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サムシングブルーとは?由来や意味、結婚式での取り入れ方を解説

サムシングブルーとは?由来や意味、結婚式での取り入れ方を解説

サムシングブルーとは、結婚式で身に着けると幸せになれるとされるおまじないアイテム「サムシングフォー」の1つです。指輪やブーケなど花嫁さんが身に着けるものや会場装花・プレゼントなどに用いられます。サムシングブルーにおすすめの人気の花も参考にしてみてください。

結婚式の準備をするうえで耳にすることが多い「サムシングブルー」ですが、なんとなく青いものの認識を持っていても、詳しい起源や意味については知らない人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、サムシングブルーの由来や意味・結婚式での取り入れ方の例をご紹介します。サムシングブルーにぴったりの青い花もピックアップしているので、結婚式を控えている方はぜひ参考にしてみてください。

サムシングブルーとは

結婚式を意識すると耳にすることが多いサムシングブルー。まずは、意外と知られていない起源や由来・込められた意味などを解説します。サムシングフォーのうち、サムシングブルー以外のおまじないアイテムにも注目してみてください。

サムシングブルーの起源や由来

サムシングブルーとは、200年以上も前からヨーロッパに伝わる伝統的なおまじないのようなもので、その由来は諸説ありますが、イギリスの童謡「マザー・グース」から始まったと言われています。その歌には4つのアイテムが登場し、これらのアイテムを結婚式に用いると花嫁は幸せになれるといったものです。その4つのアイテムを総じて「サムシングフォー」と呼び、サムシングブルーはサムシングフォーの1つになります。

現在でも欧米はもちろん日本の結婚式においても、この風習が取り入れられることがありますが、その中でもサムシングブルーは気軽に取り入れやすいので、サムシングフォーの中でも最も知られています。

サムシングフォーとは

サムシングフォーには、サムシングブルーのほかに「サムシングオールド」「サムシングニュー」「サムシングボロード」の3つがあります。サムシングブルーを含め、それぞれの意味について見てみましょう。

サムシングオールド

(Something Old/何か古いもの)

祖先から受け継ぐ伝統的なものや絆・財産などを象徴するもの
サムシングニュー

(Something New/何か新しいもの)

2人での新しい生活への希望を象徴するもの
サムシングボロード

(Something Borrowed/何か借りたもの)

既に幸せな結婚生活を送っている人から幸せを分けてもらったもの
サムシングブルー

(Something Blue/何か青いもの)

純潔を意味する聖母マリアの色

今回のテーマとなっているサムシングブルーは、清らかで愛情深い花嫁さんの心を象徴しているようですね。

サムシングブルーの取り入れ方【身に着けるもの編】

サムシングブルーの取り入れ方【身に着けるもの編】

結婚式では、さまざまなアイテムに青色を忍ばせてサムシングブルーを表現することができます。サムシングブルーは、あまり人からは見えないところにこっそり身に着けるという習わしがあるので、さりげなく用いると良いでしょう。

元々の意味である花嫁さんが身に着けられるものの例をご紹介します。

結婚指輪

結婚指輪は、結婚する2人がお互いへの愛を生涯誓うためのアイテムです。挙式では指輪交換がされることも多く、結婚式には欠かせません。最近では結婚指輪を購入する際、内側に小さな石を埋め込むオプションが用意されていることがあります。

結婚式当日だけでなく生涯サムシングブルーを身に着けておきたい方におすすめです。

ヘッドドレスやネックレス・イヤリング

当日花嫁さんが身に着けるヘッドドレスやネックレス・イヤリングなどもサムシングブルーを気軽に取り入れられるアイテムです。サファイヤなどの青い宝石が埋め込まれているアクセサリーを選んでみましょう。

他にも花嫁さんが当日持ち歩くハンカチに青を取り入れるのもおすすめです。白いハンカチが一般的ですが、青い刺繍が入ったものならワンポイントでサムシングブルーをさりげなく取り入れられるでしょう。

ウエディングブーケ

ウエディングブーケは、花嫁さんが結婚式で持ち歩く大切なアイテムです。ブーケの中に1本だけブルーの花を入れたり、ブルーの小花を散りばめるとさりげない印象になります。

青い花はたくさんありますが、その中でもブルースターやアジサイなど6月頃に旬を迎える花を取り入れるとジューンブライドの印象も相まって素敵なブーケになるでしょう。

ウエディングシューズ

最近人気を集めているサムシングブルーの取り入れ方は、ウエディングシューズです。ブルーの靴をドレスのアクセントとして取り入れてみましょう。

通常のウエディングドレスであれば、歩いた時にちらりと靴が見える程度なので、さりげなくサムシングブルーを演出できます。

 

サムシングブルーの取り入れ方【演出編】

サムシングブルーは元々こっそりと忍ばせるアイテムですが、近年ではそのイメージを演出に取り入れる方法も人気があります。花嫁さんが身に着けるものではなく、挙式や披露宴での演出にサムシングブルーを取り入れ、参列者の方々をおもてなししましょう。

リングピロー

リングピローとは、指輪交換までに結婚指輪を置くクッションです。それほど大きくなく、形もシンプルなので手作りに挑戦する新婦さんも少なくありません。白いクッションに青いリボンを組み合わせたり淡いブルーの生地を使うなど、上品なリングピローでサムシングブルーを表現してみましょう。

会場装花

サムシングブルーを思い切って前面に押し出したいのなら、会場装花のテーマカラーをブルーにするのもおすすめです。まるでサムシングブルーに包まれているかのような会場になり、幸せいっぱいの空間に演出できます。

テーブルクロスやナフキンなどのファブリック系をブルーにすると、面積が大きいのでブルーの印象も強くなるでしょう。

結婚式の招待状や、席次表、席札

結婚式の招待状や、席次表、席札などにブルーのモチーフを使うと、さりげないサムシングブルーになります。招待状や席次表・席札などは、参列者の方が手に取るアイテムなので、幸せのおすそ分けの意味で取り入れることができるでしょう。

青いペーパーアイテムは上品で落ち着いた印象になるので、そのようなテーマの式を目指したい方はぜひ選択肢に入れてみてください。

ウエディングケーキ

結婚式を計画する時に、ドレスや会場装花と並んで悩みやすいのがウエディングケーキではないでしょうか。ウエディングケーキにサムシングブルーを取り入れるなら、シンプルなデザインのケーキにブルーのエディブルフラワー(食用花)をあしらうと上品な印象になります。

他にも、砂糖菓子やホイップクリームにブルーを使う方法もありますが、青は食欲を減退させる色でもあるので、食べ物に使う時は控えめにすると良いでしょう。

ケーキにブルーを用いるのが難しい場合は、ケーキを取り分けるお皿に青い飾りが入っているデザインを用いるのもおすすめです。

友人から新郎新婦へのギフト

「2人で末永くお幸せに」の願いを込めて、参列者や友人から新郎新婦にサムシングブルーを贈ると素敵な演出になるでしょう。元々サムシングブルーは花嫁自らが身に着けるものとして用意しますが、お祝いの気持ちを込めて贈るのも悪いことではありません。

ただし、結婚式当日は新郎新婦は忙しくしていることが多く、荷物が多い中、個人的なギフトは負担をかけてしまう可能性もあるので、できれば結婚式当日までに贈るようにしましょう。

新郎新婦から参列者へのギフト

結婚式や披露宴が終わり、新郎新婦が参列者を見送る時に、プチギフトを贈ることがあります。この時、結婚式に参列してくれた感謝と幸せのおすそ分けの意味を込めて、サムシングブルーとなるギフトを贈るのも良いでしょう。パッケージにブルーが使われているものや青い花などがおすすめです。

サムシングブルーの取り入れ方【新郎・男性編】

サムシングブルーは本来花嫁さんが身に着けるアイテムですが、最近では男性側もサムシングブルーを取り入れることが多くなりました。新郎新婦が一緒に身に着けることで、これから2人で一緒に幸せになる誓いを表現できるでしょう。

シャツのボタン

シャツのボタンをブルーにすると、さりげないアクセントになります。ジャケットの色を濃い紺にするなど、ブルー系でまとめると全体に統一感の出るコーディネートになるでしょう。あまりはっきりしたブルーだと目立ちすぎてしまうので、淡いブルーがおすすめです。

ハンカチ

ハンカチは、ジャケットやタキシードのポケットからちらりと見えるアイテムです。ベーシックな白でも素敵ですが、アクセントカラーをもってくるとおしゃれになります。ハンカチをブルーにするとさりげなくサムシングブルーを表現できるでしょう。

ネクタイ

ブルーをしっかり押し出したいなら、ネクタイに取り入れるのもおすすめです。白いシャツに合わせると爽やかでクールな印象になるでしょう。新婦のお色直しでブルー系のカラードレスを着用すれば、2人のコーディネートに統一感が出ます。

ネクタイで個性を出したいなら、ブルーの蝶ネクタイを合わせるのもおしゃれです。

サムシングブルーにぴったりの青い花

サムシングブルーにぴったりの青い花

サムシングブルーをブーケや会場装花などに取り入れたい場合は、青い花を選びましょう。また、結婚祝いとしてフラワーギフトを贈る時にブルーを意識すると、2人の幸せを願う気持ちを込められます。サムシングブルーにぴったりの青い花を、花言葉なども織り交ぜながら解説します。

ブルースター(オキシペタラム)

小さな青い星のような可愛らしい花を咲かせるブルースター。海外では男の子の誕生日に贈る花でも知られていますが、サムシングブルーに用いられる代表的な花の1つです。小花なのでブーケや会場装花に取り入れてもさりげなくサムシングブルーを表現できるでしょう。

ブルースターには「幸福な愛」「信じ合う心」など結婚式にぴったりの花言葉があるので、永遠の愛を誓う2人にふさわしい花です。

バラ

重なり合う花びらが優雅で上品な印象のバラは「花の女王」とも呼ばれておりフラワーギフトの定番でもあります。バラは、ブライダルシーンでも活躍しており、ドレスや会場装花のメインモチーフとして選ばれることの多い人気の花です。

カラーバリエーションが豊富で、品種改良により難しいと言われていた青いバラも誕生しました。青いバラの花言葉は「夢かなう」「奇跡」「神の祝福」など結婚式にふさわしい花言葉ももっています。

リンドウ

釣鐘型の青い花を上向きに咲かせるリンドウ。上品で奥ゆかしい花の姿が印象的な秋の花で、9~11月に結婚式を行う方におすすめのサムシングブルーです。

リンドウには「愛らしい」や「誠実」といった花言葉がありますが、一方で「あなたの悲しみに寄り添う」「寂しい愛情」のマイナスなイメージの花言葉もあるので、贈る際には注意が必要です。

アジサイ

梅雨の花の代表であるアジサイは、6月のジューンブライドに用いる花として人気があります。花のサイズが大きいので、ブーケに1本取り入れたりテーブルに数本飾ったりするだけでも存在感を放ってくれるでしょう。

アジサイのブルーはとても爽やかで優しいので、ナチュラルなイメージの式にも取り入れやすくなります。花言葉は「神秘的」「忍耐強い愛」などがあり、いくつもの困難を乗り越えて結ばれた2人にぴったりです。

カーネーション

母の日に贈る花として定番のカーネーションですが、赤い色だけでなく青い花も存在します。ひらひらしたフリルのような花が上品で豪華なイメージを演出し、ブライダルシーンでもよく映えるでしょう。

青いカーネーションには「永遠の幸福」の花言葉があり、サムシングブルーとして結婚式に取り入れるのにふさわしいと言えます。

ブルーデージー

デージーは中央の黄色と細長い花びらがナチュラルな印象の花。その中でも青いデージーは「ブルーデージー」と呼ばれ、黄色と青のコントラストが美しく、サムシングブルーとしてブーケや会場装花に取り入れられることがあります。

「幸福」「恵まれている」「純粋」「協力」などの結婚式にぴったりの花言葉も選ばれている理由でしょう。

ネモフィラ

ネモフィラはブルーと白のグラデーションが美しい花びらをもち、繊細で優しい印象を与えます。小花なので主張しすぎず、サムシングブルーとしてさりげなく青い花を取り入れたい方におすすめです。

花嫁さんにぴったりの「可憐」の花言葉があるほか、「どこでも成功」という2人の未来を祝福するかのような花言葉もあります。

ムスカリ

すらりとした茎の先に青い房状の花を咲かせるムスカリ。家庭でも育てやすい春の球根植物です。上品な印象で香りも良いので、結婚祝いの贈り物におすすめです。

「明るい未来」「黙っていても通じ合う心」のサムシングブルーにぴったりの花言葉がありますが、西洋では「絶望」「悲嘆」の花言葉もあるので、贈る際には工夫をしましょう。

アイリス

アヤメ科の花であるアイリスは、優雅で和の雰囲気も持ち合わせているので、和装の結婚式でのサムシングブルーにおすすめです。青いアイリスには黄色い模様が入っており、そのコントラストが美しく、結婚式でもよく映えるでしょう。

花言葉は「希望」「信じる心」「吉報」など、新しい門出を迎える2人にぴったりの意味合いです。

アネモネ

アネモネはヨーロッパで古くから愛されている花で、丸みを帯びた花びらと豊富なカラーバリエーションが人々を魅了しています。可愛らしく、どこか儚さも感じさせるアネモネは、花嫁さんのブーケや会場装花で人気です。

青いアネモネの花言葉には「固い誓い」「期待」「希望」などがあるので、サムシングブルーの本来の意味合いにもマッチするでしょう。

スイートピー

ひらひらとした繊細なフリルのような花が優しい印象のスイートピー。ブーケや会場装花に取り入れるのはもちろん、結婚祝いとして贈るのもおすすめです。スイートピーは主張しすぎないのでほかの花との相性も良く、フラワーコーディネートでも取り入れやすいメリットもあります。

スイートピーの花言葉は「ほのかな喜び」「門出」「優しい思い出」などがあり、結婚式を迎えられた喜びと、新しい門出を祝福する素敵なサムシングブルーになるでしょう。

デルフィニウム

房状の鮮やかな花を次々に咲かせるデルフィニウム。1つ1つの花は小さいですが、たくさん密集させて咲くのでボリューム感が出ます。華やかな見た目と豊富なカラーバリエーションでブライダルシーンにも多く用いられますが、その中でも青いデルフィニウムには「あなたを幸せにします」の花言葉があり、結婚式にふさわしい花と言えます。

サムシングブルーを結婚式に取り入れて幸せになろう!

サムシングブルーは、花嫁さんが幸せになるためのおまじないアイテムです。サムシングフォー全てをそろえるのは大変かもしれませんが、サムシングブルー1つなら気軽に取り入れられそうですね。

結婚式にさりげなくブルーを忍ばせて生涯の愛を誓うとともに、末永い幸せを願いましょう!