【カーネーションの花言葉】本数ごとの花言葉も紹介
年に一回ある母の日に、感謝の気持ちを込めてカーネーションを贈ったことがある人は多いのではないでしょうか。フリルのように幾重にも重なった花びらが美しく、華やかな印象を与えるので贈り物として最適な花です。
そんなカーネーションには愛にまつわる花言葉が多くつけられており、色合いや本数によっても異なります。
そこで今回は、カーネーションの本数ごとに異なる花言葉や、贈るのにふさわしいシーンなどを解説します。
カーネーションの花言葉は「無垢で深い愛」
カーネーション全体の花言葉は「無垢で深い愛」です。その他にも、「女性の愛」や「純粋な愛情」など、愛にまつわる花言葉が多くつけられています。
「無垢で深い愛」の花言葉は、聖母マリアがイエス・キリストが十字架にかけられた際、流した涙からカーネーションが生まれたというエピソードからつけられました。
愛にまつわる花言葉を持つカーネーションが母の日に贈られるようになったのは、一人のアメリカ人女性の物語に由来しています。
アン・ジャービスの物語
アン・ジャービスはアメリカの社会活動家です。アンは女性の立場が今よりもっと弱かった1900年代に「Mothers’ Day Work Club」の組織を立ち上げました。
組織結成後、中立な立場で南北戦争で負傷した兵士の看病をし、保健衛生の発展にも貢献した女性として有名です。
アンの死後、母を尊敬していた娘のアンナ・ジャービスが1907年5月12日と1908年5月10日に母の追悼式を開催しました。
この日はどちらも5月の第2日曜日であり、そのときに配られた花が白いカーネーションだったことから、母への感謝を表す花としてカーネーションが広まったといわれています。
カーネーションの本数別の花言葉
本数によって意味が変わる贈り物としてバラが有名ですが、カーネーションには本数別で花言葉が異なることはありません。
しかし、他の花でもバラの本数ごとに異なる花言葉になぞって贈る方は多く、自由に本数を選んでプレゼントできるのがカーネーションの魅力の一つといえるでしょう。
本数ごとに異なる花言葉には、主に以下のような言葉が挙げられます。
1本 | あなたは私の運命の人 |
2本 | この世界には2人だけ |
3本 | あなたを愛しています |
4本 | あなたを一生愛し続けます |
5本 | あなたに出会えたのは心からの喜び |
6本 | あなたに夢中 |
7本 | 密かに愛しています |
8本 | 思いやりに感謝します |
9本 | いつまでも一緒にいよう |
10本 | あなたは完璧 |
11本 | あなたは私の最愛の人 |
12本 | 恋人になってください |
13本 | 永遠の友情 |
14本 | 誇りに思います |
18本 | 誠実な心 |
19本 | 忍耐と期待 |
30本 | ご縁を信じます |
40本 | 永遠の愛を誓います |
50本 | 永遠 |
99本 | 永遠の愛 |
108本 | 結婚してください |
ここでは、本数ごとに異なるそれぞれの花言葉を詳しく紹介します。
1本のカーネーションの花言葉は「あなたは私の運命の人」
1本のカーネーションには、「一目惚れ」や「あなただけ」からの由来で「あなたは私の運命の人」の花言葉があります。まだ気持ちを伝えられていない相手に思いを届けるなら、スタイリッシュに1本のカーネーションを選んでみてはいかがでしょうか。
ストレートに言葉で表すのが苦手な人でも、メッセージカードに花言葉を添えて贈れば、気持ちが届けやすいはずです。
なお、カーネーションは赤色なら「母への愛」、白色なら「私の愛は生きています」「純潔な愛」、ピンク色なら「温かい心」「感謝」など、色によっても花言葉が変わるので、伝えたいメッセージに合わせて色を選ぶのも良いでしょう。
2本のカーネーションの花言葉は「この世界には2人だけ」
2本のカーネーションには、「この世界に2人だけ」といったロマンチックな花言葉があります。大切なパートナーとのデートや食事などでかしこまりすぎず、スマートに贈りやすい本数といえるでしょう。
同じ花瓶に生けたときに美しく見えるように同系色を選んでも良いですが、あえて対照的な色合いを合わせるとおしゃれにまとまるのでおすすめです。
3本のカーネーションの花言葉は「あなたを愛しています」
3本のカーネーションの花言葉は、「あなたを愛しています」です。普段、面と向かって伝えるのは気恥ずかしい夫や妻、大切なパートナーに改めて愛情を伝えたいときにふさわしい本数です。
3本のカーネーションをまとめる際は丈を短くカットし、コンパクトにラッピングするとかわいらしいミニブーケに仕上がります。
4本のカーネーションの花言葉は「あなたを一生愛し続けます」
4本のカーネーションには「死ぬまで愛する」という意味で、「あなたを一生愛し続けます」の花言葉があります。
ただし、4は幸せの「し=4」と捉えて縁起の良いと考える方がいる一方で、「4=死」とマイナスに捉える方もいる本数です。
4本のカーネーションを大切な方への贈り物に選ぶ際は、誤解を招かないように選んだ理由をメッセージカードに添えて贈ることをおすすめします。
5本のカーネーションの花言葉は「あなたに出会えたのは心からの喜び」
5本のカーネーションには、「あなたに出会えて良かった」「あなたに出会えたのは心からの喜び」の花言葉があります。恋人に贈れば愛を伝えるメッセージになり、友人や家族に贈れば「産まれてきてくれてありがとう」といった気持ちを伝えられる本数です。
会社や学校関係など、恋愛関係ではない相手に贈ることもできる意味を持った本数なので、卒業式や送別のシーンにもおすすめです。
6本のカーネーションの花言葉は「あなたに夢中」
6本のカーネーションに込められた花言葉は「あなたに夢中」です。なかなか恋人への一歩が踏み出せない仲の良い友人に気持ちを伝えたいときや、告白のシーンで選んでみると良いでしょう。
カーネーションは存在感のある花なので、6本だけでラッピングしても十分華やかな花束に仕上がります。
7本のカーネーションの花言葉は「密かに愛しています」
7本のカーネーションの花言葉は「密かに愛してます」です。ずっと思いを伝えられなかった相手に、気持ちを伝えたいときに選びたい本数です。
ラッキーセブンという言葉もある通り7は幸運をイメージする方が多いので、密かに思いを抱いている相手に気持ちが届くことを願って贈ってみてはいかがでしょうか。
8本のカーネーションの花言葉は「思いやりに感謝します」
日ごろの感謝を伝えたい母の日には、「思いやりに感謝します」の意味を持つ8本のカーネーションがおすすめです。シンプルにカーネーションを8本を合わせた花束を選ぶなら、相手の好きな色や雰囲気の品種を選ぶと喜ばれます。
さらに大きな花束を贈りたいと考える場合は、カーネーションに葉物や小花と合わせると華やかです。
存在感があって花の形が整ったカーネーションには、ふわふわふと揺れるカスミソウや春を感じさせるタラスピ、スカビオサなどの季節の小花を合わせると優しい雰囲気の花束に仕上がります。
また、日ごろ忙しく過ごしている母にリラックスしてほしいときは、カモミールやゼラニウムなど、カーネーションにハーブを合わせた花束にすれば心を癒してくれるでしょう。
9本のカーネーションの花言葉は「いつまでも一緒にいよう」
9本のカーネーションの花言葉は、「いつまでも一緒にいよう」です。いつもそばにいてくれる家族やパートナーへの贈り物に最適な本数です。
恋人と付き合った記念日や結婚記念日などに、「これからもよろしくね」という意味を込めて贈ってみてはいかがでしょうか。
10本のカーネーションの花言葉は「あなたは完璧」
10本のカーネーションの花言葉は、「あなたは完璧」です。
カーネーションは、左右対称のとても整った形をしています。そんなカーネーションを10本集めた花束は、まさに完璧で美しい姿をしている印象を与えます。
大好きな相手に「あなたは美しく素晴らしい」といった気持ちをストレートに伝えたいときに選びたい本数です。
11本のカーネーションの花言葉は「あなたは私の最愛の人」
11本のカーネーションの花言葉は、「あなたは私の最愛の人」です。プロポーズや記念日などで恋人やパートナーに贈るのはもちろんですが、11本のカーネーションは家族に贈ることもできます。
家族に贈る際には、感謝の意味を持つピンク色のカーネーションを選んで、日々の感謝の気持ちを伝えてみるのも良いでしょう。
12本のカーネーションの花言葉は「恋人になってください」
12本のカーネーションの花言葉は「恋人になってください」です。
ヨーロッパでは、大切な人に12本のバラを贈る「ダズンローズ」という風習があります。12本のバラには、それぞれ「感謝・誠実・幸福・信頼・希望・愛情・情熱・真実・尊敬・栄光・努力・永遠」といった意味が込められており、感謝や愛情を伝えたいときに贈るフラワーギフトの定番です。
ダズンローズにならい、12本のカーネーションに12の意味を込めて贈ってみてはいかがでしょうか。
13本のカーネーションの花言葉は「永遠の友情」
13本のカーネーションには、「永遠の友情」の花言葉があります。卒業式のお祝いなど、友人に贈る際にぴったりの本数です。
ただし、友人に贈れば「これからもずっと友だちでいよう」といったポジティブなメッセージになる反面、恋人に贈ると不安にさせてしまうこともあるので注意してください。
14本のカーネーションの花言葉は「誇りに思います」
14本のカーネーションの花言葉は「誇りに思います」です。今までお世話になった先生に尊敬の気持ちを込めて贈るのにふさわしい本数です。
また、ストレートに尊敬していることを伝えるのが恥ずかしい父に向けた父の日ギフトにしても喜ばれるでしょう。
18本のカーネーションの花言葉は「誠実な心」
18本のカーネーションには、「誠実な心」の意味があります。恋人だけでなく、お世話になった人や友人に、嘘のない気持ちを伝えたいときに選びたい本数です。
ラッピングやリボンは「誠実さ」を表す青色を選べば、気持ちがより伝わりやすくなるでしょう。
19本のカーネーションの花言葉は「忍耐と期待」
19本のカーネーションに託された花言葉は「忍耐と期待」です。今まで頑張ってきた方や輝かしい未来に向けて頑張る方に贈る際におすすめの本数といえます。
また、片思いの相手に贈るなら19本のカーネーションとともに今までの思いを伝え、告白してみるもの良いかもしれません。
30本のカーネーションの花言葉は「ご縁を信じます」
30本のカーネーションの花言葉は、「ご縁を信じます」です。好きな人を見つけて幸せになってほしい友人や失恋してしまった友人など、これからの縁を信じて贈りたい本数です。
30本以上の花束となるとボリュームが増します。場合によっては相手の負担になってしまうことがあるため、配送で手配するのがおすすめです。
40本のカーネーションの花言葉は「永遠の愛を誓います」
40本のカーネーションの花言葉は「永遠の愛を誓います」です。長年連れ添ったパートナーへプロポーズする際に最適な本数です。
「これからも一緒に歩んでいこう」の思いを込めて、豪華なカーネーションの花束を贈ってみてはいかがでしょうか。
50本のカーネーションの花言葉は「永遠」
50本のカーネーションに託された花言葉は「永遠」です。結婚記念日など、年数に合わせてカーネーションの本数を増やしていくのも素敵な演出です。
50年目は、金婚式に当たります。ゴールドのジュエリーや金箔が施された食器など、金を使用したアイテムと一緒に贈ると喜ばれるでしょう。
99本のカーネーションの花言葉は「永遠の愛」
特別なお祝いに贈りたい「永遠の愛」の花言葉を持つのが、99本のカーネーションです。
99本の本数には意味があります。「100本の花=100%の愛情」であるのに対し、99本の花は「あと1%はあなたの気持ちに委ねます」という謙虚さを反映している奥ゆかしい本数です。
ロマンチックな雰囲気に合わせて贈れば、より思い出深いギフトとなるでしょう。
108本のカーネーションの花言葉は「結婚してください」
108本のカーネーションには、「108=永久(とわ)」という意味にちなんで「結婚してください」の意味があります。
プロポーズといえばバラを思い浮かべる方も多いですが、カーネーションには愛にまつわる花言葉がつけられているので、大切な方へのプロポーズにも最適な花です。
ただし、108本ものカーネーションは即日用意するのは難しいため、贈りたいと考える際は前もって準備することをおすすめします。
花言葉で花を選ぶ際に気をつけたいことは?
カーネーションを色別や本数別で選び、素敵な花言葉を乗せてプレゼントしたいと考える方は多いのではないでしょうか。しかし、贈る際に注意すべきポイントがあるため、あらかじめ理解しておくことをおすすめします。
最後に、花言葉とともにカーネーションの花束を贈る際に気をつけたいポイントを詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
メッセージカードを添えて贈る
花が好きな方でも、本数ごとの花言葉まで覚えている方はそこまで多くありません。そのため、カーネーションを贈る際はその本数を選んだ理由をメッセージカードに添えると良いでしょう。
気持ちをストレートに伝えるのが苦手な方でも、花言葉に思いを託せばいつもより上手に相手に気持ちを伝えられるはずです。
また、「自分のために思いを込めて選んでくれたんだ」という気持ちが伝われば、相手により一層喜んでもらえるでしょう。
贈る本数によってはネガティブな花言葉になる
日本では、「4=死」「9=苦」の語呂合わせで、縁起の悪い本数とされています。そのような理由から、お祝いに贈る際には4本や9本は避けたほうが無難です。
また、15本には「ごめんなさい」、16本には「不安な愛」、17本には「絶望の愛」など、ネガティブな意味合いを持つ花言葉もあるので注意が必要です。
結婚記念日の年数に合わせて贈りたいなど、理由があって選ぶ場合は誤解を招かないようにメッセージカードを添えて伝えるといった相手への配慮を忘れないようにしましょう。
カーネーションをシーンに合わせた花言葉で届けよう
カーネーションは、「無垢で深い愛」の花言葉をはじめ、愛にまつわる言葉を多く持っている花です。アン・ジャービスの物語に由来して母の日にカーネーションが贈られるようになったといわれています。
カーネーションは本数によって意味が異なるため、シーンや贈る相手に合わせて選ぶのがポイントです。ただし、本数によってはネガティブな意味を持つ場合があるため、あらかじめ理解しておくことをおすすめします。
ぜひ本記事を参考に、素敵なカーネーションを大切なパートナーや友人に贈ってみてはいかがでしょうか。