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花束をもらったら?飾り方とケア方法をご紹介

みなさんは、記念日やお祝い事のプレゼントで素敵な花束をもらったら、どのように飾っていますか?ラッピングを外して、そのまま花瓶に活ける方もいるかもしれません。花に触れる機会が少ない方は、どのように飾って手入れするべきか悩んでしまうでしょう。今回は花束の飾り方や、適切なケア方法などをご紹介していきます。お手入れ方法に気を付ければ、切り花をより長く楽しむことができますよ。

プレゼントされた花束は花瓶に活けて飾ろう

せっかくプレゼントされた花束は、できれば長く飾っておきたいですよね。数日しか持たない印象のある切り花ですが、きちんとした手入れをすれば、きれいな姿を長く楽しませてくれます。花瓶に移し替えて、欠かさずこまめにお手入れをしましょう。

まずはラッピングを外す

贈り物やお祝いでいただいた花束は、とても丁寧にラッピングが施されています。剝がしてしまうのがもったいないですが、そのまま飾っては花が十分な水分を得られず長持ちしないため、まずはリボンや包装紙を外しましょう。茎を束ねている紐や輪ゴムも取ります。これは、輪ゴムなどを巻いた部分から茎が傷つき、腐るのを防ぐためです。きつめに巻かれていて、ほどくときに茎を傷つけてしまいそうであれば、ハサミなどで少し切り、丁寧に取りましょう。

花瓶を選ぶ

ラッピングをほどいたら、次は飾る花瓶を用意しましょう。ブーケのボリュームや茎の長さに合わせて選ぶのがポイントです。飾り口が狭すぎて、茎が窮屈にならないよう注意しましょう。花瓶をお持ちでない方は、コップやビンでも対応できます。花瓶は100円ショップでも売っているので、これを機に花瓶を買ってみるのもおすすめです。花瓶があると、自宅用に花を買うきっかけにもなりそうですね。

茎についたゼリーやぬめりを取る

ラッピングをほどくと、茎の根元が保水ゼリーで包んである場合もあります。これは、花の水分をしっかりと保水するためのものです。花瓶に飾るときには、このゼリーやぬめりをきれいに取り除いておきましょう。そのまま活けると、ぬめりが腐敗の原因になり、花の寿命を縮めてしまう可能性があります。茎の状態を清潔に保つのも、切り花を長く楽しむコツです。

花瓶の大きさに合わせて茎の長さを調節する

花瓶に対して、茎があまりに長く高すぎると、活けた花がまとまらず、せっかく飾っても散らかった印象になってしまいます。ベストな比率は、花瓶の大きさと花の長さが1:1になることです。一気に切り過ぎず、少しずつ慎重に長さを整えていきます。茎の高さを低くし過ぎると、せっかくのお花が花瓶の口に埋もれてしまうので注意が必要です。長さは均一にせず、花の大きさを見ながらばらけさせ、自分好みのレイアウトを作ってみましょう。

水切り・水揚げをする

水切りとは、花が茎から水分を吸い上げやすくする方法で、切り花を長持ちさせるうえでとても重要です。まずは、ボウルやバケツなどに水を溜めます。次に、水中に花の茎先を浸して、ハサミで茎下から1~3センチ辺りを斜めにカットします。切り口を斜めにすることで、水分を多く吸収できるようになります。水中で切るのは、茎への空気の侵入や乾燥を防ぐためです。もし花バサミがあれば、そちらを使ってカットしてください。通常のハサミと違って刃が薄く作られているので、茎にある導管(水を吸い上げる管)を潰さずに切れます。

余分な葉っぱやつぼみは取り除く

水中に葉が浸かると、葉が腐ったり細菌が繁殖したりする原因となります。茎の下部分の葉や、水に浸かりそうな位置にある葉はすべて取り除きましょう。余分な葉を除くことで、花全体に栄養が行きわたるようになります。もしバラなど、茎に棘が付いている花があれば、棘も取り除きましょう。慣れないうちは指先を怪我する恐れがありますので、軍手を着けて作業すると安全です。

そのまま花瓶に飾って楽しむ

花束ごとひとつの花瓶に活ければ、豪華さや華やかさを満喫できます。フローリストがデザインして選んだ花束は、色のバランスやアレンジも美しく見映えも良いですね。茎をカットするときは、メインのお花を、他のお花よりも背丈を低くカットすると、全体的なまとまりが生まれます。

ばらけさせて飾るのも◎

ボリューミーな花束をいただいた場合は、いくつかの花瓶に分けて飾るのもおすすめです。さまざまな色で作られた花束であれば、飾る場所別に色を分けてみてもいいかもしれません。例えば、リビングには黄色やオレンジなどの明るい色、ダイニングには食欲を増進させる赤、キッチンや寝室には清潔感のある白や青など、シーンによって色を使い分けるのも楽しいですね。一輪挿しでそれぞれの花の美しさを楽しむのも素敵です。

お花を活けた後は定期的に水をかえる

切り花の寿命は、春秋は1週間から10日、夏季は4~5日、冬季は10日から2週間程だと言われています。より長く花を楽しむためには、水揚げがしやすいように水切りをしたり、こまめに水を替えて花を清潔に保つことが大切です。水替えはできるだけ毎日行ないましょう。その際、花瓶や花器を洗うと、より清潔に保てます。水替え時に茎のぬめりを見つけたら、きれいに洗い流すのもポイントです。

水替えのタイミングで水揚げ・水切りをすると良い

水替え時に水切りをすれば、常に切り口を新鮮な状態にしておけるのでおすすめです。せっかくきれいなお水に替えても、茎の切り口が汚れていると、雑菌が繁殖する原因になってしまいます。水を替え、花器を洗うタイミングで、出したお花を水中に浸からせて、茎下から1~2センチ部分を斜めにカットしましょう。

なるべく長くお花を楽しむためには?

花束や思い入れのあるフラワーギフトであれば、できるだけ長く美しい状態を保って楽しみたいですよね。基本的なお手入れ方法にプラスして工夫をすることで、お花をもっと楽しむことができるようになります。花を長持ちさせるアイデアや、ちょっとした裏技をご紹介します。簡単に実践できるものばかりなので、トライしてみてくださいね。

延命剤を使って長持ちさせる

花束と一緒に延命剤が付いていたら、ぜひ活用してみましょう。延命剤には殺菌効果があるので、花を長持ちさせてくれます。袋の裏などに説明があるので、水の量に適した延命剤を投与してください。延命剤を使う場合は、毎日水を替える必要がないので、4日置きぐらいのペースで取り替えます。

炭酸水を使う

少し驚きの方法ですが、気の抜けた炭酸水に花を活けるのも延命効果があります。特にサイダーなどの炭酸飲料には、「果糖ブドウ糖液糖」が含まれており、これが花の栄養になるのです。また、炭酸飲料の泡は二酸化炭素であり、植物の光合成に必要な二酸化炭素を茎から吸収することができます。ただし、糖分は雑菌が繁殖しやすいので、こまめな水替えが具つようです。配分は、水と炭酸飲料が5:1の割合がおすすめです。

漂白剤を使う

手元に延命剤がなければ漂白剤でも延命剤と同様に殺菌効果を発揮してくれます。目安としては、300mlの水に1滴ぐらいです。あまり多く入れると、漂白剤の居力な成分により花が傷んで枯れる時期を早めてしまうので注意しましょう。

10円玉を入れるのも◎

花瓶の水に10円玉を入れると長持ちする、という話を聞いたことがありませんか?10円玉の材料である銅には「微量金属作用」があります。銅イオンが水中に溶け出すことにより、ごく微量な量でも細菌を抑えられるという優れた効果です。ただし、硬貨1枚から排出される銅イオンは微々たるものになります。注意点としては、長く浸けていると硬貨自体が腐食するので、ずっと浸けておくことは避けましょう。

置き場所にも注意が必要

鉢植えやプランターで育てる場合には、日当たりの良い場所に置きますが、切り花の場合は異なります。花の種類によっては直射日光を苦手とする花もあるため、できるだけ避けて飾りましょう。また、高温になる場所や、冷房や暖房が直接当たる場所も、花は苦手です。風通しがよく、湿度や温度に適した場所へ飾って、切り花を長く楽しみましょう。

花束に入ったつぼみや茎に元気がない場合は?

 

せっかくいただいた花束だけど、持ち帰ってきたらお花がぐったりとしていた…という経験がある方もいるかもしれません。花首がぐったりしていたり、つぼみがなかなか開かなかったりする場合には、どのようなお手入れが効果的なのでしょうか。次は、お花の元気を取り戻すためのお手入れ方法をご紹介していきます。

「深水法」で花首がぐったりしているものを元気に

深水法とは、水圧によって水揚げを促進する方法です。まずはバケツなどの深さがある容器に、花が半分浸かる程度水を溜めます。花の茎先を少し出した状態で、固定するように新聞紙を巻きます。このときに、きつく巻き過ぎて花や葉を潰さないよう注意しましょう。茎先を水切りしたら、水に花を浸けます。垂直になるように立てるのが水圧を掛けるポイントです。そのまま涼しい日陰に4~5時間程置きます。水面から出た新聞紙を霧吹きなどで湿らせると、葉からも水分を吸収するため効率が上がりますよ。時間が経ったら、花を傷つけないよう丁寧に新聞紙を外して、深水法は完了です。

「燃焼法」で茎が太い花も元気に

燃焼法は、茎先を火であぶる水揚げ方法です。火の熱によって導管にあった空気が押し出され、真空状態になった管内が水揚げしやすくなる効果があります。茎が太い花や、硬くて水揚げしにくい花に適した方法です。まずは、新聞紙などを水で濡らし、茎先を数センチ出した状態で、花や葉が火にあたらないよう包みます。茎先を斜めにカットして水切りをしたら、ガスコンロやライターの火などで、切り口2~3センチ程を黒くなるまで数分焼きましょう。焼いた後はたっぷり張った冷水へ、花をまっすぐに立てて浸し、数時間放置します。時間が経ったら花を取り出し、焦げた茎先を斜めにカットし、花瓶に活けましょう。

つぼみが咲かない場合は間引きをする

つぼみが付いている切り花で、花開くときを楽しみにしているのに、なかなか開花しない…という経験はありませんか?そんなときには、メインのつぼみを残して、余分なつぼみや葉を取り除きましょう。固いつぼみを開くには、エネルギーや養分が必要です。十分に行き渡るよう間引いて調整すれば、お目当てのつぼみが開いてくれるはずです。

花束をおしゃれに飾るコツ

いただいた花束は花だけでもとてもきれいですが、せっかくですからおしゃれに飾って楽しみたいですよね。でも、普段から花を活けることなんてないし、いまいちコツが分からない…という方もいるのではないでしょうか。ここからは、花束をおしゃれに飾るコツをいくつかご紹介していきます。

可愛いグラスに入れる

花瓶ではなく、あえてグラスを使うことで、ナチュラルな雰囲気を演出できます。透明感のグラスにはどんな花にも合いますし、インテリアの邪魔にもなりません。ほかにも、模様の入ったグラスやステンドグラスのようなデザイン、色付きのグラスなど、お気に入りの器に活けて楽しむのもおすすめです。いくつかのグラスに分けて、並べて飾るのも可愛らしい雰囲気を演出できるでしょう。

茎の長さは均一にしない

茎をカットする際に長さを均一にして花瓶に飾ると、メリハリがなく全体的にのっぺりとした印象になります。また、メインの花が他の花に埋もれてしまいがちです。主役の花は周りの花よりも低めに茎をカットすると、全体のバランスが整いますよ。

花のボリューム感とサイズを同一にする

花束は、さまざまなサイズの花を使ってアレンジメントすることで、動きやニュアンスを演出しています。この花のサイズをある程度揃えて、同一になるように飾るだけでも、おしゃれさが生まれます。小ぶりな花は小ぶり同士でまとめる、大輪で大きな花は、大きめの花とまとめるなど、サイズ感を意識して飾ると、統一感が出て見映えがよくなります。

しおれはじめてきたら、お風呂に花びらを入れてもきれい

だんだんとしおれてきた切り花の花びらが鮮やかであるうちに、湯船に浮かべて楽しんでみましょう。入浴時にお湯が流れ出ないくらい湯船に水を張り、軽く洗った花びらを浮かべます。バラの花びらを浮かべれば、豪華なバラ風呂を楽しめますね。花びらの色に合わせて、色付きの入浴剤を入れてみるのもおすすめです。

きれいなままで残すならドライフラワーにする

思い入れのある花束は、ずっと残しておきたくなりますよね。そんなときはドライフラワーにしてみましょう。花を逆さに吊るす「ハンギング法」を使えば、手軽に乾燥させることができます。また、乾燥剤などを使えば、プリザーブドフラワーとして保管することもできるでしょう。色が落ちるドライフラワーと比べると、鮮明な色が残るのでおすすめです。

ドライフラワーにした後の飾り方

ドライフラワーは、花瓶やグラスに飾っておいても楽しめますが、他にもいろいろな楽しみ方があります。ひと手間足してドライフラワーにした後は、工夫次第でもっとおしゃれに飾ることができますよ。ここからはドライフラワーにした後の楽しみ方をお伝えします。

ガーランドにする

ガーランドとは、花や植物で編んだ冠です。本来は勝利や名誉を称えて贈られるものでしたが、今は壁や窓を飾るインテリアとして楽しまれています。作り方はとても簡単で、ドライフラワーを吊るす紐やワイヤーを用意して、クリップなどで等間隔に吊るしていけば出来上がりです。麻紐を使うと、よりナチュラルなテイストに仕上がりますよ。

ガラス瓶に入れて飾る

大ぶりのガラス瓶にドライフラワーを入れる楽しみ方も、おしゃれでおすすめです。詰められた色とりどりのドライフラワーは、お菓子や宝石のような可愛さがあります。専用オイルを使えば、ドライフラワーのハーバリウムも楽しめますよ。ゆらゆらと瓶の中で揺れる花を楽しめるインテリアです。

ポプリにする

巾着袋に入れたポプリは、雑貨店でもよく見かけますよね。瓶やメッシュの巾着に入れて、お手製ポプリを作るのもおすすめです。まずは、花びらを一枚ずつ千切って、新聞紙や紙の上に花びら同士が重ならないよう広げていきます。1~2週間が十分な乾燥の目安です。香りが薄い花びらには、お気に入りのアロマオイルなどで香りを付けましょう。完全に乾燥させてから、チャック付きポリ袋などに花びらを入れて、オイルを適量垂らします。しっかり密封して、涼しい場所で2~3週間程香りを馴染ませましょう。

花束を贈るならフラワーギフトラボへ

この記事では、もらった花束の飾り方やケア方法、長持ちさせるコツやおしゃれに飾るアイデアをご紹介しました。生花で十分に楽しんだ後は、ドライフラワーを作ることで二度楽しめる切り花。嬉しい思い出が詰まった花束を残せば、眺めるたびに幸せな気持ちにもなれそうです。切り花の扱いに慣れたのを機に、自宅用に切り花を購入して、花のある生活を楽しんでみてはいかがでしょうか?フラワーギフトラボでは、さまざまな種類のフラワーアレンジを取り揃えています。自分へのご褒美や特別な日の演出に、ぜひお買い求めください。