ミモザの7つの花言葉に秘められた意味は?贈るシーンや楽しみ方も紹介!
みなさんはミモザの花をご存知でしょうか。ミモザはアカシア属の植物で、2〜4月頃コロコロと丸い黄色の花を房状に咲かせます。花の姿は鮮やかで、思わず立ち止まって見入ってしまうほどに可愛らしいのが特徴です。この記事ではミモザに秘められた花言葉や、育て方のコツなどをたっぷりと紹介します。
ミモザの7つの花言葉
ミモザは世界中で愛されている華やかな花です。イタリアでは「感謝」という花言葉が付けられていて、贈り物やブライダルフラワーとしても人気です。またフランスでは「感受性・思いやり」アメリカでは「隠された愛・引退の美」の花言葉を秘めています。では日本ではどんな花言葉を込めることができるのでしょうか。以下では7つの意味を詳しく解説していきます。
①友情
「友情」はコロンとした丸い花が寄せ集まって咲く様子から、友人同士が仲良くおしゃべりしているように見えたことが花言葉の由来です。小さな花が毬のような花序を作ることも、固い絆や結束力を感じさせます。春は出会いや別れが多い季節です。いつも自分の周囲にいて慰め合ったり喜びを分かち合える友達に、ミモザの花をプレゼントしてみませんか。
②真実の愛
「真実の愛」という花言葉は、アメリカ合衆国の先住民であるインディアンの男性が、愛を告白する際に使っていた花がミモザだったことから付けられました。
インディアンは部族ごとに違う文化を持っていたようですが、どの部属も自然の恵みを大切に生活していたのです。このようなロマンチックな儀式が、時間を越えて受け継がれてきたのはうれしいことですね。
③思いやり
ミモザには「思いやり」という花言葉も秘められています。思いやりとは相手の立場に立って察したり配慮できることで、ピュアな優しさを意味しているのです。
これはフランスの花言葉である「sensibilite(ソンシビリティ)」の意味「感性/思いやり」に由来しています。そのため、仲のいい友人や家族など親切にしてもらったお礼として贈るのに向いているのではないでしょうか。
④秘密の恋
「秘密の恋」という花言葉にも、ネイティブアメリカン(インディアン)の愛の告白のセレモニーが関係しています。思いを寄せる女性にミモザの花を贈り、気持ちを伝える習慣があったからです。最近は日本でもミモザの花束を贈る男性が増えてきています。内に秘めた思いを伝えるのにピッタリですね。
⑤エレガンス
「エレガンス」は、上品さや優美さを表現する言葉です。同じような意味のエレガントは形容詞または形容動詞として使われるのに対し、エレガンスは名詞として活用されます。
また小さな花がブーケのようにまとまって咲く優雅な様子から付けられたという説もありますよ。
⑥神秘
「神秘」とは不思議なことや謎めいたことを意味します。英語では「mysterious(ミステリアス)」「mystery( ミステリー )」と表現されることもあり、幻想的な景色を見た時などにも使われることがあります。この花言葉は、不思議と惹きつけられるミモザの魅力を表現しているのではないでしょうか。
ちなみにミモザは古代オリエント文明の中心ともなったバビロニアで、イシュタルの神木とされていて、生命力のシンボルにもなっていました。
⑦頼られる人
白いミモザには「頼られる人」という花言葉が秘められています。
この花言葉はミモザが地植えにしてもスクスクと育つことから、たくましいという意味で付けられました。
そのため、普段お世話になっている上司や先輩などにプレゼントすると喜ばれますよ。
ミモザにネガティブな花言葉はある?
結論から言うとミモザに贈り物として不向きな花言葉はありません。
白のミモザには「死に勝る愛情」という花言葉がありますが、これも愛情の強さから生まれた花言葉なのです。
ミモザってどんな植物?
枝の先にコロコロとした黄色の花を咲かせるミモザは、女性を中心に注目を浴びている花です。パッと目を引く鮮やかな花を見ると、春の訪れを感じるという方も多いのではないでしょうか。
ここでは基本情報や特徴、さらに「ミモザの日」や名前の由来についてまとめてみました。
ミモザの基本データ
科/属 | マメ科/アカシア属 |
学名 | Acacia baileyana(アカシア ベイリアナ) |
英名 | mimosa(ミモザ) |
和名 | 銀葉(ギンヨウ)アカシア |
別名 | Golden mimosa(ゴールデンミモザ)花(ハナ)アカシア |
原産地 | オーストラリア南部 |
樹高 | 5m~ |
耐寒性/耐暑性 | 強い |
花色 | 黄/白/オレンジ |
開花時期 | 2~4月 |
出回り期(花屋) | 11~3月 9月~(葉のみ) |
花言葉 | 感謝/友情/優雅/神秘/真実の愛 |
誕生花 | 2月14日/4月9日 |
ミモザは、ヴィヴィッドな黄色の小花が魅力の植物です。
花だけではなく、シルバーカラーの葉も美しく、秋には葉ものとして花屋さんに並ぶこともあります。ミモザの花は乾燥しても明るい花色を維持するため、ドライフラワーとしても人気です。
ミモザの日とは
まだ肌寒い3月頃、一足早く花を咲かせるミモザの花。
鮮やかな花の色と可愛らしい外見は、記念日や誕生日のプレゼントとしても人気があります。ところでみなさんは「ミモザの日」があるのをご存じでしょうか。
最初はイタリアの国際女性デーが発祥になったと言われていますが、色々な国でミモザに因んだお祝いがあります。
イタリア
この国では3月8日に「International Women’s Day(国際女性デー)」がスタートして、ミモザがシンボルの花として選ばれました。ミモザがちょうどその時季に咲く花だったということや、安価だったことも理由だと言われています。
また、日本で馴染み深い桜の花のようにミモザは海外で春の訪れを告げる花として親しまれていたのです。そのためイタリアでは3月8日に、愛する女性や家族にミモザを贈る習慣があります。またレストランなどには、女性限定の献立が登場することもあるようです。
フランス
フランスでも男性から女性へ日頃の感謝の気持ちを込めて、ミモザが贈られるそうです。
そして女性はそれをコサージュにしたり髪飾りにして、女性同士で外食を楽しむ習慣があります。
ミモザ/名前の由来
ミモザ(mimosa)は、本来オジギソウ属を指す名称のため、ミモザの名前のルーツはやや複雑です。オジギソウは葉に刺激を加えると閉じますが、ミモザは閉じません。そのため、「ミモザ」の名前は、葉っぱの形が酷似していたことから誤って付けられたという説もあります。かつては「フサアカシア」をミモザと呼んでいましたが、現在ではアカシア全般がミモザとして流通しているようです。
ミモザの種類と特徴
丸くポンポンとした小さな花がまとまって咲くミモザは、とてもキュートな印象の花です。
日本では、主に庭に植えてシンボルツリーや鉢植えにして楽しまれています。以下ではミモザの種類や特徴を紹介します。
銀葉(ギンヨウ)アカシア
銀葉アカシアはシルバーの葉がきれいな品種で、私たちが普段一番よく見かけるミモザになります。耐寒性も高くお手入れしやすい点もポイントです。庭のシンボルツリーにすれば、毎年春が訪れるのが楽しみになるのではないでしょうか。
鮮やかなレモンイエローと青い空とのコントラストが目が覚めるほど美しいです。「ミモザアカシア」と呼ばれることもあります。
房(フサ)アカシア
房アカシアは、主としてヨーロッパでミモザとして流通している品種です。常緑高木で、まだ寒い2〜3月にフワフワの鮮やかな黄色の花を咲かせます。房アカシアは生長するとグングン樹高を伸ばして、数十メートル以上になるので、あまり大きくさせたくない方は、銀葉アカシアの方が向いているかもしれません。
(紫銀葉アカシア)プルプレア
(紫銀葉アカシア)プルプレアは「ギンヨウアカシア」の仲間で、特徴は葉裏が赤紫色であることです。表葉の濃いグリーンの葉との対比が素晴らしく、花だけではなく葉のグラデーションが楽しめるのも魅力です。
開花時期は7〜9月で、先端に伸びた枝が分かれて青紫色の花を咲かせます。
パールアカシア(丸葉アカシア)
パールアカシアは別名で「ポダリリーフォリア」とも呼ばれる品種で、樹高は1〜2mほどです。そのため、コンパクトなサイズのミモザをお探しの方におすすめになります。
パールアカシアの葉はベロアのような質感で、白い粉をまぶしたような円形の葉と鮮やかな黄色の花が特徴です。
モニカ(ドルモンディ ミモザ)
モニカは、人気のミモザの中では最もミニサイズになります。葉の色はシルバーブルーで、猫の尻尾のようなシェープの花が人気です。矮性で一般的なアカシアよりコンパクトなので、鉢植えで育てたい方にもおすすめですよ。
スペクタビリス
スペクタビリスはミモザの中では比較的花が大きく、香りが良いことが特徴になります。
生長のスピードも速いので、シンボルツリーにもおすすめです。開花期は4〜5月で、春になるとポンポンとした黄色の花を咲かせます。
三角葉(サンカクバ)アカシア
三角葉アカシアは葉っぱの形が珍しく三角に見えることから、名付けられました。花の咲かない時期でも、ユニークな葉の形は観賞価値が高いです。樹高は2〜3mですが、剪定すれば鉢植えで育てることもできます。少し変わったミモザをお探しの方におすすめです。
ミモザの育て方のコツ
早春に鮮やかな黄色の花を咲かせるミモザ。名前の由来でもお伝えしたように、ミモザは俗称でアカシア全般のことです。まだ冷たい風に吹かれてユラユラと揺れる花の姿を見ると、胸がわくわくするでしょう。ここでは主に、銀葉アカシアと房アカシアの育成のコツを紹介しますので参考にしてください。
置き場所
シンボルツリーにする場合は、大きく育つ銀葉アカシアがおすすめです。どんどん大きくなりますので、庭に植える際には十分なスペースが必要です。置き場所は日当たりの良い場所が向いています。日陰に植えてしまうと花の数が少なくなってしまうかもしれません。
もし、鉢植えで育てたい場合は、コンパクトな品種のモニカやテレサを選ぶと良いでしょう。
適した用土
ミモザはたくましい植物で、やせ地でも良く育つためそれほど気にする必要はありません。どちらかというと水はけ(排水性)の良い土を好みます。そのため、鉢植えの場合は、市販の培養土を活用するのがおすすめです。
水やり
地植えの場合は特に水やりは必要なく、雨だけでも育ちます。しかし、夏場など土が乾燥してしまった場合は、水をあげてください。
一方、鉢植えの場合は他の植物と同じように鉢の表土が乾いたら、たっぷりと水を与えてください。ミモザはどちらかと言えば乾燥を好みますが、あまりにも乾燥が進行すると葉が弱ってしまうので気をつけましょう。
肥料
ミモザのようなマメ科の植物は窒素を取り込むことができるので、特に肥料は必要ありません。花付きが良くない場合は腐葉土を混ぜると良いです。
ただし、鉢植え栽培では1ヶ月に1度くらいの割合で液体肥料をあげても良いでしょう。
剪定
ミモザの剪定は、花が終わった後すぐに行うことがおすすめです。花芽は7月頃には出始めるので、6月には済ませておくと良いでしょう。
剪定した場所から分岐していくので、混み合っているところの枝は根元からカットしてください。
増やし方
ミモザは種から増やすことが可能です。花が終わった後に、茶色に熟したサヤの中に入っている種を秋に蒔いて増やしましょう。また、ミモザの種は一度乾いてしまうと発芽しにくくなるので、なるべく早く蒔くようにしてください。
病害虫対策
ここではミモザがかかりやすい「うどんこ病」と「ミノムシ」対策を解説します。
うどんこ病
うどんこ病はウドンコカビと呼ばれる糸状菌が原因で発症する植物病害です。世界中の多くの植物に影響を与え、さまざまな作物に深刻な経済的損失をもたらす可能性があります。
湿気が多い場所で育てたミモザのカビを放置しておくと植物が弱ってしまうため、早目の対処が必要です。発生しやすい時期は5〜6月頃になります。小麦粉をまぶしたように白くなっている葉や枝を見つけたら注意してください。
カビが増殖してしまうと光合成を行えない可能性があるので、なるべく早く薬剤で繁殖を抑えるのがポイントです。
ミノムシ
ミノムシとはミノガ科の幼虫です。巣が藁などで作った昔の雨具に似ていることから付けられました。ミノムシは健康な葉を侵食するので見つけたら早目に対処することが大切です。
ミノムシが成長するに従って食欲が旺盛になるので注意しましょう。見つけたらすぐに手で捕まえてください。ただし、ミノムシは現在では絶滅の危機にあると言われているので、見つけたら貴重かもしれません。
ミモザの楽しみ方
小さくて丸いフワフワした花がたくさん集まって咲くミモザは、色々な楽しみ方ができます。ドライフラワーにしても鮮やかな色を保つので、スワッグやリースにしてお部屋に飾るのもおすすめです。
ここではミモザを使ったオシャレな楽しみ方を紹介しましょう。
スワッグ
スワッグとは壁飾りと言う意味で、ドライの花から作る方法とフレッシュな花(ドライになっていく過程を味わう)で作る方法があります。
用意するものはミモザの花と葉ものと麻紐やリボンです。
まず用意した花材を並べて完成図をイメージします。次に花材をまとめて根元を切り揃えていきましょう。さらに麻紐やビニタイで巻きつけますが、なるべく固く結んでください。(水分が抜けると枝が細くなるため)見た目重視なら、株の根元を麻テープなどで被せると良いです。またこの時に壁に掛けるときに必要になる輪を作っておいてください。最後にリボンをつけて完成です。
リース
ミモザは乾燥が進むのが早いので、なるべく新鮮なものを使うのがおすすめです。
リースを作る時には、ミモザ5本程度と土台、ハサミ、ワイヤーが必要になります。ミモザを15〜20cmにカットして数本束ね、これを何本か作りましょう。リースになる土台にミモザの束をワイヤーを使って巻きつけていきます。最後に隙間を埋めるように調整して終了です。応用法としてリース半分にミモザを飾る「ハーフリース」も素敵です。ミモザの量が不足して困った時にも使えるアイデアですね。
ミモザには素敵な花言葉がいっぱい!
小さな黄色の花が寄り添うように咲くミモザは、昨今女性に人気の花です。
花言葉にも「友情」「真実の愛」など、魅力的なものが多いので、プレゼントやブライダルシーンでも人気があります。あなたも、見ているだけで幸せになれる明るいミモザの花を大切な人へ贈ってみませんか。