枯れた観葉植物を復活させる!原因と対策、枯れるのを防ぐ方法も解説
しわしわになっている葉や、茶色く変色して垂れている葉を目にして、「とりあえず水や肥料を与えてみよう」と思ったり、あまりの状態に「枯れた」と気落ちしたりする方もいるかもしれません。ですが、そのような状態の植物でも、枯れた原因を突き止めて対策をとれば、復活させられるかもしれません。瀕死に見える植物でさえ、再生することがあります。
この記事では、植物が枯れてしまった原因の見つけ方や、復活させるための具体的な方法を詳しく解説します。また、植物を枯らさないための注意点や、育てやすい「枯れにくい観葉植物6選」も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
枯れた観葉植物|復活の鍵は何をしたかを振り返ること
観葉植物が「枯れてしまったのでは?」と思うような状態になった時、復活させるにはまず原因を探ることが大切です。ただし、原因を突き止めるのは難しく、土の状態や葉の変色、乾燥、柔らかさ、グラつきなどを観察しても、何が決定的な原因かを特定できないことも少なくありません。
そんなとき、復活の鍵となるのが、ここ数週間や数カ月の間にその植物に対して「どのようなケアをしたか」「どのような環境にあったか」を振り返ることです。
例えば、水を全く与えていなければ水不足が起きている可能性が高いですし、雨ざらしにしていたなら根腐れしているかもしれません。このように、自分の行動と植物が置かれていた環境を振り返ることで、原因が見えてくることがあります。
枯れた観葉植物を復活させる第一歩は、「何をしたか」の振り返りから。次に紹介するよくあるケースと照らし合わせながら、原因を探っていきましょう。
観葉植物が枯れた原因は?それぞれの症状と対処法も解説
観葉植物が枯れてしまう原因として、よくあるケースは以下の7つです。
- 水不足による水切れ
- 日光不足
- 過湿による根腐れ
- 鉢替えミスによる根詰まり
- 直射日光によるダメージ
- 寒さによるダメージ
- 病害虫の発生
では、それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。
水不足による水切れ
室内で観葉植物を育てていて、「そういえば最近水やりをしていない」といった場合は、水不足による水切れが枯れの原因かもしれません。単なる水やりの忘れだけでなく、頻度が少ないことや、エアコンの使用などで乾燥した空気も水不足を引き起こす要因です。
症状例 | まず試すべき対策 |
葉がしおれている
葉がシワシワになっている |
大き目のバケツに水をはり、鉢ごと浸して水分補給する |
日光不足
観葉植物をインテリア性を重視して自由に配置していると、日光不足が枯れの原因となることがあります。日光をそれほど必要としない植物もありますが、十分な日光浴ができていないと、栄養を作れず弱ってしまいます。
症状例 | まず試すべき対策 |
葉が黄色や茶色に変色する
茎や枝が不格好に伸びている |
少しずつ場所移動して日光にならし、日光浴をさせる |
過湿による根腐れ
「葉が垂れてきたから、水やり回数を増やした」「部屋の隅に置いて育てている」といった場合は、土の中の湿度が高い状態が続き、根腐れを起こしている可能性があります。
根腐れは、過度な水やりだけでなく、鉢受けに残った水を放置したり、鉢の排水性や通気性が悪かったり、湿気の多い場所に置いていたりする場合にも起こりやすいです。
症状例 | まず試すべき対策 |
植物がグラグラ動く
幹や茎が柔らかくなっている |
腐ってしまった根を切り落とし、新しい土に植え替える |
鉢替えミスによる根詰まり
「購入してから一度も鉢を変えていない」という場合は、根詰まりが枯れの原因かもしれません。
土の中の様子は見えませんが、植物が成長しているなら、根も同じように成長しています。育て方を変えていないのに枯れ始めた場合で、鉢を替えをしていないなら、根詰まりが原因と疑えるでしょう。
症状例 | まず試すべき対策 |
新しい芽や葉が出ない
鉢から根が出てきている |
ひと回り・ふた回り大きい鉢を用意して植え替える |
直射日光によるダメージ
強い直射日光は、葉焼けや水分の蒸発を促し、植物を枯らす原因となることがあります。特に注意が必要なのは、季節の変わり目です。例えば、冬の間に日光浴をさせていた場所が、夏には直射日光を浴び続ける場所となることがあります。葉焼けしてしまった葉は、元通りにはならず、栄養を取り続けてしまいます。そのため、切り落とすのが無難です。
症状例 | まず試すべき対策 |
葉の縁が茶色くなる
白く色が抜けたようになる |
置き場所を変える
レースのカーテンを使うなどして日差しを和らげる |
寒さによるダメージ
「冬の寒くなる季節なのに窓際に置いている」という場合は、寒さによるダメージで植物が弱っているのかもしれません。
植物には耐寒温度があり、それを下回ると弱ってしまう原因に。また、与えた水が凍ったり、湿った状態が長く続きやすかったりして、根腐れにつながることもあります。
症状例 | まず試すべき対策 |
まだらに茶色く変色する
葉が落ちる |
場所を変え、断熱材を使用して防寒する |
病害虫の発生
「購入してきた鉢のまま飾っている」「ベランダに出して水やりをしている」場合は、病害虫の発生が枯れの原因かもしれません。
害虫は元々植物に付いていなくても、土の中に卵が産み付けられていたり、風にのって付着したりします。病気は、害虫や環境の悪化によって引き起こされることがあります。
症状例 | まず試すべき対策 |
黒や白の点々がある
綿状のものがある |
柔らかい布で拭き落とし、薬剤で殺虫する
虫が発生しにくい土に植え替える |
土が白や灰色に変色している | 新しい土を用意して入れ替える |
枯れた観葉植物の症状が重い!できる対策は3つ
「枯れた」という状態には度合いがあり、変化に気づいて原因を取り除くスピードが早ければ、多くの植物は復活してくれるでしょう。
ただ、中には「根腐れして、根っこがすべてダメになった」「幹を切ったらスカスカで、根しか残っていない」という状況を目の前にすることもあるかもしれません。そんな時にできる対策は次の3つです。
- 発根させる
- 植え替える
- 処分する
それぞれの対策について詳しく解説します。
発根させる
植物がグラついたり、土から抜けてしまったりするほどひどい根腐れによる枯れは、発根させる方法で復活できるかもしれません。
発根させるには、まず元気な幹や茎、枝が残っていることが条件です。状態のよい部分を選んで、水に挿したり土に挿したりする方法で発根を促しましょう。
植え替える
もし植物の葉がすべて枯れ落ち、幹が細く弱ってしまっても、根が生きていれば復活する可能性があります。
まず、鉢から植物を取り出し、古い土を適度に落とします。この時、根の状態を確認し、黒ずんでいたり腐っていたりする根は切り落とします。
整理した結果、根が短く少なくなった場合は、鉢のサイズをひと回り小さく調整し、その大きさに合う量の新しい土を用意して植え替えましょう。
処分する
もし救済措置がない場合は、処分するほかありません。植物、土、鉢に分け、それぞれ別々に処理します。
植物は小さく切り分けて、可燃ごみとして出すことができます。土については、お住まいの自治体のルールに従い、適切に処分しましょう。鉢については、すぐに処分せず、そのサイズに合う観葉植物を迎えて再利用するのもひとつの方法です。
観葉植物が「枯れた」の前にできること
これから観葉植物を育てる方はもちろん、うまく対処して復活させることができた方にも、枯れる前にできることが4つあります。
- 植物の特性を把握したうえで購入する
- 正しい育て方を実践する
- 鉢選びに注意する
- 毎日観察する習慣をつける
では、それぞれについて詳しく解説していきましょう。
植物の特性を把握した上で購入する
観葉植物の購入は、必ずその植物の特性を確認してから決めましょう。置きたい部屋の環境と植物が求める条件が合わないと、育てるのが難しくなり、枯れてしまう原因となることがあります。
今は、スマホで簡単に植物の情報を入手することができます。特性を事前に把握することで、育成の失敗を防ぎやすくなり、もし植物が弱ってきた時も原因に気づきやすくなるでしょう。
正しい育て方を実践する
観葉植物が枯れる原因の多くは、間違った育て方によるものです。植物ごとに適した環境があり、置き場所、水やりの頻度、風通しのよさなどに注意して育てる必要があります。また、剪定や植え替え、季節に応じた配置換えも欠かせません。
そこで、育て方をよく確認してほしいのですが、頭で理解するだけでなく、実践することが大切です。正しい育て方を習慣づけて、枯れるリスクをできるだけ減らしましょう。
鉢選びに注意する
観葉植物を植える鉢には、さまざまな種類があり、素材や形、色などデザインを好みで選ぶことができます。
ただし、鉢には「底に穴があるもの」と「穴がないもの」があり、この違いが土の排水性や通気性に影響します。植物を直接植える場合は穴がある鉢を使用し、穴がない鉢はカバーとして使うのが一般的です。
枯れるリスクを減らしたい場合は、底に穴が多い、または深くスリットが入ったプラスチック鉢に植物を植えたうえで、お気に入りの鉢に入れて管理するのがおすすめです。
毎日観察する習慣をつける
観葉植物を毎日観察する習慣をつけることで、小さな変化に早く気づき、枯れる前に適切な対策をとることができます。しかし、習慣化するには反復が必要で、初心者はもちろん、経験者でも意識しないと続けるのは難しいものです。
おすすめの方法は、お気に入りの植物を選び、おしゃれな鉢に入れて、目に入りやすい場所に飾ることです。例えば、鍵や腕時計など出かける前に使うものを植物の近くに置くことで、自然とチェックする時間が生まれます。このような工夫をしながら、植物の観察を習慣化させましょう。
「枯れた」に悩まされにくい観葉植物6選
観葉植物の中には、「日陰でもよく育つ」「乾燥に強い」といった特性を持つ植物もあり、このような植物を選ぶことでも、枯れるリスクを減らすことができます。
そこで、ここからは育てやすいポイントを持つ観葉植物を厳選して6選紹介しますので、ぜひ観葉植物選びの参考にしてください。そのまま購入できるよう、フラワーギフトラボの商品とともに紹介します。
明るい日陰で育つ観葉植物
観葉植物の多くが、程よい日差しが届く日当たりを好みますが、中には耐陰性の高い植物もあります。この特性を持つ植物は、「窓際に置けるけれど日照時間が少ない」「日差しが入りにくい間取り」といった環境でも元気に育ちやすく、人気があります。
アグラオネマ
アグラオネマは、葉の形や色、模様が品種ごとに異なり、そのバリエーションは50種類以上と豊富です。選ぶ楽しさがあるのはもちろん、他の植物にはないユニークな色合いや模様がとてもおしゃれで、空間を華やかに彩ります。
置き場所 | 日当たりのよい場所、明るい日陰 |
水やり | 成長期:土の表面が乾いたタイミングで
休眠期:土の全体が乾燥したタイミングで |
温度 | 10度以上 |
ポトス
ポトスはつる性の植物で、天井や棚の上、吹き抜け階段などに垂れ下げて飾る楽しみ方ができるのが魅力。降り注ぐように広がるグリーンが空間を立体的に演出し、インテリアに柔らかな動きを加えてくれます。
置き場所 | 日当たりの良い場所、明るい日陰 |
水やり | 成長期:土の表面が乾いたタイミングで
休眠期:土の表面が乾いてから、2~3日後のタイミングで |
温度 | 5度以上 |
モンステラ
モンステラは独特な切れ込みのある大きな葉を広げ、その存在感だけで空間をリゾート地のような優しく穏やかな雰囲気に変えてくれます。おしゃれなインテリアとして映えるだけでなく、癒しを与える豊かなグリーンも魅力的です。
置き場所 | 日当たりの良い場所、明るい日陰 |
水やり | 成長期:土の表面が乾いたタイミングで
休眠期:土の表面が乾いてから、2~3日後のタイミングで |
温度 | 10度以上 |
多肉植物
多肉植物は、茎や葉に水をためる特性を持ち、乾燥に強いのが特徴です。そのため、頻繁な水やりが必要なく、植物の世話に慣れていない人でも育てやすい種類として人気があります。
柱サボテン
柱サボテンは、その独特なフォルムと圧倒的な存在感が魅力的。空間をおしゃれに演出するスタイリッシュさがあり、スマートで家具や壁に干渉しにくく、置き場所の自由度が高い点も特徴です。
置き場所 | 日当たりの良い場所 |
水やり | 成長期:土の中心部分までしっかり乾いたタイミングで
休眠期:柱サボテンがシワっぽくなったら(1カ月に1回程度) |
温度 | 0度以上 |
サンセベリア
サンセベリアは、観葉植物の中でもマイナスイオンの発生や空気清浄効果が期待できる、ユニークな魅力を持つ植物です。剣のような尖った葉を持つ特徴的な樹形は、スタイリッシュでおしゃれなだけでなく、邪気払いに効果的と風水においても注目されています。
置き場所 | 日当たりの良い場所 |
水やり | 成長期:土の中心部分までしっかり乾いたタイミングで
休眠期:断水して乾燥させ、休眠状態にする |
温度 | 10度以上 |
ミルクブッシュ
節々で枝分かれする細い枝は、まるで線で模様を描いたようなアート作品のようなかっこよさがあります。一般的な植物では味わえない独特な空気感が魅力で、インテリアオブジェのように空間をおしゃれに演出してくれます。
置き場所 | 日当たりの良い場所 |
水やり | 成長期:土の中心部分までしっかり乾いたタイミングで
休眠期:水やりを減らして乾燥させ、葉が落ちるようなら水を与える |
温度 | 10度以上 |
枯れにくい植物選びは「フラワーギフトラボ」にお任せ
観葉植物が枯れた時、まず大切なのは、直近の世話方法を振り返ることです。そして、以下のありがちなケースと照らし合わせて、その原因に基づいて対策を講じましょう。
- 水不足による水切れ
- 日光不足
- 過湿による根腐れ
- 鉢替えミスによる根詰まり
- 直射日光によるダメージ
- 寒さによるダメージ
- 病害虫の発生
「根がなくなった」「葉も幹もダメになった」というケースでも、挿し木や植え替えで復活する可能性があります。新しい根や芽が出たときの喜びはひとしおです。枯れたと諦めず、最後まで面倒を見てあげましょう。
癒しの時間と空間を提供してくれる魅力的な観葉植物を選ぶなら、通販サイト「フラワーギフトラボ」を利用してみませんか?おしゃれな植物を豊富に取りそろえ、枯れにくい種類も多く取り扱っています。通販サイトであれば、お気に入りを見つけたら、購入から自宅やオフィスへの配達までスムーズに手配できます。
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