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コデマリの花言葉は怖い?花言葉やおすすめのギフトシーン

コデマリの花言葉は怖い?花言葉やおすすめのギフトシーン

コデマリには友情・努力・優雅・品位ととても素敵な花言葉があります。しかし、いくじなしという花言葉もあるのです。そんなコデマリを贈り物に選ぶ際は、どうすれば良いのでしょうか?今回は、コデマリの花言葉の由来やおすすめのギフトシーンについて詳しく解説します。

コデマリは小さな白い花が集まって咲く姿が可愛らしく、春の季節によく見かける花です。そんなコデマリには、意外にも「いくじなし」という花言葉があるのをご存知でしょうか?「いくじなし」とは、気力がなく役に立たない、しまりがなくぐうたらな人という意味です。この花言葉を知ると、怖いと感じてコデマリをギフトに贈るのは躊躇してしまうかもしれません。しかし、コデマリには「友情」「努力」といった花言葉もあります。

今回は、コデマリの花言葉の解説やおすすめのギフトシーンについてご紹介します。

コデマリの花言葉

コデマリの花言葉には「優雅」「品位」「友情」「努力」「固い絆」です。コデマリの花の形状から連想される様々な花言葉を具体的に紹介します。

「優雅」「品位」

コデマリが開花する際、小さいながらも純白で控えめに咲く様子から「優雅」「品位」と付けられました。最繁期には、葉が見えなくなるほど沢山の純白の花が群れをなすように咲くため、花嫁の集団のように見えるでしょう。細い枝にしっかりと根を張り、多くの花を咲かせるため努力する姿も、優雅さを感じさせます。

「友情」

コデマリは1cm以下の小花が集まり、3cmほどの手毬状になって咲きます。その姿が友情で結ばれた人々の様子に似ていることから「友情」という花言葉が名付けられました。大切な友達などへのプレゼントにもぴったりです。

「努力」

コデマリの小花が細い枝の先まで密集し、努力を重ねて1つの形を作りあげる姿から「努力」という花言葉が名づけられました。頑張っている人へエールで贈るほか、これからも努力を続けて欲しいという気持ちを込めて贈ることができます。

「固い絆」

コデマリの花が花束のように密集している様子から、人と人との繋がりや固い絆を象徴する花言葉として名づけられました。新しい環境で人と出会う際にこれからの絆を願って贈るほか、​​離れて暮らす家族や友人に、変わらぬ絆を確かめ合うために贈るのも良いでしょう。

コデマリの花言葉に怖い意味はある?

コデマリにはポジティブな意味を持つ花言葉が多い一方で、「いくじなし」という花言葉も付けられています。「いくじなし」は気力がなく役に立たない、困難や苦労に打ち勝つ力強さがない人という意味です。

「いくじなし」という花言葉はネガティブな意味を持つため、誤解を与えないように贈る際にはひと工夫をしましょう。コデマリにメッセージカードを添え、さまざまな花を組み合わせてアレンジしてから渡すのがお勧めです。

コデマリの花言葉の由来

「いくじなし」というネガティブな花言葉の由来は、定かではありませんが、小さな花が寄り添って咲く様子が弱々しく見えた事からつけられたのではないかと考えられています。

コデマリの基本情報

コデマリの基本情報

植物名 コデマリ
学名 Spiraea cantoniensis
科名 バラ科シモツケ属
分類 落葉低木
原産地 中国(日本では帰化植物)
開花時期 4~6月

 

中国から渡来した時期は不明ですが、日本では江戸時代初期から観賞用に栽培されており、庶民の間で親しまれてきました。

コデマリの特徴

コデマリの花は、円形の1cmほどの花が10〜20輪ほど集まり手鞠状になります。年末年始に切花として出回ることもあるため、見かけたことがある方もいるかもしれません。

 

コデマリの花の色は白が一般的ですが、ピンクや赤などの品種もあります。

庭木や切り花として人気があるため、庭木として植えると春の庭を華やかに彩り、切り花として飾ると、清楚で上品な雰囲気を演出することができます。

控えめな見た目からふわりと優しい香りが漂い、心を癒してくれるでしょう。

コデマリの名前の由来

コデマリの学名「Spiraea cantoniensis」は、螺旋のように咲く花に見えることから、ギリシャ語の螺旋を表す「speira」に由来していると言われています。

 

コデマリは別名「鈴懸(スズカケ)」「テマリバナ」です。

鈴懸は、小さい花が連続して咲く様子から、山伏が鈴懸という法衣の上に着る結袈裟(ゆいげさ)に付いている球状の飾りに似ている事で名づけられたと考えられています。鈴懸は法衣を指し、球状の飾りは結袈裟に付いていますが、鈴懸になった由来は不明です。

テマリバナは、手毬のような花の特徴にちなんだ名前が付けられています。

コデマリの和名の由来

和名は、コデマリの花が白くて小さな花が集まって咲く様子から、まるで小さな毬のように見えるため「小手毬」と呼ばれています。中国名は「小粉団花」「麻葉繍毬」です。

これらも、小さな花の集まりが毬のように見える事に由来しています。

コデマリにまつわる日本の逸話

コデマリは、日本では俳句における春の季語や茶道の席を飾る花としても使用され、日本文化に深く溶け込んでいます。江戸時代では武士階級の人々から人気となり、一般庶民は庭にコデマリを植えることが憧れになっていたようです。

 

また、コデマリは日本神話にも登場し、縁起物としても知られています。

 

「古事記」によると天照大神が天岩戸に隠れた際に、天の岩戸前での天鈿女命(アメノウズメノミコト)の舞により、天照大神は天岩戸から出てきました。

この舞で、アメノウズメノミコトは、コデマリの花を頭に飾っていたと言われています。

この逸話からコデマリの花が、神聖な花として捉えられていることを示しています。

 

さらに、コデマリは白く小さな花が密集して咲く様子が、まるで小さな毬のように見えることから、「毬」にちなんで縁起物として親しまれていました。

そのため、年末年始に切り花として出回る春の訪れを告げる花とされ、新生活の始まりや、新たな門出を祝う際にも贈られる事があります。

 

これらの逸話は、コデマリが古くから日本人に愛されてきた花であることを示しています。

コデマリの誕生花

コデマリの誕生花の日です。

  • 1月15日
  • 2月10日
  • 3月20日
  • 3月31日
  • 4月2日
  • 4月8日
  • 4月13日
  • 4月15日
  • 4月19日
  • 4月22日
  • 4月24日
  • 6月21日

誕生日のプレゼントに誕生花を贈る方も多いかと思います。コデマリは開花時期の4月がメインの誕生花になっています。花言葉には「優雅」「品位」「友情」「努力」「固い絆」といった素敵な意味があるため、主に4月生まれの方に誕生日祝いとして贈ると喜んでもらえるでしょう。

コデマリの風水効果

コデマリは、庭の風景を華やかにすることから、縁起物としても知られています。和(調和)のパワーを持つと言われており、会社を経営している方にもお勧めです。また、浄化や子どもに関する運気にも良いとされています。

浄化運UP

白いコデマリはエネルギーを浄化し、活性化を図ると言われています。玄関に飾ることで浄化運が上がるでしょう。鬼門の方角に玄関がある場合は、玄関前にコデマリを植えたり置いたりするのもお勧めです。

子供に関する運気UP

コデマリは小ぶりな花が無数に密集している可愛らしさから子どもの幸せを願い、七五三のお祝いにも飾ることがあります。子孫繁栄や子どもの将来が健やかで無数の喜びに巡り合うよう願って庭に植える家もあるようです。

また、コデマリは子どもの想像力や勉強の力をアップさせると言われているため、子ども部屋や勉強机の近く・子どもがよく遊ぶ場所に置くのも良いでしょう。

コデマリには毒性がある?

コデマリには毒性がある?

コデマリの葉や花には毒性があり、人間や犬にとっては無害ですが、猫にとっては有害です。摂取すると、下痢や嘔吐・胃痛などの症状を引き起こす可能性があり、最悪の場合は死に至ることもあります。

そのため、飼い猫がコデマリの葉や花を誤って口にしてしまわないように注意が必要です。

万が一、コデマリの葉や花を口にしてしまった場合は、指を喉の奥に入れて刺激する、塩水を飲ませるなどして吐かせます。その後、すぐに動物病院に受診してください。

生けてある花を触る、花弁を噛むなど些細な悪戯でも命に関わる症状を引き起こすこともあるため、十分注意が必要です。

コデマリの人気の品種

コデマリには100種類ほどの品種が存在します。原種は1cmほどの白い小さな花が集まって咲く野生のコデマリですが、改良された園芸品種はさまざまなバリエーションが存在します。

コデマリ・ピンクアイス

ピンクを帯びたツボミから、1cmほどの白い花弁がたくさん開花する姿が美しい花です。ピンクと白の葉が特徴的で、花が咲き終わった後も班入りの葉を楽しむことができます。海外ではブライダルリースと呼ばれるコデマリの改良品種です。

従来の品種よりコンパクトで株姿が崩れにくく扱いやすいため、小さい間は寄せ植えにし、大きくなったら庭に植えるのも良いでしょう。

コデマリ・ゴールドファウンテン

黄金の葉と1cmほどの白い花弁のコントラストが華やかで美しい花です。小さな花をたくさん付けた細い枝が垂れ下がり、開花期には全体が真っ白に見えます。鑑賞期間は長く、秋になると葉がオレンジ色に紅葉した姿も美しいでしょう。

コデマリ・ピンクアイスの枝代わり品種で小さな花が連続して咲き、株全体が花で覆われる姿が大変美しいのが特徴です。コンパクトなため、鉢植えなどにも適しています。

ヤエコデマリ

原種のコデマリに比べ、花弁が大きく名前の通り八重咲きの豪華な花を咲かせます。1つ1つの花は小さめながら、密集して咲くためとても華やかな印象です。ヤエコデマリはコデマリの変種で花弁が重なって咲きます。和名は八重小手毬で、江戸時代に庭木に利用されていた品種です。枝が弓状に垂れ下がるコデマリと比べ、直立した状態で花を咲かせます。

コデマリの育て方

コデマリは4月〜5月頃から花が咲き始め、秋になると花芽をつけ紅葉も楽しめます。冬には落ち葉となり落下し丸裸になります。耐暑性・耐寒性に優れているため寒さに優れているため、どんな場所でも比較的容易に育てることができるでしょう。落葉低木のため、冬には葉を落とし丸裸になりますが、心配ありません。それほど手をかけなくてもよい丈夫な植物ですが、育て方のポイントを押さえておくとより元気に花を咲かせてくれるでしょう。

肥料

コデマリに与える肥料は、寒肥とお礼肥の2回になります。

 

1月〜2月下旬までに、コデマリの株元から30cmほど離れた場所に30〜40cmほどの穴を堀り、寒肥として有機質の緩効性肥料を施します。堆肥と緩効性化成肥料(油粕)を混ぜ、穴に入れて下さい。寒肥は、休眠期の後に根がよく伸びるよう置肥として与えます。冬はコデマリの休眠期のため、穴を掘る際に多少根を傷めてもダメージが少ないでしょう。

 

4月〜5月頃になり、花が開花した後に追肥(お礼肥)をします。花を咲かせた後は養分を多く使用し、疲労している状態です。この時に追肥を行うことで植物の回復を補助できるため、即効性のある化学肥料をあげるのがお勧めです。コデマリの根の先端あたりに10cmほどの穴を堀り、肥料を与えましょう。

夏を過ぎて肥料を与えてしまうと枝が伸び過ぎて翌年に花が咲かなくなるため、夏〜寒肥を行うまでは追肥の必要はありません。

置き場所

コデマリは日の当たらない場所でも育てられますが、花付きを良くするためには日当たりの良い場所で育てるのが良いでしょう。乾燥に弱いため、土壌が乾きやすくなる西日が差す場所は避けるのがお勧めです。

水やり

地植えの場合は、植え付けをして根付くまでは水やりを行います。基本的には根がついてからの水やりは必要ありませんが、乾燥に弱いため夏の乾燥期には、水切れを起こさないように朝か夕方に水を与えます。

 

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。

水やりを忘れる、根詰まりなどで水が行き渡らず葉や枝の先端が枯れた際はひと回り大きい鉢に植え替えることで生き返らせることができます。

剪定

開花期が終わったら剪定期を迎えます。9月頃になると翌年の花芽が出るため、早めに剪定を行いましょう。なお、花芽のある枝を剪定してしまうと翌年咲く花が減ってしまうため、剪定する際は十分気をつけて下さい。

剪定には透かし剪定・強剪定・弱剪定があり、コデマリの成長具合で使い分けると良いでしょう。

 

枝が混み合っている際は風通しをよくするため、透かし剪定を行います。全体に日光が当たるようになるため、病害虫の予防に繋がるでしょう。枯れた枝や傷んでいる枝も剪定して下さい。

 

全体をコンパクトにする際は、強剪定を行います。栽培後、数年経ったコデマリに有効な剪定で、新たな枝が次々と出ていくでしょう。一方、植え付けて間もない株や小さい株に強剪定をしてしまうとストレスをかけ枯れる事もあるので避けましょう。

枝の半分ほどを剪定し、枯れた枝や弱った枝は根元から剪定して下さい。

 

コデマリを大きくしたい際は、弱剪定を行います。数枚の葉が残る程度に枝の先端部分を軽く剪定してください。茎の葉の付け根から芽が出て全体のボリュームアップに繋がるでしょう。弱剪定はストレスがかかりにくく、植え付けて間もない株でも剪定することが可能です。強剪定で枯れるのが心配な方は、弱剪定を行うのがお勧めです。

コデマリを贈るのにおすすめのシーンは?

古くから愛されているコデマリを誰かにプレゼントしたくなるのではないでしょうか。100種類ほどの品種があるため、さまざまなシーンに合わせてコデマリを贈ることができるでしょう。コデマリを贈るのに適しているお勧めのシーンをご紹介します。

卒業祝い・入学(入園)祝い

「友情」「努力」「固い絆」という花言葉から、卒業祝いや入学(入園)祝いにお勧めです。小さなたくさんの花が寄り添って咲くコデマリは子どもたちが寄り添い、友情や固い絆で結ばれた姿を連想させるでしょう。コデマリ単体だとさみしく感じる際は、同じ時期に見頃を迎える桜などを添えて贈るのも良いでしょう。

誕生日

「優雅」「品位」といった清楚な印象を持つコデマリは、日頃からお世話になっている方への誕生日プレゼントにもピッタリでしょう。コデマリの見頃は4月のため、誕生花も4月が多く、4月生まれの方に贈ると喜ばれるのではないでしょうか。

コデマリは他の花との相性も良く、さまざまなアレンジメントに活用されています。鉢植え以外にもバラやチューリップなどを合わせた花束などコデマリをより楽しんでもらえるようなアレンジを加えてもお勧めです。

なお、コデマリには「いくじなし」というネガティブな花言葉もあるため、誤解を与えないように、メッセージカードを添えて贈りましょう。

まとめ

今回は、コデマリの花言葉の解説や人気の品種・育て方・おすすめのギフトシーンなどについてご紹介しました。コデマリの花言葉には「優雅」「品位」「友情」「努力」「固い絆」がありポジティブな意味が多いですが、「いくじなし」というネガティブな花言葉もあるため、ポジティブな花言葉を記載したメッセージカードを添えて贈るのが良いでしょう。