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こどもの日に花を贈ろう!おすすめの花やフラワーギフトを解説

こどもの日に、こいのぼりや五月人形を飾ることは知っているけれど、どのようなプレゼントを贈れば良いか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。こどもの日にはハナショウブを飾る風習がありますが、最近では色とりどりの花を用いたフラワーギフトも人気です。本記事では、こどもの日の習わしやこどもの日にふさわしい花・おすすめのフラワーギフト・贈るときのポイントなどを解説しています。こどもの日のギフト選びに悩んでいる方は、ぜひ、参考にしてみてください。

こどもの日(端午の節句)とは

こどもの日のフラワーギフトを選ぶ前に、風習の歴史や背景をおさらいしてみましょう。5月に入るとデパートなどでこいのぼりや五月人形が販売されている様子を見かけることが多くなります。

5月5日のこどもの日は、男の子の健やかな成長や幸せを願う行事「端午の節句」として、中国から伝わりました。元々は休日ではなかったのですが、こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに母に感謝する日として、1948年に祝日として定められました。

つまり、こどもの日はこどもの成長を願う日だけでなく、母親に感謝する日でもあります。また、当初は男の子のための行事でしたが、最近では性別関係なく、こどもたちと母親の幸せを願う日としても親しまれています。

端午の節句の歴史

端午の節句は男の子の成長と幸せを願う行事ですが、元々は違う目的がありました。かつて中国の政治家であり詩人であった「屈原(くつげん)」が、とある陰謀によって国を追放され、国の行く末を嘆いて川に身を投げました。

身を投げた日が5月5日だったため、毎年、屈原を供養するために鎮魂祭が開かれるようになったのです。鎮魂祭は、次第に病気や災いを避けるための宮中行事となり、「端午の節句」になりました。

こどもの日の風習

こどもの日には、こどもたちの成長や幸せを願うために飾るものや食べるものなどがいくつかあります。中でもこいのぼりや五月人形はポピュラーなものですが、こどもの日の由来を以下で詳しく解説していきます。

こいのぼりを飾る

こどもの日のシンボルといえば、こいのぼりを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。こいのぼりが元気に空を泳いでいる姿は日本の5月を代表する風景の一つでもあります。こいのぼりのモチーフとなっている鯉は、池や沼でも生きられる強い生命力があり、流れの激しい川や滝の中でも泳げる力強さを持っています。

そのため、「環境に関わらず力強く立派に生きていけますように」との願いを込めて飾られるようになりました。また、中国に伝わる古い逸話には、滝を鯉がのぼる「竜門」があり、

鯉は竜となって天にのぼった伝説があります。中国の逸話から、出世の難関を表す「登竜門」が生まれ、鯉は出世の縁起物にもなりました。

ちまきを食べる

ちまきとは、もち米や米粉などで作ったお餅を笹の葉などで巻いて蒸した食べ物です。もちもちとした食感がおいしく、最近ではスーパーやコンビニでも気軽に購入できるようになりました。

ちまきは、上記で解説した端午の節句の起源で、屈原が川に身を投げたエピソードに関係しています。屈原の死を嘆いた市民たちが屈原の亡きがらが魚に食べられないよう、ご飯を笹の葉に包んでエサとして川に投げ入れたことから、ちまきが無病息災の縁起物として定着しました。

かしわ餅を食べる

かしわ餅は上新粉でできた平たいお餅を2つ折りにして餡を入れ、柏の葉などで包んだ和菓子です。関西ではこどもの日にちまきを食べるのが一般的ですが、関東はかしわ餅が主流となっています。

柏は、冬になってほかの植物が落葉していく中でも葉を残し、春先の新芽が出る頃に葉を落とす性質があります。そのような柏の様子から「後継ぎができるまで葉を落とさない」とされ、子孫繁栄の縁起物として、こどもの日に食べられるようになりました。

鎧・兜・五月人形を飾る

こどもの日の風景として、こいのぼりと並んでメジャーとなっているのが鎧や兜などの五月人形ではないでしょうか。武将にとって兜や鎧は身を守るための大切な武具です。「こどもをあらゆる災いから守ってほしい」願いを込めて、五月人形が飾られるようになりました。こどもに武将のような強い心を持ち、健やかに育ってほしい親の祈りが伝わります。

ハナショウブを飾る

日本では、こどもの日にハナショウブを飾る風習があることをご存じでしょうか。

ハナショウブとはどのような花なのか、こどもの日に飾られるようになった理由を以下で解説します。

ハナショウブとは

ハナショウブとは、ノハナショウブが原種となっているアヤメ科の園芸植物です。すらりと伸びた花茎の先に趣のある上品な花を咲かせ、開花期も夏の始めから梅雨時期までなので、こどもの日に飾る花としてぴったりです。

花の色は青紫が一般的ですが、中にはピンクや黄色などの花もあるので、部屋の雰囲気や好みに合わせて選びましょう。お手持ちの五月人形と色合いを合わせると統一感が出ます。

ハナショウブを飾る理由

5月5日のこどもの日は「端午の節句」と呼ばれていますが、端午の節句は1年に5回ある「五節句」のうち一つで、別名「菖蒲(ショウブ)の節句」とも言われています。五節句は古代中国で行われていた節催事で、中国では薬草である菖蒲やヨモギを屋根の上に乗せて厄除けをする風習がありました。

厄除けの風習が日本にも伝わった際に、菖蒲(ショウブ)が「尚武」や「勝負」と同じ音から、男の子の節句としてお祝いされるようになったのです。

菖蒲湯に入る

こどもの日(端午の節句)には、中国の風習に習って菖蒲やヨモギの葉を家の軒先に飾り、厄除けをしていました。飾った後は、菖蒲の葉を湯船に浮かべて、身体の邪気を払っていたようです。

菖蒲とハナショウブの違い

菖蒲湯に使われる菖蒲の葉は、端午の節句に飾る「ハナショウブ」とは全くの別物です。飾って楽しむハナショウブがアヤメ科アヤメ属なのに対し、菖蒲湯で使われる菖蒲はサトイモ科の植物です。名前が同じで見た目も似ているので混同されやすいですが、菖蒲湯に入れる菖蒲の方が緑色が薄く、根元が少し赤くなっており爽やかな香りも特徴なので、覚えておきましょう。

菖蒲湯の入り方

菖蒲湯に使う菖蒲は、こどもの日が近づくとスーパーなどでも販売されていることがあります。元々は魔除け・邪気除けとして用いられていた入浴方法ですが、菖蒲湯にはリラックス効果や、血行促進効果による肩こりや腰痛改善などにも期待できます。

昔の習わしに従うのも素敵ですが、気軽な気分転換として楽しんでみるのもおすすめです。

菖蒲湯の入り方は、菖蒲をこまかく切ってネットなどに入れる方法もありますが、切らずにそのままの状態で入れるとさらに香りを楽しめます。お湯を抜く際には、菖蒲が排水口などに詰まらないよう注意してください。

こどもの日に贈るおすすめの花

こどもの日には、男の子の健やかな成長を願い、こいのぼりや五月人形を飾って菖蒲湯に浸かる古くからの風習があります。しかし最近では、男の子に限らず、こどもたち全員の幸せを願う日をお祝いすることも多くなってきました。

女の子に贈るギフトには、かわいらしくて華やかなフラワーギフトがおすすめです。もちろん、男の子に花を贈っても喜ばれるでしょう。こどもの日に贈るのにおすすめの花を以下でご紹介します。

ハナショウブ

ハナショウブは古くからこどもの日に飾る花として親しまれてきました。派手すぎず落ち着いた印象のハナショウブは、日本各地にも多く自生しており、夏の風物詩となっています。

ハナショウブを用いたフラワーギフトは、こどもの日らしくて爽やかな印象になることでしょう。ハナショウブの花言葉は「熱心」の意味もあるので、これからさまざまなことに取り組み、大きく成長してほしい願いが込められるでしょう。

胡蝶蘭

胡蝶蘭は、法人・個人問わずお祝いのシーンで多く贈られる花です。花もちが良く、夏でも長く花を楽しめるので、こどもの日のフラワーギフトにいかがでしょうか。

贈答用の大きな花鉢を個人宅に贈ると、置き場所や管理に困らせてしまうので、こどもの日に贈るならお世話しやすいミディサイズか、アレンジメントなどの切り花がおすすめです。

胡蝶蘭の花言葉には「幸せが飛んでくる」の意味があるので、こどもたちの成長と幸せを祈る素敵なプレゼントになります。

バラ

バラは「花の女王」とも呼ばれており、フラワーギフトの定番となっています。こどもでも知っているようなポピュラーな花なので、端午の節句のお祝いにもぴったりです。

華やかな見た目と上品な香りが楽しめますが、トゲがあるので贈る際には注意しましょう。花束やフラワーギフトでは、安全面のためにトゲの処理がされていることもありますが、念のため確認しておくと安心です。

バラには「愛」や「美」などの花言葉がありますが、色別でも意味合いが異なります。例えば、オレンジのバラの花言葉には「健やか」があり、こどもの日の贈り物として最適です。

ガーベラ

花びらを大きく広げた姿と色とりどりのカラーが魅力的なガーベラ。こどもが描く花は、ガーベラのような姿をしていることが多く、こどもにも喜ばれやすい花です。元気でカジュアルなイメージが、すくすくと育っていくこどもを連想させます。

ガーベラには「常に前進」「希望」などの花言葉があり、未来輝くこどもへのフラワーギフトとしてぴったりです。

チューリップ

チューリップは、春を代表する球根植物の一つです。童謡のモチーフにもなっており、こどもが一番最初に覚えた花という家庭も多いのではないでしょうか。すらりと伸びた花茎の先に、カップ型のかわいらしい花を咲かせ、ボリュームもあるので花束やアレンジメントに用いると華やかになります。

優しい花にふさわしいような、「思いやり」「博愛」などの花言葉があるので、ご家族からの愛を込めて贈ってみてはいかがでしょうか。

カーネーション

母の日に贈る花として定番となっているカーネーションですが、こどもの日にもおすすめです。フリルのような波打つ花びらを幾重にも付けた姿が華やかで、花もちも良く切り花でも2週間程度楽しんでもらえます。

カラーバリエーションが豊富なので、性別や好みに合わせて選ぶと良いでしょう。花言葉は「純粋な愛情」「無垢で深い愛」などがあるので、自分のこどもやお孫さんへのフラワーギフトとしていかがでしょうか。

こどもの日に贈るおすすめのフラワーギフト

こどもの日に贈るフラワーギフトは、華やかさとかわいらしさを意識しましょう。こどもが思わず笑顔になるような見た目やデザインを探してみてください。きっと、特別なこどもの日の贈り物となることでしょう。

花束・ブーケ

花が好きなこどもには、シンプルは花束やブーケが喜ばれます。小学生以上のこどもであれば、自分で花瓶に生けて毎日のお世話を楽しむ経験もできることでしょう。

花束は、つい大きくて華やかなものを贈りたくなりますが、こどもが手で持ちやすいコンパクトなサイズもおすすめです。こどもの好みや性別などを考慮し、イメージに合う花の種類や色を選びましょう。

アニマルフラワー

こどもの日のお祝いとしてアニマルフラワーが人気を集めています。アニマルフラワーとは、動物やキャラクターをモチーフに整えられた花束やアレンジメントのことで、かわいらしさ満載のフラワーギフトです。

生花を用いたアニマルフラワーは花の美しさと同時に香りも楽しめますが、プリザーブドフラワーで作られたアニマルフラワーも人気です。水を必要としないので好きな場所に飾ることができ、保管方法によっては数年美しさを保てることもあります。

ぬいぐるみ付きアレンジメント

アニマルフラワー同様こどもに人気なのが「ぬいぐるみ付きアレンジメント」です。アレンジメントの中にかわいらしいぬいぐるみが入っていたり、ぬいぐるみが花束を持っていたりと、こどもたちが目を輝かせるようなかわいいデザインになっています。こどもが好きなキャラクターのぬいぐるみや年齢に合った大きさのぬいぐるみを選ぶと喜ばれるでしょう。

切り花は時間がたつと枯れてしまいますが、ぬいぐるみは残るため花を楽しんだ後も楽しめます。

こどもの日に花を贈るときのポイント

こどもの日に贈るフラワーギフトは、大人に贈るものとは違った視点で選ぶのが大切です。サイズ感に注意したり、こどもにより喜ばれる工夫をしたりしてみましょう。以下では、こどもの日に花を贈るときのポイントを解説します。

こどもが管理しやすいサイズを選ぶ

せっかくのこどもの日のお祝いですから、豪華で華やかなフラワーギフトを贈って盛大にお祝いしたいと思う方も多いのではないでしょうか。節句のお祝いとして保護者の方に贈るならサイズの大きなものでも構いませんが、こども本人に贈るなら、こどもが受け取りやすいコンパクトサイズのものがおすすめです。こどもが自分で好きな場所に飾ったり、お世話を楽しんだりしてくれることでしょう。

こどもの日のモチーフを入れる

こどもの日用のフラワーギフトには、キャラクターが兜を被っているものや、こいのぼりのモチーフが飾られたものなどもあります。せっかくのこどもの日のお祝いなので、昔ながらの風習が感じられるものを贈るのもおすすめです。

こどもに渡したときに、「どうしてこどもの日にこいのぼりや兜を飾るの?」と聞かれたら、由来や風習を教えてあげられるきっかけにもなるかもしれません。

ほかのプレゼントを添える

こどもの日にコンパクトな花束やアレンジメントでは少し寂しいと感じる際には、ほかのプレゼントを添えるのはいかがでしょうか。こどもが喜ぶプレゼントといえば、おもちゃやお菓子などです。小学校以上のこどもなら、文房具や図書カードも喜ばれることでしょう。

一緒にご飯を食べに行ったり、お出かけしたりなどのイベントごともおすすめです。

こどもの日には美しい花を贈ってお祝いしよう!

本記事では、こどもの日の習わしやこどもの日にふさわしい花・おすすめのフラワーギフト・贈るときのポイントなどを解説しました。

こどもの日には、こいのぼりや五月人形のほかにハナショウブを飾る風習があります。昔ながらの行事に習い、ハナショウブを用いたフラワーギフトを贈るのも良いですが、最近では花の種類にこだわらず、自由な花束やアレンジメントを贈ることも増えてきました。

こどもの好みやイメージに合う花を選び、特別なこどもの日となるようなフラワーギフトを選んでみてください。