ウィディングシーン

ラ・メールコラム > ウィディングシーン > 結婚式に贈る花とは?選び方やギフトスタイル・マナーも解説

結婚式に贈る花とは?選び方やギフトスタイル・マナーも解説

結婚式は花婿と花嫁にとって、一生の思い出に残る大切な日です。特別な日に花をプレゼントすることは、末永い幸福を願う素敵な方法ではないでしょうか。花は、色や香り・ギフトスタイルによってもさまざまな演出ができます。結婚式に贈る花を選ぶ際には、花言葉や季節感を大切にすると喜ばれるでしょう。本記事では、結婚式に贈る花の選び方やギフトスタイル・マナーを詳しく解説します。ぜひ、大切な方へ素敵なフラワーギフトを届けてください。

結婚式のお祝いに贈る花の選び方

結婚するときに贈る花は、相手の好きな花や色で選ぶ方も多いですが、どのように選べば良いか迷ってしまう方も多くいます。結婚式は人生の節目となるため、失礼のないように選びたいものです。以下では、結婚式のお祝いに贈る花の選び方を紹介します。

花言葉で選ぶ

花言葉とは、特定の花に象徴的な意味を与えた言葉のことです。花言葉の起源は古く、古代ギリシャまでさかのぼると言われています。当時の人々は、花を神や愛・美などの象徴として崇拝し、それぞれの花に特別な意味を与えていました。

結婚式では大切な人にプレゼントするため、結婚式にふさわしい花言葉で贈るのが良いでしょう。例えば、あなたが相手に伝えたい気持ちが「おめでとう」だとしたら、希望する花言葉が存在するかどうかを確認します。花言葉はネットで検索すると簡単に出てくるので、花を購入する前に調べておくのがおすすめです。

ちなみに「おめでとう・祝福 花言葉」で検索すると、胡蝶蘭「幸福が飛んでくる」ブルースター「幸福な愛」など関連した花言葉が検索結果に表示されました。事前に花言葉を調べ、ある程度候補を絞ってから花屋に行けば、迷わずに済むでしょう。

サムシングブルーを取り入れる

サムシングブルーとは、ヨーロッパで古くから伝わる結婚式のおまじないの一つです。おまじないは「サムシングフォー」と呼ばれ、以下の4種類で構成されています。

 

  • Something old(何か古いもの)
  • Something new(何か新しいもの)
  • Something borrowed(何か借りたもの)
  • Something blue(何か青いもの)

 

花嫁の先祖が代々身につけていたものや結婚式の門出を祝い新調したもの・幸せに暮らしている友人のものを借りて身につけることで花嫁に幸せがやってくると言われています。「Something blue(サムシングブルー)」を結婚式で身につけたり演出に取り入れたりすると、幸せを運ぶとされています。また、青には「純潔・貞節」の意味や聖母マリアを表す意味もあるようです。サムシングブルーにちなんで、花嫁の幸せを願って青い花を贈るのもおすすめです。

価格で選ぶ

結婚式に花を贈る場合の相場は、5,000~10,000円と言われています。相手との関係性を重視して決めると良いでしょう。また、複数人で贈る場合は、相場より高額になることもあります。高額になる分、より豪華な花束を贈ることも可能です。また、他のプレゼントと組み合わせて贈る場合は相場より低めでも構いません。

相手の好きな色の花を選ぶ

相手の好む色が分かっている場合には、好みの色を中心にしたフラワーギフトがおすすめです。例えば、相手が普段オレンジ色の服を好んで着ているなら、ビタミンカラーでまとめた花束はいかがでしょうか。また、相手のお部屋のインテリアが落ち着いた感じであれば、シックな花色でまとめたアレンジメントも素敵です。

結婚式にふさわしいギフトスタイルを紹介

結婚式で贈る花のギフトスタイルは、花束が一般的です。しかし、状況によっては違うスタイルが適していることもあるでしょう。サプライスにぴったりなアイテムを取り入れたり、長く鑑賞できる花を選んだりするのもおすすめです。以下では、結婚式にふさわしい花ギフトスタイルを解説します。

紅白のブーケで祝福を伝える

日本では昔から紅白がお祝いの証とされています。そのため、赤と白の花をメインにした花束をプレゼントするのはいかがでしょうか。例えば、純白のユリ(カサブランカ)と赤いグラジオラスを合わせるのも個性的です。主役の花の周りをカスミソウやアスターで彩れば、お祝いムード満点の花束が出来上がります。

ハート型のプリザーブドフラワーを贈る

プリザーブドフラワーとは、生花を特殊な加工によって長期保存できるようにした花のことです。保存された花の意味を持つ英語「Preserved Flower」から名付けられました。

プリザーブドフラワーは生花と比べて水やりや日光などの管理が不要で、枯れることなく美しい状態を長期間保つことができます。そのため、ギフトやインテリアとして人気が高まっています。結婚式にはハートの形をした可愛らしいプリザーブドフラワーのブーケもおすすめです。人生の門出である結婚式だからこそ、特別なアイテムを贈りたいと思っている方に最適です。

バルーンフラワーでサプライズを演出する

結婚式のスペシャルなシーンだからこそ、サプライズでびっくりさせたいと思っている方もいるでしょう。そのような方に適しているのはバルーンフラワーです。バルーンフラワーとは、風船の中に花や装飾品を入れてアレンジした花のことです。「バルーンアレンジメント」や「バルーンブーケ」とも呼ばれます。バルーンフラワーはSNSでも取り上げられており、近年注目を浴びているギフトスタイルです。バルーンの中にフラワーアレンジメントを入れたり、ソープフラワーを入れたりもできます。

結婚式に贈るおすすめの花

花にはさまざまな種類があり、特有の季節にしか存在しない花もあれば、花屋で年中見かける花もあります。結婚式に贈る花は、どのような花が向いているのでしょうか。以下では花嫁さんにぴったりな幸せな花言葉を持つ花を季節ごとにご紹介します。ぜひ、参考にしてください。

【春】アリウム(コワニー)

科/属 ユリ科/アリウム属
英名 Allium(アリウム)/Flower onion(フラワー オニオン)
和名 花葱(ハナネギ)
原産地 地中海沿岸・中央アジア
花の色
花言葉 優しい・円満な人柄・夫婦円満
誕生花 5月16日・7月23日

 

アリウム(コワニー)は放射状に咲くユニークで清らかな白が美しい花です。他の花と合わせることで、花の白がより際立つでしょう。アリウム(コワニー)は花持ちも良いためギフトに最適です。バラやカトレアなどとも相性が良いでしょう。

【春】ストック 

科/属 アブラナ科/アラセイトウ属
英名 Stock(ストック)
和名 紫羅蘭花(アラセイトウ)
原産地 南ヨーロッパ
花の色 ピンク・オレンジ・白・紫・赤
花言葉 永遠の美・愛情の絆
誕生花 全般:5月6日・7月16日

ピンク:2月8日

紫:2月20日

赤:3月2日

白:3月5日・3月7日

 

ストックは華やかな姿と甘い香りが特徴の花です。日本では江戸時代から親しまれている歴史のある花でもあります。スラっとした茎を活かして、ストックだけの豪華な花束もおすすめです。ただし、黄色のストックの花言葉には「さびしい恋」の意味があるので、プレゼントには注意してください。メッセージカードを添えるのが良いでしょう。また、エレガントな八重咲きの品種を選べば、ボリュームを出すことができます。

【夏】オキシペタラム(ホワイトスター)

科/属 キョウチクトウ科/ガガイモ属
英名 tweedia(ツィーディア)
別名 Oxypetalum(オキシペタラム)
原産地 ブラジル・ウルグアイ
花の色
花言葉 幸福な愛・信じ合う心
誕生花 1月5日

 

オキシペタラム(ホワイトスター)は花びらと複花冠(花びらの内側にある副冠)が、まっ白で明るい印象の花です。同じ種類のブルースターと合わせても素敵ですが、スタイリッシュな雰囲気が好みならブラックベリーを組み合わせても良いでしょう。ブラックベリーの花言葉は「素朴な愛」「あなたとともに」なので、結婚式にも最適です。

【夏】ヒマワリ

科/属 キク科 / ヒマワリ属
英名 SunFlower(サンフラワー)
和名 向日葵(ヒマワリ)
原産地 北アメリカ
花の色 オレンジ・黄・茶
花言葉 あなただけを見つめる・あこがれ
誕生花 7月6日・7月20日・8月2日・8月5日・8月31日

 

夏の花の定番のヒマワリの花言葉には「あなただけを見つめる」の意味があり、胸がキュンとするような想いを秘めています。見ているだけで思わず笑顔になるヒマワリは、明るい花嫁さんへのプレゼントに最適です。小さいサイズのヒマワリとオレンジ色のガーベラ・しなやかなユキヤナギなどを合わせて贈るのも良いでしょう。

【秋】デンファレ

科/属 ラン科/セッコク(デンドロビウム)属
英名 den phal(デンファル)cooktown orchid(クックタウンオーキッド)
別名 デンドロビウムファレノプシス
原産地 ニューギニア・オーストラリア
花の色 白・黄・水色・薄紫・ピンク
花言葉 お似合いの二人・有能・魅惑
誕生花 1月20日・11月27日・12月12日

 

「お似合いの二人」の花言葉を持つデンファレは、結婚式を迎えるカップルにぴったりの花です。デンファレはランの中でも花持ちが良いことで知られており、花屋では通年出回っています。デンファレにオンシジュームなどを合わせれば、より華やかな雰囲気になります。また和装であれば、ヤマモミジやマユミなどを加えても素敵です。

【秋】ピンポンマム

科/属 キク科/キク属
英名 pom pom mum(ポンポンマム)
和名 ピンポン菊(ピンポンギク)/ポンポン菊
原産地 オランダ
花の色 白・オレンジ・赤・ピンク・黄・緑
花言葉 君を愛す・真実・高貴

 

丸くて愛らしい花形が魅力的なピンポンマムも、結婚式に人気の花です。

ピンポンマムのコロンとしたフォルムは、組み合わせる花によって和洋どちらにもアレンジできます。ダリアやガーベラと組み合わせてラウンドブーケにすれば、洋風の結婚式にぴったりでしょう。また、千日紅や紫式部などと合わせると和装花嫁さんに適したボールブーケにもなります。

【冬】シンビジュウム

科/属 ラン科/シュンラン属
英名 Cymbidium(シンビジウム)
和名 霓裳蘭(ゲイショウラン)
原産地 東南アジア・オーストラリア
花の色 白・ピンク・クリーム色・紫・緑・茶など
花言葉 飾らない心・素朴・華やかな恋
誕生花 1月14日・1月17日・11月7日・12月18日

 

落ち着いた花色を持つシンビジュウムは、華やかでありながら控えめな印象を受ける花です。寒さにも強く、切り花でも1ヶ月以上鑑賞できます。テラコッタカラーのシンビジュウムにアマリリスやカラーを組み合わせると、くすみカラーを活かしたシックな花束になります。また、淡いオレンジ色のシンビジュウムに、カトレアやブルースターなどたくさんの花を加えて立体感を出すのもおすすめです。

【冬】ダイヤモンドリリー(ネリネ)

科/属 ヒガンバナ科/ネリネ属
英名 Nerine(ネリネ)
別名 姫彼岸花(ヒメヒガンバナ)
原産地 南アフリカ
花の色 赤・ピンク・オレンジ・白
花言葉 箱入り娘・また会う日を楽しみに・華やか
誕生花 10月13日・10月17日

 

ダイヤモンドリリーは、花びらの表面のツヤが美しいことから名づけられたと言われており、冬のアレンジメントでも人気です。特に白のダイヤモンドリリーは、メタリックシルバーのような輝きを持っています。また、花形がシャープなので、どのような花とも相性が良いのが特徴です。また、バラやトルコキキョウ・ドライコットンなどと組み合わせて、花嫁さんの優美さを演出しても素敵でしょう。

結婚式で花を贈るときのマナー

結婚式に贈る花を選ぶときは、相手の喜ぶ顔を想像するだけでも嬉しくなるものです。しかし、結婚式でフラワーギフトを贈る際には注意したいポイントがいくつかあります。以下では、結婚式で花を贈るときのマナーを解説します。ぜひ、参考にしてください。

結婚式に花を贈るのに最適な日

親しい人が結婚する場合は、当日に花を渡したくなるでしょう。しかし、結婚式当日の新郎新婦にはスケジュールが詰まっている可能性があります。そのため、挙式当日は控えた方が良いでしょう。結婚式に出席する場合は、遅くても1週間前までに贈ると良いです。万が一、遅れてしまうときは、挙式が終わってからでも問題ありません。また、結婚式に招待されていない場合は、挙式が終わり一息ついたタイミングで贈るのがマナーです。

結婚祝いで贈る花の本数は奇数

結婚式で花を贈るときは、花の本数に注意する必要があります。一般的に、花の本数は奇数が良いとされています。偶数は半分に割ることができ「別れ=喪失」をイメージさせるため避けた方が無難です。しかし、さまざまな花を組み合わせたアレンジメントの花の本数を数える人は少ないため、そこまで気にする必要はないかもしれません。例えば、バラなどの1種類の花だけの花束の場合は花の本数が目立ってしまいます。本数が目立つ場合は、花の本数を3本・5本・7本などの奇数にしましょう。

結婚祝いで避けた方が良い花

花を選ぶ際は、見た目だけで選ぶのは危険です。先述した通り、花にはさまざまな花言葉が秘められており、中には怖い意味を持つ花言葉もあるからです。結婚を祝い相手の幸せを願って贈るため、もし誤解があれば、お互いに悲しい気持ちになります。

結婚祝いで避けた方が良いのは、ネガティブな花言葉を持つ花でしょう。

例えば、アジサイには「移り気」「浮気」の花言葉があり、結婚する二人には不向きです。また、黄色のバラには「嫉妬」の花言葉・紫色のシャクヤクには「怒り」エリカには「孤独」などの花言葉があるので気をつけてください。

花言葉の中にはポジティブなものもあれば、ネガティブなものが混ざっている場合があります。そのような場合には、単体ではなくたくさんの花と組み合わせると誤解を招かないでしょう。さらに、仏花のイメージがある大輪のキクやキンギョソウなども避けた方が無難です。

結婚祝いとして適さない容器

フラワーアレンジメントを贈る際には花器の種類が選べます。花の雰囲気に合っているものを選ぶことが多いですが、ガラスや陶器素材は割れやすいので要注意です。ガラスや陶器素材は高級感を演出するのに適していますが「割れもの」=「縁起が悪い」イメージを持つ方もいるので気をつけた方が良いでしょう。

結婚式には相手にぴったりな花ギフトを贈ろう

本記事では、結婚式に贈る花の選び方やギフトスタイル・マナーを詳しく解説しました。

花にはたくさんの種類があり、見る人を笑顔にしてくれます。大切な人の結婚式に贈る花は見つかりましたか。もし、迷ったらたくさんある花の中から、花言葉や相手のイメージで選ぶのもおすすめです。相手の末永い幸福を願って、あなただけの心のこもったフラワーギフトを贈ってください。