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ひまわりの花言葉は?観光名所や育て方もわかりやすく解説

夏の青空に堂々と咲き誇るひまわり。その鮮やかな黄色い花びらは、見る人を元気づけ、勇気づけてくれます。今回は、そんなひまわりの花言葉や観光名所、育て方について詳しく解説します。また、ぜひ、参考にしてください。

ひまわりってどんな植物?

ひまわりは、まばゆい太陽のような花びらと暑い中でもたくましく咲き誇る姿が魅力的な花です。力強い生命力は、私たちに勇気や希望を与えてくれます。以下で、ひまわりの特徴や基本情報、楽しみ方などを紹介します。

ひまわりの基本データ

ひまわりは17世紀に日本に渡来した花です。太陽のような明るい見た目を持つことから、日輪草(ニチリンソウ)という名前で親しまれていたこともあります。ひまわりは漢字で書くと「向日葵」となり、太陽を追うように咲くのが特徴です。ちなみに太陽を追うように咲くのは、生長期のひまわりのみで、花が満開になると動かなくなります。

このような特性を持つことから英名では「Tournesol(ターンソール)」と呼ばれることもあります。しかしこれは「向日性植物」全般を含む呼び名なので、ひまわりだけを指しているわけではないようです。

 

学名 Helianthus annuus(ヘリアンサス アナス)
タイプ 一年草
科/属 キク科/ヒマワリ属
英名 Sunflower(サンフラワー)
和名/別名 向日葵(ヒュウガアオイ)/日廻(ヒマワ)り・日回り
原産地 北アメリカ西部
耐寒性/耐暑性 弱い/強い
発芽適温 20~25℃(適期)4月下旬以降
草丈 30~300cm
花の色 黄/オレンジ/茶/紫/白
開花時期 7~9月
花言葉 崇拝/あなただけを見つめる/情熱など
誕生花 7月6日/7月20日/8月2日/8月5日/8月31日

ひまわりの特徴

大人から子供まで誰もが知っているひまわり。夏に咲くエネルギッシュな姿は、思わず立ち止まって見入ってしまうような魅力があります。

実はひまわりの花は、2種類の花により構成されています。

黄色の花びらのような部分「舌状花(ゼツジョウカ)」と中央の丸い粒々の部分「管状花(カンジョウカ)」が一つになり、私たちが良く知っているひまわりの姿になっています。このような構造はキク科の植物の特徴になります。開花するのは舌状花からで、管状花は外側から段々と中央に向かって咲いていきます。

ひまわりの楽しみ方

ひまわりの花は見て楽しむだけではなく、食用にもできます。例えば、世界中で生産されているひまわりの約半分は、サンフラワーオイルやひまわり油として活用されています。オレイン酸を豊富に含み、血中コレステロールを減少させたり動脈硬化などを予防すると言われています。また、美容分野でも広く用いられており、ビタミンEの効果で肌や髪のトラブルを防ぐのに効果的です。

ひまわりの花言葉

花言葉とは、花の形や見た目また性質などによって象徴的な意味を持たせたものになります。正確な起源はわかっていませんが、17世紀頃にトルコから始まったという説が有力です。また花言葉は国や地域によって違う意味があり、必ず一つに定まっているわけではありません。ひまわりには、どのような花言葉が込められているのでしょうか。以下では色別のひまわりの花言葉を紹介します。ぜひ、大切な人へのフラワーギフトに役立ててください。

黄色のひまわりの花言葉

ひまわりと言えば、太陽のように鮮やかな黄色をイメージする方がほとんどでしょう。

黄色のひまわりには以下のような花言葉があります。

あなただけを見つめる

「あなただけを見つめる」という花言葉は、ひまわりが太陽を追い駆けるようにクルクルと動く、向日性の植物であることに由来しています。とてもロマンチックな花言葉なので、なかなか言えない好きな気持ちを伝えたい時にも最適です。また、ブライダルブーケとしても人気があります。

あこがれ

「あこがれ」とは、自分が持っていない才能や美貌などを持っている人に対して、強く心を惹かれることやリスペクトの気持ちを表しています。また、理想を追い求める気持ちを表現することもあります。ひまわりは一輪だけでも存在感があるので、父の日の贈り物にも人気です。父親への尊敬の気持ちを伝えるのに、最適な花言葉ではないでしょうか。

光り輝く

「光り輝く」という花言葉はキラキラと輝く太陽の下で、一際美しく咲くひまわりの外見から生まれた花言葉です。眩しいくらい輝いて目立つ存在であることを意味しています。

色別のひまわりの花言葉

最近では、品種改良されたさまざまな色のひまわりが出回っています。以下では色別のひまわりの花言葉をご紹介します。

白いひまわりの花言葉「ほどよき恋愛」

近年人気がある白のひまわりは、品種改良によって2018年頃から流通しています。例えば「ムーンシャドウ」というクリーム色の花びらを持つひまわりや、花径が7〜10cmほどの「プロカットホワイトライト」が人気です。白のひまわりには「ほどよき恋愛」という花言葉を秘めています。黄色のひまわりと比較すると、やや冷静なイメージの花言葉が込められているのがユニークです。

オレンジのひまわりの花言葉「未来を見つめて」

赤と黄色の中間であるオレンジ色のひまわりは、ポジティブなパワーを感じさせてくれます。切り花として人気の「サンリッチオレンジ」は、花粉がないので、扱いやすいのが魅力です。オレンジ色のひまわりには「未来を見つめて」という花言葉が込められています。

未来を見つめるとは、なりたい自分を心に描いて真っ直ぐに進んでいくことです。このことから卒業祝いや転職祝いの贈り物にも向いています。

紫のひまわりの花言葉「悲哀」

シックな雰囲気の茶色のひまわりは、非常に繊細な美しさが魅力です。その中でも比較的丈夫な「プラドレッド」は、一重咲きでこぼれ種で増えるため、初心者の方にも育てやすい品種です。紫のひまわりの花言葉は「悲哀」です。

悲哀とは苦しみや悲しみが続いて辛い気持ちになることです。アンティーク調でおしゃれな雰囲気のひまわりですが、贈り物にする場合は気をつけてください。誤解を防ぐためにメッセージなどを添えると良いかもしれません。

ひまわりの海外の花言葉

日本ではポジティブな花言葉が多いひまわりですが、海外に目を向けてみるとイメージが変わります。例えばアメリカでは「熱愛・あこがれ・礼拝」の花言葉があるようです。

また、フランスでは「あなただけ見つめる・偵察」、韓国では「待っててね」という可愛らしい花言葉がつけられているようです。先述したように、花言葉は国や地域によって異なるため、さまざまな意味がある場合があります。

代表的なひまわりの種類

ひまわりは背丈が2m近くなるものから、30cm程度の小さなものまでさまざまです。草丈が高いひまわりは高性(こうせい)種、低いひまわりは矮性(わいせい)種と呼ばれています。以下では、ひまわりを育ててみたいと思われている方に、育てやすい代表的なひまわりの種類をご紹介します。

テディベア

テディベアは、ややオレンジがかった細い花びらがいくつも重なる姿が魅力的な品種です。茎が枝わかれしてたくさんの花を咲かせる所や、草丈が100cmほどとお手入れしやすい点もポイントです。花を収穫して、切り花として活用することもできます。

大雪山

秋になっても咲き続ける分岐性の大雪山は、葉がシルバーでおしゃれな品種です。一般的なひまわりよりも開花時期が遅いので、長く楽しめる点が魅力です。直径10cmほどの花がたくさん咲き、大変可愛いですが、摘心しないと草丈が150cm以上に生長します。

ルビーエクリプス

ルビーエクリプスは、アメリカのテキサス州原産の春撒き一年草です。花径は約10cm前後で、草丈は60〜150cmほどになります。ルビーエクリプスは、種を蒔いてから約2か月半で咲く早咲きの品種です。花色がとても素敵で、赤と黄の割合がそれぞれ異なるため、見方によってはピンク色にも見えることがあるようです。花粉が出ないため、切り花としても人気があります。

ひまわりの育て方

ひまわりは、照り付ける夏の日差しの下でも元気に育つ植物です。育てやすいので初心者の方でも簡単に育てられるでしょう。しかし、失敗なく育てるためには、いくつかのポイントを抑えておく必要があります。以下ではひまわりの育て方をご紹介します。

適した環境

ひまわりは太陽を好むので、日当たりは栽培をする上で必須条件です。もし、半日陰の場所に植えてしまうと草丈が伸びない可能性があるので注意しましょう。また、風通しの良い場所なら、蒸れを防止できるのでひまわりを病害虫から守ることができます。

ひまわりは品種により、「短日性」という性質を持っているひまわりが存在しています。

短日性とは、日の当たる時間が短くなり暗い時間が長くなることで花芽を作る仕組みです。

短日性のひまわりの場合は、夜の光を遮断するようにしましょう。

種まき

ひまわりの発芽に適した温度は、20〜30℃になります。そのため、寒冷地の場合は5〜6月頃、温暖地では4〜5月頃種まきをしてください。

庭に種をまく場合は、生長した時に狭くならないようにゆとりを持って植えてください。

30cmほど間隔を空けるのがおすすめです。

ひまわりの種は、光を当てると発芽しない「嫌光性(けんこうせい)種子」という性質を持っています。そのため、種を植えたら、1cmほどの厚さになるように土で覆ってください。ひまわりは根が枝わかれしないので、後から植え替えると根を傷つけてしまう可能性があります。庭に直接種まきする場合は、その場所で育てることを想定して植えるのがおすすめです。

苗の植え付け

ポットで育てたひまわりの苗や買って来た苗を植え付ける場合は、4〜6月が適しています。

ひまわりの苗は地中に深く根を伸ばすので、地植えする場合は土をよく耕しておくことが大切です。直根なので根はほぐさず、そのまま植えるようにしてください。

ひまわりの苗を園芸店などで購入する時は、なるべく葉っぱが生き生きとしているものを選びましょう。また、大きく生長してからの移植は向いていないので、本葉が5〜6枚ついているものがおすすめです。

用土

ひまわりに適した土は、中性〜弱酸性が好ましいです。市販の花苗用の培養土を使えば問題ありません。また、自分で配合する場合は、赤玉土と腐葉土、堆肥やパーライトなどを組み合わせて、元肥として緩効性肥料を混ぜて使ってください。

プランター栽培の場合は、底に敷く石とネットを用意しておきましょう。

水やり

ひまわりをプランター栽培する場合は、水切れを起こさないように注意しましょう。

表土が乾いたらたっぷりと水を与えてください。真夏は朝と夕方2回の水やりが基本になります。地植えの場合、土がカラカラに乾燥していない限りは水やりは不要です。

肥料

追肥として生長期〜花が咲くまでの間は、肥料を欠かさないようにしてください。

プランターの場合は2週間に1回ほど液体肥料を、地植えでは1ヶ月に1回緩効性肥料を施すのがおすすめです。開花前にリン酸を多く含む肥料を与えると、ひまわりの花付きが良くなります。

摘心

高性種のひまわりは、摘心の必要はありません。摘心とは、植物の茎の先端を摘み取る剪定技術です。草花の栽培において、草丈やわき芽の発生を促したり、花数を増やしたりする目的で行われます。摘心を行うことで植物をより美しく、より豊かに育てることができます。ひまわりは伸びてきたわき芽を摘み取ってあげれば、元気な株に育ちます。ひまわりの摘心が必要なケースは、草丈を低くしたい場合です。

また、一つの株から分岐するタイプのひまわりを育成している場合も、摘心を行うことで花の数を増やせます。花数を増やしたい場合、本葉が5〜6枚になったタイミングが摘心のタイミングです。

増やし方

ひまわりは種を採取して増やすことが可能です。増やしたい時には、必ず種を採り保管しておきましょう。9月中旬過ぎになると、ひまわりの葉が黄色くなり枯れていきます。そのまま放置しておくと種ができるので。種が黒くなり乾燥してきたら収穫してください。さらに、2〜3日日光に当てて乾かします。

その後、乾燥剤を入れたジップロックなどに入れて保管しておきましょう。

全国のひまわりの名所をご紹介!

夏を代表するひまわりの名所は、SNS映えするスポットとして毎年人気を集めています。ここでは全国各地のひまわりの名所を紹介するので、ぜひ、参考にしてください。

【北海道】北竜町ひまわりの里

北海道の雄大な自然の中で、およそ200万本以上のひまわりが一斉に咲き誇る日本一のひまわり畑です。見頃は8月中旬くらいで、毎年多くの観光客を迎えてます。晴れた日の午前中は特にくっきりとしたひまわりの黄色と青い空のコントラストが楽しめるでしょう。

【茨城県】あけのひまわりフェスティバル

宮山ふるさとふれあい公園周辺で開催される「あけのひまわりフェスティバル」は、関東で最も大きなひまわり畑を持つ場所として有名です。筑波山を背景にして約100万本の八重のひまわりを鑑賞できます。期間中はたくさんのイベントなどがあり、毎年たくさんの人で賑わっています。

【奈良県】県営馬見丘陵公園

馬見丘陵(うまみきゅうりょう)公園では、毎年25品種約15万本のひまわりを楽しむことができます。園内の「花の道」エリア内では、多種多様なひまわりを鑑賞することが可能です。また別の場所では、タンポポのような見た目のレモンイエローのモネのひまわりを見ることもできます。

【大分県】長崎鼻

大分県豊後高田市、国東半島の先端に位置する「長崎鼻」は、周防灘に向かって突き出した岬で、その形状から名付けられました。春は桜や菜の花、夏はひまわりなど、四季折々の花が咲き誇る花公園として人気を集めています。特に夏は、約140万本ものひまわりが岬を黄色に染め上げ、青い海とのコントラストがなんとも爽やかです。

まとめ

今回はひまわりの花言葉や観光名所、初心者でも簡単なひまわりの育て方、全国のひまわりの名所をご紹介しました。

ひまわりは花びらが黄色で全体のフォルムが丸いイメージがあるので、明るくて元気な印象を受けます。花言葉には「あなただけを見つめる」「あこがれ」「光り輝く」など、素敵な意味が多いので、夏のフラワーギフトにもピッタリです。

ぜひ、夏に誕生日を迎える人や大切な人へ、心を込めてひまわりの花を贈ってみませんか。