胡蝶蘭の植え替え方法を徹底解説!タイミングや必要な道具も紹介
豪華で格調高いイメージがありながら、実際のお手入れはとても簡単なことから人気の胡蝶蘭。植え替えをすることによって胡蝶蘭が育ち、毎年花を咲かせることが可能です。
そこで、胡蝶蘭の植え替えの手順や方法、適切なタイミングについて詳しく解説します。植え替えに必要な道具や、気をつけるべきポイントについても紹介するので、初心者の方でも失敗せずに植え替えできるようになります。
胡蝶蘭に興味がある方、胡蝶蘭をプレゼントされたけれどどのように植え替えればよいか分からない方は、ぜひ参考にしてください。
胡蝶蘭には植え替えが必要!その理由とは
胡蝶蘭を長期間きれいな状態で楽しむためには、適切なタイミングと方法で植え替えをすることが大切です。なぜなら、胡蝶蘭が根を張る水ゴケなどは数年で劣化するため、2〜3年に1度は植え替えが必要になるからです。
胡蝶蘭自体は、適切な環境で育てれば50年以上持つと言われています。しかし、定期的に植え替えをしなければ根腐れや病気、カビが発生してしまうのです。
したがって、適切なタイミングで植え替えをし、新しい鉢で育てることが必要です。新しい鉢に移すことで、根や葉を元気な状態に保ちましょう。
胡蝶蘭の植え替えに必要な道具
胡蝶蘭の植え替えをする前に、必要な道具をそろえておきましょう。
植え替えに必要な道具は以下の通りです。
- ハサミ
- カッター
- 割りばし
- 新聞紙
- バーク
- 鉢底網
- 鉢
バークは、松の樹皮を細かく砕いてチップ状にしたものです。バークの代わりにウッドチップや水ゴケを使うこともあります。
胡蝶蘭はもともと木に着生していた植物なので、バークなどを敷いて近い状態にすると胡蝶蘭にとっても育ちやすい環境になります。
胡蝶蘭の植え替えの手順と方法
胡蝶蘭の植え替えの手順は以下の通りです。
- 胡蝶蘭の株を鉢から取り出す
- 根を剪定する
- 新しい鉢に植え替える
- 根を埋める
以下では、上記5つの手順について、具体的な方法を説明します。新しい根と古い根をきちんと区別し、新しい根を傷つけないように作業することが大切です。
花を切る
最初に、胡蝶蘭の花を切りましょう。せっかくの花を切るのはもったいない気もしますが、株が成長するためには必要です。花だけでなく、つぼみや芽も株の根本からしっかり切ることが大切です。
切る際に支柱を抜く必要がある場合は、返しで胡蝶蘭の株を傷付ないように気をつけてください。
また、切る際に胡蝶蘭に雑菌が入るのを防ぐため、使用するハサミは消毒しておきましょう。
ライターであぶって消毒すれば、作業をしながらでもこまめに消毒できるのでおすすめです。
切った花は、花瓶などに活けて楽しむこともできます。
胡蝶蘭の株を鉢から取り出す
花を切り終えたら、胡蝶蘭の株を鉢から取り出します。胡蝶蘭はしっかり根を張っており、絡まっていることもあるので、根を傷つけないように慎重に取り出しましょう。
根が鉢に張り付いて取れないときは、水をかけたり鉢を揺すったりすると、ほぐれて取れやすくなります。
鉢から株を取り出したら、根に付着しているバークや水ゴケを取り除きます。腐った根や変色した根がないかどうかもしっかり確認しましょう。
根を剪定する
鉢から根を取り出した際、腐ってしまった根や変色してしまった葉は、根本からしっかり切り落とします。古い根を取り除くことで、新しい根が生えるのを手助けする意味があります。
根を切る時は、芯の部分をハサミで切り、軽く指でつまめば引き抜けます。ここで使うハサミは花を切り落とす時と同様に、あぶって消毒してください。
また、水ゴケは黒くなっていれば傷んでいる証拠なので、根と同様に取り除きましょう。
新しい鉢に植え替える
根を剪定したら、いよいよ新しい鉢への植え替えです。まずは、鉢の底に鉢底網を入れましょう。鉢底網は、害虫の侵入を防ぎ、バークなどの落下を防止する効果があります。
鉢底網を入れたら、バークや水ゴケを敷き詰めます。
胡蝶蘭の株を入れる際は、全体を収めるようにしましょう。鉢は株全体が入る大きめのサイズを選び、高さはバークなどで調節しましょう。
また、鉢に入れる際は根を傷つけないようにするため、根を株に巻き付けるように丸めます。
水ゴケを使用している場合は、あらかじめ湿らせておいた新しい水ゴケを根に多めに巻き付けます。
根を埋める
株全体を新しい鉢に入れたら、バークや水ゴケで根を埋めていきます。元気な根を傷つけないよう、慎重に埋めていきましょう。
この時、水やりで水が鉢から溢れずに溜められるスペースを空けておきます。
バークで埋める場合は、鉢の縁から約1センチ下までバークを入れるのが目安です。
水ゴケの場合は、縁から約2センチ下までを目安に、少し力を加えながら押し込みます。鉢を持ち上げた時に株が落ちない程度まで水ゴケを入れるとよいでしょう。
底の方まで過度に力を入れて押し込みすぎると、根を傷つけたり中身がつまりすぎてしまったりするため、力加減には注意しましょう。
胡蝶蘭を植え替えるタイミングは?
胡蝶蘭を植え替えるタイミングは、主に以下の通りです。
- 胡蝶蘭の花が咲き終わったら
- 根腐れや病気が分かったら
- 前回の植え替えから3年経ったら
以下では、上記3つのタイミングについて詳しく説明します。基本的には、花が咲き終えたり、病気などいつもと違う変化が見つかったタイミングで植え替えをするとよいでしょう。特に変化がなくても3年を目安に植え替えすることをおすすめします。
胡蝶蘭の花が咲き終わったら
基本的には、胡蝶蘭の花が咲き終えた段階で植え替えをしましょう。
特に、プレゼント用の胡蝶蘭は苗がいくつか寄せ植えになっています。そこに水ゴケや根本を隠すための飾りゴケなどが使われています。
見た目はとてもきれいですが、根本の風通しが悪く、胡蝶蘭にとってはあまり良い環境とは言えません。
そのため、プレゼントされた胡蝶蘭を長く楽しみたい場合は、花が終わったタイミングで適切な植え込み材と新しい鉢に植え替えて、新しい花が元気に咲く準備をする必要があるのです。
根腐れや病気が分かったら
根腐れや病気が分かった段階で植え替えをすることも大切です。
根腐れとは、葉がシワシワになり、根が黒く腐っている状態です。胡蝶蘭の栽培で特に多いトラブルは根腐れと言っても過言ではありません。
なぜなら、胡蝶蘭は本来木に着生する植物であり、風通しの悪い環境を苦手とするからです。
胡蝶蘭の根腐れは、植え替えをすることで改善できます。根を乾燥させ、新しい植え込み材に植え替えて様子を見ましょう。
他にも、何らかの病気が疑われる場合は植え替えをして根が回復するのを待ちます。
前回の植え替えから3年経ったら
根腐れや病気がなかった場合でも、前回の植え替えから3年が経過したタイミングで植え替えをしましょう。なぜなら、約3年で植え込み材が寿命を迎え始めるからです。
例えば、水ゴケの水はけが悪くなる、ボリュームが減るなどの変化が見え始めたら、劣化のサインです。バークの場合は、ボリュームがなくなる、感触が異なってきたなどの変化を感じ始めたら古くなっていると言えます。
また、植え込み材に黒や白の変色が見られる場合は、カビが発生している可能性があります。カビの影響が根に及ぶと根腐れや病気の原因となるため、すぐに植え替えをしましょう。
胡蝶蘭の植え替えに向いている時期は?
胡蝶蘭の植え替えに向いている時期としては、以下の時期を押さえておきましょう。
- ベストは4月〜6月
- 遅くても9月までには植え替える
- 病気になったら早めに植え替える
以下では、上記3つのポイントについて解説します。
胡蝶蘭はもともと亜熱帯地域が原産なので、寒い季節が苦手です。したがって、秋冬以外の季節に植え替えするようにしましょう。
ベストは4月〜6月
胡蝶蘭の植え替えに最も適したタイミングは、4月〜6月頃です。ちょうど花が咲き終わった時期に該当します。
植え替え自体は1年を通して可能ですが、胡蝶蘭は寒さが苦手な花のため、冬の時期に行うと負担が大きく根にダメージを負いやすくなります。したがって、胡蝶蘭の扱いに慣れていない人や、花を育てること自体が初めてという人は、寒い時期は避けた方が無難です。
また、胡蝶蘭は暖かく湿度の高い環境が得意なため、梅雨を迎える6月に植え替えるのがベストと言えるでしょう。
遅くても9月までには植え替えを
4月〜6月頃までに植え替えができなかったとしても、9月までには植え替えを終えるようにしましょう。10月に入ると気温が下がり、胡蝶蘭にとっては苦手な環境になってしまうからです。
もっとも、胡蝶蘭は1年を通して流通しているため、夏や秋冬にもらうこともあるでしょう。その際は、できるだけ早めに植え替えをするよう心がけましょう。
秋冬に手に入れた胡蝶蘭は、室温を20〜25℃程度に保っていられる場合に限り、冬での植え替えも可能です。ただし、1日の中でも寒暖差があるなど気温が不安定な場合は、4月になるまで待つことをおすすめします。
病気になったら早めに植え替える
胡蝶蘭は寒い季節が苦手ですが、病気が見つかった場合は冬でも早めに植え替えましょう。
根の半分以上がダメージを受けている状況では、4月を迎える前に植え替えをします。冬に植え替えをした時は、できるだけ20℃前後を保てる室内に置き、ポリ袋を被せるなどして保温を心がけましょう。
もし、まだダメージを受けている部分が少ない場合は、暖かくなる季節まで植え替えを待った方がよいこともあります。様子を見て、ダメージが広がっていくような状態であれば、早めに植え替えをするなど臨機応変に対応しましょう。
傷んでいる根が2〜3本と少ないのなら、植え替えはせずに暖かくなるまで様子を見るのがおすすめです。冬に植え替えをするほうが負担になる時があります。
資材と鉢はどれを使えばいい?メリット・デメリット
胡蝶蘭の植え替えには、専用の資材と鉢が必要です。ここでは、以下の資材と鉢の組み合わせと、各資材のメリットとデメリットについて解説します。
- 水ゴケ+素焼き鉢
- バーク+プラスチック鉢
資材や鉢には、それぞれ使いやすい点もあれば要注意点もあります。胡蝶蘭の状態や、植え替えに関する自身の知識やスキルと照らし合わせて、適切なものを選ぶことが大切です。
水ゴケ+素焼き鉢
水ゴケは保湿性に優れているため、鉢は通気性の高い素焼き鉢が合います。
反対に、プラスチック鉢は通気性が高くないため、湿気がこもって根腐れしやすくなります。
水ゴケのメリットは、保湿性が高いため水やりの頻度が少なくすむことです。また、バークに比べると安く入手できます。
デメリットは、水やりをしすぎたり湿気の多いところに長期間設置したりすると、腐りやすい点です。また、バークに比べて植え替えにコツがいることに要注意です。
バーク+プラスチック鉢
バークは通気性が良い点が特長です。したがって、プラスチック鉢と合わせることで胡蝶蘭に適した湿度を保てます。
バークのメリットは、通気性が良く腐りづらい点です。植え替え頻度も少なく済みます。また、樹皮を利用しているため、着生植物である胡蝶蘭に適した素材であると言えます。植え替えもしやすいです。
一方、デメリットとしては、夏場に水切れしやすい点が挙げられます。水ゴケに比べ、鉢の中の乾燥が分かりづらい点にも注意が必要です。
おすすめの胡蝶蘭3選
フラワーギフトラボは、お手入れや植え替えがしやすい胡蝶蘭を多数用意している通販サイトです。どの胡蝶蘭も記念日やお祝い事の贈答用や、お悔やみのお花として用いるのに適しています。
ここでは、次の3つの胡蝶蘭を紹介します。
- 胡蝶蘭3本立て白色
- 胡蝶蘭3本立てピンク
- マリンブルー胡蝶蘭3本立
上記3つの胡蝶蘭について、花言葉や色の持つ意味とともにサイズや価格を紹介するので、気になるものがあればぜひチェックしてみてください。
胡蝶蘭3本立て白色
どのようなシーンでも活躍するのが白色の胡蝶蘭3本立てです。結婚や開店、引っ越しなどのお祝いからお悔やみまで、幅広い用途におすすめです。
胡蝶蘭の花言葉は「幸福が飛んでくる」であることから、さまざまな記念日やお祝いの贈り物として喜ばれます。また、白色は清潔感や厳粛なイメージを持つため、お悔やみの場面でも用いられます。
ミディアムサイズの胡蝶蘭は、個人の方にプレゼントするのに最適です。約30輪(つぼみ込み)の胡蝶蘭が含まれ、高さは約85〜90cmになります。
胡蝶蘭3本立ピンク
ピンクの華やかな胡蝶蘭もプレゼントとして人気です。ピンクの胡蝶蘭には「あなたを愛します」という花言葉があります。よって、結婚式や母の日、バレンタイン、好きな相手の誕生日などにぴったりです。
また、華やかなイメージがあることから開店祝いや開業祝いにも適しています。胡蝶蘭は簡単なお手入れで長期間美しい状態を楽しめるので、安心してプレゼントできます。
胡蝶蘭は約37〜40輪(つぼみ込み)で、高さは約90cmでご用意しております。
マリンブルー胡蝶蘭3本立
flower gift lab / マリンブルー 胡蝶蘭3本立 青色
マリンブルーの胡蝶蘭は「知的・信頼」「豪華・優雅」といった意味を持つため、友人や親族などの親しい間柄から、先輩や上司、取引先と幅広い相手へのプレゼントに適しています。
マリンブルーは契約農家独自の方法で着色しており、鮮やかさが映える胡蝶蘭です。他の贈答品とはちょっとだけ差をつけたい方にもぴったりです。
3本立ての胡蝶蘭には、約30輪(つぼみ込み)が高さ約80〜90cmに並んでいます。
まとめ・胡蝶蘭を適切なタイミングで植え替えよう
胡蝶蘭は、簡単なお手入れだけで花を長期間もたせることが可能な花ですが、適切な方法とタイミングで植え替えをすることで、さらに何年も花を咲かせます。
植え替えをする際は、根を傷つけないようにすること、古い根と新しい根をしっかり分けることを意識しましょう。
また、なるべく暖かい季節に植え替えすることや、適切な植え替え材を使用することも大切です。
フラワーギフトラボでは、1年を通して新鮮な胡蝶蘭をご用意しています。好きな季節にいつでもプレゼントでき、お手入れもしやすいのが胡蝶蘭のメリットです。贈答用に胡蝶蘭を検討している方は、ぜひチェックしてみてください。