カトレアに秘められた花言葉は?プレゼントに最適なシーンも紹介!
華やかな佇まいのカトレアは、別名で「ランの女王」とも呼ばれています。ランの中では最もメジャーな種類でもあるため、みなさんも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。この記事では、色別のカトレアの花言葉とプレゼントに最適なシーンを紹介します。
是非大切な人へフラワーギフトを贈る際の参考にしてみてください。
カトレアのカラー別の花言葉
花には種類別にそれぞれ花言葉が存在することをご存じでしょうか。花言葉を知ることで、花をプレゼントする楽しみがアップします。また、フラワーギフトに花言葉を添えて贈ることで、受け取る側の喜びも増すのです。カトレアにも素敵な花言葉がたくさんありますので紹介していきます。
華やかな見た目のカトレアには、大人の女性の優美さを賛美する言葉が多いです。
全般の花言葉には「魔力」「気品」「魅惑的」「あなたは美しい」「優美な貴婦人」などがあります。カトレアの凛とした美しさにピッタリの花言葉が多いですね。
ちなみに海外では「成熟した大人の魅力」「完璧な美」などの花言葉が付いています。
赤(ピンク)
赤やピンクのカトレアには「魅力」「成熟した大人の魅力」などの花言葉が秘められています。成熟した大人の魅力とは、年齢を重ねたからこそ醸し出せる精神的な安定や独特の色気の意味も含まれているのです。
そのため、母の日や結婚記念日などに贈るのが良いでしょう。赤色のカトレアは大変希少で珍しいです。例えば「コクネシア」は鮮やかな濃いオレンジ色が美しく、ミニサイズなのでお部屋のインテリアとしても映えます。また冬咲きの品種「リトルヘーゼル」は、深みのあるレッドが魅力的な品種です。
育てやすさでチョイスするなら、細長いピンクの花びらが可愛い「ルンディー」や、香りが良く剛健な「ドリスアンドバイロンクリスマスローズ」もおすすめです。
黄色
黄色のカトレアには「気品ある優しさ」の花言葉が込められています。
パッとした華やかさがあるだけではなく、フレッシュで健康的なイメージを持つ黄色にピッタリの花言葉です。気品ある優しさとは、その人の内側からにじみ出るもので、人生の経験を通して培ってきた知性や教養なども含まれます。
このことから、尊敬する女性や上司などに贈ると喜ばれるのではないでしょうか。
「メモリアルヘレンブラウンスイートアフトン」は、グリーン系のイエローが美しい品種です。花経も13~15cmと大輪で、さわやかな柑橘系の香りも人気があります。
またミニカトレアの「レモンキッス」は寒さに強いため、初めてランを育てる方におすすめです。
紫
「優美な女性」「貴婦人」の花言葉が秘められているのは、紫色のカトレアです。
貴婦人とは、一般的には上品で身分が高い婦人を意味しています。「貴」を表すのは相手への敬意で、レディーや女史が使われることもあるでしょう。
また、優美な女性とは麗しくありながらも控えめでエレガントな女性の意味です。
貴婦人と言うと何となく近寄りにくく感じますが、優美な女性の花言葉が加わることで、やわらかい印象になります。
紫のカトレアではラベンダー系で冬咲きの「コーナーストーンファインサークル」が、おすすめです。こちらは目を奪われるような濃い花色が美しく、大型なのでプレゼントにも向いています。さらに「カーニバルキッズグリーンジェム」は、グリーンの花びらに赤紫のリップが可愛らしい品種で、育てやすいのも魅力です。
白
清楚な外見の白色のカトレアには「魔力」「純粋な愛」の花言葉が込められています。
純白のイメージから想像もできないような花言葉ですが、魔力とは不思議と惹きつけられる魅力を表しているのです。したがって悪い意味で用いられているのではありません。
しかし誤解を受ける可能性もあるので、贈り物にする際には気をつけましょう。
白のカトレアでおすすめなのは、寒さに強い「アロハケースセルレア」です。こちらは冬咲きのミニカトレアで、沖縄国際洋蘭博覧会でも賞を取った品種になります。
また花の中央がクリーム色の「パストラルイノセンス」は、初春咲きで大輪の厚い花びらが美しくギフトにもピッタリです。
カトレアってどんな花?
カトレアは中南米原産の植物で、その華やかな見た目から世界中の人々に人気があります。
ではカトレアは具体的にどんな花なのでしょうか。
ここでは基本情報やカトレアの特徴や花名のルーツなどを紹介します。
カトレアの基本データ
科/属 | ラン科/カトレア属 |
英名 | Cattleya(カトレア) |
和名 | 日之出蘭(ヒノデラン) |
別名 | カトレヤ |
原産地 | メキシコ~ブラジル |
出回り期(花屋) | 周年 |
開花期 | 10〜2月(最盛期) |
草丈 | 20~60cm |
花の色 | 白/赤/ピンク/黄色/紫/緑/褐色 |
花言葉 | 気品/魔力/魅惑的/成熟した大人の魅力/優美な女性 |
誕生花 | 1月13日/10月14日/11月24日/12月15日/12月23日 |
カトレアの和名である「日之出蘭」は、カトレアが日の出のように明るく晴れやかな魅力を持っていることに因んで付けられました。日本では洋ランというと、カトレアをイメージする方も多いでしょう。また、日本に渡来したのは明治時代だと言われています。
カトレアの特徴
カトレアは見た目の華やかさが魅力の植物です。原種のように可愛らしく清楚な花を咲かせるものから、豪華なものまで多種多様な種類があります。また、育成に適した環境も種類ごとに異なるため、初めて挑戦するのなら耐寒性があるカトレアを選ぶのがおすすめです。
カトレアは原産地では着生ランとして生息しています。着生植物の特徴は、地面ではなく木の幹や枝などに絡みついて生長するため、分厚い葉や塊茎に栄養を蓄えながら生存しています。ちなみにランの7割は、着生植物に分類されると言われています。
花名の由来
カトレアの名前は、最初にカトレアの栽培に成功した英国の生物学者のWilliam Cattley(ウィリアムキャトリー)がルーツです。彼はブラジルから送られて来た植物の梱包材として使われていたカトレアの葉を育て、見たこともないような華麗な花を咲かせることに成功しました。この功績が称えられて、その後、ラン研究科「英国のジョンリンドリー」によって、「Cattleya(カトレア)」の名前が付けられたと言われています。
カトレアのサイズ
カトレアは幾年にも渡り品種改良されて、現在ではたくさんの種類があります。種類だけではなくサイズ感も色々で、育てやすいミニサイズから、ちょっとした贈り物に最適な中輪サイズ、またゴージャスな大輪サイズまで揃っています。そのため、贈るシーンや目的に合わせて選びやすい点も、人気の秘密と言えるでしょう。
カトレアの人気の品種
カトレアは洋ランの中でも大きな花を咲かせる様子から「ランの女王」とも呼ばれることがあります。花持ちが良く豪華な外見からブライダルブーケをはじめ、パーティーなどのコサージュやヘアーアクセサリーとしても活用されています。
ここではたくさんのカトレアの中から特に人気の品種を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
コクシネア
コクシネアは、過去に「ソフロニティス」として流通していたミニサイズのカトレアです。
ブラジルが原産で耐寒性・耐暑性ともにあまり強くはありません。夏までに根を丈夫に張らせると元気に育ちます。見た目の可憐さと花色の美しさから、とても人気の品種です。
順調に生長すると11~4月にかけて鮮やかなオレンジ色の花を開花させます。
ドロシーオカヒノモト
ドロシーオカヒノモトは、ミディサイズの初心者向けのカトレアです。非常に育てやすく、環境さえ整えば年に2回花を咲かせることもできます。花のサイズは7~8センチほどで、甘い香りが魅力です。白を基調とした濃いピンク色のリップが、とても可愛い品種になります。
チョコレートドロップコダマ
秋に咲くチョコレートドロップコダマは、明るいブラウンカラーが一際美しく注目を浴びている品種です。通常カトレアの花はやわらかいイメージですが、チョコレートドロップコダマは花びらが厚く硬いのが特徴となっています。珍しいカトレアを探している方にはおすすめでしょう。また甘い香りも楽しめるので、プレゼントとしても喜んで貰えるのではないでしょうか。
カトレアの育成のコツ
カトレアには春に咲く品種・夏に咲く品種、更に秋、冬に咲く品種があります。ちなみに、春は3~4月、夏は5~7月、秋9~11月、冬は12~3月に見頃を迎えます。そのため、何種類かのカトレアを育てることで、1年を通してカトレアを鑑賞することが可能です。(中には1年に2回咲くものもあります。)
ここでは入手しやすい春〜冬咲きのカトレアの育成のコツを紹介していくので、参考にしてください。
育成の環境
カトレアの原産地では、木の幹などの高い場所に着生して生存しているため、そのような環境に近づけることで、元気に育てることができます。できるだけ日当たり・風通しの良い場所に置き、冬は暖かな場所で管理するのがおすすめです。
暖かい間は室外で栽培し、寒くなったら室内に入れてあげると良いでしょう。
ただし、夏の直射日光に当てると弱ってしまうことがあるので注意してください。夏の間は西日が当たらない場所で管理すると安心です。心配な場合は、遮光ネットなどを使って日差しを30〜40%くらいカットすると良いでしょう。
カトレアは年間を通して光なため、不足していると感じた場合は、LEDライトで光を補ってあげるのもおすすめです。
水やり
カトレアを育てる上で一番大切なのが水やりです。コツは、なるべく乾燥気味にすることでしょう。以下では夏と冬の水やりを詳しく解説します。
夏(5~10月くらい)
夏の水やりの目安は、5〜7日に1度の割合で水を与えてください。この期間はやや土が湿っていても枯れてしまうようなことはありませんが、基本的には水苔が乾いてから与えると良いです。
冬(11月~4月くらい)
冬の水やりの目安は温度にもよりますが、低い場合は2週間〜20日くらい空けて水をあげても構いません。この時期の最も多いトラブルは、水の与え過ぎによって起こります。花は置き場所によっても乾くスピードが異なるので気をつけましょう。カトレアは一般の草花とは違い、土の表面が乾いたら水を与えるのではなく、鉢の底の水苔が乾燥してから水を与えてください。
花がら摘み
カトレアの花が咲き終わり茶色になってきたら、花がら摘みをしましょう。
そのままにしておいても枯れてしまうことはありませんが、衛生的にも花茎をカットするのがおすすめです。剪定する時は、ウイルス性の病気を防ぐためにハサミをしっかり消毒しておいてください。
湿度
カトレアは適度な湿度を必要とします。しかし、冬の間は暖房が効いた部屋で管理するので、どうしても乾燥してしまうのです。乾燥が進むと、蕾が咲かずに落ちてしまうことがあるので気をつけましょう。対策は暖房の風が当たらない場所に置くことや、霧吹きで水を与えてください。
肥料
肥料は生育期にあたる期間に与えます。春に1度緩効性肥料を施しても良いですし、月に2回くらい液体肥料を与えても良いでしょう。冬は休眠期なので、肥料はお休みします。
あまり頻繁に肥料を与えると、根を弱らせることがあるので気をつけてください。
植え替え
植え替えのタイミングは、株が大きくなり新芽を出すスペースがなくなった時です。
目安は2年に1度程度で、根や新しいバルブが鉢の外に飛び出したときになります。適期は花が終わる3~5月で、植え替えは腐敗した植え込み材(水苔やミックスコンポスト)を交換するためにも必要な作業です。
植え替えの注意点
植え替える時は、根を傷つけないように行うことがポイントになります。できるだけ優しく鉢から株を取り出して、古くなったり傷んでいる部分の根をカットしましょう。また、植え替えの作業をする際には、今まで植えてあったものよりひと回り大きなサイズの鉢と新しい植え込み材を用意してください。
株分け
株分けは多年草や小木の株を分割して増やす方法です。大きく成長した株をいくつかの株に分割することで、増やす・親株の老化防止などのメリットがあります。
そのため、カトレアを増やしたいときは株分けすることをおすすめします。
まず植え込みに必要な水苔や素焼きの鉢を用意してください。
その他にも発砲スチロール、鉢底ネット、支柱、ビニールタイ、消毒をしたピンセットやハサミが必要です。また、支柱をカットする際に必要なカッターがあると便利でしょう。
株分けの適期//開花後5月までに行うのがベストです。植え込み材の水苔にしっかりと水分を含ませておくと鉢から取り出しやすくなります。
- まず、鉢から優しく株を抜き、古い植え込み材料を取り除きます。
- 傷んだ根や腐った根をカットしましょう。こちらは根気のいる作業ですが、できるだけ丁寧に行ってください。
- 2〜4バルブを基準にして株分けし、鉢底にネットを敷きます。(虫除け用)排水性を高めるために、砕いた発泡スチロールを入れてください。(鉢の3分の1くらいが目安)
- カットした株によく水分を絞った水苔を巻き付けていきます。この時に根を包み込むようにすると失敗しません。
- 鉢に入れて植えます。この時に、新芽が真ん中に来るようにするのがおすすめです。
- 最後に支柱を立てて、ビニールタイで留めましょう。
カトレアの株分けは難しくはありませんが、スタミナと時間が必要な作業になります。十分に時間がある時に行うと良いでしょう。
株分け後の管理
株分け後は1週間を目安に、日陰で管理しましょう。またしばらくの間は、葉やバルブに霧吹きで葉水を行うのがおすすめです。また新芽は横に伸びていきますので、支柱で修正してください。
カトレアをプレゼントするときにおすすめのシーン
カトレアは華やかで品位がある花なので、特別な日のギフトに最適です。では、どんなシーンに贈ると良いのでしょうか。カトレアは大人の女性にピッタリの素敵な花言葉を秘めているので、母の日や結婚記念日また長寿のお祝いにも向いています。
母の日
美しく存在感があるカトレアは、母の日ギフトにも人気があります。ミニサイズのカトレアなら5000円前後で購入できるので、コストパフォーマンスも良いでしょう。
長寿のお祝い
エレガントなカトレアは、長寿のお祝いにも最適です。例えば、還暦のお祝いに真っ赤なカトレアをプレゼントするのはどうでしょうか。
古くから赤色には魔除けの効果があると言われているので、節目をお祝いするにはピッタリです。
カトレアの花言葉に込められた思いを贈ろう
今回はカトレアに込められた花言葉の意味や人気の品種・育て方・プレゼントにおすすめのシーンをご紹介しました。カトレアには、大人の女性の魅力を称える花言葉が多く存在しています。また、豪華で格式が高い花のため、ギフトとしてもピッタリです。
あなたも日頃の感謝や敬意を込めて、カトレアの花を贈ってみませんか。さらに一言メッセージを添えることで、より印象深い贈り物になるでしょう。