多年草の観葉植物の特徴は?身近な多年草の観葉植物7選と長生きさせるコツ
観葉植物にはさまざまな種類がありますが、「多年草」に分類される観葉植物は何かご存じでしょうか。
今回は、この多年草の観葉植物に焦点をあて、その性質や魅力について詳しくご紹介します。カフェやレストランでも見かけることの多い、親しみのあるおしゃれな多年草の観葉植物を7種類とりあげ、さらに基本的な育て方や長生きさせるコツも解説します。観葉植物への理解が深まる内容になっておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
多年草の観葉植物おすすめ7選
はじめに、多年草の観葉植物の具体例をご紹介します。きっと「見たことがある」「聞いたことがある」と感じる植物も多く、多年草観葉植物への理解がさらに深まるはずです。
各植物の名前とともに、フラワーギフトラボ厳選のネットで購入できるおすすめの商品や、部屋に置くインテリアグリーンとしておすすめしたいポイントに触れていきますので、ぜひ観葉植物選びの参考にしてください。
ストレリチアレギネ
商品ページ:ストレリチアレギネ8号 (ラスターポット付)
原産地 | 南アフリカ |
草丈/樹高 | 30cm~1.5m |
耐寒性/耐暑性 | やや強い/強い |
耐陰性 | 強い |
おすすめポイント | シンボルツリー並みの存在感を放つ |
ストレリチアレギネは、株元から茎を伸ばし、その先にとても大きな葉を付ける観葉植物です。大きなものは1.5m程度の高さまで成長し、左右に大きな葉を広げ、抜群の存在感を放ちます。低木に劣らないインパクトがあり、リビングの一角に置けばシンボルツリーとして活躍してくれること間違いありません。耐陰性が高く、間接光でも育つため、置き場所を選びやすいのも大きな魅力です。また、肥料を与えなくても丈夫に育つ点も注目したいポイントです。
モンステラ
商品ページ:flower gift lab / モンステラ7号 (ラスターポット付)
原産地 | 熱帯アメリカ |
草丈/樹高 | 10cm~2m |
耐寒性/耐暑性 | 弱い/強い |
耐陰性 | 強い |
おすすめポイント | 比較的暗い所でも育つ生命力を持つ |
モンステラは、株元から伸びる茎に、独特な切れ込みや穴が開いたデザイン性の高い葉を付ける観葉植物です。その美しい葉はエキゾチックな雰囲気を醸し出し、リゾート地のような空間を演出してくれます。特に白い斑模様が入る品種は、一般的なグリーンのモンステラとは異なり、モダンでスタイリッシュな雰囲気を演出してくれますよ。また、耐陰性が高いため、ダイニングやテレビ横など、場所を選ばずに飾りやすいのもおすすめポイントです。
アグラオネマ
原産地 | インド~東南アジア、中国南部 |
草丈/樹高 | 10cm~50cm |
耐寒性/耐暑性 | 弱い/強い |
耐陰性 | 強い |
おすすめポイント | 美しい葉模様が魅力的 |
アグラオネマは、株元から複数の細い茎を伸ばし、らせん状に葉を広げる観葉植物です。その葉には、白斑や赤斑、ストライプ、迷彩など、ユニークな模様があり、美術品のような美しさを楽しませてくれます。グリーン一色の植物とは異なり、明るい色合いが空間に鮮やかさを加える点も魅力的です。空間を明るくするだけでなく、目にした人の心まで晴れやかにしてくれるでしょう。
サンセベリア
商品ページ:flower gift lab / サンセベリア8号 (ラスターポット付)
原産地 | 南アフリカ、東南アジア |
草丈/樹高 | 20cm~100cm |
耐寒性/耐暑性 | 弱い/強い |
耐陰性 | 強い |
おすすめポイント | 高い空気清浄効果を持つ |
サンセベリアは、株元から長い葉を上に伸ばす観葉植物です。その独特な樹形はインテリア性が高く、1鉢置くだけでおしゃれな空間に仕上がります。スラっとした樹形なので、壁や家具へ干渉す特に高い空気清浄効果が期待できることでも知られています。この効果を期待して、清々しい環境づくりに取り入れるのもおすすめです。
アンスリウム
商品ページflower gift lab / アンスリウム8号 赤 (ラスターポット付)
原産地 | 熱帯アメリカ、西インド諸島 |
草丈/樹高 | 30cm~80cm |
耐寒性/耐暑性 | 弱い/普通 |
耐陰性 | 強い |
おすすめポイント | 白や赤、ピンクに色づく仏炎苞が美しい |
アンスリウムは、花を咲かせるのが比較的簡単な観葉植物で、その魅力は仏炎苞と呼ぶ葉にあります。この仏炎苞は、鮮やかに色づくのが特徴で、赤や白、ピンクなど、品種によってさまざまな色彩を楽しませてくれます。花を咲かせるアンスリウムを選ぶことで、四季を感じることができるほか、グリーンに彩りを加えることができること、切り花として飾ることなど、楽しみも広がります。
オリヅルラン
原産地 | メキシコ |
草丈/樹高 | ~30cm |
耐寒性/耐暑性 | やや弱い/強い |
耐陰性 | 強い |
おすすめポイント | ハンギングスタイルで飾ることができる |
オリヅルランは、株元から細く長い葉をらせん状に広げる観葉植物です。クリーム色の筋が入る葉は爽やかな印象を与え、軽やかに湾曲する樹形と相まって、空間に明るい雰囲気を演出してくれます。葉が下向きに広がる特性をいかして、高さのある位置に飾るのがおすすめで、ワンランク上のおしゃれ感を演出するハンギングスタイルにも挑戦しやすいでしょう。
アガベ
原産地 | アメリカ南部、メキシコなど |
草丈/樹高 | ~2m |
耐寒性/耐暑性 | 強い/強い |
耐陰性 | 普通 |
特徴 | ワイルドなフォルムでインパクトを与える |
アガベは多肉植物で、ワイルドなフォルムが特徴的な植物です。一般的な観葉植物とは異なり、デザイン性の高いインパクトのある姿が魅力的で、南米やメキシコ風のカジュアルな雰囲気や、かっこいいモダンスタイリッシュな空間の演出にぴったりです。多肉植物なので乾燥に強く、水やりを頻繁に行わなくてよい点も魅力の1つ。初心者や留守にしがちの方でも育てやすく、インテリアのアクセントとして扱いやすいのもポイントです。
ポトス
商品ページ:flower gift lab / ポトス ヘゴ10号 (ラスターポット付)
原産地 | ソロモン諸島 |
草丈/樹高 | 10cm~1.5m |
耐寒性/耐暑性 | 弱い/強い |
耐陰性 | 強い |
特徴 | つる性植物で、垂れ下がる飾り方ができる |
ポトスは、株元から茎を伸ばし、あらゆる方向に広がっていく観葉植物です。つる性植物なので、支柱などで上に這わせたり、鉢から下に垂らしたりと、多彩な飾り方を楽しめます。生命力が高いため初心者でも育てやすく、水挿しや挿し木で比較的簡単に増やせます。耐陰性にも優れるため、日陰になりやすいキッチンや玄関などのちょっとしたスペースに飾る観葉植物にぴったりです。
多年草の観葉植物とは
観葉植物といえば、部屋に飾るおしゃれな植物を思い浮かべますが、「多年草の観葉植物」と聞くと、イメージしづらい方も多いのではないでしょうか。
そこで、まずは「多年草」とは何か、そして「多年草の観葉植物」とは何かを見ていきましょう。また、多年草に関連してよく聞くワード「宿根草」についても解説します。
そもそも多年草とは
多年草とは、茶色く木質化しない茎を持つ草本植物で、数年にわたって生き続ける特徴がある植物のことです。一度植えると、特別な手入れをしなくても毎年成長を続ける生命力があることから、庭を彩るガーデニングで重宝されています。これに対して、1年間で寿命を終える植物は「一年草」、2年間で寿命を終える植物は「二年草」と呼び、毎年異なる雰囲気を楽しみたい場合に選ばれることが多いです。
一方、草本植物とは異なり、茶色く木質化した部分が発達する植物は木本植物と言われ、3~5mに成長するものを「高木」、3m以下のものを「低木」と呼びます。
多年草の観葉植物とは
多年草にはさまざまな植物がありますが、「観葉植物」となると種類は限られてきます。多年草の観葉植物とは、以下のような特徴を持つ植物のことです。
- 数年にわたり生き続ける
- 木部が発達しない
- 葉や茎が主役
- 室内で育てられる
多年草には常緑性のものと落葉性のものがありますが、1年を通して美しい緑を楽しめる常緑性の多年草観葉植物は、空間に彩りを加えるインテリアグリーンとして大変人気があります。
宿根草(しゅっこんそう)とは
宿根草(しゅっこんそう)は多年草の一種で、数年にわたって生き続けますが、休眠期に葉や茎などの地上に出ている部分がなくなる植物のことです。姿が確認できなくなりますが、根は土の中で生き続け、休眠期を終えると新しい芽を出し、再び成長を始めます。
常緑性の多年草と比べて、宿根草は植物の生命力を感じさせるだけでなく、四季の移り変わりを楽しめる点が大きな魅力と言えるでしょう。
多年草観葉植物と低木観葉植物の魅力の違い
観葉植物の詳細データには「多年草」や「低木」といった形態が記されています。注目する方は少ないかもしれませんが、これらの形態は、育て方やインテリアグリーンとしての景観に大きく影響を与える要素です。大まかではありますが、ここで、多年草と低木の形態によって違う魅力をご紹介します。
形態 | 魅力 | 植物例 | |
多年草 | 【リラックスできる癒やし空間の演出に最適】
・ふんわりとしたやさしい印象 ・グリーン豊かでみずみずしい ・枝や葉がやわらかくメンテナンスしやすい ・耐陰性が高い種類が多く、検討しやすい ・緑が多く、光合成による空気清浄効果が高い |
・ストレリチアレギネ
・モンステラ ・サンセベリア 他 |
|
低木 | 【スタイリッシュな空間の演出に最適】
・力強さや温かみを感じさせる ・幹と葉の色のコントラストが美しい ・庭を延長したような自然感を楽しめる ・ボリュームと立体感による空間デザイン力が高い ・成長がスローで育てやすい |
・ウンベラータ
・ユッカ ・パキラ 他 |
多年草の観葉植物を枯らさない!基本的な育て方
多年草は「数年にわたり生き続ける」という特徴の通り、多年草の観葉植物は長生きします。上記で紹介してきた植物の寿命は、ほとんどのものが10年以上です。ポトスは10年~20年、モンステラについては30年生き続けるケースもあります。しかし、この寿命は保証されたものではなく、正しく育ててあげないとあっという間に枯れてしまうこともあります。ここからは、意識してほしい基本的な育て方を3つ取り上げて解説します。
- 日当たり
- 風通し
- 水やり
それでは、それぞれのポイントを見ていきましょう。
日当たり
植物を育てるにあたって、日光は重要な要素です。ただし、直射日光を長時間浴びさせるのではなく、レースのカーテン越しや壁や天井に跳ね返ってあたる間接光でもかまいません。また、1日のうちの数時間、植物の特性によっては時々浴びさせることで十分です。
つまり、耐陰性のある植物であっても、日光が必要ということです。トイレやキッチン、玄関など光が差し込みにくい場所に飾る場合は、定期的に日光にあてることを忘れないようにしてください。
風通し
植物にとって、風通しの良さも不可欠です。
風が吹くことによって蒸散作用が活発となり、土から吸い上げる水や養分の量が増えるため、植物が元気に育ってくれます。また、土の乾きが早くなるため根腐れリスクが低くなり、病害虫が発生しにくい環境が整いやすくなります。
風通しについては、窓からの自然な風だけでなく、サーキュレーターなどで人工的に作り出す風でも構いません。1日のうちの数時間でよいので、そよ風を流してあげましょう。
水やり
観葉植物の水やりについては、「土が乾いたら、鉢底から流れ出るほど与える」のが基本です。毎日与えたり、2日に1回与えたりする方がいますが、これが根腐れの原因となることがあります。また、土の表面を濡らすだけでは鉢底の根まで水が届かず、水不足になる可能性があります。そのため、水やりは、土が乾いているかを確認してから与え、鉢底から流れ出るほどの量を目安にしてください。
多年草の観葉植物を長生きさせる4つのコツ
部屋に迎え入れた多年草観葉植物を枯らさないための基本的な育て方を解説しました。ここからは、植物を長生きさせるための4つのコツをご紹介します。
- 肥料を与える
- 温度管理に注意する
- 剪定を行う
- 植え替えをする
以下の項目で確認していきましょう。
肥料を与える
肥料を与えると、植物は栄養を得て元気に育ち、葉色も良くなります。与えるタイミングは、育成期である春から秋の5月~10月です。上記で紹介した多年草の観葉植物だけでなく、ほとんどの植物にとってこの時期に与えるのが適切なタイミングとなります。
肥料の種類については、即効性か緩効性か、液体か固形かなど、さまざまなタイプが選べるため、その植物に適したもので扱いやすいものを選ぶとよいでしょう。
温度管理に注意する
植物の原産国はさまざまで、その地に適した性質を持っています。そのため、その性質にあった環境をできるだけ再現することが重要なわけですが、その一環としてできることが温度管理です。特に冬は、窓際や玄関、トイレなどは温度が低くなりやすく、植物にとってよい環境とは言えません。窓際に置いている場合は距離をとり、寒い場所に置いている場合は、リビングに移動させるなどの対策を取りましょう。
剪定を行う
多年草の観葉植物は比較的成長スピードが早いため、定期的な剪定が必要です。放置すると、植物の元気がなくなったり、樹形がいびつになったりすることがあります。
剪定を行う時期は、肥料を与える時期と同様の育成期です。特に春から夏前に行うと、剪定後も育成期が続くため成長が期待できます。新芽が出てくるまで見届けることで、安心して休眠期を迎えられるでしょう。
植え替えをする
植物を元気に育て続けるためには、いずれ植え替えが必要になります。成長スピードによって異なりますが、1年~2年ごとを目安に、根詰まりしているタイミングで行います。根詰まりしているかどうかは、以下のサインで確認するとよいでしょう。
- 一度も植え替えをしていない
- 水が流れ出るスピードが早くなった
- 土に水が染み込んでいかない
- 葉の色が変色している
- 育成期に成長しない
判断が難しい場合は、一度植物を鉢から出して根の状態を確認してみてください。全体が真っ白になり、土がみえなくなっている場合は、植え替えが必要です。
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多年草とは、数年にわたり生き続ける草本植物のことで、特に葉や茎の美しさを楽しめる観葉植物は、カフェやレストラン、オフィスなどのインテリアグリーンとして活躍しています。もちろん自宅の部屋に飾ることも可能で、緑のある癒やしの空間を簡単に作り出すことができます。
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