フィロデンドロンセロームの育て方や花言葉、植え替え方法を解説
フィロデンドロンセロームは、観葉植物として人気があり、独特な葉の形や耐陰性の強さが特徴です。育てやすさも魅力の一つで、インテリアとしてはもちろん、風水の観点からも運気を高める植物として注目されています。
本記事では、フィロデンドロンセロームの育て方や風水効果、病害虫対策、さらにはおすすめの通販サイトを含めて詳しく解説します。フィロデンドロンセロームを育てる際に役立つ情報が満載ですので、ぜひ参考にしてください。
フィロデンドロンセロームの特徴
植物名 | フィロデンドロン・セローム |
英名 | Horsehead philodendron |
和名 | ヒトデカズラ |
原産地 | 南ブラジル |
学名 | philodendron selloum |
科名 | サトイモ科 |
属名 | フィロデンドロン属 |
園芸分類 | 観葉植物 |
草丈・樹高 | ~2m |
耐寒性・耐熱性 | 弱・強 |
フィロデンドロンセロームは、観葉植物として人気が高く、大きな切れ込みのある特徴的な葉が異国的な雰囲気を醸し出します。開花時期は6月から10月で、稀に白や薄ピンクの花を咲かせます。乾燥に強く育てやすいことから、初心者にもおすすめです。高さは2メートルほどに成長することもあり、存在感のある大きな葉は、部屋のアクセントとしても最適です。原産地は南ブラジルで、寒さに弱い反面、耐熱性は非常に高い植物です。
フィロデンドロンセロームの花言葉
フィロデンドロンセロームの花言葉は「用心深い人」と「愛の木」です。この花言葉は、属名「フィロデンドロン」の名前に由来しており、”フィロ”は「愛する」、”デンドロン”は「木」を意味します。原産地では、他の木に寄り添いながら成長する姿が見られるため、「愛の木」としてロマンチックな印象を持つ観葉植物です。贈り物や愛情を表現するシンボルとしても人気があります。
フィロデンドロンセロームの風水効果
フィロデンドロンセロームには、恋愛運や家族運を上げる風水効果があるとされています。フィロデンドロン属の名前自体が「愛する木」を意味し、恋愛に悩む方や家庭円満を願う方におすすめの植物です。また、その独特な幹や気根が絡み合う姿は、創造性を刺激し、クリエイティブな仕事をしている方にもよい影響を与えます。自宅に飾るだけでなく、プレゼントにも最適です。
また、フィロデンドロンセロームは、部屋の隅に置くことで、停滞したエネルギーを循環させ、よい気の流れを促進するとされています。リビングやオフィスに置くことで、家庭や職場の環境を整える効果が期待できるでしょう。
フィロデンドロンセロームの育て方
フィロデンドロンセロームは、比較的丈夫で育てやすい観葉植物ですが、成長を促すためには適切なケアが必要です。フィロデンドロンセロームは乾燥に強い一方で、湿度や光のバランスが重要であり、定期的な水やりや適切な肥料を与えることで、美しい葉を維持できます。また、害虫や病気の発生を防ぐためには、環境の管理も欠かせません。ここでは、フィロデンドロンセロームを元気に育てるためのポイントを解説します。
置き場所
フィロデンドロンセロームは明るい室内に置いて育てましょう。ただし、長時間強い日差しが当たると、葉焼けを起こすことがあります。そのため、窓際の明るい間接光が差し込む場所や、薄いカーテン越しの光がベストです。フィロデンドロンセロームは耐陰性もあるため、多少暗い場所でも育てられますが、日光を全く浴びないと成長が遅くなるので、時折日の当たる場所に移動させるのが理想的です。また、湿度が高い環境を好むため、乾燥しがちな場所では加湿器などを使用するとよいでしょう。
耐寒性は弱いため、気温が10度以下になる場合は屋内の暖かい場所に入れるようにしてください。
水やり方法
フィロデンドロンセロームの水やりは、季節に応じた調整が必要です。
春から秋の成長期には、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えますが、鉢底に水が溜まらないように気をつけてください。
冬の休眠期には水の吸収量が減るため、水やりは控えめにし、土が完全に乾いてから2~3日後に水を与える程度にしましょう。
また、葉に水を吹きかける葉水を行うことで、乾燥によるダメージを防ぎ、葉の健康を保つことができます。
注意したい病害虫
フィロデンドロンセロームは基本的に害虫が付きにくい植物ですが、アブラムシ、ハムシ、ハダニ、カイガラムシといった害虫が発生することがあります。これらの害虫は短期間で繁殖しやすいため、早急な対処が必要です。ティッシュや歯ブラシで害虫を取り除き、定期的に葉水を行うことで予防できます。
また、フィロデンドロンセロームは軟腐病にかかることがあります。軟腐病は、根や茎が柔らかくなり、葉が腐って異臭を放つことが特徴の植物の病気です。この場合は、速やかに植物を鉢から取り出し、病変部分を取り除いた上で殺菌剤を使い、清潔な新しい土で植え替えましょう。作業時には手袋を忘れずに使用し、病気の広がりを防ぎます。
肥料
フィロデンドロンセロームには、成長期である5~9月に肥料を与えるのが効果的です。2か月に1度のペースで置き肥を置くか、2週間に1度のペースで水に薄めた液体肥料を使用して、水やりの代わりに与えてください。ただし、冬の生育が遅くなる時期には、肥料は与えないようにしましょう。基本的に肥料は少なくても育ちますが、葉の艶や茂りを促したい場合は、元肥と追肥を使うとよいでしょう。ただし、肥料の与えすぎは根がダメージを受ける可能性があるため、注意が必要です。
冬越し
フィロデンドロンセロームは寒さに弱い観葉植物です。気温が10度を下回ると徐々に弱ってしまいます。冬越しさせるには、日中は窓ガラス越しの日光にあて、夜間は室内にしまって気温低下から守りましょう。また、冬時期は肥料をやめて水やりは控えめにしますが、かわりに葉水(霧吹きで葉にスプレーすること)をこまめにしておくと乾燥防止になり、元気に育ちます。
フィロデンドロンセロームの剪定方法
フィロデンドロンセロームの剪定時期は5~9月が適しています。剪定の際は、傷んだり茂りすぎた葉を取り除き、風通しをよくすることがポイントです。
枯葉や元気のない葉は、根元から優しく引っ張って取り除き、健康な葉を剪定する場合は、付け根付近をハサミで切りましょう。また、フィロデンドロンセロームの樹液にはシュウ酸カルシウムという毒性のある成分が含まれているため、剪定時には手袋を着用し、肌に触れないよう注意が必要です。
フィロデンドロンセロームの植え替え方法
フィロデンドロンセロームの植え替えは、2~3年に一度、成長が活発になる春から初夏(5月~6月)に行うのが理想的です。水やりをしても水がすぐ土に染み込まない場合や、底穴から根が見えるような状態の場合は根詰まりを起こしている可能性があるため、植え替えのタイミングです。
新しい鉢は、現在の鉢より一回り大きいものを選び、鉢底には鉢底石を敷いて排水性を確保します。古い土はなるべく取り除き、新しい観葉植物用の土に植え替えたあと、たっぷりと水を与えます。
植え替え時に根を切ることは問題ありませんが、すべての根を切ったり、成長期(5~9月)以外の時期に根を多く切ると、株が枯れる恐れがあります。根を切る際は、黒ずんだりスカスカになった根を軽く整理する程度に留め、健康な根を切りすぎないよう注意が必要です。もし根を整理する場合は、地上部の葉も均等に調整して、根の負担を軽減し、ダメージを最小限に抑えましょう。
フィロデンドロンセロームの増やし方
フィロデンドロンセロームを増やすには、主に「挿し木」と「株分け」の2つの方法があります。これらの方法を活用することで、健康な新しい株を手軽に増やすことができます。それぞれの方法には最適な時期や手順があり、正しく行えば失敗も少なく、成長力のある新株を育てることができます。ここでは、それぞれの手順を解説します。
挿し木
フィロデンドロンセロームの挿し木は、成長期である春から夏にかけて行うのが最適です。
- 成長期の間に、元気な新芽が伸びてきた茎を選び、5〜10cmほど切り取ります。
- 切り取った茎は清潔な水に挿し、根が出るまで水をこまめに交換しながら管理します。
- 根が十分に育ったら、観葉植物用の土に植え替え、定期的に水やりを行います。
この方法は、比較的手軽に新しい株を増やすことができるため、初心者にもおすすめです。
挿し木を成功させるポイントは、切り口が乾燥しないように保つことと、根が出るまで清潔な環境を維持することです。また、直射日光は避け、明るい日陰で管理することで、葉や茎が健康に成長します。
株分け
株分けは、大きく成長したフィロデンドロンセロームを分けて増やす方法です。株分けを行うタイミングは、植え替えをする時期である春から夏に行うと、一度ですむためおすすめです。
- まず、鉢からフィロデンドロンセロームを慎重に取り出し、根を軽くほぐして株を分けます。根がしっかりとしていて、分けた株に均等に葉や茎がついているかを確認してください。
- 分けた株はそれぞれ新しい鉢に植え替え、観葉植物用の土でしっかりと根を固定し、水をたっぷり与えます。
株分けは、フィロデンドロンセロームが大きくなりすぎた場合にも効果的で、風通しをよくして健康な成長を促進します。また、根が多すぎる場合には、根の整理も同時に行うことがポイントです。
剪定と同様に、作業中は樹液に触れないよう手袋を着用し、作業を行いましょう。
フィロデンドロンのその他の種類
フィロデンドロンセロームはフィロデンドロン属の中の一つの種類です。
フィロデンドロン属には、世界でおよそ200〜700もの種類があるといわれています。
ここからは、人気の「フィロデンドロン」の品種を一部紹介します。
フィロデンドロン・ブラジル
フィロデンドロン・ブラジルは、鮮やかな緑と黄色の斑が入る葉が特徴の品種です。この色のコントラストが美しく、インテリアに彩りを加えます。耐陰性が非常に強いため、日光が少ない室内でも元気に育つことができます。手間がかからず初心者向けの植物として人気があり、水やりも頻繁でなくてもよいため管理が簡単です。
フィロデンドロン・グロリオーサム
フィロデンドロン・グロリオーサムは、大きくてベルベットのような質感を持つ葉が特徴の品種です。深い緑色の葉は独特の高級感があり、存在感のある観葉植物として人気があります。この品種は、ゆっくりと成長し、葉が大きく広がるため、インテリアの中心となることが多いです。また、比較的育てやすく、湿度を好むため、リビングやバスルームにも適しています。室内に高級感を持たせたい方におすすめです。
フィロデンドロン・フロリダゴースト
フィロデンドロン・フロリダゴーストは、葉の色が新芽では白く、成長とともに緑色に変わるというユニークな品種です。この変化が植物好きにとって魅力であり、観賞用としても非常に楽しめます。成長期には次々と新しい葉が出て、そのたびに異なる色を楽しむことができるため、インテリアにも動きと変化を与えます。耐陰性があり、日光が少ない場所でも成長しますが、やや湿度を好む植物です。
フィロデンドロン・バーキン
フィロデンドロン・バーキンは、葉に入る白い斑が美しい模様を描くことが特徴です。この斑が葉全体に広がることで、観葉植物としての高級感と独特の魅力を引き立てます。耐陰性が強く、日当たりの少ない場所でも成長しやすいですが、明るい場所に置くとさらに美しい斑が引き立ちます。バーキンは成長がゆっくりで、あまり場所を取らないため、デスクや小さなスペースにも適しています。
フィロデンドロンセロームによくあるトラブルと対処法
フィロデンドロンセロームは丈夫な観葉植物ですが、特定の環境やケア不足によってトラブルが発生することがあります。葉焼けや根腐れなど、よくある問題には適切な対処法が必要です。ここでは、フィロデンドロンセロームが抱えるトラブルと、その解決策を紹介します。
葉が枯れたり白くなっている → 葉焼け
フィロデンドロンセロームの葉が白くなったり、枯れたりする場合、葉焼けが原因であることが多いです。強い直射日光に当たりすぎると、葉がダメージを受けます。対処法としては、フィロデンドロンセロームを日陰に移し、日光を間接的に当てるように調整しましょう。また、葉焼けが進行している場合、ダメージを受けた葉は剪定するようにしてください。
水をあげても元気にならない・葉が黄色い → 根腐れ
フィロデンドロンセロームの葉が黄色くなり、水をあげても元気が戻らない場合、根腐れが原因かもしれません。これは水の与えすぎや排水不良によって起こります。根腐れが起きている場合は、植え替えを行い、根の状態を確認します。黒ずんだり腐っている部分は切り取ってから、新しい土に植え替えるとよいでしょう。
水が浸透しづらい・底から根が出てきたり鉢にひびが入っている → 根詰まり
フィロデンドロンセロームの鉢から根が出ていたり、水が土に浸透しにくいと感じた場合、根詰まりが起きている可能性があります。根詰まりは、植物が成長し鉢内のスペースが狭くなった際に起こるトラブルです。対処法としては、早めに植え替えを行いましょう。鉢を一回り大きくし、根をほぐしながら新しい土に植え替えます。根詰まりを放置すると、成長が阻害され、植物全体が弱ってしまうことがあるため注意が必要です。
フィロデンドロンセロームに関するよくある質問
ここからは、フィロデンドロンセロームに関してよく寄せられる質問に回答していきます。育て方やトラブルに役立つ情報をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
- フィロデンドロンセロームの葉が垂れてしまうのはなぜ?
- フィロデンドロンセロームはどのくらいの頻度で水をやるべき?
- フィロデンドロンセロームの適切な温度は?
- フィロデンドロンセロームの寿命はどれくらい?
- フィロデンドロンセロームの値段相場は?
- フィロデンドロンセロームは地植えできる?
- フィロデンドロンセロームのおすすめの飾り方は?
フィロデンドロンセロームの葉が垂れてしまうのはなぜ?
葉が垂れる原因は、水不足や根詰まり、日照不足が考えられます。土の乾燥具合を確認し、必要であれば水をしっかり与えるか、根詰まりが原因なら植え替えを行いましょう。
フィロデンドロンセロームはどのくらいの頻度で水をやるべき?
春から秋の成長期には、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。冬は成長が緩やかになるため、少なめに調整してください。
フィロデンドロンセロームの適切な温度は?
フィロデンドロンセロームは寒さに弱いため、10度以上の環境が理想です。冬場は室内で管理し、寒さから守りましょう。
フィロデンドロンセロームの寿命はどれくらい?
観葉植物全般に言えることですが、フィロデンドロンセロームも適切に管理すれば非常に長寿命です。日々の水やり、光量の管理、適度な剪定や植え替えを行うことで、数十年にわたり成長を続けます。定期的なケアと管理がフィロデンドロンセロームの寿命を延ばす鍵となります。特に根詰まりを防ぐための植え替えや、環境に合った温度管理が重要です。適切な環境で育てることで、長期間にわたって楽しむことが可能です。
フィロデンドロンセロームの値段相場は?
フィロデンドロンセロームの値段は、サイズや年数に応じて異なります。小さな鉢植えのフィロデンドロンセロームは3,000円前後から、大型のフィロデンドロンセロームになると1万円以上です。インテリアに合ったサイズを選んで購入するのがポイントです。
フィロデンドロンセロームは地植えできる?
フィロデンドロンセロームは地植えが可能ですが、気候条件に注意が必要です。フィロデンドロンセロームは寒さに弱いため、暖かい地域や冬でも温暖な場所での地植えが適しています。地植えする際は、日陰でも育つ耐陰性を活かし、直射日光が強すぎない場所に植えることが推奨されます。また、土壌は排水性がよいものを選び、冬には防寒対策を行うことが大切です。
フィロデンドロンセロームのおすすめの飾り方は?
フィロデンドロンセロームは大きな葉と独特なフォルムが特徴で、存在感のあるインテリアアイテムとしておすすめです。リビングルームや玄関のアクセントに最適で、大きめの鉢に植えて床に直置きするのが一般的です。広いスペースに配置することで、空間に自然の豊かさを加える効果があります。明るい間接光が差し込む場所で育てると、葉の色も美しく保たれ、健康に育ちます。
フラワーギフトラボ厳選のフィロデンドロンセロームを紹介
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まとめ・フィロデンドロンセロームをお探しならフラワーギフトラボへ
フィロデンドロンセロームは、耐陰性が強く、適切に管理すれば長く楽しめる観葉植物です。美しい葉の形や成長力から、インテリアのアクセントとしても大変人気があります。定期的な水やりと葉水を行い、根詰まりや葉焼けなどのトラブルに注意しながら育てれば、空間に豊かな自然の雰囲気を加えることができます。フィロデンドロンセロームをお探しの際は、フラワーギフトラボでお気に入りの一鉢を見つけてみてください。