観葉植物の植え替え完全ガイド|頻度・手順・初心者向けおすすめ植物6選
観葉植物のお世話と聞いて、「植え替え」を思い浮かべる方は、そう多くないはずです。植え替えは購入してすぐに必要な作業ではないため、その重要性に気づきにくく、方法について深く調べることは少ないのではないでしょうか。「植え替え」は植物の種類やサイズに関係なく、植物を元気に育てるために欠かせないため、観葉植物選びをする際にぜひ知っておいてほしいポイントの一つなのです。
この記事では植え替えの必要性を解説し、植え替えを判断するポイントや行うタイミング、手順をご紹介します。また、鉢を買い替えない植え替え方法や、植え替えなしでも育てられる観葉植物についても触れますので、ぜひ参考にしてください。
観葉植物の植え替えは必須のお世話
観葉植物の「植え替え」は、日光浴や水やりといった日常のお世話とは異なり、少し手間のかかる作業です。特に大きなサイズの観葉植物ほど面倒に感じやすく、避けたくなる気持ちはわからなくもありません。また、小さなサイズの観葉植物では、植え替えの必要性を感じにくいですよね。
しかし、観葉植物は生き物であり、元気に育てるためには植え替えが欠かせません。
ここで、どのくらいの頻度で植え替えが必要になるのか、サイズ別に紹介しておきましょう。
3~5号サイズ | 直径9~15cm | 1~2年に1回 |
---|---|---|
6~7号サイズ | 直径18~21cm | 3~4年に1回 |
8号サイズ~ | 直径24cm~ | 5年に1回 |
基本的に、小さいサイズほど頻繁な植え替えが必要ですが、コンパクトなので作業自体は簡単です。大きな観葉植物になると作業は大変ですが、植え替え頻度は減ります。
植え替えは目安として「2~3年に1回」と表記されていることが多いですが、これは平均的な数字です。実際には、成長スピードや環境、個体によっても頻度が異なるため、状態を見ながら判断することも大切です。
観葉植物の植え替えはなぜ必要なの?
観葉植物を育てるにあたって、なぜ植え替えが必要かというと、植え替えには以下のような目的があるためです。
- 根詰まりを解消する
- 土壌環境を整える
それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
根詰まりを解消する
植え替えをする主な目的の一つは、鉢内で発生する根詰まりを解消することです。植物は、春になると新しい芽を出しすくすくと育って葉を茂らせますが、この成長は土の中でも起きており、根もどんどん広がり太くなっていきます。根は成長具合が把握しづらいのが難点で、土全体に根を広げると、水や栄養を吸い上げられない状態になってしまうのです。土壌内の酸素も不足するなど、元気に育つ枝葉とは裏腹に根の生育環境は悪化するばかりです。
植え替えで根詰まりを解消することで、根の成長が開放され、水や栄養を効果的に吸収できるようになります。また、必要不可欠な酸素を保持できるスペースも増え、植物がより健康に育つ環境を整えることができるのです。
土壌環境を整える
植え替えをするもう一つの目的は、その植物にとって最適な土壌環境を整えることです。観葉植物には肥料を与えることがありますが、その成分によって土壌の性質が変わり、酸性やアルカリ性に偏ってしまうことがあります。また、土の中には雑菌や虫が潜んでいることもあり、これが長期間続くのは、植物にとって良い土壌環境とは言えません。
これらの状況を変えられるのが、植え替えです。新しい土に入れ替えることで、その植物にとって適した性質の土壌を提供でき、清潔で健康的な環境で育てることができます。
観葉植物の植え替え|確認すべき4つの判断ポイント
観葉植物の植え替えの頻度をサイズ別にご紹介しましたが、以下のような状況に直面している場合は、早急な植え替えが必要です。
- 新芽が出てこない
- 水やりで水が土に染み込んでいかない
- 土の表面や鉢底から根が出ている
- 鉢と植物の大きさのバランスが悪く不安定
このような状況が見られる場合、植物の成長が著しく、目安の時期よりも早い段階で根詰まりや土壌環境の悪化が進んでいる可能性があります。
それでは、それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
新芽が出てこない
日光浴や水やりなど、基本的な育て方を守っているのに新芽が出ない。このような場合は、養分が不足している可能性があります。
このような場合、解決方法は2つあります。一つは肥料を与えること、もう一つは土の入れ替えです。もしここ数年土を変えていない、または土が硬くなっている場合は、植え替えを検討しましょう。特に根詰まりを起こしてなければ、鉢のサイズはそのままで、土のみを入れ替えるので構いません。
水やりで水が土に染み込んでいかない
水やりをしても水が土に染み込んでいかない場合、それは植え替えのサインかもしれません。というのも、水が土に染み込まないのは、水が通る隙間がないほど根が成長してる可能性があるためです。また、土の養分が使いつくされて硬くなっていることも考えられます。
これらはどちらも植物にとって好ましくない状態です。そのため、早急に植え替えを行わなくてはいけません。
土の表面や鉢底から根が出ている
土の表面や鉢底から根が出ている場合、鉢の中に根が伸びるスペースがなく出てきている可能性があります。これも植え替えが必要なサインです。
このような状況では、鉢の中は根でいっぱいで、鉢の内側にへばりついていることも考えられます。また、底から根が出ている場合は、鉢底の穴に絡まっていることもあるでしょう。植え替えを行う際は、鉢から直物を引き抜くときに、根がちぎれないように注意してください。特に鉢底に絡まっている根は無理に引っ張らず、優しくほどいてから取り出すことが大切です。
鉢と植物の大きさのバランスが悪く不安定
植え替えをせずに育て続けると、次第に鉢と植物のバランスが悪くなり、不安定な状況になることがあります。そのままでは倒れやすく、最悪の場合、植物が折れたり傷ついたり、土が散乱してしまう恐れがあります。
対策として枝葉を剪定するという方法もありますが、そこまで成長した植物はきっと根も育っているため、植え替えを行うのがおすすめです。
観葉植物の植え替え|時期は春または秋
観葉植物の植え替えは、5月から9月の間に行います。この時期は植物の活動が活発で、回復力が高く、剪定や土壌環境の変化によるダメージを最小限に抑えることができます。また、植え替え後には土に根付き、新芽を出す成長も期待できます。
ただし、この期間内でも猛暑日が続くタイミングでの植え替えはおすすめできません。植物は暑さに耐えるのに必死で、十分な回復力を発揮できない可能性があるためです。また、冬は多くの植物が休眠期に入り、成長を止めてエネルギーを温存する期間です。そのため、緊急に植え替えが必要な場合でも、猛暑日と冬は植え替えを控えることが大切です。
観葉植物の植え替え|用意するものと選び方
植え替えを行う際は、ひと回り大きな鉢と新しい土を用意します。ここで、鉢の選び方と土の選び方について簡単に解説しておきます。
鉢の選び方
新しい鉢は、現在使用している鉢よりもひと回り大きなものを用意します。
まずは、鉢のサイズを確認してください。鉢の直径が15cmならその鉢は「5号サイズ」です。(1号増減するごとに3cm大きさが変わります)
今使っている鉢植物を植えている鉢の号数を確認し、その一つ上のサイズの鉢を購入しておきましょう。この時、注目するのはサイズだけでなく、素材や見た目も要チェック。陶器やテラコッタなど、素材や色、デザインによって雰囲気が変わりますので、ぜひ楽しみながら選んでみてください。
土の選び方
土は、「観葉植物用の土」を使えば問題ありません。観葉植物の土には大きく分けて有機質と無機質の2種類があり、それぞれの特徴を理解して選ぶとよいでしょう。
有機質の土 | 微生物によって分解された植物由来の土。養分が豊富で柔らかく、根の成長が早い |
無機質の土 | 人工的にブレンドした土や、火山灰などを原料とした土。養分は少なくやや硬めだが、虫やカビが発生しにくい |
観葉植物の植え替え|基本の手順
観葉植物の植え替えは、一見簡単に思える作業ですが、「すぐに鉢から植物を出していいのか」や「根についている土はどうすべきか」など、細かい注意点まで把握できていない方も多いかもしれません。
ここでは、気を付けたいポイントをまじえながら、基本的な植え替えの手順を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
- 水やりを1週間ほど控える
土を乾燥させることで出しやすくなり、湿った土による根の切断も防げる
- 鉢から植物を取り出す
鉢を手やゴムハンマーなどで叩くと、隙間ができて引き抜きやすくなる
- 植物の根についている土をほぐし、1/3ほど落とす
この時、古くなった根や長すぎる根を切り落とす
- ひと回り大きな鉢を用意し、穴を鉢底ネットで防ぎ、軽石を鉢の1/6~1/5入れる
- 新しい土を少し入れ、観葉植物を入れる
植物が鉢の中央にくるように、鉢と植物の正面も意識しながら位置を決める
- 土を足して植物を固定し、鉢上から2~3cm下まで土を足す
- トントンと鉢を落として土を締める
観葉植物の植え替え|鉢を変えずに植え替える手順
小さく育てる場合の植え替えは、土を入れ替えるだけで完了させられます。好みのサイズ感を維持しやすくなるほか、新しい鉢の購入費を抑えることもできますよ。
ここでは、鉢を変えない植え替え方法の手順をご紹介します。注意点にもふれますので、ぜひ参考にしてください。
- 水やりを1週間ほど控える
- 鉢から植物を取り出す
- 植物の根についている土をほぐし落とす
- 太くしっかり成長している根を切り戻す
全体の1/3程度なら切ってしまって大丈夫
- 根を切った分、枝葉も短く剪定する
根から吸い上げる水分と葉から蒸散する水分量のバランスをはかるため
- 鉢の中の古い土をきれいに取り除き、鉢底ネットを敷いて軽石を1/6~1/5入れる
- 新しい土を少し入れ、観葉植物を入れる
- 土を足して植物を固定し、鉢上から2~3cm下まで土を足す
- トントンと鉢を落として土を締める
観葉植物の植え替え後|扱い方の注意点
植え替えをした後に注意すべきポイントは2つです。
- 鉢底から流れ出るほど水を与える
- 根が土に定着するまで半日陰に置く
それぞれについて詳しく解説していきます。
鉢底から流れ出るほど水を与える
植え替えの最後に土を締めますが、水を与えることで土がさらに締り、根と土の密着度が高まります。この時、もし土が目減りした場合は、新しく足して調整しましょう。
また、水を与えることで植え替え時に発生する粉塵を流し出すことができます。粉塵が残っていると、通気性や排水性が悪化し、植物にとって良い土壌環境を整えることができません。そのため、水が鉢底から流れ出るほどしっかりと水やりを行い、粉塵を流しきりましょう。
根が土に定着するまで半日陰に置く
植え替え直後は、観葉植物の根が土に定着していません。土から水や栄養をうまく吸収できないため、ストレスを与えるのは厳禁です。今まで置いていた環境であっても負担がかかる可能性があるため、半日陰での管理をおすすめします。
目安としては1~2週間程度休ませましょう。葉にハリが出てきたり、新芽がみられたりするようになったら、元の場所に戻してください。
初心者必見!植え替えが楽で育てやすい観葉植物6選
観葉植物の植え替えについて詳しく解説してきましたが、そもそも水耕栽培ができる植物やエアプランツを選べば、植え替えをする必要がありません。
ここからは、植え替えに不安がある方や、手間をかけずに育てたい初心者の方におすすめの観葉植物を6種類ご紹介します。フラワーギフトラボ厳選の商品とともに紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
- ポトス
- アグラオネマ
- パキラ
- モンステラ
- キセログラフィカ
- ウスネオイデス
それぞれの植物について、その特徴や魅力を見ていきましょう。
ポトス
商品ページ:ポトス8号(ラスターポット付)
ポトスはもともと湿気の多い場所に自生している植物であり、水を好む性質があります。そんなポトスは水耕栽培やハイドロカルチャーで売られていることが多く、そのまま迎え入れれば「植え替え」の手間がかかりません。また、ポトスは生命力が強いため、土で育てているポトスを剪定し、水耕栽培に移行させることも可能です。
アグラオネマ
商品ページ:アグラオネマ7号(ラスターポット付)
アグラオネマも多湿を好む植物の一つで、水耕栽培やハイドロカルチャーで育てることが可能です。また、耐陰性があり直射日光を苦手とするため、玄関やキッチンなど日光が届きにくい場所を選びやすいのも大きな魅力でしょう。アグラオネマは種類が豊富で、斑模様やストライプ柄、赤色など多彩なデザインが空間を華やかに彩ります。
パキラ
パキラも高温多湿な熱帯アメリカ原産の植物で、水に強い性質を持っています。そのため、身近な実店舗でも水耕栽培のパキラが多く販売されており、土で育てたものから枝葉を剪定して、水耕栽培に移行することも可能です。別名で「発財樹」とも呼ばれ、金運アップに良いとされる木である点も人気の理由です。
モンステラ
モンステラは熱帯雨林やジャングルに自生し、多湿を好む性質から水耕栽培が可能な植物です。土植えで販売されることが多いですが、水差しのものもあり、ご自身で株分けをして水耕栽培を始めることもできます。
切れ込みが入った大きなハート型の葉をつけるモンステラは、デザイン性が高く、おしゃれな雰囲気を演出する植物としても活躍してくれるでしょう。
キセログラフィカ
キセログラフィカは、人気エアプランツの一つで、先の尖った細長い葉を四方八方に伸ばし、その葉はカールして、全体的に丸みをおびたフォルムをしているのが特徴です。土を必要としないほか、頻繁な水やりも不要。置いたり吊るしたりと、飾り方のアレンジも楽しめる観葉植物です。
ウスネオイデス
ウスネオイデスも人気エアプランツの一つ。長く伸びる茎に細長い葉を付け、しだれた樹形とふんわりとしたボリューム感が特徴です。エアプランツは土だけでなく肥料も基本的に不要で、初心者でも育てやすい点が魅力。ハンギングスタイルで飾れば、空間をおしゃれに彩ってくれますよ。
まとめ・観葉植物を植え替えて健康を守ろう
観葉植物を育てるにあたって「植え替え」は必ず必要となるお世話です。その目的は主に2つ。
- 根詰まりを解消する
- 土壌環境を整える
「サイズが小さければ…」「成長スピードが遅そうだから…」といった判断は好ましくなく、基本2~3年に1回は植え替えます。手順は簡単で、難しい作業はありません。ここで紹介した情報を参考に、ぜひ植え替えを実践し、観葉植物を元気に育ててあげましょう。
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