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ラ・メールコラム > 胡蝶蘭 > 大切な人のお祝いに胡蝶蘭を贈ろう!選び方や贈る際のマナーを解説

胡蝶蘭は、生花の中でも高級な花として、開店祝いや開業祝い、長寿祝いなど、お祝い事には欠かせません。

会社の開業や病院の開院など、企業に贈ることが多いイメージがある胡蝶蘭ですが、実は新築祝いやお誕生日のお祝いなど、身近な人のお祝いシーンにも贈ることができます。

胡蝶蘭は花のランクによって値段に差があり、選ぶ際には贈る相手が置く場所のサイズ感にも気を遣うなど、花贈りのマナーを心得て手配することが大切です。

今回の記事では、大切な人に贈る胡蝶蘭の選び方と、贈る際のマナーについて解説します。

ビジネスシーンやお祝いで胡蝶蘭を贈る際の参考にしてみてください。

なぜお祝いに胡蝶蘭が選ばれるの?

お店の開店祝いや会社の開業祝いに、華やかな胡蝶蘭が並んでいる光景を見たことがある人も多いのではないでしょうか。

高級感が感じられ、おめでたいイメージがあるのでお祝い事に重宝される胡蝶蘭ですが、選ばれるのには理由があります。以下の項目でみていきましょう。

「幸せが飛んでくる」という花言葉がある

胡蝶蘭には「幸せが飛んでくる」という花言葉があります。

胡蝶蘭の咲く姿が、まるで蝶の舞う姿のように見え、その蝶が幸せを運んでくる様子を思わせることから、この花言葉が付けられました。

色によっても花言葉が違い、白色には「純粋」、ピンク色には「あなたを愛する」という花言葉があります。

贈る際には、メッセージカードにお祝いの言葉とともに、縁起の良い胡蝶蘭の花言葉も添えて、大切な人に届けてみるのも喜ばれるでしょう。

見た目が華やか

華やかで高級感のある胡蝶蘭の見た目も、お祝いに選ばれる理由の一つです。

特に開店祝いでは、お店の前に美しい胡蝶蘭が並ぶ姿を目にしたことがある人も多いでしょう。

お店に胡蝶蘭が並ぶ姿は、周囲に新規オープンを知らせる役割も担っています。

また、贈り主の名前が書かれた立て札の付いた胡蝶蘭ががお店に並ぶことで「祝福されてオープンした」ことを周囲にアピールすることができます。

美しい状態を長く楽しめる

胡蝶蘭は他の生花に比べて花持ちがよいため、日持ちの良さも胡蝶蘭が選ばれる理由です。

開店や開業祝いには、花瓶がなくても飾れるフラワーアレンジメントも人気ですが、アレンジメントの日持ちは長くても1週間〜10日程度です。

それに比べ鉢植えの胡蝶蘭は、上手に管理すれば2〜3カ月という長い間、美しいお花を楽しむことができます。

特に開業祝いや開店祝いのシーンでは、職場やお店に美しい胡蝶蘭が飾られることで、社員の気持ちをリフレッシュさせたり、お客さまの来店を祝福する雰囲気づくりなどにも役立っています。

お手入れが簡単

胡蝶蘭の管理は、基本的には週に一度程度の水やりのみで、お花を咲かせるための特別な管理も必要ありません。

たとえば花束を贈った場合は、花束を花瓶に生けたり、水替えをする負担が増えます。

フラワーアレンジメントの場合でも、オアシスに水を足したり、枯れた花を抜き取ったりと美しいまま飾るためにはメンテナンスも欠かせません。

それに比べ胡蝶蘭であれば、お手入れが簡単なため忙しいオフィスなどでも負担をかけない贈り物として喜ばれています。

高級な価格帯がありビジネスシーンで選びやすい

ビジネスシーンのお祝いで胡蝶蘭が選ばれる理由は、価格にもあります。

一般的な花束やフラワーアレンジメントであれば、比較的高価なものでも20,000円〜30,000円程度です。

また金額を上げるとその分、サイズ感も大きくなります。

しかし胡蝶蘭は花のグレードや立ち数と呼ばれる、仕立ての本数によって値段が決められています。

高級なものであれば、50,000円以上の高価なものを選ぶことも可能です。

ビジネスシーンにおいて、相手との関係によっては、お祝いの相場の金額も高くなります。

そのようなシーンでも、会社を代表するに恥じない金額の花を選ぶことができるのも、胡蝶蘭ならではのメリットと言えるでしょう。

胡蝶蘭の色と選び方

お祝いの胡蝶蘭は、シーンに合わせてふさわしい色を選びましょう。

たとえば、ビジネスシーンのお祝いでは、色の好みを気にすることなく遅れる、オーソドックスな白色の胡蝶蘭が定番です。

また、胡蝶蘭は色ごとに違った花言葉も付けられています。贈るシーンや相手の好みに合わせて、喜ばれる胡蝶蘭を選びましょう。

胡蝶蘭の中でも、最もポピュラーで人気があるのは白色です。

白色の胡蝶蘭には「純粋な愛」「変わらない愛」「清純」という花言葉があります。

清潔感が感じられ、どんな雰囲気のお店やお部屋にも似合う色です。

贈る相手を選ばない定番カラーの胡蝶蘭として、さまざまなシーンで選ばれています。

ピンク

白色に比べ温かみが感じられるため、結婚祝いや出産祝いにふさわしい胡蝶蘭です。

またビジネスシーンにおいても、ピンク色の胡蝶蘭は目立つので、他の会社と差別化を計りたいような場面で選ばれています。

ピンク色の胡蝶蘭の花言葉は「あなたを愛しています」です。

プロポーズや結婚記念日など、大切な人に想いを伝える際にもぴったりな色ですね。

黄色

黄色は風水において、「金運」をアップに効果がある色とされています。

そのため、商売繫盛を願って贈る開店祝いや開業祝いなど、ビジネスシーンのお祝いにも喜ばれます。

また、黄色やオレンジ色は、コミュニケーション能力を高め、人間関係をスムーズにしてくれる色とされています。

贈ったあとにオフィスやテナントに飾られる黄色の胡蝶蘭は、会社や施設をさらに活気づけてくれる役割も担ってくれることでしょう。

赤リップ

赤リップとは、白い花弁の中央が赤く染まった胡蝶蘭です。

紅白カラーで縁起が良いとされていて、開店や開業祝い以外にも、選挙の当選祝いや長寿のお祝いにも喜ばれる色です。

開業や開店祝いでは、「赤字」を連想させる赤色の贈り物を選ぶことはタブーとされていますが、縁起物の赤リップの胡蝶蘭はその限りではありません。

赤と白のコントラストがおしゃれな印象で、白色に比べるとカジュアルなイメージのある胡蝶蘭です。

花のサイズと立ち数

胡蝶蘭は花のサイズと立ち数によって値段が変わります。

立ち数は、一つの胡蝶蘭に植えられている株の本数のことで、立ち数が多いほど、見た目は華やかになり、価格も高くなります。

立ち数の多い胡蝶蘭は華やかですが、その分飾るためには広いスペースが必要です。

見栄えや金額だけではなく、相手の飾る場所に配慮したサイズ選びを心がけましょう。

胡蝶蘭のサイズと立ち数

胡蝶蘭は大きく分けて、大輪サイズと中輪・ミディサイズに分類されます。

  • 大輪サイズ 花びらのサイズが10cm以上のもの
  • 中輪・ミディサイズ 花びらのサイズが3~8cm程度のもの

大輪サイズ、中輪・ミディサイズの胡蝶蘭の立ち数は以下の通りです。

  • 大輪サイズ 3・5・7本立ち
  • 中輪・ミディサイズ 1・2・3・5本立ち

日本ではお祝い事には奇数(吉数)が良いとされているので、胡蝶蘭も3・5・7本立ちを選ぶのが一般的です。

サイズの小さいミディサイズの胡蝶蘭にのみ、1・2本立ちのものがあります。

胡蝶蘭全体のサイズ

胡蝶蘭のサイズは、花のサイズだけではなく、立ち数によっても違ってきます。

  • 大輪サイズ 高さ80~120cm、幅40~100cm程度
  • 中輪ミディサイズ 高さ25~70cm、幅20~60cm程度

特に大輪サイズの胡蝶蘭は、立ち数が増えるほど、全体のサイズ感が大きくなります。

ビジネスシーンの贈り物の定番とされているのは、大輪サイズ3本立て・5本立ての胡蝶蘭です。

3本立ちは、比較的コンパクトな鉢のサイズ感にも関わらず、華やかな存在感が感じられるのが魅力です。

さらに華やかな5本立ちは、大切な取引先のお祝いや、広いテナントの開業祝などに選ばれるサイズです。

5本立ちは華やかな分、鉢のサイズも直径60cm以上とかなり大きくなります。

胡蝶蘭のサイズはどう選ぶ?

胡蝶蘭は、贈る相手や用途に合わせて、ふさわしい価格やサイズ感のものを選びましょう。

大きな胡蝶蘭は、豪華で華やかですが、飾るには広いスペースが必要です。

ビジネスシーンでオフィスに贈る場合などは、飾る場所が限られている可能性もあり、せっかくの贈り物が迷惑になってしまうことも考えられます。

相手の会社のスペースやテナントのサイズ感も考慮して、喜ばれる胡蝶蘭を選びましょう。

個人に贈る場合

新築祝いや結婚・出産祝いに贈るなら、自宅にも飾りやすいミディサイズの胡蝶蘭がおすすめです。

もっともコンパクトなサイズは、1・2本立てのミディ胡蝶蘭で、観葉植物感覚で手軽に飾ることができるのが特徴です。

このサイズであれば、キッチンカウンターやリビングのテーブルの上など、他のインテリアの邪魔することなく飾ることができるでしょう。

ビジネスシーンで贈る場合

ビジネスシーンで胡蝶蘭を贈る場合は、お祝いの種類や相手との関係性を考慮して、相場に合った金額のものを選びましょう。

たとえば開店、開業祝いであれば、同時に複数の企業から胡蝶蘭が届くことになります。

また、ビジネスシーンで贈られる胡蝶蘭には会社名を書いた立て札を付けるのがマナーです。

並べて飾ったときに、他の胡蝶蘭に見劣りすることないよう、お祝い事の相場をしっかり把握して、シーンにふさわしい花贈りを心がけましょう。

用途別、胡蝶蘭の相場

贈る相手やシーンによって、胡蝶蘭の相場は変わります。

個人的なお祝いであれば、相場に見合わない高価な贈り物は、相手にお返しなどの余計な気遣いをさせてしまう要因にもなりかねません。

ビジネスシーンにおいても、相手に失礼のないように、シーンごとの相場を事前に心得ておきましょう。

個人的な贈り物

個人的な贈り物で胡蝶蘭を選ぶシーンは、誕生日、合格祝い、引っ越し祝いなどのお祝い事以外に、母の日や父の日の贈り物、お悔やみやお供えなどが挙げられます。

自宅に飾ることを考慮して、中輪・ミディサイズの胡蝶蘭を選ぶ人が多いでしょう。

ただし長寿のお祝いとして、家族や親戚から胡蝶蘭を贈る場合は、華やかな大輪サイズを選ぶケースもあります。

各シーンで贈られる金額の相場は以下の通りです。

  • 誕生日    3000円~10000円
  • 合格祝い   3000円~5000円
  • 引っ越し祝い 5000円~20000円
  • 父の日、母の日 3000円~10000円
  • 長寿のお祝い 10000円~30000円
  • お悔やみ・お供え 3000円~30000円

3000円〜10000円までが相場となる贈り物であれば、中輪・ミディサイズ、1・2本立ちのコンパクトなサイズの胡蝶蘭がおすすめです。

10000円以上が相場となるお祝いの場合は、中輪・ミディサイズであれば3・5本立ち、あるいは大輪サイズの胡蝶蘭を選ぶと良いでしょう。

大輪サイズの胡蝶蘭の相場は、3本立ちで10000円〜30000円、5本立ちで30000円〜60000円、7本立ちや10本立ちとなると10万円前後と高額になります。

予算と合わせて、個人宅にも飾りやすいサイズ感にも配慮した胡蝶蘭を選ぶと良いでしょう。

ビジネスシーンでの贈り物

ビジネスシーンでは、相場を考慮するとともに、相手との関係性にも配慮した金額選びが大切です。

会社から胡蝶蘭を贈るシーンは、開店祝いや開業祝い、開院祝い、それ以外にも、昇進や就任、退職、お悔やみなどが挙げられます。

各シーンで贈られる金額の相場は以下の通りです。

 

  • 開店・開業・開院祝い 10000円~50000円
  • 昇進・就任祝い    10000円~50000円
  • 退職祝い       5000円~20000円
  • お悔やみ       10000円~30000円

 

開店・開業祝いや開院祝いは、相手の企業との付き合いの深さによって相場が変わります。

オープンや開院当日は、他の企業からもたくさんの胡蝶蘭が届くことが想定されるので、目立ちすぎたり、見劣りすることがないように、金額を見極めることも大切です。

また、昇進・就任祝いでは、会社に手配するのか自宅に手配するかでも、選ぶ胡蝶蘭に違いがあります。

ビジネスシーンでは大輪の胡蝶蘭を選ぶのが一般的ですが、自宅に手配する場合に限り、相手先の飾るスペースに配慮して中輪・ミディサイズの胡蝶蘭を選ぶこともあるでしょう。

胡蝶蘭を贈る際に気を付けたいマナー

最後に、胡蝶蘭を贈る際に気を付けたいマナーについてまとめました。

一つひとつ確認し、失敗のないように贈りましょう。

ビジネスシーンでは立て札を立てる

ビジネスシーンで胡蝶蘭を手配する場合は、立て札を立てるのがマナーです。

立て札には、お祝いの名目、贈り先の名前(省略可)、贈り主を記載するのが一般的です。

名前や会社名の間違いがないように、事前にしっかりと確認を行いましょう。

また立て札を立てた場合であっても、お祝いの気持ちをメッセージカードに記し、添えることができます。

個人的なお祝いであれば尚更、気持ちの伝わるメッセージカードを添えて手配することで、より特別感のある贈り物になり喜ばれることでしょう。

贈る際には、事前に配送日などの確認を行う

胡蝶蘭を配送する場合は、事前に相手に贈り物を手配したい旨を伝え、配送日などの調整をしておくのがマナーです。

また、大きいサイズの胡蝶蘭を手配する場合は、事前に飾る場所の確認もしておくと良いでしょう。

胡蝶蘭を贈りたい旨を伝え、オフィスや自宅に飾る場所や配送日についての確認を取ることは、ビジネスシーンであってもマナー違反にはなりません。

突然の大きな贈り物は、相手にとって迷惑に感じられることもあります。

せっかく選んだ胡蝶蘭の贈り物で、相手が不快な想いをすることがないように、相手に連絡してから手配するように心がけましょう。

お見舞いに贈るのは避ける

さまざまなシーンで贈ることができる胡蝶蘭ですが、お見舞いに贈るのは避けましょう。

理由は、鉢植えには根があり、根付く=「寝付く(床に寝付く)」という意味で縁起が悪いとされているためです。

たとえ本人が気にしない場合であっても、家族が不快な想いをする可能性もあります。

お見舞いのシーンでは鉢植えは避け、生花を贈る場合はお手入れのしやすいフラワーアレンジメントを選ぶのが定番です。

シーンにふさわしい胡蝶蘭を選んで、大切な人を喜ばせよう

胡蝶蘭は、贈る相手やシーンに合わせたふさわしいサイズや金額のものを選ぶことが大切です。

また、ビジネスシーンにおいては、マナーを心得た花贈りが求められます。

お祝いに贈った美しい胡蝶蘭がオフィスや自宅に飾られることで、ほっと一息ついたり、心をリフレッシュするひと時が生まれることでしょう。

ぜひビジネスシーンや大切な人へのお祝いに胡蝶蘭を選んで、祝福の気持ちを届けてみてください。