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ポトスの育て方。増やし方や植え替え方法、おしゃれな飾り方も解説

ポトスはハンギングバスケットに入れて窓辺に吊るしたり、鉢植えにしてデスクの上やキッチンの棚などに飾るだけでも、ワンランク上のインテリアを楽しめます。しかし植物を育てたことがない方にとっては、枯らしてしまうのではないかと不安になるのではないでしょうか。

そんな方のために、この記事ではポトスの特徴や花言葉、また基本的なお手入れのコツなどを詳しく解説します。さらにポトスをもっと楽しむための飾り方のアイデアなども紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

ポトスの特徴

ポトスは観葉植物に詳しくない人でも、誰でも一度は目にしたことがある植物なのではないでしょうか。日本にこの植物が渡来したのは明治時代で、当時は「黄金葛(オウゴンカズラ)」という名前で流通していたようです。

これは新芽の斑(フ)の色が黄色いことから付けられたと言われています。

以下に、ポトスの基本情報をわかりやすく表にしましたので、参考にしてください。

基本データ

植物分類 観葉植物
学名 Epipremnum aureum(エピプレムヌム アウレウム)
科/属 サトイモ科/ハブカズラ(エピプレムヌム)属
英名 Pothos(ポトス)
和名 黄金葛(オウゴンカズラ)
別名 Devil’s ivy(デビルズ アイビー)
原産地 ソロモン諸島/東南アジア
草丈(樹高) 10~150cm
特性 ツル性/着生植物
花の色 クリーム色
開花時期 不定期
耐寒性/耐暑性/耐陰性 やや弱い/強い/やや強い
花言葉 永遠の富/長い幸せ/華やかな明るさ
誕生花 4月17日
用途 常緑性/初心者でも栽培しやすい

ポトスは原産地のソロモン諸島などでは、薄暗いジャングルの中に自生しています。

通常は気根(茎や幹から空気中に生える根)を、他の植物に巻き付けながら逞しく生きているのです。

自生地では、私たちが知っているポトスと異なり、大きいものだと約1mにもなる大ぶりの葉を持っています。わたし達が観葉植物として栽培しているポトスは「幼葉」で、「成葉」になるとモンステラのように葉に切れ込みが入るようです。

現地のポトスは花を咲かせることがある

ポトスは花を咲かせる植物なのでしょうか。実は自生地では、10年に1度トウモロコシに似たような花を咲かせると言われています。

しかし、観葉植物として日本に流通しているポトスで開花したという話は聞いたことはありません。したがって、もし花が咲いたら奇跡的なことかもしれないのです。

ポトスの花言葉と意味

ポトスの主な花言葉は3つあります。

  • 永遠の富
  • 長い幸せ
  • 華やかな明るさ

以下に詳しい由来を紹介します。また、海外におけるポトスの花言葉も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

①永遠の富

永遠の富とは、ずっと豊かであることを表しています。つまりお金にも食べ物にも一生困らないリッチな人生を意味しているのです。

これはポトスに黄色い斑の入る品種があることから生まれた花言葉になります。

またタフであることや、つるが上に上にと伸びる性質にも由来しているようです。

②長い幸せ

「長い幸せ」という花言葉は、ポトスが持つ逞しい生命力が関係しています。ポトスは成長が早く、次から次に新芽を出す観葉植物です。それに加えて、丈夫で長く絡まるつるが、長く続く幸せを連想させたと考えられています。

③華やかな明るさ

「華やかな明るさ」は黄色の斑の縞が入ったゴールデンポトスから付けられた花言葉です。光輝で晴れやかな葉っぱの色は、明るい未来を想像させます。飾るだけで周囲がパッと明るい雰囲気になりそうですね。

海外でのポトスの花言葉

実は海外ではポトスに「悪魔のアイビー」という別称があります。

それはなぜかと言うと、繁殖力が強く既存の植物を完全に包み隠すほどに増えてしまうからです。前述した通り、自生地のポトスは葉が1mにもなり、条件さえ整えばどこまでもツタを伸ばしていきます。このことから、このようなネガティブな異名が付けられたようです。

ポトスの風水効果

風水ではポトスの葉の色・形・向き、つるが長く伸びる特徴から恋愛運や金運が上がるほか、運気の倍増やリラックス効果などのパワーがあるといわれています。

玄関では良い気を呼び込み、金運の向上に効果的とされ、広さに応じたサイズのポトスを置くとバランスが整います。リビングでは家族運を高め、電化製品の近くに置くことで気の流れをよくします。トイレや暗所にも対応でき、悪い気を浄化し空間を明るくする効果もあるでしょう。

ポトスの育て方

ポトスはつる性で、原産地では他の木や岩などに着生して成長する植物です。

葉っぱには光沢があり形は卵型ですが、角度によってはハート型に見えることもあります。

実は高温多湿である日本の気候はポトスには馴染みやすく、そのため栽培しやすいのです。

ここでは育て方のコツを紹介しますので、参考にしてください。

置き場所

ポトスは耐陰性が優れているため、室内や地下などにあるレストランに置かれている場合でも丈夫に育っています。逆に直射日光を浴びる場所に置くと、葉焼けを起こして弱ってしまうことがあるため注意しましょう。

そのため元気に育つ条件としては、やわらかな光が入る場所に置くのがおすすめです。

基本的には、部屋の中の蛍光灯の光でも問題なく育ちます。

用土

植物は土の中に根を張ることで、自分の生命を支えています。

ポトスのは、培養土またはハイドロカルチャーで育成する方法があります。以下に2つおすすめの用土を紹介しますので、参考にしてください。

培養土を使用する場合

市販の観葉植物の培養土は、排水性と保水性を兼ね備えているので便利です。

自分で配合する場合は、赤玉土6:腐葉土3:パーライト1の割合で混ぜてください。

パーライトは多孔質で軽いので通気性や保水性、また排水性にも優れています。

ハイドロカルチャーの場合

ハイドロカルチャーとは土を使わずに、土の代わりになるハイドロボールや植物用ポリマーなどを使用して植物を育てる方法です。

土を使わないので鉢底穴が必要なく、家にあるさまざまな容器を活用することができます。

肥料

ポトスは葉っぱの美しさを鑑賞する植物なので、N(窒素)P(リン酸)K(カリ)が同程度含有されている肥料がおすすめです。

市販の観葉植物用の肥料を使っても問題ありません。

適正温度

この植物を栽培するのに適した温度は7℃〜22℃くらいです。熱帯地方の植物なので寒さには弱いですが、5℃までなら耐えることができます。

冬の間室内にポトスを置く場合は、エアコンの風が当たらない所に配置しましょう。

エアコンの風を直接受けると、葉っぱが乾燥して傷んでしまうので気を付けてください。

水やり

ポトスは多少水やりを忘れたくらいでは、弱ることはありません。

ただし水を好む植物なので、常に土が乾かないようにしておく方が望ましいです。特に春から秋の初めは土が乾燥して来たら、鉢底穴から水が溢れ出すくらいたっぷりと水を与えてください。

この植物は寒さに弱いので、冬は水やりを控えめにして、やや乾燥気味にしておくことが丈夫に育つコツです。また霧吹きを活用して、葉水してあげるのもおすすめですよ。

ポトスの植え替え方法

ポトスの植え替えは、元気に育て続けるために重要な作業です。根が詰まってくると成長が鈍るため、一般的には1〜2年に1度、春から夏にかけて行うのが良いタイミングです。特に鉢の底から根が見えてきた場合や、水はけが悪くなってきた場合は植え替えのサインと考えましょう。

植え替えの手順

  1. 鉢から取り出す:まず、根鉢を軽くほぐしながら鉢からポトスを引き抜きます。根が絡んでいる場合は手で優しくほどき、黒ずんだり傷んでいる根を剪定します。
  2. 新しい土と鉢を用意:排水性の良い観葉植物用の土を使用し、一回り大きな鉢を準備します。鉢底に軽石を敷いておくとさらに通気性が高まり、根腐れの予防になります。
  3. 植え付け:新しい鉢にポトスをセットし、根元に土を足して固定します。ポトスがぐらつかないよう、しっかりと土を押さえましょう。
  4. 植え替え後の水やりと管理:植え替え直後は軽めに水を与え、風通しの良い明るい場所で管理します。土が安定するまで1週間ほど待ち、通常の水やりに戻します。

適切な植え替えにより、ポトスはさらに美しい葉を茂らせて育つでしょう。

 

ポトスの剪定方法

ポトスは生命力が強い植物です。放置しておくとどんどんつるや葉を増やしてしまいます。風通しを良くしたり、害虫を予防する意味でも剪定をしてあげるのがおすすめです。

またこの植物の剪定には、ボリュームを出すための「摘心」と、株を整えるための「切り戻し」があります。

どちらにしてもポトスの剪定は、生育期の5〜9月の間に行いましょう。冬は休眠期に入るので、植物の成長がゆっくりになります。その上ポトスは寒さに弱くストレスの原因にもなりますので、冬は避けるようにしてください。

切り戻しの方法

基本的には伸びすぎてしまったつるなどをカットして、株姿を整えていく作業です。

この時に、もし傷んで茶色くなっている葉などがあればハサミで切り落としましょう。

ボリュームが不足している部分をチェックしたら、側枝の成長点またはつるの先端をカットします。

これによって新しい分岐点が誕生して、葉のボリュームがアップするのです。

手間はかかりますが、この作業によってポトスをこんもりと美しい姿に育てることができます。

ポトスの増やし方

この植物は切り戻した時にカットした茎を利用して、増やすことが可能です。

ポトスは水に挿しておくだけでも、数週間で発根しますので、増やすのはそれほど難しくはありません。根が十分に発達したら、お好みの方法で植え付けて栽培しましょう。

ポトスによくあるトラブルと対処法

ポトスは元々がタフな植物なので、それほどトラブルはありません。しかし寒さにはあまり強くないため、冬場の管理には注意が必要です。

ここではポトスの栽培中によくあるトラブルを2点紹介します。

葉が黄色くなる

ポトスを栽培していると、葉が黄色く変色することがあります。

これには葉焼けなどさまざまな原因がありますが、冬場に起こりやすいアクシデントとして、日光不足や水の与え過ぎなどが考えられます。

もし光が不足している場合は、昼間だけでも窓際などに移動させてみてください。

また土が常に湿っているのなら、根腐れを起こしている可能性もあります。

冬の水やりは、必ず土がしっかりと乾いてから行うようにしましょう。

葉が白くなる

冬の間にポトスの葉が黒っぽくなったら、寒さによる凍傷の可能性があります。

特に窓の近くは、昼間は暖かくても夜になると急激に温度が下がるので注意してください。冷え込みが激しい時には、部屋の中央に移動させると安心です。

ポトスのおすすめの品種3選

ポトスは非常に人気がある観葉植物ですが、たくさんの品種があることはあまり知られていません。日本では約20種類のポトスが流通しており、それぞれ葉の色の違いを楽しめます。

種類によって印象が変わるので、あなたの好みに合ったポトスを見つけてくださいね。ここからは、主なポトスの種類を厳選した3つ紹介します。

①ゴールデン

ゴールデンは、最もよく知られている品種で、グリーンの中にクリーム色の斑が入っています。斑の入る割合は光の状態によって変化するため、暗い場所で栽培するとグリーン一色になる可能性もあるのです。

ポトスの中では最もタフで生育も活発になります。。

また耐陰性にも優れているので、初心者の方にも育てやすいのが魅力です。

②ライム

次に紹介する「ライム」は、葉っぱが淡い黄緑色をしています。

光沢のある鮮やかな葉はとてもフレッシュで、お部屋を明るい雰囲気に変えてくれますよ。

また葉に斑が入る「ライムコンパクト」という品種も人気です。

この品種は直射日光に弱いので、室内で育てるのがおすすめになります。

③エンジョイ

エンジョイは、ポトスの中では最も美しいと評判の品種になります。在来種と比較すると葉は小さく、グリーンの部分と白い部分のボーダーがはっきりしているのが特徴です。

2008年にヨーロッパから渡来した品種で、ポトスの進化系とも言われています。

ポトスのおしゃれな飾り方

ポトスは成長に合わせてつるを伸ばしていく植物です。その特性を活かしてお部屋のインテリアとして楽しむことができますよ。

ここではポトスのおしゃれな飾り方のアイデアを紹介していきましょう。

①ガラスの器に入れて飾る

ポトスを切り戻した時に、短い茎を捨ててしまうのは勿体ないです。

ポトスの葉は艶がありフレッシュなので、そのままガラスの瓶などに入れて飾っても素敵なインテリアになります。

例えばフードジャーやジャムの空き瓶などに入れても可愛いですよ。水挿しのポトスは、土を使いたくないキッチンなどに活用するのがおすすめです。

②垂らして飾る(ハンギング)

ポトスはつる性の植物なので高い場所に吊るして飾るとおしゃれです。

室内の家具のテイストに合ったアイテムを使うことで、より洗練された雰囲気になります。

例えば吊り下げる紐を自分で編むだけでも個性が出ますよ。吊るす場所としては、フックを活用して壁に掛けたりカーテンレールに引っ掛ける方法もあります。

さらに壁などを傷つけたくない場合には、100均などにある突っ張り棒を活用するのもおすすめです。

③寄せ植えにして

ポトスの葉っぱは美しいので、寄せ植えにも活用できます。

例えば何種類かのポトスを寄せ植えにしてみるのも素敵なアイデアです。

この植物は品種が異なっても育ち方が似ているため相性もいいですし、成長するとこんもりとしたボリュームが出て存在感も抜群です。

フラワーギフトラボ厳選のポトスを紹介

ポトス

商品ページ:flower gift lab / ポトス ヘゴ10号

ポトスを探しているなら、フラワーギフトや観葉植物の専門店「フラワーギフトラボ」をご利用ください。通販サイトは忙しい現代人にとって便利な選択肢です。観葉植物も無料で配送しております。

フラワーギフトラボが提供しているポトスは、ヘゴ仕立ての10号サイズのポトスになります。

ヘゴ仕立てとは、シダの一種であるヘゴの根茎に植物を植え付けて成長させる園芸スタイルです。

支柱を軸に上に向かって伸びていきますので、横への広がりは少なくどんな場所でも飾って頂けるのが魅力になっています。

おしゃれなラスターポット付きなので、届いたらすぐに飾ることができます。

 

まとめ・初心者でも育てやすいポトスを育てよう

ポトスは、その風水効果や育てやすさから多くの家庭や店舗などで観葉植物です。「金運」や「恋愛運」を引き寄せる効果があるとされ、部屋ごとに配置を工夫することで、さまざまな運気を取り込むことができます。

また、暗所でも育てられる強い生命力を持ち、初心者にもおすすめです。正しい育て方や配置を意識し、ポトスがもたらす良い気を日々の生活に取り入れてみてください。

ポトスをお探しの際は、ぜひフラワーギフトラボをご利用ください。さまざまな観葉植物をご用意しているので、ぜひサイトもご覧くださいませ。