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ルピナスの花言葉は?ルピナスはどんな花?色別の花言葉や育て方

ルピナスの花言葉は?ルピナスはどんな花?色別の花言葉や育て方

ルピナスの花には「いつも幸せ」の花言葉があることをご存じでしょうか。ヨーロッパでは、ルピナスを薬草として用いた説もあり、花言葉の由来とも言われています。本記事では色別のルピナスの花言葉や育て方を解説しますので是非参考にしてください。

さわやかな春の日差しを受けて色とりどりの花を咲かせるルピナスは、花のフォルムが藤に似ていることから「昇藤(ノボリフジ)」の別名があります。

日本の蒸し暑い気候には弱いですが、コツを掴むと初心者の方でも育成ができます。

今回はルピナスの特徴や色別の花言葉、育て方の秘訣を解説します。是非、参考にして魅力たっぷりのルピナスを育ててみてください。

ルピナスの色別の花言葉

ルピナスの色別の花言葉

ルピナスの花言葉の中で印象的なのが「貪欲」という言葉です。なぜこんなに美しく華やかな花に、このような花言葉が秘められているのでしょうか。

「貪欲」には名前の由来でも触れたように、ルピナスがラテン語で「狼」の意味を持っていることから来ています。遠い昔ローマでは狼=「勇気」「勝利」のシンボルでしたが、現在では残酷・貪欲の象徴とされる一方、家族の結びつきが強いため家族愛のシンボルでもあります。以下ではルピナスの色別の花言葉を詳しく解説していくので参考にしてください。

白いルピナスの花言葉

白いルピナスの花言葉に秘められているのは「いつも幸せ」「母性愛」「常に幸福」のメッセージです。母性愛は、その昔ルピナスが畑の肥料として用いられたことが由来になります。土壌に惜しみない栄養を与えることから、大地の母を想像させたのでしょう。

またヨーロッパでは白いルピナスの豆を「ホワイトルーピン」と呼び、ビールのおつまみとして楽しんでいるそうです。

ただし、日本では食用とされていないので食べることはできません。

黄色いルピナスの花言葉

黄色のルピナスに込められている花言葉は「多くの仲間」で、花のフォルムに関係し、隙間なく花穂を付ける様子から名付けられました。

また黄色が持つ華やかな明るさもポジティブなイメージと繋がります。お友達の誕生日などに、黄色のルピナスをプレゼントすると喜ばれそうですね。

ピンク(ローズ系)のルピナスの花言葉

ピンクのルピナスには「珍奇」の花言葉が秘められており、直訳すると「珍しく風変わりなもの」なため希少なことが分かります。

実際にルピナスは青系統の花色が多く、赤系は珍しいと言われていて、パッと人目を惹く魅力を表しているとも言えるでしょう。

ブルーのルピナスの花言葉

ブルーのルピナスの花言葉は「母性愛」で、白色のルピナスとも重なりますが、遠い昔ブルーのルピナスが作物の肥料として活用されていたことが原点になっています。

またヨーロッパでは家畜の餌にされていたこともあり、動物の生命をサポートする貴重な植物として大切にされて来ました。また、ブルーは癒しを与える色とも言われていることから、「母性愛」の花言葉が名付けられました。素敵な花言葉を秘めるブルーのルピナスは、母の日の贈り物にも最適ですね。

ルピナスってどんな花?

ルピナスは春の訪れと共に色鮮やかな穂状の花を咲かせます。地中海沿岸原産の植物なので暑さには弱いため、日本では北海道や東北などに見られることが多いです。

種類によって草丈や花の形にも違いがありますが、日本で主として育てられている「ラッセルルピナス」は、手のひら状の葉と、直立に伸びる鮮やかな花が魅力的です。

以下ではルピナスの基本情報や特徴などを詳しく解説します。

ルピナスの基本情報

学名 Lupinus(ルピナス)
科/属名 マメ科ルピナス(ハウチワマメ)属
英名 Lupine(ルーピン)
和名 葉団扇豆(ハウチワマメ)
別名 昇藤(ノボリフジ)/立ち藤(タチフジ)/羽団扇豆(ハウチワマメ)
原産地 地中海沿岸/南アメリカ
草丈 50~150cm程
開花期 4月~6月
出回り時期(切花) 1月~5月頃
誕生花 1月29日/3月10日/3月17日/5月31日/11月2日/11月4日
花言葉 貪欲/いつも幸せ/想像力/母性愛//あなたは私のやすらぎ

 

ルピナスは花色が豊富でくっきりとした色彩を持ち、長い花穂を持つので非常に存在感がある花です。また和名の「葉団扇豆(ハウチワマメ)」は、葉の形状がウチワに似ていることから名付けられました。

日本に渡って来たのは明治初期で、当時は肥料や薬草として用いられていたそうです。

その後観賞用として、色んな品種が広まったと言われています。

ルピナスの特徴

垂直に伸びた茎の先に小さな可愛らしい花を付けるルピナス。よく見るとその花びらは蝶のようで優雅なイメージです。花の色は白・ピンク・青・黄色・赤・オレンジなど多彩で、総状花序の特徴を持っています。

総状花序とは長い花軸の下側から上部に向かい、花が房のような形に咲くことで、藤・スズラン・ヒヤシンスなども仲間です。ルピナスは涼しく乾燥した場所を好むため、高温多湿な日本の夏には耐えられないことが多く一年草の扱いになっています。

涼しい気候の北海道などでは、春を告げる鮮やかなルピナスが観光名所になっている地域も存在しており、特に旭川市にある「上野フォーム」や空知郡の「フラワーランドかみふらの」などが有名です。

ルピナスの名前の由来

ルピナスの学名である「Lupinus」は、ラテン語の「lupus」に由来しており、狼の意味を持っています。土壌から養分を吸収して草丈を伸ばし、荒地でも丈夫に育つ様子から名付けられました。

しかし一方でルピナスの花名は、ギリシャ語「λύπη(ルーペ)」の悲しみや後悔を意味するとも言われており、花の種子が苦いことが原点になっています。

どちらの説が正しいのかは定かではありませんが、どちらにしてもルピナスの生命力の強さを表現していると言えるのではないでしょうか。

ルピナスの誕生花

日本ではあまり聞くことがない「誕生花」とは、生まれた日と関連付けられ決められています。それは各地の神話や伝説や風習などによって決められるので、一種類とは限りません。

ルピナスを誕生花に持つ方は、1月29日・3月10日・3月17日・5月31日・11月2日・11月4日です。当日誕生日の方に贈ると喜ばれるでしょう。

ルピナスの人気の種類

ルピナスは、およそ200以上の種類があると言われています。

アメリカ原種の多年草のラッセルルピナスをはじめとして、園芸用として品種改良されたものがあり、日本で切花として出回っているのは、ほとんどがラッセルルピナスになります。

以下で人気の種類をご紹介しましょう。

ラッセル

ルピナスと聞くと、ラッセルを思い浮かべる人が多い定番の品種です。別名は「宿根ルピナス」と呼ばれることがあり、北アメリカ原産の多年草になります。

草丈は50~150cmを超えるものがあり、見応えもバツグンです。

色もバラエティーに富んでいるので、プレゼントにも向いています。

ただし、高温多湿には弱く寒い地方以外では夏越ししにくいのが弱点なため、温暖地の場合は、6月頃に種から育てると良いでしょう。

アルボレウス

アルボレウスは、北アメリカ原産の常緑低木タイプのルピナスです。

草丈は60~200cmくらいで、色は主に黄色が中心になります。花期は4~7月で個性的な手のひら状の葉は白色の毛で覆われており、光の反射を受けてキラキラと輝いているように見えます。

リリアン

早咲きの品種であるリリアンは、草丈が50~60cmの園芸用の品種になります。花穂は短いですが、花の色は鮮やかでカラフルです。プランター栽培や寄せ植えにも向いているでしょう。

年間を通して日当たりの良い場所を好みますが、耐暑性はないので、暖かい地域では一年草扱いになります。花が咲き終ったら早目に切り戻しを行うことで、また花が楽しめるでしょう。

ピクシーデライト

北アメリカ原産のピクシーデライトは、ミニサイズのルピナスで草丈は40cm程、花穂も20cm程とコンパクトです。

ルピナスは、ほとんどが秋まきですが、こちらの品種は春まきもでき、寒さにも比較的強いので、育てやすさも魅力です。よく分岐しボリュームがあるので、寄せ植えにすると華やかな印象になります。

カサバ(傘葉)ルピナス

カサバルピナスは、南ヨーロッパ原産の一年草になります。葉っぱが大きくて傘のようなフォルムをしていることから名付けられました。

草丈は60~80cmとやや大きく、開花時期は4~6月です。花色は主として青紫色で、花の中心部に白が混ざり、そのコントラストは大変美しい姿をしています。

9~10月頃に種から育てるのがおすすめです。

キバナルピナス

キバナルピナスは、地中海沿岸原産の黄色いルピナスになります。日本でも切花として流通することがありますが、とても珍しいので見かけたら幸運でしょう。

初めて日本に入って来たのは明治時代で、当時は畑の肥料として活用されていました。

その後、花が鮮やかで目を惹くことから観賞用になったと言われており、ほのかに甘い香りがするのも花の魅力になっています。草丈は約30~80cmで、開花時期は3~6月です。

ルピナス/育て方のコツ

ルピナスを自分で栽培する場合は、秋頃に種から育てるのがおすすめです。

北アメリカや地中海沿岸原産の植物で、冷涼で乾燥したエリアを好むため、日本ではほとんどが一年草(または二年草)の扱いになります。

しかし、存在感があるルピナスは、庭を華やかに演出してくれるでしょう。

また、マメ科の植物特有で根粒菌との共存により、土壌の肥沃化を促す効果も期待できます。以下でルピナスの育て方のコツを紹介しますので、参考にしてみてください。

ルピナスの栽培に向いている場所

ルピナスは日当たりが良く、通気性に優れている場所に植えると丈夫に育ちます。

とにかく日光を好むので、日当たりは第一条件でしょう。

また、風通しが悪いエリアに植えると、根腐れを起こしやすくなるので注意が必要です。

北海道や東北などの冷涼地では地植えでも構いませんが、本州の暖かい場所では条件に合わせて移動できるプランター栽培にすると失敗が少ないでしょう。

ルピナスに適した用土

ルピナスは酸性用土とは相性が悪いので、植え付けの前に苦土石灰をプラスして土壌を調整しておくのがおすすめです。

水はけ、水持ちが良い土を好むため、市販の草花用の培養土を使う場合は、軽石を混ぜて使用すると良いでしょう。

また、ルピナスはマメ科の植物なので連鎖障害を防ぐため、翌年以降は違う場所に植えてください。(宿根栽培できる場所は植え替えの必要はありません。)

ルピナスの種まき・発芽後の育成と植え付け方法

ルピナスの発芽の適温は20℃前後のため、寒くなったら種をまきましょう。

お住まいの地域によって異なりますが、9月中旬~10月下旬がベストです。

(ただし宿根ルピナス/ラッセルは、6月頃に植えてください)

ルピナスの種は固い皮で覆われているので、一晩水に浸けてやわらかくしておくと発芽率が上がります。芽が出るまでは乾燥に注意し、日陰で風通しがいいエリアで管理しましょう。

発芽後の管理/植え付け

葉っぱが4~6枚くらいになったら、日当たりの良い場所に移してください。

ルピナスは直根性の植物で、根がまっすぐに伸びていくため、植え替える際には根を傷めないように気を付けましょう。太い根にダメージを与えると、そのまま枯れてしまうこともあります。

ルピナスの水やり

ルピナスは乾燥気味に育てるのがおすすめです。水やりは鉢の表土が乾いてから、たっぷりと与えるようにします。心配で水をやり過ぎると根腐れする可能性があるので気を付けましょう。また、水やりの際には、花に水がかからないように気を付けてください。

ルピナスの肥料

ほとんどのルピナスは一年草なので、追肥は必要としません。植え付けの際に元肥を施しておくと良いでしょう。ただし、鉢植えの場合は、生育期間中は定期的に液体肥料を与えてください。

ルピナスの増やし方

ルピナスは種で増やすことが可能です。

春になり花穂が全体に咲き終えたら、そのままにしておくと種を作ることができます。(花を再び楽しみたい時は切り戻しをします)サヤ(豆)が全体的に茶色っぽく乾いたら、茎ごとカットして種を取り出してください。

色々な方法でルピナスの栽培を楽しんでみましょう。

ルピナスの種の管理

種は風通しが良い日陰で管理しましょう。

密封して乾燥剤を入れておけば、次のシーズンに種から育てることができます。

ルピナスの病害虫の対策

ルピナスは病害虫の心配はほとんどありません。

日当たりと水やりのルールを守っていれば、丈夫に育つでしょう。

ただし、蛾の幼虫である「ヨトウムシ」には注意が必要で、発生すると葉っぱがかすり状になり、葉脈だけを残して葉っぱが侵食されます。見つけたら早めに葉を取り除くことで解決するでしょう。自然に育てたい場合は、木酢液を散布するのもおすすめです。心配な時は、薬剤などを散布してください。

ルピナスの花をギフトで贈るのにおすすめのシーンは?

ルピナスの花をギフトで贈るのにおすすめのシーンは?

いつもお世話になっている人へ感謝の気持ちを伝えたい時には、フラワーギフトがおすすめです。ルピナスには「いつも幸せ」「母性愛」など、素敵な花言葉が多いので、是非大切な人へ想いを伝えたい時に活用してください。

ルピナスの花をギフトとして贈るのにおすすめのシーンを2つ紹介します。

結婚記念日・記念日

パートナーといつも一緒にいると、愛情表現がうまく伝わらないことがあります。

愛情を分かってくれているはずだと言う思い込みから、すれ違ってしまうこともあるでしょう。そんな時には、想いを形にできるルピナスを贈るのがおすすめです。

「いつも幸せ」の花言葉を秘めるルピナスは、パートナーへのプレゼントに最適でしょう。

言葉にできない気持ちを伝えたい時に活用できるため、結婚記念日や記念日にさりげなく贈ってみてはいかがでしょうか。

母の日

ルピナスは「母性愛」の花言葉を秘めているので、母の日の贈り物にも向いています。

色とりどりのルピナスを花束にしたり、背が高い品種とミニサイズのルピナスをアレンジメントにしても素敵です。

また、スカビオサやスイートピーなどの春の花と組み合わせれば、まるで花畑で摘んできたようなフレッシュな花束が完成します。

メッセージカードを添えることで、より一層喜んで貰えるでしょう。

素敵な花言葉のルピナスを大切な人へプレゼントしてみよう

ルピナスは、小さな蝶のような花びらを縦長に咲かせる華やかな花です。

そんなルピナスには「昇藤(ノボリフジ)」の別名があり、「いつも幸せ」「多くの仲間」「母性愛」などハッピーな花言葉が多いので贈り物にピッタリです。

あなたも大切な人へ心を込めて、色彩豊かなルピナスの花を贈ってみませんか。