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ラ・メールコラム > 豆知識 > 【ケイトウの花言葉】その意味と由来、贈る際のポイントを詳解!

ケイトウはその独特な形状と色彩から、多くの人々を魅了してやまない花です。しかし、その花言葉や意味、贈る際のポイントについて詳しく知っている方は少ないかもしれません。この記事では、ケイトウの花言葉とその意味から、贈る際の上手な使い方までを詳解し、ケイトウをさらに深く理解し、楽しむための一助となる情報を提供いたします。また、育て方や病害虫についても触れているので、ぜひ参考にしてください。

ケイトウとはどんな花?

ケイトウはヒユ科の一年草です。特徴的な形状から、火炎花や鶏冠花とも呼ばれます。主な形状は以下の通りです

形状 特徴
クレステッドタイプ 波形で彩色が多彩
プルメリアタイプ 穂状で色鮮やか
スパイクタイプ 円錐形で長さが特徴

詳しい特徴や名前の由来を見ていきましょう。

ケイトウの特徴

ケイトウは、1本の茎が直立し、先端には多数の小さな花穂が密集して咲いているのが特徴です。鮮やかな色合いと特異な形状から、庭や公園・花壇などでよく見かけます。

ケイトウの色は赤・黄色・オレンジ色・ピンク色など暖色系が多く、鮮やかな色が多いです。大きさもさまざまで、1m以上にもなるものから、10cm程度のものまであります。それぞれが独特の雰囲気を持つため、風味豊かな花壇作りに最適です。

こうした特性から、ケイトウは四季折々の風景を楽しむ日本の庭園にもよく用いられます。明るい色彩と個性的な形状で、ガーデニングには欠かせない花といえるでしょう。

ケイトウの名前の由来

ケイトウの名前の由来は、「鶏頭」を意味します。花穂が鶏の頭部に似ているということから命名されました。花言葉とは別に、名前自体もその形状と色から想像力をかき立てられるものとなっています。

ケイトウの学名である「Celosia argentea」は、ギリシャ語の’kelos’(燃えている)から派生しており、炎のような鮮やかな色彩が名前に由来しています。

以下に、名前の由来を表にまとめました。

ケイトウの花言葉とその意味

花には「花言葉」というものが存在します。意味を理解しておくことで、相手に気持ちを伝えるときにも役立つでしょう。

ケイトウにはどんな花言葉があるのでしょうか。内容や意味を詳しく解説します。

ケイトウの花言葉

ケイトウの花言葉は以下の通りです。

  • 風変わり
  • おしゃれ
  • 気取り屋
  • 個性

それぞれの花言葉にはどんな由来があるのでしょうか。早速見ていきましょう。

花言葉の由来

ケイトウに込められている花言葉の由来は、見た目が関係しています。鶏の鶏冠のように見えることから、上記に紹介した花言葉が付けられました。

理由を見ると、花言葉にも納得しますね。ちなみに、ケイトウは色ごとに花言葉が異なります。

色別・種類別のケイトウの花言葉

ケイトウ全体の花言葉は上記でご紹介しましたが、色や種類ごとにも花言葉が異なります。

紹介する色別の花言葉は以下の通りです。

  • 赤色のケイトウ
  • 黄色色のケイトウ
  • オレンジ色のケイトウ
  • 淡い緑色のケイトウ
  • ピンク色のケイトウ

紹介する種類別の花言葉は以下の通りです。

  • ノゲイトウ
  • ミニケイトウ
  • セロシアケイトウ

それぞれ詳しく見ていきましょう。

赤色のケイトウ

赤色のケイトウは、その鮮やかな色彩から「燃えるような情熱」という花言葉を持っています。愛情の深さや熱い想いを伝えるのに最適な花ですね。

赤色のケイトウはほかの色に比べて存在感があり、部屋や庭を華やかに彩ります。

とても迫力のある色なので、贈る相手やシチュエーションによっては、情熱が強すぎると感じる場合もあるため注意が必要です。相手の性格や好みをよく考えた上で贈るようにしましょう。

一方で、赤色のケイトウの花は見た目の美しさからも人気があり、特に女性から喜ばれることが多いとされています。

黄色のケイトウ

黄色のケイトウは、その鮮やかな色合いから「陽光」「温かさ」「喜び」などの花言葉がつけられています。特に、秋になるとその明るさが際立つため、「元気な笑顔」「活力」などの意味もあるようです。これは、黄色が一般的に明るさや活力を象徴することから来ています。

黄色のケイトウは、見る人の気持ちを明るくさせる効果があります。忙しい日々を送りつつも元気に頑張っている友人へのプレゼントや、目標達成のお祝いに最適です。

オレンジ色のケイトウ

オレンジ色のケイトウが持つ花言葉は「情熱」・「豊かな愛」です。オレンジ色が放つ活気あふれる雰囲気から、情熱的な意味が込められました。

見た目も華やかで元気な印象を与えるオレンジ色のケイトウは、想いを力強く伝えたいときや、エネルギッシュな雰囲気をプレゼントしたいときにピッタリです。また、秋の季節感を感じさせるオレンジ色は、秋生まれの方への贈り物としても人気があります。

淡い緑色のケイトウ

淡い緑色のケイトウには、一般的なケイトウとは異なる独特の雰囲気があります。花言葉は「自然の美」です。自然界に存在する美しさと静寂を象徴し、その控えめで落ち着いた色合いから付けられました。

緑色は生命力や安定感を象徴することから、このケイトウを贈ることで、「あなたとの関係が安定しています」と伝えることもできるでしょ。

ピンク色のケイトウ

ピンク色のケイトウは、優しさと愛らしさを象徴する色合いのため、花言葉も「優美」「淑やか」など、女性らしいイメージの花言葉がついています。

特に女性へのプレゼントとして選ばれることが多いピンク色のケイトウ。その花言葉を知って贈ることで、贈り物に込める想いがより伝わるでしょう。

ノゲイトウ

ノゲイトウは、ケイトウの一種で、やや小ぶりな花穂が特徴です。花穂は紡錘形で、見た目がユニークなことから観賞用として人気があります。花穂が野鶏の頭に似ていることから「ノゲイトウ」と名付けられました。

ノゲイトウの花言葉は「変わらぬ愛情」、「純粋な愛」です。そのため、長い間一途に思い続けている人へのプレゼントや愛情を示す際に適しています。

ミニケイトウ

ミニケイトウとは、その名の通りケイトウの小型版で、全長が20〜30cm程度とコンパクトなサイズが特徴です。秋の季節に見事に咲く花は、細かい花穂が密集しており、見ているだけで楽しい気持ちにさせてくれます。

ミニケイトウの花言葉は「小さな幸せ」です。その小さな体から溢れ出る、力強くも華やかな美しさは、「小さな幸せ」を象徴しています。置き場所にも悩まず、手軽にケアができるので初めての方にもおすすめです。

セロシアケイトウ

ケイトウの中でも特に華やかな存在感を放つ「セロシアケイトウ」。この種類のケイトウは、火をイメージさせるような燃えるような赤色を放つことから、「火のケイトウ」とも呼ばれます。

主な花言葉は、「情熱」、「燃える愛」です。独特の形状と鮮やかな赤色が、情熱的な愛情を表現しています。

また、セロシアケイトウは耐久性が高く、暑さにも強いため、夏から秋にかけてのプレゼントとして最適です。

ケイトウの基本的な育て方

ケイトウは扱いやすい花として人気があります。以下にケイトウの基本的な育て方をご紹介します。

用土・肥料

ケイトウは、水はけの良い用土を好む花です。プランターや鉢植えの場合、市販の培養土や赤玉土を使用し、さらにパーライトやバーミキュライトを混ぜて通気性を良くしましょう。

土の割合は以下の通りです。

  • 培養土または赤玉土70%
  • パーライトまたはバーミキュライト30%

肥料については、生長期の春から夏にかけては、液体肥料を2週間に1回程度与えると良いです。秋から冬にかけては、開花を促すためにリン酸系の肥料を与えましょう。

置き場所

ケイトウの置き場所の選び方は、成長を左右する重要なポイントです。ケイトウは日当たりを好む植物なので、日光が十分に当たる場所を選びましょう。

できるだけ日差しの当たる時間が長い場所に飾るのがおすすめですが、夏場の猛暑期日差しが強く葉焼けを起こす可能性があるため、この時期は日陰か半日陰の場所に移動させてあげましょう。

また、風通しの良い場所に置くこともポイントです。湿度が高いとカビや病害虫の発生しやすいので、風通しが良くて倒れにくい場所を選んでください。

水やり

ケイトウは暑さに強い花で、水やりについては特に注意が必要です。栽培環境により異なりますが、基本的には乾燥を好み、湿度が高いと根腐れの原因となります。

春から夏にかけては土の表面が乾いたらたっぷりと、秋から冬の間は土が全部乾いたら水やりをしましょう。

特に夏場は、暑さを好むケイトウでも蒸れてしまうとダメージを受けます。水は朝夕の涼しい時間帯にたっぷりと与え、日中は葉に水分が残らないようにしましょう。また、冬場は水やりを控えめにして、根腐れを防ぐことが大切です。

植え付け・植え替え

ケイトウは春の終わりから初夏にかけて植え付けを行います。特に5月が最適で、温度が20度前後の日中に作業することが望ましいです。

【植え付け手順】

  1. 適した場所を選び、まず土を耕します。その際、元肥として有機質の肥料を混ぜ込んでおくと良いでしょう。
  2. 育苗ポットからケイトウを取り出し、根を広げます。そのまま穴に入れ、手で土を固めます。

植え替えの場合、株が大きくなりすぎて鉢が窮屈になった場合や根腐れを防ぐために行います。2〜3年に1回のペースで考えてみて下さい。

【植え替え手順】

  1. 用土を新しく用意し、鉢底に敷きます。その上にケイトウを置き、周囲に用土を追加します。
  2. 最後に水やりをして完成です。

以上の手順でケイトウの植え付け・植え替えが可能です。育てやすいケイトウですが、この部分に気をつけることでより美しい花を咲かせることができます。

剪定

ケイトウを育てるにあたり、剪定は必須です。適切な剪定は、美しい形状を保ちながら、花持ちや生育状態を良好に保つためにも役立ちます。

初めて剪定を行う際は、ケイトウが本格的に成長を始め、茎が伸び始めた頃が最適です。この時期に剪定を行うと、ケイトウはさらに分枝を広げ、豊かな花を咲かせることが期待できます。

剪定はまず茎の先端部分を切りましょう。茎の先端を切ると、下部の節から新たな芽が出てきて、複数の花茎が形成されます。

また、次々と花が咲き終わった後は、枯れた花と茎を剪定してください。これにより、ケイトウは次の花茎の生育にエネルギーを集中させることができます。ただし、剪定する際は清潔なハサミを使用し、植物が病気に感染しないよう注意してください。

増やし方

ケイトウを増やす方法は種まきや挿し木によるものが主流です。では、詳しく見ていきましょう。

【種まき】 

ケイトウの種まきは春(3月〜5月)が適期です。まず、用土として水はけの良いサンドミックスを用意しましょう。種をまく前に、土に十分な水分を与えます。その後、種を蒔き、薄く土をかぶせます。しっかりと湿度を保ちつつ、日光が当たる場所で管理します。

【挿し木】 

挿し木は夏(7月〜8月)が最適です。健康な茎から10cm程度の長さを持つ部分を切り取り、下部の葉を取り除きます。その後、挿し穂を水や土に挿し、新たな根が出るのを待ちます。

いずれの方法も、適切な育て方を心掌れば、綺麗なケイトウを増やすことが可能です。

ケイトウに注意すべき病害虫

ケイトウの栽培において、病害虫は常に注意すべき点です。特に多く見られるのは、アブラムシやヨトウムシといった害虫です。

害虫

アブラムシは葉や茎に集まり、栄養を吸い取る厄介な害虫です。放置すると株全体が弱り、成長が阻害されます。対策としては、虫が見つかったら速やかに手で取り除くか、専用の薬剤を使用します。

ヨトウムシもまたケイトウにとっての大敵。幼虫が葉を食べつくし、大きなダメージを与えます。発見次第、手で取り除くことが大切です。

(2)病気 病気では、うどんこ病や灰色かび病が主な敵です。これらは湿度が高い状態を好むため、通気性を保ち、適切な水やりを心掛けることで予防が可能です。

以上のように、ケイトウの健全な成長のためには、病害虫対策が欠かせません。見つけたら速やかに対策を取りましょう。

害虫

ケイトウには数種類の害虫がつきやすいです。特に、アブラムシ、アザミウマ、ハダニがよく見られます。これらの害虫は成長を妨げ、見た目も悪くするため注意しましょう。

アブラムシは葉や茎につき、植物の体液を吸い取ります。見た目は黒や緑色で、葉の裏側や茎に集団でいることが特徴です。

アザミウマは葉の表面を食べるため、葉が白っぽくなります。見つけにくいですが、葉を裏返して小さな虫の動きを確認するとよいです。

ハダニは乾燥した環境を好む小さな害虫で、黄色くなった葉や葉脈に現れます。

これらの害虫対策としては、定期的に植物の様子を確認し、害虫が見つかった場合は早急に対処することが大切です。

病気

ケイトウには、特に注意が必要な病気がいくつか存在します。その中でも主要なものを挙げると以下の通りです。

1.「うどんこ病」 

これは菌類による感染病で、葉に白い粉状の斑点が表れます。湿度が高いと発症しやすいため、水やりは適度にしましょう。

2.「黒星病」

 黒い斑点が葉に現れる病気です。これも菌類が原因なので、高温多湿を避けましょう。

3.「立枯病」 

茎から枯れ始め、全体が枯れる病気です。ケイトウの成長を妨げます。

 

上記で解説をした病気対策としては、適切な水やりと通気性を確保することが重要です。また、予防的に薬剤を用いることも有効な処置になります。乾燥を好むケイトウは過湿による病気が多いため、特に水管理に気をつけましょう。

まとめ

ケイトウは、その豊かな色彩と花言葉の意味から、さまざまな場面での贈り物に適しています。特に赤色や黄色のケイトウは、その鮮やかさから人気のある植物です。

基本的な育て方や病害虫への対策も紹介しましたので、これからケイトウを育ててみたいと思った方はぜひ参考にしてください。

ケイトウは花言葉がとても素敵な植物です。ぜひ大切な人へ贈ってみてください。