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年末年始の挨拶の書き方は?挨拶の種類やマナーを例文とともに解説

年末年始は年が変わる節目のタイミングなので、仕事やプライベートでお世話になった相手に挨拶をしたいと考える人も多いでしょう。年末年始の挨拶の方法には、いくつかの種類があります。相手との関係性や相手の都合なども踏まえながら、どのように挨拶するか考えましょう。

そこで今回は、年末年始の挨拶の種類やマナー・注意点などを詳しく解説します。また、年末年始の挨拶メールの書き方や相手別の例文なども紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

年末の挨拶の種類

年末年始の挨拶のうち、まずは年末の挨拶の種類について解説します。年末は1年が終わりを迎えようとする時期です。その年の締めくくりとして、お世話になった相手に感謝の気持ちと、来年も引き続きお付き合いをお願いしたい旨を伝えることが挨拶をする目的です。年末の挨拶には、主に次のような種類があります。

  • お歳暮
  • 仕事の取引先・顧客などへの年末の訪問
  • 年末の挨拶メール

それぞれの種類を見ていきましょう。

お歳暮

お歳暮は日頃お世話になっている相手に感謝の気持ちを込めて渡す季節の贈り物です。おおよそ12月13日から12月20日頃に贈ります。ただし、地域によって贈る時期の目安は異なり、歳暮商戦が始まる11月頃から準備してすぐに贈るケースも少なくないため、実際は11月から12月31日までの間が一般的です。

仕事の取引先・顧客などへの年末の訪問

仕事の取引先や客先などには、直接訪問して年末の挨拶を行うのが正式な形です。特にお世話になっている相手方には、忙しくてもスケジュール調整などを行い、できる限り訪問したほうが、感謝の気持ちや真摯な姿勢が伝わりやすいでしょう。

年末の挨拶メール

ビジネスでお世話になっている相手へ年末の挨拶は、メールを送る形も現在は一般的です。先述した通り、本来は相手方のところに実際に訪問することがもっとも望ましくはあります。

しかし、年末は何かと慌ただしい時期なので、どうしても相手の元に足を運べない場合もあり得るでしょう。相手方も、忙しい中直接訪問されても対応しきれないという状況もあるかもしれません。そこで、メールの文面でその年の感謝と来年も変わらぬお付き合いのお願いをするものです。

年始の挨拶の種類

続いて年始の挨拶の種類も解説します。年末同様、年始も新しい1年の始まりという重要な節目なので、日頃お世話になっている方への挨拶は欠かせません。年始の種類は、主に下記の通りです。

  • 年賀状
  • お年賀
  • 仕事の取引先・顧客などへの年末の訪問
  • 年始の挨拶メール

それぞれ詳しく見ていきましょう。

年賀状

お正月の風物詩の一つである年賀状は、もっともポピュラーな年始の挨拶と言えます。年賀状用のはがきなどに、お正月を祝う言葉とともに、旧年中の感謝や今年も変わらぬお付き合いをお願いしたい旨などをしたためるのです。文面やデザインのバリエーションが多彩で、文字のみだけでなくイラスト・写真付きのものも多く見られます。

また、家族ぐるみでお付き合いのある相手などには、家族の近況報告をかね、家族写真や子どもの写真などを載せたデザインの年賀状を送るケースもあります。

お年賀

お年賀は、日頃お世話になってる相手に新年の挨拶とともに渡す贈り物です。現在は年始の挨拶の意味だけでなく、お正月に合わせたギフトとして渡されることも多くなっています。また、お歳暮を贈る予定が遅れてしまったときに、時期を少しずらしてお年賀として贈るケースも少なくありません。

仕事の取引先・顧客などへの年末の訪問

年末と同様、年始のタイミングで仕事の取引先や客先などへ訪問し行う挨拶もあります。年末と年始両方より、どちらかのタイミングで訪問するほうが多いでしょう。旧年中の感謝と今年のお付き合いのお願いを行います。

年始の挨拶メール

年始の挨拶も直接口頭で伝えるのが難しい場合など、メールで行うのも珍しくありません。文面は旧年中の感謝や今年のお付き合いをお願いする旨など、年末の挨拶の内容と似ています。

年末年始の挨拶メールの書き方

相手との距離や時間に関係なく送れるメールは、今や年末年始の挨拶にも多用されています。手軽に作成して送信できるのがメリットですが、季節の大切な挨拶で用いるなら、書き方で意識したいマナーなどもいくつかあるので注意が必要です。

ここからは、年末年始を迎える挨拶メールを書く際のポイントを解説していきます。

件名だけで要件が分かるようにする

年末年始の挨拶メールは件名だけで要件が分かるようにすることがポイントです。年末年始は忙しく、メールの受信なども集中しやすいため、メールボックスの中で埋もれてしまう可能性があります。

「年末のご挨拶」など、件名を見ただけでメールの内容が把握できれば、相手が見つけやすく、また確認の優先度も設けやすくなるでしょう。また、カッコ書きで社名や氏名を加えれば、より分かりやすくなります。

相手に合わせたマナーを意識する

メールを送る際は文面に関して相手に合わせたマナーを意識することも大切です。例えば取引先や顧客などに送るなら、ビジネスマナーは欠かせません。通常時に送るメールと同じように、宛名や文章表現などに気を配ります。社内の人に宛てる場合も、相手によって文面を気を付けなければ失礼に当たる可能性があるので注意です。カジュアルなメールでも大丈夫なのは、仲の良い同僚くらいだと考えた方が無難です。

年始の挨拶メールでは忌み言葉を避ける

年始の挨拶は、新年を迎えてのお祝いの意味も含まれます。このようなお祝いの文面では、忌み言葉を避けるようにしましょう。

忌み言葉とは、不幸を連想させるなどの理由で縁起が悪いとされる言葉です。具体的には、「枯れる」「落ちる」「衰える」「失う」「欠ける」などがあります。「四(死)」や「九(苦)」など、不吉な言葉を連想させやすい忌み数字も避けるようにしてください。つい使ってしまいがちな言葉もあるので、送る前に意識してチェックをかけてみましょう。

送る時期に注意する

年末年始の挨拶メールをいつ送れば良いのか分からないという方もいるかもしれません。仕事関係で年末の挨拶メールを送る場合は、最終営業日の1~3週間前に完了するのが良いでしょう。

年内の最終営業日に送信してしまうと、受信した相手方も慌ただしいタイミングで、メールの内容が伝わらない可能性もあります。年末まである程度期日があるタイミングで送っておけば、相手も余裕をもってメールの確認ができるでしょう。年始の挨拶メールは1月1日以降、1月7日の松の内までに送るのがマナーです。

一斉送信はよく検討しよう

メールの便利な機能として、複数の宛先に同じメールを同時に送れる一斉送信があります。ビジネスシーンでもよく利用される機能ですが、年末年始の挨拶メールを一斉送信にする場合、送る前によく検討した方が良いでしょう。

一斉送信は同じメールを一気に送って手間を省いているため誠意が感じられない、事務的で冷たいなどの感想を持つ人もいるからです。メールを送る相手の性格や、関係性なども踏まえて、送信方法を考えてみてください。

なお、メールの一斉送信では、宛先ミスなどが発生しやすいため、送信する前のチェックが必須です。また、CCは一斉送信時のメールアドレスが全員分丸見えの状態になるため、社外に宛てるメールにおいては、個人情報保護の観点からNGです。

年末の挨拶メールの例文

年末年始の挨拶のメールの書き方について理解したところで、年末の挨拶メールの例文について見ていきましょう。

取引先へのメール例文

「いつもお世話になっております。

〇〇株式会社の〇〇でございます。

〇〇様には、今年も大変お世話になり、心より感謝申し上げます。

来年も社員一同誠心誠意努力してまいりますので、変わらぬご愛顧をいただけますと幸いです。

なお、当社の年末年始の休業期間は次の通りとさせていただきます。

休業期間:〇年〇月〇日(〇)~〇年〇月〇日(〇)

※年内最終営業日の〇月〇日(〇)は〇時まで、

来年は〇月〇日(〇)〇時より営業いたします。

メールで恐縮ではございますが、年末のご挨拶とさせていただきます。

どうぞよいお年をお迎えください。」

社内向け(部署メンバー)のメール例文

「今年も残すところあとわずかとなりました。

〇〇課の皆様には、大変お世話になり、心より感謝しております。

特に〇〇の件につきましては、皆様にお力添えいただいたおかげで、お客様に喜んでいただける良い仕事ができました。また、自分自身にとってもさまざまなことを学べる貴重な機会となりました。誠にありがとうございます。

今年の経験を活かし、来年はより成長できるよう頑張ってまいりますので、

変わらぬご指導・ご鞭撻のほどどうぞよろしくお願いいたします。

時節柄お忙しいことと存じますが、お体にお気を付けて、よい年をお迎えください。」

年始の挨拶メールの例文

次に、年始の挨拶メールの例文を紹介していきます。

取引先へのメール例文

「新年あけましておめでとうございます。

〇〇株式会社の〇〇でございます。

旧年中は格別なご高配を賜り、誠にありがとうございました。

本年も社員一同誠心誠意サービス向上に努めてまいりますので、変わらずご愛顧のほどお願い申し上げます。

メールで恐縮ではございますが、年始のご挨拶とさせていただきます。」

社内向け(部署メンバー)のメール例文

「新年あけましておめでとうございます。

〇〇係の〇〇です。

昨年は大変お世話になりました。

新しい年を迎え気持ちも新たに、より一層の成長を目指して頑張ってまいります。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。」

年末年始の挨拶のマナーと注意点

年末年始の挨拶に関するマナーや注意点も解説します。1年の締めくくりや新しい年の始まりという節目のタイミングだからこそ、マナーに気を付けて気持ち良く挨拶を行いたいものです。年末年始の挨拶をする際は、次のような点を意識するようにしましょう。

タイミングに気を配る

年末年始は仕事もプライベートも慌ただしくなりやすい時期です。挨拶をすることは非常に大切ですが、自分の希望だけでなく、相手の都合も考えなくてはいけません。

特に、直接相手を訪問して挨拶を行う場合は、事前に相手に挨拶をしたい旨を伝え了承を得る必要があります。人によっては、多用のため挨拶に対応する時間が取れず、お断りされるかもしれません。その場合は無理に時間を空けてもらおうとせず、はがきやメールなど、別な形での挨拶に切り替えましょう。

また、挨拶に対応してもらえる場合も、訪問日時などはしっかりすり合わせ、相手の迷惑にならないよう行います。

長居しない

年末年始の挨拶で訪問する際は、長居は禁物です。繰り返しになりますが、慌ただしい時期なので、相手方にあまり長い時間対応してもらうのは迷惑をかけることになりかねません。心を込めて日頃お世話になっている感謝の気持ちや今後の変わらぬお付き合いのお願いをして、おおよそ5〜15分ほど、長くても30分以内には訪問を終えましょう。

相手が喪中の場合は年始の挨拶は控える

年始の挨拶はお祝い事に当たるため、相手が喪中の場合は控えるのがマナーです。年賀状やお年賀なども送らないよう注意してください。

なお、年始を避けたタイミングでの挨拶であれば問題はありません。例えば、年末の挨拶はお祝い事ではないので相手が喪中でも大丈夫です。1月7日の松の内までがお正月の期間なので、1月8日以降、2月4日の立春までの間に寒中見舞いなどを行うのも問題ありません。

年末年始の挨拶にはギフトを添えるのもおすすめ

年末年始の挨拶は、言葉や文章だけでももちろん問題はありません。その上で、より相手に喜んでもらうため、挨拶時にギフトを添えるのもおすすめです。年末年始の贈り物としては、次のような品物がよくセレクトされています。

お菓子

お菓子はどのようなギフトシーンにもマッチする贈り物の定番で年末年始の挨拶で訪問する際、手土産として持参するのにもおすすめです。種類が豊富なので、相手方の好みや人数構成などによって選び方を考えるとなお喜ばれやすくなります。賞味期限が短いものは相手方の迷惑にならないか検討が必要です。

高級な食品

普段の食卓にはあまりあがらないような高級な食品類も、年末年始のギフトによく選ばれています。年末年始は特別な食事をする人も多いので、スペシャル感のある食品は喜ばれやすいでしょう。例としては、和牛・海鮮・果物などの他、ハムやローストビーフなどの加工品も人気です。お正月定番の高級品である、いくらやかずのこなどもよく選ばれています。

なお、生鮮食品は日持ちしにくいため、相手が確実に受け取り新鮮なうちに消費できるか考えてからセレクトしましょう。その他、贈る相手がお酒好きなら、高級なお酒や希少な銘柄などを選ぶのも良いです。

フラワーギフト

年末年始に華やかなフラワーギフトを贈るのもおすすめです。お正月はおめでたいタイミングなので、胡蝶蘭などの縁起が良いとされる花を選ぶのも素敵です。松やマム(菊)、南天など、お正月飾りでよく登場する植物を使ったギフトも季節感があります。

そのまま飾れるフラワーアレンジメントなどは、お花の移し替えなどの手間をかけることなくお部屋の中を美しく彩ってくれるので、きっと喜ばれるでしょう。また、お世話いらずで花を楽しめるプリザーブドフラワーなどもギフトシーンで人気があります。

年末年始のお花の贈り物を選ぶならフラワーギフトラボへ

年末年始の挨拶に添えるフラワーギフトを探すなら、ぜひフラワーギフトラボをご利用ください。フラワーギフトラボは贈り物専門のフラワーショップで、種類豊富なお花を使った美しいフラワーギフトを多数ラインナップしています。

胡蝶蘭・スタンド花・アレンジメントフラワー・花束など、さまざまなデザインの商品から、大切な人に贈る品を選べます。色・季節・ギフトシーンなど、希望の条件で商品を絞り込めるので、手軽に快適にギフト選びが可能です。

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まとめ

年末年始の挨拶は、1年お世話になった感謝や、次の年も引き続き良いお付き合いをしたい

気持ちを伝える大切な事柄です。ただし、慌ただしくなりやすい時期なので、相手のスケジュールの邪魔にならないよう配慮は欠かせません。また、相手に好印象を持ってもらえるよう、マナーや慣習などを意識することもポイントです。

特別お世話になった方などには、贈り物とともに挨拶を行うのも良いでしょう。ぜひ今回解説した内容を参考に、年末年始の挨拶の準備を始めてみてください。