花のある暮らしで生活に彩りを!簡単でオシャレな飾り方のアイデア
季節感を感じられる花を部屋に置くことで見る人の心を癒し、元気にしてくれる効果が期待できます。視覚や嗅覚などの五感を通して感じる効果がありますが、好きなフラワーベースや花色を選べばさらに癒し効果が高まるでしょう。本記事では、花を飾る具体的なメリットや色別で花を選ぶ心理的効果、初心者でもできるオシャレな飾り方のアイデアなどを紹介します。
花のある暮らしの3つのメリット
花のある暮らしから得られるメリットはさまざまなものが挙げられますが、その中でも代表的なメリットは以下の3つです。
- ヒーリング効果
- 部屋が明るい雰囲気になる
- 仕事や生活の質がアップする
それぞれのメリットを詳しく見ていきましょう。
ヒーリング効果
現代人は仕事や育児などに追われており、気づかない間にストレスが溜まっていることは少なくありません。
そのようなとき、ふと目に入ってくる花を見ることで心を和ませることが可能です。
花にはそれぞれのカラーや香り、花びらを触ったときの感触が異なり、五感を通して感じると心は癒されて元気になるでしょう。
これは「フラワーセラピー」といわれる花を用いた心理療法(サイコセラピー)としても広く知られています。
部屋が明るい雰囲気になる
花を部屋に飾ると部屋全体の雰囲気が明るくなり、視覚的にポジティブな効果を得られるでしょう。
特にビタミンカラーといわれるイエローやオレンジなどの暖色系を取り入れると、部屋が一気に華やかになります。
また、多くの花には芳香があり、嗅覚が刺激されることで脳が心地良さを感じます。
特にフローラル系の香りは、疲れた心を癒してリフレッシュする効果が期待されているため、気分転換したいときにおすすめです。
仕事や生活の質がアップする
花のある暮らしは、自宅でビジネスをする方のモチベーションアップにも効果的です。
目に入りやすいところに花を飾るだけで心が落ち着き、脳が活性化して良いアイデアも生まれるでしょう。
花にはさまざまな種類が存在してナチュラルな美しさがあるので、自分の好きな色や形姿の花を生活に取り入れると仕事だけでなく生活の質もアップします。
花のある暮らしでオシャレに花を飾るアイデア
部屋に花を飾ると空間を清々しい雰囲気に変えたり、色のトーンで部屋にアクセントを加えたりなど、隙間スペースをエレガントに演出できます。
ここでは、初心者の方でも比較的簡単にできるレイアウトのアイデアを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
部屋のアクセントにする
部屋のアクセントとして花の存在感を強調したい場合は、周囲にものを置かないことがポイントです。
部屋の中が散らかったりものが多かったりすると、花を飾ったとしても目立ちません。
簡素な部屋であれば、美しい花が一輪あるだけでその存在感が際立ちます。
また、アクセントとして花をチョイスする場合は、鮮やかで明るい色の花がおすすめです。
たとえば、ブルーと黄色などのはっきりした色の花を組み合わせると、より彩度のコントラストが強調されて良いアクセントになるでしょう。
たくさんの花を並べて飾る
好きな花がたくさんある場合は、一輪ずつシンプルな花器に並べて飾ると素敵です。
スタイリッシュなメイソンジャーや、お気に入りのボトルを活用する方法もあります。
部屋の種類の中でも、ダイニングなどは特に飾りやすいスペースであり、季節感のある花を並べて配置するだけでも気分が上がります。
一輪の花にグリーンをプラス
一輪の花を挿すフラワーベースなら、グリーンを取り入れるとさらにオシャレ感がアップします。
たとえば、野の花のようなシュウメイギクやシオンに、レモンリーフなどをプラスするだけで見栄えが良くなります。
また、ジャムの小瓶などをアンティーク調にリメイクして活用するのも素敵でしょう。
花器にデザイン性のあるものを取り入れる
花器にデザイン性のあるアイテムを採用することによって、空間がスマートに見えます。
花のある暮らしをスタートさせる場合は、気軽に一輪挿しから始めてみるのもおすすめです。
マットな質感を持ったボールベースは落ち着いた雰囲気もあるので、インテリアとしても最適ではないでしょうか。
また、スリムな白い陶器のフラワーベースなら和洋どちらの部屋にもマッチします。
大きな花で一輪の花を主役に
アジサイや大輪のバラなどは、一輪飾るだけでも華麗な雰囲気になります。
一輪挿しのメリットは組み合わせを考える必要がないことや、狭い空間でも飾れることです。
ミモザなど、たくさんの茎がついている花をピックアップするとゴージャスな見栄えになるのでおすすめです。
花のある暮らしで選ぶおすすめの花
花を選ぶ際には、好きな香りや好きな色の花をチョイスすることに加え、季節を感じられる花を選ぶのがおすすめです。
ここでは、一輪挿しにもぴったりな季節の花を各季節ごとに紹介します。
春
春の季節を感じられる花として、以下の2つがおすすめです。
- ミモザ
- ヒヤシンス
ミモザ
科・属 | マメ科・アカシア属 |
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英名 | Mimosa(ミモザ) |
和名 | 房(フサ)アカシア、銀葉(ギンヨウ)アカシア |
原産地 | オーストラリア |
開花期 | 3~4月 |
花言葉 | 優雅、感謝、友情 など |
誕生花 | 2月14日、4月9日 など |
丸くてふわふわとした小花を咲かせるミモザは、春の訪れを知らせる花です。
イタリアでは3月8日をミモザの日としており、男性から愛する女性にこの花を贈る習慣があります。
ミモザは乾燥しても鮮やかな花色が残るので、ドライフラワーにもおすすめです。
日持ちは3~5日程度ですが、茎の先に十字に切込みを入れると水揚げしやすくなります。
ヒヤシンス
科・属 | キジカクシ科・ヒアシンス属 |
英名 | Common hyacinth(コモンヒヤシンス) |
和名 | 風信子(ヒヤシンス) |
原産地 | 北アフリカ、地中海沿岸 |
開花期 | 3~4月 |
花言葉 | スポーツ、悲しみを越えた愛、控えめな愛らしさ など |
誕生花 | 2月7日、4月11日 など |
ふっくらとした花形が可愛らしいヒヤシンスは、比較的花持ちが良い植物です。
ボリュームがあるため、丸くて小さめの花器を使用するとバランスが良くなります。
ただし、ヒヤシンスは香りが強いので、ダイニングキッチンなどに置く場合には注意が必要です。
ヒヤシンスはアレンジメントや水耕栽培、寄せ植えなど、幅広い用途に向いているので、自分の好みに合わせて選びやすい花です。
夏
夏の季節を感じられる花として、以下の2つがおすすめです。
- スノーボール(ビバーナム)
- クルクマ
スノーボール(ビバーナム)
科・属 | スイカズラ科・ガマズミ属 |
英名 | Snowball(スノーボール) |
和名 | 手毬肝木(テマリカンボク) |
原産地 | ヨーロッパ、東アジア |
開花期 | 5~6月 |
花言葉 | 茶目っ気、誓い、年齢を感じる など |
誕生花 | 7月27日 |
スノーボールは、白くて小さな花がボールのようにまとまって咲く姿が印象的な植物です。
見た目はアジサイによく似ていますが、全く違う種類なので注意してください。
スノーボールは薄い緑色で咲き始めて徐々に白色に変化していくため、春から夏に移り変わる様が見られます。
なお、花言葉の一つである「誓い」は、スノーボールがブライダルブーケとして人気があることがルーツといわれています。
クルクマ
科・属 | ショウガ科・ウコン(クルクマ)属 |
英名 | Siam tulip(サイアムチューリップ) |
別名 | 鬱金(ウコン) |
原産地 | 熱帯アジア、アフリカ、オーストラリア |
開花期 | 5~10月 |
花言葉 | 乙女の香り、あなたの姿に酔いしれる、忍耐 など |
誕生花 | 8月22日 |
異国情緒溢れる佇まいが個性的なクルクマは、比較的暑さに強い花です。
花びらに見える部分は「苞(ほう)」であり、本当の花は苞の中に息を潜めるように咲いています。
他には見られないエキゾチックな花姿をしているクルクマは、シンプルな花器に一輪活けるだけでもチャーミングです。
秋
秋の季節を感じられる花として、以下の2つがおすすめです。
- コスモス
- パンパスグラス
コスモス
科・属 | キク科・コスモス属 |
英名 | Cosmos(コスモス) |
和名 | オオハルシャギク |
原産地 | メキシコ |
開花期 | 9~10月 |
花言葉 | 乙女の純真、謙虚、調和 など |
誕生花 | 9月3日、9月27日 など |
秋を代表する花といえば、コスモスを思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。
風に揺れる華奢な茎や葉っぱ、薄くて透明感がある花びらが魅力であり、初心者にも育てやすい植物なのでガーデニングとしても高い人気があります。
背の高い花器に、すっきりと葉っぱを落としたコスモスを何色か束ねて飾るとオシャレ感を演出できます。
パンパスグラス
科・属 | イネ科・シロガネヨシ属 |
英名 | Pampas grass(パンパスグラス) |
和名 | 白銀葭(シロガネヨシ) |
原産地 | ブラジル、ニュージーランド、アルゼンチン など |
開花期 | 9~10月 |
花言葉 | 光輝、雄大な愛、風格 など |
誕生花 | 11月25日 |
パンパスグラスは外見がススキと似ており、ツヤのある花穂が美しい植物です。
乾燥させたパンパスグラスは、カラフルなカラーで色づけされて出回っていることもあります。
羽毛のような見た目は、どんな場所に飾っても優雅な雰囲気を演出してくれるでしょう。
冬
冬の季節を感じられる花として、以下の2つがおすすめです。
- 椿
- アマリリス
椿
科・属 | ツバキ科・ツバキ属 |
英名 | Camellia(カメリア) |
別名 | 藪椿(ヤブツバキ) |
原産地 | 日本、台湾、中国 など |
開花期 | 11~4月 |
花言葉 | 気取らない優美さ、控えめな素晴らしさ、誇り など |
誕生花 | 2月3日、2月10日、12月10日 など |
椿は日本で江戸時代から栽培されている常緑高木です。
華麗でありながらも気品を感じさせる花の姿は海外でも人気であり、シャネルのモチーフにも採用されています。
一輪の花持ちはそれほど良くはありませんが次々と花を咲かせるため、数日間は花を楽しむことが可能です。
アマリリス
科・属 | ヒガンバナ科・ヒッペアストルム属 |
英名 | Amaryllis(アマリリス) |
和名 | 咬吧水仙(ジャガタラスイセン)、金山慈姑(キンサンジコ) など |
原産地 | 熱帯アメリカ |
開花期 | 4~7月 ※出回り時期は12月~ |
花言葉 | 輝くばかりの美しさ、おしゃべり、誇り など |
誕生花 | 2月24日、6月21日 など |
まっすぐに伸びた茎にユリのような豪華な花を咲かせるアマリリス。
ヨーロッパではクリスマスの花としても人気があり、クリスマスの時期になると多くの家庭で飾られています。
切り花としては一年中出回ることも多く、特に冬場には欠かせない花の一つです。
寒い時期は花が長持ちしやすいですが、少しずつ茎を切り戻すとさらに花持ちが良くなるのでおすすめです。
花のある暮らしで花を選ぶ際のポイント
花は色や形がそれぞれ異なり、特徴なども変わります。
自分の好みに合わせて選ぶのはもちろんのこと、花屋に行ってその日に素敵だと感じた花をチョイスするのも良いでしょう。
また、お気に入りのフラワーベースを複数用意し、それに合った花を選ぶのも楽しみ方の一つです。
ここでは、部屋に飾る花を選ぶ際のポイントを紹介するので、花選びの際に役立ててください。
花の色を意識する
初心者の場合は、まずは花の色を意識することをおすすめします。
色にはさまざまな印象を与える効果があり、どの色を選ぶかによって部屋のイメージが変わってきます。
色が持つ心理的効果は以下の通りです。
赤 | 炎や太陽の光を連想させる色です。
モチベーションをアップさせたいときに活用すると良いでしょう。 また、赤は特に視覚的に印象に残る色なので、食欲をアップさせるのにも効果的です。 |
ピンク | 女性らしさを引き出す色です。
優しいイメージも持つため、若々しさを保って良い出会いを導いてくれるかもしれません。 繊細さと朗らかさを持ち合わせているピンク色の花を飾れば、幸福度アップが期待できます。 |
白 | 素直さや清らかさを表す色です。
何か新しいことを始めたいときや、初心に返りたいときに活用すると良いでしょう。 また、色選びに迷いが生じてしまっているときに採用するのもおすすめです。 |
黄・オレンジ | ビタミンカラーは、暖かく明るいイメージを抱かせる色です。
黄色やオレンジ色の花を部屋に取り入れると、パッとした華やかさを演出できます。 また、家族とコミュニケーションを取りたいときに採用するのも効果的です。 |
青 | 空や海といった自然をイメージさせる青色は、冷静になりたいときに取り入れると良い色です。
自律神経を整える効果も期待できるので、なかなか眠れない夜にもおすすめです。 また、赤色とは反対に食欲を抑える色でもあるので、ダイエットを成功させたい方も活用してみてください。 |
緑 | 心身をリラックスさせる緑色には、癒しの効果があります。
木や森を象徴する色でもありますので、気持ちを落ち着かせたいときに適しているでしょう。 |
季節感のある花を選ぶ
フラワーショップに足を運ぶと、その季節ならではの花が並んでいます。
中には一年中出回る花もありますが、季節感を重視するならば旬の花を選ぶと良いでしょう。
たとえば、夏なら大きめの素焼きの花器にキイチゴやドウダンツツジなどの枝もののグリーンを飾るだけで涼しげな雰囲気になります。
また、ひまわりのようなインパクトがある花を一輪挿しにするのも、夏らしさを演出できるでしょう。
花言葉でチョイス
花に個性があるように、それぞれの花は花言葉を秘めています。
幸せな意味を持つ花言葉を選ぶことで、運気アップの効果が期待できるでしょう。
花言葉への理解を深めれば、お祝い事でフラワーギフトをプレゼントする際もよりシーンにマッチした花を選べるようになります。
花のある暮らしをより楽しむ方法
以前に比べてお家時間が増えた現代では、花のある暮らしが欠かせないものになっている方も多いのではないでしょうか。
気に入った花器に好きな色の花を飾ったり野の花をガラスのコップに一輪挿したりするだけでも、その場の空気感が変わります。
最後に、花のある暮らしの楽しみ方のアイデアを2つ紹介します。
スワッグを作成する
花のある暮らしに慣れてきたら、スワッグに挑戦してみてはいかがでしょうか。
用意する道具は、自分の好きな切り花数本と花ばさみ、輪ゴムや紐などの縛れるもの、ラフィア(飾りつけ用)が挙げられます。
主な手順としては、まずは花を並べて理想の形をイメージし、全体のバランスを考えながら束ねます。
長い花から順番に束ね、茎の部分を輪ゴムなどで固定し、最後にラフィアで縛ったら完成です。
スワッグは一見難しそうに感じるかもしれませんが、初心者の方でも失敗が少ないのでおすすめです。
時間がないときは花の宅配便がおすすめ
毎日多忙で花屋に行く時間がない場合は、通販を利用すれば好みの花を手に入れることが可能です。
通販なら旬の花の取り扱いも豊富であり、自分の目で確認しながら花を選べます。
遠くに住んでいる方へ贈りたい場合でも気軽に活用できるので、一度はチェックしておくと良いでしょう。
まとめ
花のある暮らしを始めてみると、次から次へと新たな楽しみが増えていき、充実した日々を過ごせるようになります。
花を生活に取り入れるのが初めての方は、まずは洗面所やキッチンなどに小さな花を一輪飾ってみることから始めてみましょう。
ぜひ本記事を参考に、自分の好きな花に囲まれた素敵な生活を満喫してみてはいかがでしょうか。