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ブルースターの魅力や色別の花言葉!贈り物選びや育て方も徹底解説

透き通るような青色の花びらが美しいブルースターは、昨今人気の植物です。

星のような繊細な花びらが密集して咲く姿はとても可愛らしく、色々なシーンのギフトにも活用されています。

この記事では、ブルースターの魅力や特徴、花言葉に秘められている意味、また育成の秘訣などを詳しく解説しますので、是非最後までチェックしてみてくださいね。

ブルースターってどんな花?

ブルースターの魅力は何と言っても、澄みきった水色の花びらではないでしょうか。

さわやかな色合いのこの花は、見ているだけで幸福感に包まれるのです。

また花形も清楚で、小さな星型の花が寄り添うように咲く姿は、とても風情があります。

ここでは、ブルースターの基本情報や特徴について詳しくチェックしてみましょう。

基本データ

科/属 キョウチクトウ(ガガイモ)科/ツィーディア属
タイプ 半耐寒性多年草
学名 Tweedia caerulea(トゥイーディア カエルレア)
英名 southern star(サザン スター)
和名 瑠璃唐綿(ルリトウワタ)
別名 オキシペタラム
原産地 ブラジル/ウルグアイ
開花時期 5~10月
出回り時(花屋さん) オールシーズン
草丈 40~100cm
花径 3cmくらい
花の色 青/白/ピンク
特徴 花期が長い/無香/ブライダルブーケに人気
1本あたりの価格(切り花) 200~400円くらい
花言葉 信じあう心/幸福な愛/親愛/早すぎた恋/望郷/星の精
誕生花 3月8日/4月14日/6月14日

 

ブルースターは、中央/南アメリカ原産の植物です。初夏から秋に初めにかけて淡いブルーの花を咲かせ、花が終わるころには濃い色に変化していきます。

空や海を想像させるような美しいブルーは見る人の心を癒し、爽やかな気分にさせてくれますよ。

自然界には数少ないと言われる貴重なブルーの花を咲かせるこの花は、昨今ではブライダルシーンや出産祝いのギフトとしても人気です。

特徴

ブルースターは、茎や葉が細かい白い毛で覆われています。パステル調の淡いブルーの花びらや優しげな葉っぱは、ロマンチックな雰囲気を持つので、様々なシーンの贈り物に人気です。花びらは5枚で八重咲きの種類もあります。また花びらの色はブルーの他にもピンクや白などもありますよ。

ちなみにこの花の茎をカットすると切り口から白い乳液が出てきます。これが皮膚に触れると、かぶれる可能性があるので注意しましょう。乳液は植物の乳管と言われる部分から排出されており、その主成分は植物によって異なるようです。ブルースターの場合も、どの成分が抗原になっているかは不明ですが、体内の抗体に反応しアレルギーを起こす可能性があります。したがって、かぶれやすい方やお子さんなどが触る時には注意が必要です。

・ポイント・

乳液は、塩を入れた水に入れて洗うと止まります。そのままにしておくと固化して水揚げしにくくなるので、この方法を試してみてください。

ブルースターの種類

この花は、小さな星に似た花を咲かせる可憐な花です。ヨーロッパやアメリカなどでは淡いブルーのことを「ベビーブルー」と言い、男の子の赤ちゃんが生まれた際の贈り物として親しまれています。

ではブルースターには、どんな種類があるのでしょうか。簡単に説明していきましょう。

 

ピュアブルー

淡いブルーの優しげな佇まいが清楚な花になります。そのキュートな雰囲気と星に似た可愛いフォルムが人気で、花束でも活用されることが多いです。

この花は咲き進むにしたがって花色が変化し、水色→青色→薄紫色に変わっていきます。

 

エンジェルホワイト

温かみのあるマットな質感が可愛らしい白色のホワイトスター。純白の清楚な見た目から結婚式のブーケにも人気があります。

 

マヨールピンク

可愛らしいピンクが珍しく、目を引く品種です。ブルーや白と比較すると、茎が細く半つる性のように広がりがある草姿になる特徴を持っています。

咲き始めは赤に近いピンクですが、少しずつ薄いピンクに変化していく様子も楽しいです。

 

ブルースターが秘める5つの花言葉

ブルースターには、たくさんの素敵な花言葉が付いています。そのため結婚式のブーケや装花などに活用されることも多いです。空のように優しいブルーとフワフワとした綿毛のような葉っぱを持つこの花は、どんな花言葉を秘めているのでしょうか。

ここでは5つ紹介しますので、プレゼントで使う際の参考にしてください。

①幸福な愛

日本では「青」が持つイメージは様々で、クールな印象を持つ方も多いのではないでしょうか。古くから協調性を表すカラーとも言われ、制服などにも取り入れられてきた色でもあります。

しかし西洋では青は幸福を運んで来てくれる色として人気なのです。例えばヨーロッパでは、花嫁が身に着けると幸せになれるという「おまじない」の一つとしてサムシングブルーがあります。このような理由から、花嫁が持つブーケにこの花がよく使われるようになり、「幸福な愛」という花言葉が誕生したのです。

②信じあう心

青は聖母マリアを象徴するカラーとも言われています。これは青は天を表し、マリアが天の女王であることを意味しているからです。マリアは聖霊によって、神の子を宿すという知らせを受け入れました。そしてイエス・キリストの母になったのです。

マリアは最後まで神を信じ、純粋な母性愛のシンボルとなっています。

ブルースターの透き通るような青い色は、誰かを信じる心の美しさを表しているかのようです。

③早すぎた恋

「早すぎた恋」という花言葉は、花色が持つイメージから付けられました。ブルーは未熟であることを表す色でもあるからです。

楚々とした花の姿が、幼い少女や早熟な恋を連想させたことが由来とされています。

④親愛

西洋では男児の出産祝いとして、ラッキーカラーであるブルースターが贈られることがあります。「親愛」とは、親しみを感じる気持ちや愛情という意味。ほんのりとグレーがかった清涼感があるブルースターは、祝福を込めて贈る花としても最適です。

⑤星の精

「星の精」という花言葉は、ブルースターの外見から付けられました。

可憐で星に似た花形は、夜空に瞬く星のように美しくもありロマンチックな存在でもあります。したがってこの花言葉はブルースターの幻想的なイメージや、神秘的な花の色など、様々な要素が組み合わさって付けられたのです。

ブルースターに悲しい花言葉はあるの?

ブルースターには、悲しい花言葉やネガティブな花言葉は存在しません。ただし「早すぎた恋」など、場合によってはマイナスと捉えられてしまう場面もあるかもしれないので注意が必要です。単品でブルースターの花束をプレゼントする際には、一言メッセージを添えると誤解を防ぐことができますよ。

色別の花言葉

ブルースターには青色だけではなく、白やピンク色もあります。しかし今のところはカラー別の花言葉は付いていないようです。

ブルースターの育て方

ブルースターは、5〜10月に咲く開花時期が長い丈夫な花です。さわやかな青色は真夏の太陽に映え、涼やかな風を運んで来てくれますよ。

ここでは初心者の方にも分かりやすいように、ブルースターの栽培のコツを紹介します。

適した環境

原産地のブラジルやウルグアイの気候は、気温が高くからりとしています。したがってジメジメした環境が苦手なので、日当りが良好で水はけの良い場所で栽培してください。

また葉っぱなどが雨に濡れると、シミができるので、鉢植えにして雨の日は軒下に移動させるのがおすすめです。

寒さにはそれほど強くないですが、室内で育成すれば越冬することもできます。

・ポイント・

水はけが良い土であるかどうかを確認するためには、土壌に水をまいてみるとわかります。すぐに水を吸いこみ、さっと引くようであれば良い状態です。

水はけが悪い状態であれば、腐葉土やもみ殻またはバーク堆肥を混ぜ込むことで、質が上がります。

用土

水はけと保水性がある土を好みます。したがって地植えにする場合は、前もって植える場所の土を耕してフワフワにしておきましょう。

また必要に応じて、腐葉土や牛糞堆肥を加えておいてください。

鉢植えの場合も上記と同様ですが、市販の草花専用の培養土を活用するのもおすすめです。

肥料

植え付けをする際に、ゆっくりと効く「緩効性肥料」を用います。市販の培養土を利用する際は、土の中に肥料が配合しているかどうかを確認して購入すると良いですよ。

また花の時期はエネルギーを使うため、お好みに応じて液肥や置き肥を施しましょう。

肥料を与える際には取扱説明書をよく読み、与え過ぎないように注意してください。

水やり

地植えの場合/根付くまでは、少し気を付けて水やりをしてください。その後は特に水を与える必要はありません。

ただし乾燥が続く場合は、夕方たっぷりと水を注いであげましょう。

 

鉢植えの場合/他の植物と同じように、鉢土が乾いたら十分な水を与えます。

ただしやり過ぎると過湿になるので気を付けてください。また、花びらや茎に水がかかるとシミができる可能性があります。ですから、根元に水を注ぐようにしましょう。

剪定

育成期間の間はいつでも剪定を行うことができます。ブルースターは100cm以上になると垂れ下がるように伸びていくので、茂り過ぎた葉をばっさりと刈り込むことで、枝葉の横の広がりを抑えることができるのです。背が大きくなったら支柱を活用するのもおすすめ。

またこの花は長期間咲き続けるので、咲き終わった花がらを早目にカットすることで、次から次に花を咲かせます。その際は花が付いている茎を根元からカットしてください。

冬越し

ブルースターは耐寒性が強くないため、地植えの場合は霜や雪から守ってあげることで越冬することができます。積雪が長期間続く地方の方は、鉢植えで栽培して、冬は室内で管理するのがおすすめです。

マルチングを行う場合は、根元を藁やバークチップなどの資材でカバーします。この中で特におすすめなのは藁素材。藁は空気を含んでいるので、植物にも優しいからです。

見栄えで選ぶなら、保温効果が高いチップ素材が良いですよ。

増やし方

この花を増やす方法は2つあります。それは種を採取して増やしていく方法と、挿し木によるものです。適期は5〜7月になります。

 

挿し木の手順

①最初に挿し穂の準備をします。(先端を避け2~3節ほどでカットしてください)

この時に茎から出て来る白い乳液を水に浸けてからきれいに洗い流しましょう。

被れることがあるので素手ではなく、必ずビニール手袋などを活用してください。

②土に挿す部位までの葉をカットします。

③その後30分ほど、挿し穂を水に浸けておきましょう。

④挿し木専用の土に植えてあげてください。この時に「発根剤」などを活用すると成功率が上がるのでおすすめです。

⑤しっかりと根付くまでは、日陰で管理してください。

 

ブルースターの種を摂取したい場合は、花がらを摘まず放置しておくと良いです。

そうすれば花の後に約10cm前後の大きな袋果(たいか)が作られ、それが成熟すると乾燥して白くフワフワとした種が出てきます。ひとつの袋果から非常にたくさんの種が採れるので、収穫用に少し残しておけば良いでしょう。またブルースターの種まきは春・秋いつでもOKです。発芽適温は20〜25℃くらいなので暖かい時期が適しています。

 

種まきの手順

①はじめに種まき用の育苗ポットに培養土を準備します。

②3〜5粒種をまいたら、うすく土をかぶせておいてください。

③乾燥すると発芽率が落ちてしまうため、こまめに水やりを行いましょう。

④元気なものを間引き、本葉が2〜3枚になったら植え付けをしてください。

※この花は直根性なので移植によって弱ってしまうことがあります。したがって根が回る前に定植するのがおすすめです。

注意したい害虫

ブルースターは病害虫に強い植物ですが、稀にアブラムシが付くことがあります。

特に梅雨の湿気の多い時期に発生しやすいので注意してください。

アブラムシは新芽などにこびりつき、吸汁して株を弱らせてしまいます。したがって早めに木酢液などを散布して対策しておくと良いでしょう。

ブルースターを使ったフラワーギフトの種類

この花はその名の通り、透き通るような青い星形の花びらが可憐な花です。

「信じあう心」や「幸福な愛」など、素敵な花言葉が多いため、ブライダルシーンでも人気があります。ここではブルースターを使ったフラワーギフトの種類を紹介しますので参考にしてください。

アレンジメント

ブルースターだけを束ねたフラワーアレンジメントは、素朴さと可愛らしい見た目が魅力です。何かプレゼントを贈りたいけれど、それほど大袈裟にはしたくない場合にもおすすめ。

夜空の星を散りばめたようなロマンチックな雰囲気を演出できます。

ブーケ

ちょっとフォーマルな贈り物なら、青だけではなく白やピンクのブルースターをミックスさせると華やかになります。

カスミソウやホワイトレースフラワーなどで、ふんわりと囲むとボリュームが出ますよ。

結婚式の二次会などに持つブーケにもピッタリです。

プリザーブドフラワー

真っ白な蓋つきの木製ボックスに、プリザーブドフラワーのブルースターやミニバラなどをアレンジしても素敵です。

蓋が付いているので、飾っておいても埃をかぶらないのがうれしいポイント。

プリザーブドフラワーは生花のようなテイストを保ちながら、長期間楽しめ水やりの必要がないアイテムです。したがって、男性へのギフトにも喜ばれます。

ブルースター/ギフトにふさわしいシーン

ここではブルースターの花が、どんなお祝いのシーンにふさわしい花なのかを紹介します。

愛にまつわる花言葉が多いので、心温まるプレゼントになることは間違いありませんね。

出産祝い

前項でも紹介したように、西洋では男の子の出産祝いとして贈られるというブルースター。

メインのプレゼントと一緒に、そのまま飾れるブーケなどを贈るのがおすすめです。

また世話の必要がないボックスフラワーなども喜ばれますよ。

 

愛する人の誕生日や記念日に

「幸福な愛」という花言葉を秘めたブルースターは、特別な日を彩る贈り物としても最適です。例えば結婚記念日や誕生日など、日頃の感謝の気持ちを込めたメッセージを添えて贈ってみてはいかがでしょうか。

かわいらしいブルースターを愛する人へ贈ってみよう

 

今回は魅力的なブルースターの花言葉や、それにまつわるエピソードを紹介させて頂きました。

ブルースターが持つ神秘的な色あいは、空や海を思い出させてくれるような澄み切った青で、見る人の心を爽やかにしてくれます。また、この花には恋愛に関する花言葉が多いので、好きな人への贈り物にピッタリです。

あなたも大切な人へ、心を込めてブルースターの花を贈ってみませんか。