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アイビータワーの作り方は?オシャレな飾り方と合わせて解説

アイビータワーとは、鉢に支柱を立てて支柱にアイビーを絡ませながら成長を促すことで作るタワーのことを指します。アイビーを育てる際に、オシャレなアイビータワーを作りたいと考えたいという方もいるのではないでしょうか。

この記事では、アイビーの基本情報からアイビータワーの作り方まで詳しく解説していきます。アイビータワー以外で人気の飾り方についても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

アイビーとは

アイビーはセイヨウキヅタとも呼ばれる植物で、ウコギ科キヅタ属の一種です。シンプルな見た目で部屋に飾りやすく、自宅に緑を取り入れられるという点から、観葉植物の中でも人気があります。

アイビーは、さまざまな飾り方を楽しむことができ、ハンキングで上から吊るす飾り方や、アイビータワーとして飾る方法などがあります。花言葉は、「友情」「結婚」「永遠の愛」などです。これは、アイビーが樹木や岩などの周辺の物体に強くつかまりながら成長する様子が由来となっています。

アイビーの基本情報

アイビーの基本情報は、以下のようになっています。

科名 ウコギ科
属名 キヅタ
和名 セイヨウヅタ
英名 Ivy(アイビー)
学名 ヘデラ(Hedera helix)
原産地 ヨーロッパ、北アフリカ、西アジア
主な種 セイヨウキヅタ、オカメキヅタ、キヅタ

アイビーは、別名に「ヘデラ」「セイヨウキヅタ」などがあり、セイヨウキヅタ以外にもさまざまな種がある植物です。樹木や岩などに蔦を絡ませながら成長する植物で、主に観賞用として庭園や室内に飾られる観葉植物として人気があります。

アイビーの特徴

アイビーは、他の植物と比較して茎が柔らかいので、周辺の物質に蔦を絡ませる習性を持ちます。そのため、他の植物とは異なった雰囲気を持ち、アレンジの方法も他の植物より多いです。

また、アイビーは、葉の形にも他の植物と異なる特徴を持ちます。アイビーの葉は先端が鋭い形をしており、葉に斑が入っているものもあるため、個性のある柄を楽しむこともできます。

アイビータワーを作る際に用意するもの

アイビータワーを作る際には、以下の道具が必要となります。

  • アイビー
  • 支柱
  • 培養土
  • 石(鉢の底に敷く用)

アイビータワーは、鉢に支柱を立て、支柱にアイビーを絡ませながら成長を促すことで作ることができます。鉢や支柱は種類が多いため、自分の好みに合わせて選ぶことで自分だけの特別なアイビータワーを作ることができます。

例えば、小さい鉢や短い支柱を用いれば小ぶりな可愛いアイビータワーを作ることができますし、大きい鉢や長い支柱を用いれば迫力のあるアイビータワーを作れます。

アイビータワーの作り方

材料が揃ったら、アイビータワー作りに取り掛かりましょう。上述したように、アイビーはその洗練されたデザインと個性的な成長方法が人気です。アイビータワーを作れば、アイビーの良さを最大限に引き出しながら飾れるので、ぜひ作ってみてください。ここでは、アイビータワーの作り方について解説します。

アイビーを鉢に植え付け

アイビータワーを作るためには、まずアイビーを用意した鉢に植え付けます。最初に、鉢の中の土を準備しましょう。最初から土を入れると鉢の中の水はけが悪くなって、アイビーがうまく育たなくなってしまう可能性があります。

そのため、まずは鉢の底に石を敷くようにしてください。この作業を行うことで、アイビーがより綺麗に育ちやすくなるのです。その後は、土を鉢の中に入れてアイビーを鉢の中心部分に植え付けます。

アイビーの鉢に支柱立て

アイビーの植え付けが完了したら、次は鉢に支柱を立てる作業を行います。アイビーの完成像を想像しながら、好みの長さの支柱を立てましょう。

支柱を立てる位置が浅すぎると、支柱がアイビーの重さに耐えられずに転倒してしまう恐れがあります。支柱が倒れない程度の位置まで支柱を埋めて、安定したアイビータワーを作りましょう。支柱の下20cmが土に埋まる程度の位置を目安に立てると良いです。また、支柱の周りを土で固定すると倒れる心配が少なくなります。

アイビーのつるを支柱に這わせる

アイビーの植え付けと支柱立てが完了したら、定期的に水やりをしてアイビーの成長を待ちます。アイビーが成長してつるがある程度の長さまで伸びてきたら、支柱に絡ませる作業を行います。

アイビーは、放っておいても周囲の物体に絡まって成長しますが、綺麗なアイビータワーを作りたい場合は、人の手でつるを誘引する必要があります。つるの誘引の仕方は、好みによって方法が異なりますが、斜めに誘引すると綺麗な仕上がりになっておすすめです。

アイビータワーはトピアリーでさらにオシャレに

アイビータワーを作る際は、必ずしも棒状の支柱を使わなければいけないという訳ではありません。アイビータワーのアレンジ法としてトピアリーを使う方法がありますが、トピアリーには、ハート形や球体型、鳥かご型などさまざまな形があります。

トピアリーを使ったアイビータワーは、支柱を使ったアイビータワーとはまた異なった印象を与えてくれるアレンジです。自分好みのトピアリーを使うことで、アイビータワーをさらにオシャレにできます。

アイビータワー以外の人気の飾り方

アイビーの飾り方の方法としてはアイビータワーが有名ですが、アイビータワー以外にもアイビーの魅力を引き出してくれる飾り方は多く存在します。特に、アイビーはつるが柔らかい植物なので丸めて飾ることもできますし、蔦の描く曲線が非常に美しいので下に吊るして眺めたりしても楽しいです。

アイビーの飾り方はどれもオシャレなので、自分に合った飾り方を探してみてください。ここでは、アイビータワー以外のアイビーの人気のアレンジ法を紹介します。

リース

アイビーの飾り方の一つに、リースを作るという方法があります。アイビーは、柔らかくしなやかな蔦が特徴的な植物です。そのため、丸めてリースにすることで可愛らしい雰囲気のアレンジになります。

リースはシンプルなデザインでありつつもオシャレなインテリアになるので、ドアや室内に飾るだけで雰囲気がパッと華やかになります。また、リースはクリスマスシーズンに大活躍します。アイビーで作ったリースに飾りやオーナメントを付けることで、クリスマスリースを自作できるでしょう。

リースの作り方

次に、リースの作り方について解説します。リースを作るには以下の材料が必要です。

  • アイビー
  • 針金(リボンでも代用可)
  • 装飾品(ビーズや花、クリスマスオーナメントなど)

まず、アイビーを好みの長さにカットし、折れない程度に曲げて輪の形を作りましょう。その後針金でアイビーを固定して、輪の形が崩れないようにします。このままでも可愛いのですが、装飾品を使ってリースをデコレーションすると、華やかな雰囲気になっておすすめです。

花束・アレンジメント

アイビーは、花束やアレンジメントに使用することも可能です。アイビーは、シンプルで自然な雰囲気が特徴的で、カラフルな花と混ぜて花束やアレンジメントを作ると、雰囲気がガラッと変わって素敵な仕上がりになります。

また、アイビーは緑色なので、華やかな雰囲気の花束やアレンジメントに加えると、良いアクセントになっておすすめです。自宅で育てている花とアイビーを使ってオリジナルの花束やアレンジメントを作るのも楽しいでしょう。

花束・アレンジメントの作り方

次に、花束・アレンジメントの作り方について解説します。花束・アレンジメントを作るには、以下の材料が必要です。

  • 花(数種類用意しておくのがおすすめです。)
  • アイビー
  • 花を包む紙(花束を作成する場合)
  • 鉢(アレンジメントを作成する場合)

まず、用意した花を好みの配置に並べて、その後アイビーを加えます。アイビーを他の花と一緒に束ねても素敵ですが、花をアイビーで包むように絡めると、自然な雰囲気を演出することができておすすめです。最後に、好みに合わせてペーパーで包んだり、鉢に入れたりして完成です。

ハンギング

アイビーを飾る方法として、ハンギングもあります。ハンギングはアイビーを吊るして飾る方法で、空間に彩りを与えられる人気の飾り方です。アイビーが目線の高さに来やすいため、近くでアイビーを楽しむことができます。また、空中に飾るため、室内にスペースを確保しにくいという方におすすめの飾り方です。

ハンギングをする際は、主にハンギングバスケットの中にアイビーを入れて飾ります。

ハンギングの作り方

次に、ハンギングの作り方について解説します。ハンギングを作るためには、以下の材料を用意する必要があります。

  • アイビー
  • ハンギングバスケット
  • 培養土

ハンギングは作り方がとても簡単なので、初心者の方にもおすすめです。ハンギングを作る際は、まずハンギングバスケットに培養土を敷きます。その後、好みの量のアイビーを培養土に植えて完成です。ハンギングを作る際は、ハンギングバスケットにアイビーを絡ませながら作るとオシャレな雰囲気になります。

寄せ植え

葉と茎が特徴的なアイビーは、他の植物と寄せ植えにしても映えます。アイビーの優しい緑はどのような色の花とも相性が良いので、好みの花と寄せ植えにして、普段と異なる雰囲気を楽しむのもおすすめです。

また、アイビーの茎は特徴的な曲線を描いており、他の植物をより一層自然な雰囲気に仕立て上げることができます。アイビーは、他の植物の魅力を引き出す名脇役なので、ぜひ他の植物と一緒に寄せ植えをしてみてください。

寄せ植えの作り方

次に、寄せ植えの作り方について解説します。寄せ植えに必要な材料は以下の通りです。

  • アイビー
  • 他の植物(緑色以外の花がおすすめです。)
  • 培養土

寄せ植えは、ハンギングと同様とても簡単です。まず、アイビー以外の植物の配置を決めて土に植えたらお好みの量のアイビーを土に植えましょう。アイビーと寄せ植えする植物は、緑色以外にすると色のコントラストを楽しめます。アイビーを鉢に絡めながら植えると、自然な雰囲気が出てオシャレな雰囲気になるのでおすすめです。

水中葉

水中葉は、アイビーの他のアレンジ法とは少し雰囲気の異なる飾り方です。ガラスの器に水とアイビーを入れて飾る方法で、水の中で美しく輝くアイビーを楽しむことができます。

また、切り花などと一緒に飾ることで豪華な印象になるでしょう。植物を水中に浸けると腐ってしまうことがありますが、アイビーは水に強いため、安心して水中葉にすることができます。水中葉は、部屋の雰囲気をガラッと変えたいという人に強くおすすめできるアレンジ法です。

水中葉への植え替え方法

次に、水中葉への植え替え方について解説します。水中葉へ植え替える際は、以下の材料が必要です。

  • アイビー
  • ガラスの器

水中葉を作る際は、ガラスの器に水を入れて、好みの量に切り分けたアイビーを水中に配置します。このままでも素敵ですが、切り花や装飾品を一緒に飾るとさらに洗練された雰囲気となっておすすめです。ガラスの器は好みに合わせて選べますが、小さいものを選ぶとより可愛い印象になり、大きいものを選ぶと迫力を出せます。

一輪挿し

一輪挿しは、文字通り花瓶などにアイビーを一輪だけ挿す飾り方です。アイビーは、葉の形や模様、茎の曲がり方がとても特徴的なので、一輪だけでも部屋の良いアクセントになります。この飾り方は非常にシンプルなので、部屋の雰囲気を変えすぎずに、少しオシャレにしたいという方におすすめです。また、アイビーの一輪挿しは、部屋にグリーンのアクセントを与えてくれるため、殺風景な部屋の雰囲気を変えたいという方におすすめできます。

一輪挿しの飾り方

アイビーの一輪挿しを飾るには、以下の材料を用意する必要があります。

  • アイビー
  • お好みのデザインの花瓶

アイビーの一輪挿しは簡単に飾ることができますが、ひと手間掛けることでアイビーの持ちが良くなります。例えば、アイビーを花瓶に入れる際、茎の先端を少し切り落とすと、水揚げがしやすくなるのです。また、アイビーは水に浸けても腐りにくい植物ですが、葉を水に浸けるのはあまり良いとされていません、そのため、葉が水に浸からないように意識して一輪挿しを飾ると、アイビーの持ちが良くなり、長い間一輪挿しを飾れます。

アイビーの種類・品種

アイビーにはさまざまな種類や品種が存在し、どれも異なった特徴を持っているので、育てるアイビーの品種を変えることによっていつもと違ったアイビーを楽しめます。また、アイビーの品種によってピッタリなアレンジ法や飾り方があるため、アイビーの種類や品種を知っておくと、飾り方の幅が広がって楽しいですよ。

ヘデラ・ヘリックス

ヘデラ・ヘリックスは、別名イングリッシュアイビー・セイヨウキヅタです。これは、イギリス原産のアイビーで、大きい葉が特徴とされています。

ヘデラ・ヘリックスは、風通しや水はけ、日当たりの良い場所を好みます。大きい葉がたくさん茂るのでムレに弱く、栽培をする際は周囲の環境に配慮しながら育てなければいけません。ヘデラ・ヘリックスは大きい葉を持っているため、一輪挿しで飾っても地味な印象にならず、オシャレに飾れます。

ヘデラヘリックス・ゴールドチャイルド

ヘデラヘリックス・ゴールドチャイルドは、ヨーロッパや南アジアが原産のアイビーです。このアイビーは、葉の縁に5個の裂片を持ち、かつ葉の縁がイエローという特徴的なデザインとなっています。

星の形に似ていることから人気のアイビーで、リーフなどにして飾ると、華やかで明るい雰囲気となっておすすめです。また、色が他のアイビーと比べてカラフルなので、アレンジをせず単体で飾っても部屋の雰囲気を変えてくれる万能な品種です。

ヘデラ・デルバータ

ヘデラ・デルバータは、模様に面白い特徴があるアイビーです。ヘデラ・デルバータは、縁が白色で中心が緑となっており、その中間がグラデーションになっていることが特徴となっています。

アイビーの中でもオシャレなデザインなので、観賞用としての人気が高いです。寄せ植えやブーケの添え葉にして他の花の魅力を際立たせるのにも効果的な他、単体でリースにしたり壁面緑化などにも使えます。

ヘデラ・カノン

ヘデラ・カノンは、他のアイビーと比べて葉が小さいアイビーです。他のアイビーよりも縁が丸く、深い緑色と優しいクリーム色のコントラストが素敵なので、柔らかい雰囲気を出すのピッタリなアイビーです。

葉が小ぶりなため、一輪挿しには向いていませんが、ブーケ、花束、アレンジメントとして用いることで、他の花を際立たせてくれます。ヘデラ・カノンは強健な性質を持ち、耐寒性も比較的高いので、初心者の方でも扱いやすいアイビーだと言えます。

ヘデラ・ダックフット

ヘデラ・ダックフットは、ヨーロッパや西アジアが原産のアイビーです。鮮やかな緑色とアヒルの足のような個性的な葉の形が特徴で、さまざまな仕立て法で栽培を楽しむことができます。

アレンジ法もさまざまで、リーフにして鮮やかな緑を楽しんだり、水中葉として飾って水とのコントラストを眺めたりすることもできます。色が他のアイビーと比べて濃いので、カラフルな花と寄せ植えをして華やかな雰囲気を楽しむという方法もあります。

ヘデラ・アリスとは

ヘデラ・アリスは、クリーム色の斑点が可愛らしい印象を与えるアイビーです。直射日光を苦手とするため、直射日光の当たらない場所や室内の窓辺に飾る方法が一般的です。斑入りの模様が非常に美しいので、単体で飾っても部屋の雰囲気をガラッと変えられます。

また、ヘデラ・アリスは一つ一つ斑点の入り方が違うため、ずっと見ていても飽きません。ハンギングで見やすい位置に飾って鑑賞するのもおすすめです。

まとめ

アイビーは非常に種類が多く、それぞれ異なった魅力を持っているため、自分の好みに合わせたアイビーを栽培することができます。また、アイビーはアイビータワーなどのアレンジ法も多く存在するので、自分で育てたアイビーの魅力を最大限に引き出せるというのも魅力の一つです。

部屋やお庭の雰囲気に合った飾り方をして、いつもと違う雰囲気を堪能してみるというのも非常に楽しいです。