ひまわりの花言葉～種類や特徴、育て方、色別・国別の意味など～

ひまわりは世界的に愛される夏の花です。

太陽の方向を向いて咲くひたむきな姿を見ると心が癒されますね。

ひまわりの花言葉にはどれも素敵な意味があり、大切な人へのギフトにもおすすめできる花のひとつです。

今回は、そんなひまわりの花言葉や特徴、種類、育て方などを詳しく紹介していきます。

 

ひまわりの特徴

 

ひまわりはヒマワリ属キク科の一年草です。

原産は北アメリカですが、日本でも北海道や長野県、千葉県などで生産されています。

主に観賞用として栽培されますが、種は油に使われたり、食用としても需要があります。一株からはなんと2000以上の種が採れるようです。

ひまわりは全品種合わせると100種類以上あるといわれており、草丈は30cm位のものから3m位です。

色は黄色のほかにオレンジやチョコレート色、紫、ピンク、クリーム色など意外にたくさんの種類があります。夏の象徴なので、7月の誕生花となっています。

 

名前の由来

 

ひまわりは漢字で「向日葵」と書きますが、名前の由来は、太陽の動きに合わせて花が回ることから付いたという説と、花の形が太陽のような形をしているからという2つの説があります。

実際に花が動くのは花が開く前で、ひまわりの成長ホルモンの働きが大きく関わっており、花が咲いてから（成長が止まってから）は動かないようです。

ひまわりの成長過程で太陽の動きを追いながらすくすくと育っていくということですね。

 

花言葉

 

ひまわりの花言葉は、「あなただけを見つめる」「情熱」「憧れ」「愛慕」「あなたは素晴らしい」などとても情熱的な意味合いがあります。

「あなただけを見つめる」というのは、ひまわりが太陽だけを見て動くことに因んでいるようです。

もう1つ、ギリシャ神話とも関わりがあります。太陽神アポロンに恋をした水の精クリュティエが叶わぬ思いを抱えながら9日間ずっとアポロンの姿を目で追い続けるうちに、1本のひまわりに生まれ変わってしまったという逸話にも由来します。

 

ひまわりの花言葉は本数によっても変わる！

ひまわりの花言葉は本数によっても変わるって知っていますか？そこにはとてもロマンチックな意味が込められています。本数別の花言葉の意味は以下の通りです。

 

1本…一目惚れ

3本…愛の告白

7本…ひそかな愛

11本…最愛

99本…永遠の愛、ずっと一緒にいよう

108本…結婚しよう

999本…何度生まれ変わってもあなたを愛す

かなり情熱的ですね…。

大好きな相手に告白する時に花束と共に伝わるといいですね。

ひまわりの花言葉は怖い？

 

太陽のようなひまわりの花言葉は素敵な意味合いだけかと思いきや、「いつわりの富」や「偽の金貨」といった怖い意味合いの花言葉もあるんです。

これはペルーがインカ帝国だった時代、スペインから征服され、ひまわりの形をした装飾品や財宝を奪われたことに由来します。

当時、インカ帝国は太陽信仰をしており、ヒマワリは神聖な花とされていました。

数々の装飾品が盗まれてしまったことから「いつわり」「偽」といった意味合いになったのですね。

 

ひまわりの花言葉【花の色別】

 

本数によっても意味合いが異なりますが、ひまわりの花言葉は色によっても異なります。ひまわりの色は黄色だけではなく、オレンジや白、チョコレート色などさまざま。

定番の黄色はもちろん、それぞれの色でどんな意味合いがあるのか気になるところです。

次は、ひまわりの色別の花言葉（黄色・オレンジ、紫、白）について見ていきましょう。

黄色・オレンジ

通常のヒマワリの花言葉には「憧れ」「あなただけを見つめる」という意味があります。また、黄色とオレンジ色のひまわりには「未来を見つめて」といった意味も。

大輪のひまわりの場合は、「偽りの富」や「偽の金持ち」という意味があるので、プレゼントをする場合には注意した方がいいかもしれません。

ちなみに小輪のひまわりには「高貴」「愛慕」「輝き」の意味があります。

 

紫色

紫色や赤のひまわりの花言葉には「悲哀」という意味があります。黄色のひまわりとは全く逆の意味合いですね。紫色のひまわりが重さでうなだれているように咲いていたら、色が明るくない分、しょんぼりしているように見えてなんとなく「悲哀」とつくのも分かる気がします。ネガティブな意味合いがあるので、後で関係にヒビが入りそうな相手へのプレゼントにはなるべく選ばない方がいいかもしれません。

 

白色

白いひまわりというのは珍しいですが、日本でも2～3年前から生産されているようです。そんな白いひまわりの花言葉は「程よき恋愛」という意味があります。情熱的な恋愛もいいですが、程々の恋愛というのも穏やかで良いですね。黄色のひまわりは情熱的な花言葉が多いですが、白は清楚で控えめな感じがします。「程よき恋愛」という位なので、愛情が重いと感じる相手に贈ってみたら良いかもしれません。

 

国によっても違う！ひまわりの花言葉

他の国の花言葉、ご存じですか？

ひまわりの花言葉は本数や色だけでもいろんな意味がありますが、国によっても意味合いがだいぶ異なるようです。

今度は他の国のひまわりの花言葉の解釈を紹介します。フランスの花言葉、イギリスの花言葉、韓国の花言葉からそれぞれの国のことが垣間見えますよ。

 

フランスの花言葉

フランスではひまわりのことをtournesol（トゥルヌソル）といい、「太陽の方向に向きを変える」といった意味があります。日本の「向日葵」と似ていますね。

フランスの花言葉はたくさんの意味があり、「誇り」「尊敬」「感嘆」「忠誠心」「あなただけ見つめる」「偵察」「移動性」です。「あなただけ見つめる」は日本と同じですね。

「移動性」や「偵察」は太陽を追いかけるというところから来ているのかもしれません。

 

イギリスの花言葉

イギリスのひまわりの花言葉は「いつわりの富」「傲慢」という意味があります。

これはインカ帝国が征服された時に装飾品などが強奪された話から来ています。

「傲慢」は、ひまわりが成長すると2～3m程になり、人を見下ろすような高さになることから由来するようです。また、英語でsunflowerというように、太陽の花というところから「光輝」という花言葉もあります。

 

韓国の花言葉

お隣の韓国の場合、ひまわりのことを「ヘバラギ」といい、太陽の方を向いているという意味があるのは日本やフランスとも共通です。ですが、花言葉は「待っててね」という意味があります。太陽の方を見て「待っていてね」と願うように見えることから付いたとされますが、「待っててね」は韓国ならではかもしれません。韓国の男性は恋愛したいお年頃に2年間の兵役があり、好きな女性に向けての気持ちではないかとも囁かれています。

 

ひまわりの品種・種類

 

ひまわりには黄色かオレンジ色しかないかと思いきや、品種改良も進み、赤紫や白など実に10種類以上の品種があります。

ひまわりの花の形で見る種類は大きく分けて3つあり、「一重咲き」「八重咲き」「半八重咲き」です。半八重咲きは、一重咲きと八重咲きの中間のようなものです。

それでは次に代表的なひまわりの品種を3つ紹介します。

 

サンリッチオレンジ

チシリーズは日本の「タキイ種苗」によって開発されたひまわりです。

「太陽がいっぱい」という名の通り、太陽のようなビタミンカラーばかり。

花の色に合わせてフルーツ由来の名前が10種類のひまわりそれぞれに付いています。サンリッチオレンジは芯が黒っぽいもので、明るいオレンジ色の花びらが特徴です。花首がしっかりしており、すっきりシャープで整った花型も好印象です。

 

ムーランルージュ

19世紀後半に誕生したフランスのキャバレー「ムーランルージュ」の代表的な赤い風車に因んで付けられたアメリカ原産の珍しいひまわりで、赤茶っぽいチョコレート色が特徴です。

花の直径が10㎝位で、ドライフラワーやカットフラワーなどに人気があります。

春から夏にかけて種をまき、日の光が当たる場所で40～50日で開花。草丈は1．5～2m位になります。日本でも10℃以上を保てれば育てることが出来る品種です。

 

ホワイトナイト

2～3年前に日本に初上陸した珍しい白いひまわりがホワイトナイトです。「ホワイトライト」という品種もあり、芯の色が違っていて、ホワイトナイトは芯が黒っぽい方になります。（ホワイトライトは芯の色が緑）

とても愛らしく、清々しい印象が人気で、切り花や観賞用に適しています。

草丈は1m～120cm位になります。種から簡単に育てられるので、日本でも10℃以上保てれば育てられる品種です。

 

ひまわりのおしゃれな飾り方

その場をパッと明るく華やかに演出するひまわりは、お部屋のインテリアとしてもおしゃれにディスプレイできます。

ドライフラワーやリースとして飾るもよし、おしゃれな瓶に活けて飾るもよし、方法は1つではありません。次では、ひまわりのおしゃれな飾り方を紹介していきます。

飾り方は自由ですので、ひとつの方法として参考になれば幸いです。

 

一輪挿しでもおしゃれに決まる

たった一輪でもキュートなひまわり。お部屋をパッと明るく照らしてくれます。

一輪挿しの花瓶や100円ショップのボトルに水を入れてそのまま挿してもおしゃれなインテリアになります。

口の狭い花瓶であれば、ひまわりの動きも好きな方向に向けたまま止めておけるのでおすすめです。玄関に飾ったり、リビングのテーブルの上に飾ってみたり、日の当たる窓辺に飾ったりするのもいいですね。一輪挿しをフックに掛けて吊るしてみるのも斬新かもしれません。

 

じょうろに飾ってもかわいい

花瓶に飾るのもいいですが、ブリキのじょうろやガラスのじょうろを花器にして飾ってもおしゃれで可愛いですね。

口が大きいので、ひまわりと一緒に観葉植物の葉っぱを入れたり、同じ黄色や白っぽいお花と一緒に飾るとバランスも良く、存在感があって華やかな印象になります。

じょうろは無地のものや、文字が入ったものも可愛いですし、トールペイントのものなどもオリジナリティがあって素敵です。

 

空き缶や空き瓶に活けてもおしゃれ

花瓶やじょうろをわざわざ買いに行かなくても、空き瓶や空き缶に活けてもおしゃれ感はあります。色のついた飲料水の空き瓶やお酒の空き瓶でピッタリのサイズも見つかると思います。ワインのボトルや細めのウイスキーの瓶に活けてみたり、缶詰の缶の紙をきれいに剥がして飾ったり、紅茶の缶に入れたりしても絵になりますね。ブリキの缶だけだと殺風景に感じたら、トールペイントを施してもいいかもしれません。

 

ひまわりの育て方

見ているだけでも元気をもらえるひまわりですが、自分の手で育ててみたいと思うなら日本でも育てることはできます。最近では品種改良で鉢植えでも育てられるようになっています。庭植えもできますが、今回は、鉢植えで育てた場合の置き場所と水やりの仕方、肥料の与え方について紹介していますのでチェックしてみて下さいね。

 

置き場所

ひまわりは太陽の光が好きな花です。耐暑性があり、日当たりを好みますので、日当たりが良く、風通しの良い場所に置きましょう。

風通しの悪い場所に置くと、病害虫の被害に遭ってしまう可能性が出てきます。

乾燥しすぎてもいけないので、乾燥しがちな場所に置く場合は水やりでバランスを取るとよいでしょう。大雨にさらされる所に置くのはNGです。

また、日陰に置くと成長が悪く、伸び伸びと大きな花になりませんので注意が必要です。

 

水やり

ひまわりは土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。特に夏は土が乾燥しやすいので、プランターから水があふれ出すくらいあげても大丈夫です。

ある程度の乾燥には強いので、あまり過湿にならないようにしましょう。

温度の高い時間帯に水やりをすると、土の中の温度も高くなり蒸れやすくなるので、できるだけ水やりをする時間帯は早朝などにすることがおすすめです。

 

肥料

ひまわりの場合は、植え付ける時に予め土に元肥をしっかりと混ぜ込んでおくとひまわりの生育が良くなります。

元肥としては、緩効性肥料を選ぶといいでしょう。種や苗を植え付けた後（1ヶ月位後）に肥料切れが起こらないよう追加で追肥を施します。追肥としては、固形もしくは液体の化成肥料を2週間に1回程度与えるようにします。固形肥料は用土の上に置く形で大丈夫です。

 

害虫・病気対策

ひまわりに付く害虫はアブラムシ、オンシツコナジラミ、ハダニ、ナメクジ、ヨトウムシです。ヨトウムシはイモムシのような大きさで、夜の間に葉を食べ尽くします。アブラムシ、オンシツコナジラミ、ハダニは1～3mm位の小さな害虫で、放っておくと植物が枯れたりすす病などの原因となります。罹りやすい病気は黒い斑点ができる黒斑病や、カビが原因のべと病やうどんこ病、褐色の斑点が出る褐斑病があります。見つけたら、いずれも早急に薬剤や水で流すなどの駆除・対策が必要です。

 

ひまわりに関するよくある質問

次はひまわりに関するよくある質問について情報を集めてみました。

たくさんある質問の中でも、今回は種の収穫方法についてと、ひまわりの切り花の長持ちする飾り方について取り上げています。

 

タネの収穫方法は？

1株のひまわりからは約2000以上もの種が収穫できるといいます。

ボロボロと簡単に取れるので、種を取る作業も意外と楽しいもの。

種の収穫の方法は、ひまわりの花が完全に枯れて種が黒くなり、固くなっていれば獲り頃です。花を茎から切り取り、2～3日程天日干ししましょう。まだ取れにくい場合はもう少し乾かして種を取ります。手でも取れますし、網などに当ててこするように取る方法もあります。

 

ひまわりの切り花の長持ちする飾り方

ひまわりの切り花を長持ちさせる為には、花瓶の水を毎日取り換えて綺麗な状態を保つ事が基本です。花瓶がヌメっていても花持ちが悪くなるので、花瓶もキレイに洗いましょう。また、ひまわりの茎は水を良く吸わせるためによく切れるハサミで茎を切るようにします。切る時は断面を広くするために斜めに。花瓶の水は浸かっている部分が少ない方が長持ちするので、少なめにいれます。また、ハイターなど漂白剤を1滴垂らすのも効果的です。

 

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まとめ

パッとその場を明るく華やかにしてくれるひまわり。

本数別や色別、国別など花言葉がたくさんあることからも、多くの人から愛されていることが分かります。

育てやすいので自宅に切り花や鉢植えとして飾るのもおすすめ。日本ではロマンチックな意味合いがあるので、大切な人へ贈ってみてもいいかもしれません。