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日陰でも育つ観葉植物11選!日陰で植物を育てるときの注意点もご紹介

「観葉植物を置きたいけど、室内は日陰になるから育てられない」と諦めていませんか?

実は、観葉植物の中には日陰でも育てられる種類があるのです。

この記事では、日陰でも育てられる観葉植物と、日陰で育てるために注意すべきポイントをお伝えします。

 

観葉植物の【耐陰性】について

観葉植物の多くは耐陰性があるといわれていることをご存知ですか?

耐陰性とは、日当たりのよくない日陰や、半日陰の場所でも成長できる性質のことです。

では、園芸用語でいう「日陰」や「半日陰」とは、どれくらいの明るさなのでしょうか。

ここから、「日陰」と「半日陰」とはどんな場所をいうのか、観葉植物は日陰で育てることができるのかをお伝えします。

日陰や半日陰とは?

園芸用語における「日陰」とは、日が当たらない場所を指します。

しかし、全く光が当たらない場所のみを指すわけではなく、直接日は当たらないが、明るい場所も日陰というのです。

その場合は「明るい日陰」という表現がよく使われます。

例えば、建物などの陰になり、晴れていても一日中、直射日光が当たらない場所は「日陰」です。

 

次に、「半日陰」には以下の2つの定義があります。

  • 日中の半分(4~5時間ほど)しか直射日光が当たらない場所
  • 直射日光の半分ほどの光が当たる場所

木漏れ日がさすような場所や、カーテン越しに一日中光が当たる場所は「半日陰」です。

観葉植物って日陰でも育つ?

植物は光合成が必要なため、太陽の光が大切ですが、植物によってはそれほど日の光を必要としないものも多数存在します。

例えば、どの植物よりも高く伸び、日光をたくさん浴びている植物の陰で育つ種類なら、日陰のほうが適しています。

観葉植物はジャングルの中など、比較的日の当たりにくい場所に自生する植物がほとんどなので、日陰でも育てられ品種が多いです。

日陰でも育つ観葉植物11選

観葉植物を置きたい場所といえば室内が多く、日陰になる確率が高くなるでしょう。

そのため、ここからは特に耐陰性が強く、光が届きにくい日陰でも育つ観葉植物を11個ご紹介します。

カポック

光沢のある楕円形の葉が、手のひらを広げたように広がるカポック。観葉植物のなかではとても丈夫で、初心者でも育てやすい植物です。

カポックは耐陰性が強いため、日が当たりにくい部屋でも育てられます。

しかし、本来は日が当たる明るい場所が大好きな植物でもあるので、あまりに長期間日に当たらないと、細くて弱々しい枝が光を求めて伸びていきます。

 

また、日照不足だと葉の色が黄色っぽく変色し、枯れてしまうこともあるので、できれば半日陰くらいの部屋に置き、たまに日向に出してあげるとよいでしょう。

シュロチク

シュロチクは、太陽光がまともに当たる場所に弱い植物です。そのため耐陰性が強く、日陰でも問題なく育ちます。

シュロチクはヤシ科の植物で、葉が「シュロ」というヤシの木にそっくりなことからこの名前がつきました。日本人では、竹の葉に似ていると感じる人も多く、和風のインテリアにもよく取り入れられています。

 

しかし、ずっと日陰に置きっぱなしにすると成長しにくくなるため、適度に日に当ててあげるとよいでしょう。

日に当てるときはレースカーテン越しで、直射日光が当たらない場所にします。

シュロチクを置きっぱなしにするなら、優しい光が入る玄関や、リビングなどがおすすめです。

モンステラ

成長するにつれ葉に大きな切れ込みが入り、南国の雰囲気を醸し出すモンステラ。

アジアンテイストのインテリアによく使われており、とても人気のある観葉植物です。

 

また、モンステラはテーブルに置ける小さなものから、1メートル以上の大きさのものまでさまざま存在し、選択の幅が広いのも人気の秘訣でしょう。

モンステラは病気や害虫に強く、比較的簡単に育てられるので、初心者にもおすすめです。

 

もともと、モンステラが自生している環境は、うっそうと木々が茂ったジャングルの中なので、強い日差しが得意ではなく、日陰や半日陰の場所を好みます。

特に「ヒメモンステラ」は、日陰に強い品種です。

日陰に強い植物とは言えど、週に1日くらいはカーテン越しなどの柔らかい光に当ててあげるようにしましょう。

ポトス 

ポトスは熱帯地域に生息する、ツル性の観葉植物です。

ポトスには葉の色別に3種類、品種は約10種あるといわれています。

特に人気なのが、緑の葉の一面に白や黄色の模様がまだらに入ったゴールデンポトスという品種で、その他にも、葉がライムのような緑一色のポトスライム、緑の葉に白っぽい縁取りがあるポトスエンジョイなどがあります。

 

ポトスも耐陰性が強く、蛍光灯の光でも成長できるので、日が当たりにくい部屋でも緑を楽しめるでしょう。

ゴールデンポトスやポトスエンジョイなどの模様のある品種は、光が足りないと模様がなくなってくることがあるので、あまり使わない部屋などには置かない方かいいかもしれません。

フィカスウンベラータ

フィカスウンベラータは、ハート型の大きな葉が特徴の観葉植物で、フィカス属の中でも一番人気のある品種です。

大きな葉のわりに葉肉はうすく、葉色もさわやかなグリーンなので、とてもやわらかな印象を受けるでしょう。

フィカスウンベラータにも耐陰性がありますが、「耐陰性がやや強い」くらいなので、日陰より、レースカーテン越しに日の光が当たる場所が適しています。

日に当たりすぎると葉焼けを起こす場合があるので注意しましょう。

ドラセナ

ドラセナはとても丈夫で、害虫や病気にも強いため、初心者にも育てやすい観葉植物です。

また、「マッサンゲアナ」という品種は「幸福の木」という名前で親しまれています。

耐陰性が強く、窓から3メートルほど離れた場所に長年置いても枯れずにいるほどです。

しかし、あまりに日に当たらないと姿が乱れてしまうことがあるので、形よく育てるには、光をこまめに当ててあげましょう。

耐陰性の強いドラセナですが、その中でも「デレメンシス・コンパクタ」、「コンパクタ・キング」、「リフレクサ」という品種は特に耐陰性に優れているのでおすすめです。

ガジュマル

樹形が個体によって様々で、とてもユニークなガジュマル。

ガジュマルは、沖縄では「キムジナー」と呼ばれる子供の精霊が住む木として大切にされています。また、「多幸の木」「しあわせを呼ぶ木」という別名もあり、縁起の良い植物として贈り物にも最適です。

ガジュマルにも耐陰性がありますが、本来は日の光を浴びるのが大好きなので、なるべく明るい窓辺に置いてあげましょう。

ただし、日に当てることは必要ですが、いきなり強い光に当てると葉焼けの原因となります。ふだん室内に置いてあるガジュマルを日に当てるときは、まずは屋外の日陰、次に半日陰の場所などと段階を踏んで、徐々に日の光に慣れさせていきましょう。

シェフレラ

シェフレラは「カポック」とも呼ばれ、非常に丈夫で育てやすい観葉植物です。

世界に約600種あるといわれているシェフレラは、種類がとても豊富で、テーブルに置ける小さなサイズから、大鉢で育てられ、高木になるものまであります。

 

シェフレラは、さまざまな環境に適応できる性質があるため、日当たりの悪い場所でも成長します。耐陰性の強さは品種によって多少の違いがあり、なかでも葉に模様の入っていないホンコンカポックという品種は耐陰性に優れています。

 

しかし、ほとんど日の当たらない場所では葉が落ちたり、弱々しくなってくるので、様子を見ながら2日に1度は日に当ててあげましょう。

オリヅルラン

長細い緑の葉に、白いストライプの模様が入ったオリヅルランは、そのさわやかな見た目で人気の観葉植物です。

オリヅルランは、ランナーというツルのようなものを伸ばして子株をつけます。

その子株の形が鶴に似ていることから、オリヅルランという名前がつけられました。

オリヅルランにも耐陰性がありますが、それほど日陰に強くないので、できるだけ半日陰の場所に置きましょう。

また、日に当てたほうが子株ができやすくなりますが、強い日差しでは葉焼けを起こし、変色することがあるので要注意です。

ゴムノキ

「フィカス」とも呼ばれるゴムノキは、丈夫で育てやすく、初心者にもおすすめの観葉植物です。

品種にもよりますが、やわらかい枝幹をもつゴムノキは、手で幹にカーブをつけることができます。

細かい形状はワイヤーなどでクセ付けできるため、自分好みに仕立てる楽しみを味わえるでしょう。

 

ゴムノキも耐陰性があり、室内で育てられる観葉植物です。

かっこよく仕立てたゴムノキを、来客が目にする玄関に飾るのもよいでしょう。

しかし、もともとは日当たりのよい場所を好む植物のため、なるべく明るい場所に置くようにします。

テーブルヤシ

テーブルの上でも育てられるほど小さいことから名前のついたテーブルヤシ。

種類も豊富で手に入りやすいことから人気の観葉植物です。

さわやかな風に揺れる音が聞こえてきそうな細い葉には、空気を浄化してくれる作用があるといわれています。

 

南国のイメージが強いため、強い日差しを好みそうですが、テーブルヤシが自生しているのは、明るい日陰。直射日光などの強い日差しを浴びると葉が枯れてしまいます。

 

テーブルヤシに適した置き場所は、窓際のレースカーテン越しに光が当たる場所ですが、比較的薄暗い日陰でも育ちます。

ただし、葉の色が悪くなってきたり、害虫がついたりした場合は日照不足の合図なので、少し明るい場所へ移動させましょう。

日照不足だと「徒長」を起こすことも

 

日陰で育てられる観葉植物でも、日照不足だと枝がひょろひょろと力なく伸びたり、植物全体がスカスカに間延びしてしまったりと、見た目が悪くなります。

これを「徒長」といい、植物の元気がなくなっているサインです。

 

徒長により枯れることはあまりありませんが、放置すれば病気や害虫に負けやすくなり、腐る可能性があるため、徒長を早めに発見できるようにしましょう。

ここから、徒長が原因で起こる代表的な症状を2つご紹介します。

葉の色が薄くなってしまう

観葉植物の葉の色が薄くなってしまうのは、徒長のサインです。

中には緑色の葉が黄色っぽく変色し、葉が落ちることもあります。

葉の色が薄くなるということは、植物にとって大切な光合成がしっかりできていないということなので、株に元気がなくなったり病気になったりしやすくなります。

しかし、これらの現象は新芽や若い葉と見分けがつきづらく、見落としやすいため、日頃から植物の状態をよく観察しておくことが大切です。

自力で立てず倒れてしまう

自力で立てずに倒れてしまうのも、徒長の症状のひとつです。

これは、光合成が正常に行われておらず、植物に充分な栄養がなくなってしまうため起こります。パワー不足で自分の体を支えきれず、倒れてしまうのです。

徒長が起こり始めた時期には頑張って立っているため、倒れてしまった頃にはかなり栄養不足が進んでしまっています。

そして、一度倒れてしまったものは、元通りの美しい姿に戻ることは、ほぼありません。

必要な処置を行ったとしても、ぐにゃりと曲がったまま成長し、とても見た目が悪くなってしまうので注意しましょう。

日陰でも徒長させずに育てる方法

日陰で育てられる観葉植物は、日照不足によって徒長する可能性が高くなるため、注意が必要です。

病気や害虫に負けず、いつまでも美しい姿を保つには、徒長させないことが大切。

ここからは、日陰でも徒長させずに育てる方法をお伝えします。

徒長を防ぐ肥料を使う

日陰でも徒長させずに育てるには、徒長を防ぐ肥料を使いましょう。

徒長を防ぐ肥料とは、窒素の量が少なめのものです。

ほとんどの肥料は、窒素、リン酸、カリが含まれており、窒素は植物を大きく成長させ、葉色を濃くするため、リン酸は根や発芽や開花を促すため、カリは害虫や病気から身を守るために必要な成分です。

 

植物を大きく育てたいからと、窒素の配合が多い肥料を与えすぎると、植物が自分で伸びようとする力と合わさり、必要以上に伸びて徒長の原因となります。

肥料は、適切な時期に適量を与えることが大切です。

肥料をあげる時期は、植物が成長する気温が暖かい頃が良いとされていますが、植物によってタイミングにばらつきがあります。

また、肥料の量が多すぎると徒長したり、肥料焼けを起こしたりするため、適量を与えましょう。

週に2~3回は日当たりの良い所に置く

日陰を好む観葉植物でも、週2〜3日は日の光を当てるようにしましょう。

徒長は、植物が日の光を求めて伸びてしまうために起こル現象なので、適度な光が当たれば徒長を防ぐことが可能です。

ただし、いきなり明るい光が当たると葉焼けを起こす危険があるので、日陰に置いてある観葉植物を日に当てる場合は、いきなり明るい場所に置かないようにすることが大切です。

そのため、段階を踏みながら徐々に明るい光に当てるようにする必要があります。

 

光合成する植物にとって、日の光は生きていく上でとても大切なものなので、週に2〜3日は日光浴させ、栄養を蓄えさせてください。

LEDや昼光色の電球を当てる

日中家にいることが少ないなど、観葉植物を日に当てることが難しい場合は、LEDや昼光色の電球を当てる方法を試してみてください。

ドラセナやポトスなどの日陰で育つ観葉植物は、照明の明るさでも充分成長できます。

また、植物専用の育成ライトを使い、日照不足を補うのもよいでしょう。

植物育成ライトはLED、蛍光灯などのタイプがあり、植物に適した量の光を与えられます。

最近では、自然な昼光色で、違和感の少ない植物育成ライトが販売されてたり、インテリアを損ねることなく、観葉植物を美しく照らしながら光合成を促せるためおすすめです。

風通しを良くする

日陰でも徒長させずに育てるには、風通しも大事なポイントです。

なぜなら、風は植物の呼吸や光合成を促したり、「蒸散」という、植物内の水分を空気中に放出する現象を助けたりする役割があるからです。

これらは植物が健康に育つための大切な働きなので、風通しが悪ければ正常な成長ができません。また、観葉植物が風を受けることは、病気の予防にも役立ちます。

 

風通しをよくするためには以下のポイントを覚えておきましょう。

  • 適度に植え替えや株分け、剪定して株自体の密度を下げる
  • なるべく窓を開けて風通しをよくする
  • サーキュレーターで空気を循環させる

エアコンなどの強風を当て続けてしまうと、葉が割れたり乾燥したりするので気をけてください。

耐陰性の強い観葉植物を育てるときの注意点

耐陰性の強い観葉植物といっても、どれほど耐陰性に強いのかは、植物の種類によってばらつきがあります。

しかし、日頃のお世話で気を付けることは共通しており、それを守ることで観葉植物本来の美しさを保ち、元気に育てることができます。

耐陰性の強い観葉植物を育てるときは、これからお伝えする2点に注意しましょう。

レースのカーテン越しくらいの光が適切

耐陰性の強い観葉植物を育てるには、レースのカーテン越しの光が適切です。

耐陰性の強い観葉植物は日陰でも比較的丈夫に育ってくれますが、徒長したり、見た目にも悪くなってしまう可能性が高くなるからです。

 

本来、木々がうっそうと茂ったジャングルなどに生息しているものが多い観葉植物が、日本の住宅で適切な光を受けられる場所は、レースのカーテン越しに光が当たる場所です。

観葉植物が大きくなってきたり、忙しかったりすると、簡単に移動させることが難しくなりますが、観葉植物をレースのカーテン越しの光が当たる場所に置いてあげれば、毎日適切な量の光を浴びることができます。

水やりは控えめに

耐陰性の強い観葉植物は、水やりを控えめにしましょう。

水やりが多すぎると、植物の中の水分が増えすぎ、徒長や根腐れの原因となります。

そのため、毎日の水やりを控えて土が乾いたらたっぷりあげるようにしましょう。

また、植物の成長がストップする冬場は、特に水やりを控えます。

冬場の水やりは、土が乾いたのを確認してから2〜3日後に鉢の下から水が流れ出るほどの水をやり、受け皿に出た水を捨てましょう。

葉の表面を霧吹きなどで湿らす「葉水」はなるべく毎日行います。

葉水には、観葉植物の葉を乾燥から守ったり、病気や害虫の予防になったりとメリットが多いのです。

日陰で育つ観葉植物を買うならプレミアガーデンへ

今回は、日陰でも育てられる耐陰性の強い植物の種類と、日陰で育てるために注意すべきポイントをお伝えしました。

室内の少ない光でも観葉植物は育てられますが、日陰でも成長できる環境をつくってあげることが大切です。

部屋に置きたい観葉植物が、どんな場所で自生しているのかを考えると、おのずと気を付けるべきポイントが見えてきます。

 

プレミアガーデンでは日陰でも育てることができる観葉植物を多く取り揃えております。

レンタルも行っているので、初心者でも気軽に生活に取り入れることができるでしょう。

インテリアとして迎え入れた観葉植物が、いつまでも美しい姿でいられるために、適切な環境づくりをしていきましょう。