そんなヒヤシンスの花言葉や由来、誕生花としての意味をはじめ、贈り物にふさわしい色や花束の選び方、詳しい育て方や水耕栽培での楽しみ方まで詳しく紹介します。

初めてヒヤシンスを育てたい方や、ギフトとして検討している方にも役立つ情報をお届けします。

ヒヤシンスとはどんな花?

まず初めに、ヒヤシンスについて簡単に説明していきます。

ヒヤシンスとは、ユリ科ヒヤシンス属に分類される球根植物で、原産地は地中海東部から中東にかけての地域とされています。

日本では主に観賞用として親しまれており、春の訪れを告げる代表的な花のひとつです。

花は房状に密集して咲き、芳香を放つのが特徴で、紫・ピンク・白・黄・赤など多様な色が存在します。

開花時期はおおむね2月から4月で、鉢植え・花壇・切り花・水耕栽培など幅広い形で楽しめることから、ギフトやインテリアにも利用されています。

ヒヤシンスの花言葉の色別の意味と怖い花言葉の由来

ヒヤシンスには色ごとに異なる花言葉が存在しており、日本国内でも贈り物や観賞用として選ばれる際に気にする方が多くなってきました。

これらの花言葉は、花の色合いだけでなく、ヨーロッパ圏の伝承や神話、そして日本での贈答文化とも結びついています。

ここでは、日本国内で知られるヒヤシンス全体の花言葉と、色ごとの意味や背景について詳しく解説していきます。

ヒヤシンス全体の花言葉

ヒヤシンス全体に共通する花言葉として、「悲しみを乗り越えた愛」「スポーツ」「ゲーム」「控えめな幸せ」といった言葉が知られています。

これは、ギリシャ神話に登場する美少年ヒュアキントスが由来です。

神アポロンと円盤投げ(ディスクス)をして遊んでいたヒュアキントスが不慮の事故で命を落とし、その血から咲いたとされるのがヒヤシンスであるという物語が由来になっています。そこから「スポーツ」「ゲーム」などの花言葉が生まれました。

また、「悲しみを乗り越えた愛」などの意味も後世に付与されるようになり、贈る際には背景を知っておくとより丁寧な心遣いが伝わります。

これらの花言葉は、西洋から伝わった概念をもとに日本国内でも定着していきました。

紫のヒヤシンスの怖い花言葉

紫のヒヤシンスの花言葉には「悲しみ」「悲哀」「初恋のひたむきさ」「ごめんなさい」「許してください」などの重い意味が含まれており、「怖い花言葉」として知られています。

この由来は、ギリシャ神話でのヒュアキントスの死に深く関係しており、太陽神アポロンの後悔と悲しみが色として表現されたとも解釈されています。紫のもつ悲しい花言葉は、西洋から伝えられた花言葉です。

怖い花言葉というよりは、アポロンの気持ちを表した悲しい花言葉になっています。

紫のヒヤシンスを贈り物として選ぶ際は、注意が必要です。

赤のヒヤシンスの花言葉

赤いヒヤシンスの花言葉は「嫉妬」とされています。

赤のヒヤシンスの花言葉「嫉妬」は、ギリシャ神話の美少年ヒュアキントスをめぐる神々の争いに由来します。彼に恋した西風の神ゼピュロスが、ヒュアキントスとアポロンの親密さに嫉妬し、風を操って彼を死に追いやったという悲劇から、この花言葉がつけられました。情熱的な赤が強い感情の象徴とされることも背景にあります。

赤のヒヤシンスも、贈り物として選ぶ際には注意が必要です。

白のヒヤシンスの花言葉

白のヒヤシンスには、「心静かな愛」や「控えめな愛らしさ」といった花言葉が与えられています。

この由来には、ギリシャ神話に登場する美少年ヒュアキントスの逸話があります。太陽神アポロンに深く愛されたヒュアキントスは、円盤を頭に受け命を落としました。アポロンは彼の死を悼み、血から咲いた花にその名を与えます。

白はこの悲しみと純粋な愛の象徴とされ、控えめで清らかな愛情の表現として花言葉に結びつけられました。

青のヒヤシンスの花言葉

青のヒヤシンスの「不変」「変わらぬ愛」という花言葉は、ギリシャ神話の深い愛の象徴として伝えられています。

アポロンはヒュアキントスを失った悲しみから、永遠に記憶に残すため花を咲かせました。この物語が「変わらぬ愛情」の由来とされています。

また、青は自然界で変わらない存在である空や海の色であり、誠実さと永続性の象徴でもあることから、この花言葉が定着したとされています。

黄色のヒヤシンスの花言葉

黄色のヒヤシンスの花言葉は、「あなたとなら幸せ」「勝負」です。

黄色のヒヤシンスの花言葉「勝負」は、ギリシャ神話のヒュアキントスがアポロンと円盤投げをしていた逸話に由来します。

円盤投げは古代ギリシャの競技の一つで、単なる遊びではなく技を競う真剣勝負として描かれました。その競技中、嫉妬した神ゼピュロスの風で円盤がヒュアキントスに当たり、命を落とすのです。

この出来事が「競技」や「挑戦」を象徴し、黄色のヒヤシンスに「勝負」という花言葉がつけられました。

黄色のヒヤシンスは、これから挑戦する人や、一緒にいたい人に贈るのにぴったりなお花です。

ピンクのヒヤシンスの花言葉

ピンクのヒヤシンスの花言葉は、「しとやかなかわいらしさ」「スポーツ」「ゲーム」です。

「しとやかなかわいらしさ」は、小さな花が穂のように集まって咲くため、この柔らかく可憐な印象と色の可愛らしいイメージからつけられたとされています。

「スポーツ」「ゲーム」は、ギリシャ神話のヒュアキントスとアポロンが円盤投げをしていた事からつけられました。

ピンクのヒヤシンスも、贈り物に良いお花です。

ヒヤシンスの名前の由来とは?

ヒヤシンスという名称は、学名「Narcissus」や「Tulipa」とは異なり、ギリシャ神話に登場する人物名「ヒュアキントス(Hyacinthus)」に由来しています。

この名前は、アポロンによって愛された美少年の名前であり、彼の死後にその血から咲いたとされる花がヒヤシンスだと語られています。

英語名でも「Hyacinth」と表記され、日本語でもこの読みが音訳されて「ヒヤシンス」と呼ばれるようになりました。

このように、植物としての特徴からではなく、古代の物語に登場する人物の名前に由来するのがこの花の特徴であり、同時に神話と植物が深く関係している事例の一つともいえます。

ヒヤシンスの歴史とは?

ヒヤシンスの栽培の歴史は非常に古く、古代ギリシャ時代(紀元前6世紀ごろ)やローマ時代にはすでに観賞用として知られていた記録が残されています。

特に17世紀のオランダでは、チューリップと並んで人気を集め、いわゆる「花の貿易」が盛んになった中で、ヒヤシンスもヨーロッパ各地に広まりました。

日本には明治時代の初期に西洋から伝わったとされており、その後全国に広がっていきます。

特に観賞用や学校教育での水耕栽培の教材として導入されたことにより、日本人にも身近な花となっていきました。

現在では春を告げる代表的な球根植物として、家庭園芸や贈答品、さらには公園や公共施設の植栽にも使われる花として定着しています。

ヒヤシンスの誕生花はいつ?

ヒヤシンスは誕生花として、主に1月から3月の間に複数存在しています。

特に「1月16日」「2月5日」「3月7日」などが知られており、これらの日はヒヤシンスの開花期とも重なるため、季節の花として親しまれてきました。

誕生花は、ヒヤシンスが「冬から早春にかけての代表的な花」として広く認識されており、この時期の誕生花としての位置づけが確立しています。

ヒヤシンスをプレゼントしたい時におすすめのシーン

ヒヤシンスは香りと色合いの豊かさから、贈り物としても人気の高い花です。

ここでは、誕生日や母の日、卒業式や入学式、送別会などにそれぞれあう花言葉を持つヒヤシンスを紹介します。

また、それぞれどのような色や組み合わせが適しているのかも併せて紹介していきます。

誕生日の贈り物に向いている色や花束とは?

誕生日にヒヤシンスを贈る場合は、相手の性格や関係性に応じて色を選ぶと良いでしょう。

たとえば、ピンクは「しとやかな愛」や「優しさ」を表す花言葉を持っており、家族や恋人へのプレゼントに向いています。

また、青のヒヤシンスが持つ、「不変」「変わらぬ愛」も恋人に贈るのに向いています。

一方で白は「心静かな愛」という意味があり、上品で落ち着いた印象を与えるため、目上の方やフォーマルな場面に最適です。

花束としてはヒヤシンス単体でも美しく仕上がりますが、同じ春の花であるチューリップやフリージアを加えることで、明るく華やかな雰囲気を演出できます。

母の日に贈るヒヤシンスの花束の組み合わせ

母の日のギフトとしてヒヤシンスを選ぶ際には、やわらかく温かみのある色を基調とした花束が好まれます。

たとえば、黄色やピンクのヒヤシンスは明るく親しみやすい印象を与えるため、日頃の感謝の気持ちを伝えるのにおすすめです。

さらに、カーネーションやカスミソウといった母の日の定番の花と組み合わせることで、季節感と特別感のある花束に仕上がります。

母の日には、プレゼントの他にフラワーギフトを贈ることで、花言葉に乗せた日頃の感謝の気持ちを伝えることが出来るでしょう。

入学・卒業・送別にもおすすめなヒヤシンスの色

人生の節目にあたる入学、卒業、そして送別といった場面でも、ヒヤシンスはおすすめです。

このようなシーンでは、明るく前向きな印象を与える色が選ばれることが多く、特に黄色や白のヒヤシンスが人気です。

黄色のヒヤシンスは、「勝負」「あなたとなら幸せ」は、新たな門出や挑戦を応援する意味合いを込めることができます。

白のヒヤシンスの「物静かな愛」は、いつでもあなたを思って応援している気持ちを伝えることができるでしょう。

花束にする際は、同じ春の花であるスイートピーやラナンキュラスと合わせることで、柔らかく優しい印象にまとまり、受け取る人の気持ちを温かく包み込むような仕上がりになります。

ヒヤシンスと一緒に贈るのにおすすめなフラワーギフト

ヒヤシンスは香りと彩りに優れた春の球根植物です。他の春の花と組み合わせることで一層魅力的なフラワーギフトになります。

ここでは、春らしさを象徴する花と組み合わせる場合に、ヒヤシンスをどのように取り入れると効果的かを具体的にご提案します。

ミモザやチューリップなどの春の花を使った花束

ミモザやチューリップなどの春の花を使った花束

花束スタンダードタイプ

ミモザやチューリップは春の代表的な花であり、明るく軽やかな印象の花束に仕上がることから、送別のギフトとして人気です。

ミモザの黄色は「感謝」や「友情」の意味を持ち、ふわふわとした花姿がブーケに柔らかさを与えます。

チューリップは色によって花言葉が異なりますが、黄色には「名声」という花言葉があります。

この花束にヒヤシンスを加える場合は、香りの良さを活かして白やピンクのヒヤシンスを取り入れると、全体の調和がとれたやさしい花束になるでしょう。

ヒヤシンスの花が縦に連なる形状は、丸みのあるチューリップやミモザとの対比となり、花束に奥行きをもたらします。

ヒヤシンスを上手に育てる方法

ヒヤシンスは春に花を咲かせる球根植物で、比較的育てやすい特徴があります。

育て方には鉢植えと地植えの方法があり、それぞれに適した管理が求められます。

また、生育の段階に応じた手入れが開花や翌年の球根の充実に関わるため、正しい知識を持って育てることが大切です。

ここでは植え付けから花が終わった後の管理まで、各ステップごとのポイントを詳しく解説していきます。

鉢植えと地植えの育て方の違い

鉢植えは移動できる利点があり、日照や寒さに合わせた管理が可能です。特に寒冷地では鉢を室内に移すことで球根の凍結を防げます。

一方、地植えは水はけの良い場所を選ぶことで、自然の気温変化を利用して丈夫な根を育てられます。

ただし過湿に注意し、土壌が乾きやすいように腐葉土や砂を混ぜて調整することが求められます。

育て方は異なりますが、いずれも冬の寒さに当てることで開花につながるので、環境に合った方法で育てると良いでしょう。

ヒヤシンスの植え方

球根は秋、10月から11月に植え付けを行います。

植える深さは球根の高さの2〜3倍が目安で、鉢植えでは深さ10cm程度、地植えではさらにやや深めにします。

球根同士の間隔は5〜10cm空けてください。

植え付け直後にはたっぷりと水を与えて土と密着させることが重要で、その後は基本的に自然の降水で十分育ちます。

鉢植えの場合は、表面が乾いてから水を与えると良いでしょう。基本的に過湿を避けて水やりは控えめにします。

ヒヤシンスの芽が出てきた時の管理方法

発芽は早ければ12月中旬ごろから見られます。

芽が確認できたら、鉢植えであれば日当たりのよい場所に移動し、日光を十分に与えることが重要です。光が足りないと茎がひょろ長くなりやすいため注意してください。

地植えの場合は特別な作業は必要ありませんが、霜が強い地域では寒冷紗やマルチングで保温すると効果的です。

このころに肥料を草花用の肥料を与えてください。1〜2週間に1回程度の頻度で、薄めに液体肥料を与えるのが一般的です。

水やりは表土が乾いたタイミングで行い、球根が腐らないように調整します。

ヒヤシンスに蕾がついてきた時の注意点

蕾が確認できる時期は地域によって異なりますが、多くは1月下旬から2月初旬です。

蕾が膨らんできたら水切れを起こさないよう、こまめな水やりが必要になります。

鉢植えの場合は日中によく日が当たる場所を選び、夜間の冷え込みが強い場合は屋内に取り込むと蕾の成長を促進できます。

風の強い場所では花茎が倒れやすいため、支柱を使うと良いでしょう。

ヒヤシンスの花が咲いてから

ヒヤシンスの花は通常2月から3月にかけて開花し、香り高く華やかな姿を見せます。

開花中は日当たりのよい場所に置くことで花の色づきがより鮮やかになりますが、直射日光が強すぎると乾燥が早まるため半日陰程度が理想です。

水やりは土の表面が乾いたら与える程度で十分で、常に湿りすぎないよう注意が必要です。また、咲いた花がしおれてきたらこまめに摘み取ることで、他の花への栄養分が集中し、長く美しい状態を保ちやすくなります。

ヒヤシンスの花が終わった後の管理方法

花が咲き終わったら、まず花茎の部分だけを切り取り、葉は残して育て続けます。葉を残す理由は、光合成によって球根に栄養を蓄えるためで、翌年の開花に影響するからです。

水やりは控えめにし、葉が自然に黄色くなって枯れるまで管理を続けます。

葉が完全に枯れたら、球根を掘り上げて風通しのよい場所で乾燥させ、ネットなどに入れて涼しく湿気の少ない場所で保管すると、次の秋に再び植え付けて楽しむことができます。

ヒヤシンスの花が終わってから来年の為の肥料の与え方

ヒヤシンスの花がしおれたタイミングで肥料を与えると、来年咲く為の栄養が球根に蓄えられます。

葉が緑で元気なうちは2週間に1回、最大2〜3回与えてください。

葉が黄色くなってきたら肥料を与えるのをやめるようにします。そのまま与え続けると球根が腐る原因になってしまうので注意してください。

ヒヤシンスの水耕栽培の飾り方

ヒヤシンスは水耕栽培でも美しく育ち、根や球根を含めた姿を楽しめる点が魅力です。

飾る際には、透明なガラス容器を使うことで根の美しさが際立つでしょう。

とくに東向きの窓辺など、朝日が入るやわらかな光の下に置くと、花の色がより鮮やかに見えます。

球根の色に合わせて容器の形を選ぶことも重要で、白やピンクの球根には丸みのある容器がよく合います。

背景に布を敷いたり、小物を添えたりすると、インテリアの一部として季節感も演出できます。

また、紐で容器を吊るすなど、空間を活かしたディスプレイにするのもおすすめです。

ヒヤシンスの花言葉のまとめ

ヒヤシンスには花言葉があり、色ごとに意味が異なります。それは古代ギリシャから伝わるとても歴史あるものです。

ずっと昔からある花が、その頃の神話と共に花言葉が海を渡り、明治時代に日本にやってきました。

その美しさから観賞用にしたりプレゼントしたりと、日本でも親しまれ続けています。

紫色や赤色のヒヤシンスには、悲しい花言葉がありますが、ヒヤシンス自体はとても綺麗な花で、贈り物でとても喜ばれる花です。

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