花を長持ちさせる方法とは?コツや長持ちしやすい花の種類も紹介
プレゼントでもらった花を長持ちさせたい、購入した花を長持ちさせる方法を知りたいと思う方も多いのではないでしょうか。
本記事では、花束やアレンジメントフラワーを長持ちさせる方法をご紹介します。具体的なコツやポイントに加え、長持ちする花の種類もまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください。
花束を長持ちさせる方法
生花を使った花束のプレゼントは、できるだけ長持ちさせたいですよね。ポイントさえ押さえれば、美しい姿を長く楽しむことができます。
ここからは、花束を長持ちさせる方法を5つ、紹介していきます。
1.花束を長持ちさせる生け方
花束を長持ちさせる生け方には、2つのコツがあります。ここからは、花束を長持ちさせる生け方のコツを見ていきましょう。
茎の余分な葉は剪定する
1つ目のコツは、茎の余分な葉を剪定することです。花束をもらったら、はじめに花束を包んであるラッピングや包装紙を取り外します。そうすると花束の茎部分が見えてきます。
茎が見えたら、茎部分に葉がついていないか確認してください。花束の茎部分に葉がついていたら、剪定用のハサミでカットします。
剪定用のハサミがない場合は、一般的なハサミもしくは手を使って余分な葉を取り除いていきましょう。
花束の茎に余分な葉がついたままの状態で生けてしまうと、葉が花瓶の中の水に浸かってしまいます。
水に浸かると葉が腐り、花束全体が傷んでしまう原因となりますので、茎についた余分な葉は必ず剪定するようにしましょう。
水の中で茎を切る
2つ目のコツは、水の中で茎を切ることです。花束の茎についた余分な葉を剪定したら、次は水の中で花束の茎を切る「水切り」を行います。
水切りを行うことで茎の切り口が整い、花束が水を吸い上げやすくなります。
水切りは以下の手順で行ってください。
- 花束の茎を、水を張った容器に浸ける
- 茎を水中に浸けたまま、切れ味の良い剪定用のハサミで茎を斜めに切る
花束の茎を水の中で切ることで、茎の導管(水が通る部分)が整い、水を吸い上げやすくなります。
2.花束を長持ちさせるには花瓶は清潔に
もらった花束を長持ちさせるポイントの2つ目は、「花束を生ける花瓶」についてです。
花束を長持ちさせるためには、花瓶の中の水を清潔に保つ必要があります。
他にも、花瓶に水を入れる前に、花束を生ける花瓶の内側が汚れていないかどうかチェックしましょう。新品の花瓶であれば問題ありませんが、花瓶を長く使用していると内側が汚れてきます。花瓶の内側は必ずきれいに洗い、清潔な状態で使用しましょう。
3.花を長持ちさせる水やりの方法
花束を長持ちさせるためには、水やりに関してもコツがあります。花束を長持ちさせる水やりのポイントを2つご紹介します。
花瓶の水の量
花束を長持ちさせたいなら、花瓶の水の量をできるだけ少なくするのがおすすめです。
花束の茎が水に浸かる面積をできるだけ少なくするようにしてください。
これは、茎が水に浸かる面積が多いと、茎が腐れて傷んでしまう原因になるためです。
花瓶の水の量は、花束の茎の切り口が水に浸かる程度までで十分です。
水の交換は毎日する
花瓶の水の交換は毎日がベストです。先程もご紹介した通り、花束を長持ちさせるためには花瓶の中の水を清潔に保つ必要があります。水を毎日交換し、清潔な状態を保てば花束を長持ちさせることができます。
4.花束を長持ちさせる置き場所
花束を生けた花瓶の置き場所にも気を配れば、花束をより長持ちさせることができます。
花束はできるだけ涼しい場所に置くのがおすすめです。
周囲の気温が高い場所に置くと、花束が傷むスピードが速くなってしまいます。
また、直射日光やエアコンの風も花束が傷む原因となるため避けましょう。
5.その他の花束を長持ちさせる方法
「花束を少しでも長持ちさせたい」という方は、これからご紹介する4つのアイテムを使ってみるのもおすすめです。
ハイターを使う
「ハイター」は、液体の塩素系漂白剤ですが、普段からお洗濯や台所用品の漂白に使っているという方も多いのではないでしょうか?
ハイターは、実は花を長持ちさせるアイテムとしても使えるのです。花瓶の水にハイターを入れるとハイターがバクテリアの増殖を抑えてくれるため、花束が長持ちします。
ハイターを使う場合は、花瓶の水300mlに対してハイター1滴が適量です。ハイターを入れすぎると、花が傷んで枯れてしまうため、くれぐれも入れすぎには注意してください。
10円玉を使う
10円玉から出る銅イオンには、花瓶の中の水を殺菌してくれる効果があります。水をきれいな状態に保つことができるため、花束が長持ちするのです。
花瓶1つに対して、10円玉を1枚入れるのが基本です。ハイターよりも手軽にできる方法なので、ぜひ試してみてください。
延命剤を使う
もっとも確実なのが、花瓶の水の中に「切り花用の延命剤」を入れるという方法です。切り花用の延命剤を使えば、簡単に花束を長持ちさせることができます。切り花用の延命剤は、通販サイトや園芸店、ホームセンターなどで購入することができます。
漂白剤を使う
先程はハイターをご紹介しましたが、ハイター以外の「漂白剤」を花瓶の水に入れてもハイターと同様の効果が期待できます。ハイターがご自宅にない場合は、ご自宅にある漂白剤を使ってみてください。
漂白剤もハイターと同様に、花瓶の水300mlに対して漂白剤1滴が適量です。漂白剤は非常に強力なものなので、くれぐれも入れすぎには注意しましょう。
フラワーアレンジメントを長持ちさせるポイント
ここまでは、もらった花束を長持ちさせる5つのポイントをご紹介しました。アレンジメントフラワーも花束と同じでちょっとしたコツで長持ちさせることができます。
ここからは、「もらったアレンジメントを長持ちさせるポイント」を見ていきましょう。
1.オアシス
オアシスとは、アレンジメントフラワーの土台になっている吸水性スポンジのことです。
アレンジメントに使われている花は、このオアシスから水を吸収しています。そのため、オアシスが乾いてしまうと花は萎れてしまいます。
オアシスの上の部分の色が白っぽくなり乾燥してきたら、水を与えるようにしてください。
ただし、水やりをしすぎると、オアシスにカビが発生するため与えすぎには注意しましょう。
2.花の手入れ
2つ目のポイントとなるのは、花の手入れです。アレンジメントに使われている花が萎れてきたら、その都度その花を取り除くようにします。そうすることで、栄養分がほかの花に行き渡るため花が長持ちするようになります。
また、アレンジメントにアイビーなどのグリーンが使われている場合は、1週間に1度程度霧吹きで水を与えるのもおすすめです。グリーンが乾燥するのを防いでくれます。
ただし、このときに花びらに霧吹きの水がかかってしまうと傷んでしまうため注意してください。
花が枯れた・萎れてしまったときの対処法
生花は生き物なので、今回ご紹介したポイントに気をつけていても、時間が経てば枯れたり萎れたりしてきます。
ここからは、花が枯れたり、萎れたりしてしまった場合の対処法を紹介していきます。
浸水法
浸水法とは、萎れてきた切り花を長時間新鮮な水に浸しておく方法です。手順は以下の通りです。
- バケツやボウルなどに新鮮な水を張る
- 萎れた切り花を「水切り」する
- バケツやボウルに切り花の茎を浸ける
- 半日程度、そのまま浸けて様子を見る
浸水法をすることで、萎れた切り花が復活しやすくなります。一番手軽な方法なので、ぜひ試してみてください。
湯揚げ
湯揚げとは、切り花の茎を熱湯につけ茎の内部に溜まった気泡を排出させる方法です。
茎の中の気泡を外に出すことで、花が水を吸い上げやすくなり結果的に長持ちします。
切り花の湯揚げは、以下の手順で行います。
- 湯揚げをしたい切り花を茎以外の部分を新聞紙で包む(花に水蒸気が当たるのを防止するため)
- バケツやボウルなどに80~90℃程度の熱湯を張る
- 切り花の茎を園芸用のハサミで斜めにカットする
- 茎の切り口を熱湯へ浸け、3~5分程度置く
- 茎の切り口を水に浸け、そのまま2時間程度冷やす
- 新聞紙をはずす
- 茎の切り口をカットする
湯揚げは、花の種類によって、向き・不向きがあります。茎が細めの花(マーガレット・キク・ヒマワリなど)には向いていますが、茎が太い花や茎の中に水分が多く含まれる球根植物(スイセンやチューリップ、カラーなど)には不向きです。
ドライフラワー
切り花が萎れてきたら、思い切ってドライフラワーにして楽しむのもおすすめです。特に、バラやアジサイ、カスミソウ、ミモザなど花びらに水分が少ない種類の花はドライフラワーに向いているためおすすめです。
切り花をドライフラワーにする場合は、まず水に浸かっていた茎部分をカットします。
次に輪ゴムやヒモ、リボンなどで切り花の茎をまとめ、できるだけ直射日光の当たらない、風通しのいい場所に吊るしましょう。
そのまま吊るしておけば、ドライフラワーが完成します。ただし、梅雨の時期など湿度の高い季節はドライフラワーが出来上がるまで時間がかかることがあります。
ドライフラワーは、できる限り空気が乾燥した場所で制作するようにしましょう。
日持ちする花の種類
ここからは、長持ちする花の種類を紹介します。できるだけ日持ちする花を4つ厳選しましたので、日持ちする花をお探しの方はぜひ参考にしてください。
トルコキキョウ
リンドウ科ユーストマ属のトルコキキョウは、花束やアレンジメントフラワーの花材にも非常に人気の花です。
紫やピンク、白などさまざまな花色があり、おめでたい場面からお悔やみのシーンまで幅広い用途で利用されています。
トルコキキョウの切り花は、非常に長持ちすることでも有名です。環境によっても変わりますが、夏場であっても、基本的には2週間程度元気な状態を保ってくれます。また、冬場であれば、3週間程度花を楽しむことができます。
トルコキキョウの花言葉は、「優美」や「清々しい美しさ」などです。お誕生日や父の日のほか、お供えや開店祝いなどにも最適です。
カーネーション
母の日の定番ギフトとしても人気のカーネーションの花も、長持ちする花です。
ピンクや赤、白といったやさしい色合いと、フリルのようなかわいらしい花姿が魅力ですね。
カーネーションは、品種や環境にもよりますが、冬場なら2週間程度、夏場でも1週間程度は美しい花を楽しむことができます。
カーネーション全般には、「無垢で深い愛」という花言葉がつけられています。母の日にはもちろんのこと、お誕生日や敬老の日、結婚祝いのプレゼントにもおすすめの花です。
菊
以前はお供えやお悔やみの花としてのイメージが強かった菊ですが、最近ではおしゃれな品種が増えています。そのため、ブーケやアレンジメントフラワー、スタンド花の花材としてもよく使われています。菊の花も長持ちすることで有名です。菊の日持ちは、冬場なら1ヶ月程度持つといわれています。また、夏場でも3週間程度は元気な状態をキープすることが少なくありません。菊の花言葉は、「高貴」「高尚」などです。
胡蝶蘭
格式高い胡蝶蘭の花は、法人向けの贈り物としても非常に人気があり、特に開店祝いや開業祝いにはなくてはならない花です。
胡蝶蘭の花も非常に長持ちすることで知られています。胡蝶蘭の鉢植えの場合、夏場であっても約1〜2ヶ月にわたって美しい花が咲き続けるのが一般的です。
また、冬場なら最長3ヶ月程度は花を咲かせてくれます。上手に管理するのが前提ですが、胡蝶蘭は管理も簡単なので初心者の方にもおすすめです。胡蝶蘭の手入れ方法としては、直射日光やエアコンの風が当たらない場所で、週に一度土が乾いたら水やりをします。
胡蝶蘭の花言葉は、「幸福が飛んでくる」「幸福」「純粋な愛」などです。
開店・開業祝いや上場祝いのほか、移転祝いや引越し祝い、敬老の日や還暦祝いなどにも大変人気のある定番のフラワーギフトです。
質の良い花は基本的に長持ちする
特に長持ちする花を4種類ご紹介しました。
花の日持ちを左右するのは基本的にはその花の質であるということもあわせてご紹介したいと思います。
もちろん花の種類によって日持ちの良さは異なるものではありますが、もっとも注目すべきはその花の質です。
信頼できる生産者から花を卸しているお店を選ぶことも重要ですし、その花屋さんが花の質が落ちないよう適切な管理を行っているかどうかを見極めるのも非常に重要なポイントです。できる限り、信頼できる花屋さんを選ぶようにしてください。
長持ちする花ならフラワーギフトラボへ
花束やアレンジメントフラワーを長持ちさせる方法を紹介しました。花に元気が見られなくなっても、対処法があるのは嬉しいですよね。ぜひ紹介した花を長持ちさせる方法で、長く花を楽しんでください。
フラワーギフトラボでは、カーネーションや胡蝶蘭、トルコキキョウなど長持ちする花を使ったフラワーギフトを豊富に取り揃えております。
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