エピデンドラムの花言葉は?花の特徴・基本情報や育て方を解説
可愛らしいエピデンドラムの花をプレゼントに贈りたいという方もいるかと思いますが、人に贈る際に気になるのが「花言葉」です。この記事では、エピデンドラムの花言葉や基本情報を詳しく解説していきます。育て方についても紹介するので、自分用に購入したいという方もぜひ参考にしてみてください。
エピデンドラムの花言葉
エピデンドラムは、小さな花が集まって咲く可愛らしい花です。エピデンドラムの花言葉には、「可憐な美」「ささやき」「判断力」「日々豊かに」「清らかな幸福」「孤高へのあこがれ」などがあります。
エピデンドラムの花言葉は前向きなものが多く、贈り物の花としてもふさわしいでしょう。ここからは、これらの由来について詳しく見ていきましょう。
エピデンドラムの花言葉の由来
エピデンドラムは、小さな可愛らしい花が集まって咲く姿を見て、「可憐な恋」という花言葉がついたとされています。他には、他の植物類が育たない場所に根を張るたくましい姿を見て、「孤高のあこがれ」という花言葉がついたようです。エピデンドラムはギリシャ語では樹の上を表しているため、前向きな花言葉が多いのかもしれません。
エピデンドラムの基本情報
科・属 | ラン科 / エピデンドラム属 |
和名 | 桜姫千鳥、虹手毬蘭 |
英名 | Epidendrum |
学名 | Epidendrum |
原産地 | 中米から南米の熱帯・亜熱帯地区 |
その他の名前 | エピデン |
形態 | 多年草 |
エピデンドラムは中南米に咲いているランです。エピデンドラムにはは、黄色や赤、ピンク、などのさまざまな色があります。もともとは、オレンジが主流でしたが、品種改良の末さまざまな色を楽しめるようになりました。
草丈は、30~100cmほどあります。開花時期は品種によって異なりますが、12月~7月あたりに見頃になる花が多い傾向です。
エピデンドラムの名前の由来
エピデンドラムは、樹木や岩の上などの他の植物が育たないような場所に育つ花です。このことから、ギリシャ語で「樹の上」という意味を持つ名前の由来とされているようです。
それは、花言葉にも影響を与えています。エピデンドラムが育つのは樹木や岩の上で、根を張り巡らして育ちます。
その様子から、ギリシャ語で「樹の上」をあらわす名前が付けられました。
しかし、こんなにか弱そうな可憐な花がそんな場所に根を張るとは、考えるのが難しいかもしれません。実際に目にしてみたいところですね。しかし、その果敢な感じが、エピデンドラムのファンを増やしているのかもしれません。
エピデンドラムの特徴
エピデンドラムの特徴は、その花の形にあると言えるでしょう。エピデンドラムは、小さな花が丸くついて一つの丸い花に見えます。丸の外側からだんだんと咲いていくため、育てながら季節の変化を感じられるでしょう。
これまでに先ほど紹介した通り、ピンクや赤色、黄色などさまざまな色をたのしむことができるのがエピデンドラムですが、一番最初の色はオレンジと言われています。
エピデンドラムはいつの誕生花?
エピデンドラムは、1月11日、2月21日、3月7日、6月13日、11月23日の誕生花です。多年草でいつでも咲くことができる花なので、誕生花として設定されている日付も一年中散らばっている印象があります。
誕生花はその日ごとに決まっていますが、花の種類は限られているため、エピデンドラムのように複数の日付で誕生花として設定されている花もあります。1日に複数の花が誕生花として設定されている場合もあるので、その日の誕生花を組み合わせてアレンジしながら送るのも素敵です。
エピデンドラムの種類
エピデンドラムの種類には、ラディカンス系とリードステム系の大きく分けて二つあります。どちらの種類のエピデンドラムもきれいで愛らしい花なので、プレゼントに向いています。では、さっそく二種類の違いを見ていきましょう。
ラディカンス系
エピデンドラムのラディカンス系はラン科の花で、高さはだいたい20〜150cm、開花時期は12〜5月とされています。メキシコやブラジル・中南米・西インド諸島を原産地としているエピデンドラムです。
野生では、熱帯雨林・混交樹林の道路脇の土手の草地や岩上などでみられることが多いです。育てるのにあまり手のかからない品種で、トロピカルな花を咲かせます。
リードステム系
エピデンドラムのリードステム系はラン科の花で、高さは30〜100cmです。野生のリードステム系は、1から数mも伸びる細長い茎を持っていますが、茎が長いと家で飾るのに不便なため品種改良されました。
中米から南米の熱帯・亜熱帯地区を原産地としているエピデンドラムです。日本で流通しているエピデンドラムのほとんどがリードステム系エピデンドラムなので、より身近な種類となっています。
エピデンドラムの品種
エピデンドラムの品種は、大きく分けて下記の5種類があります。
- リードステムエピデンドラム
- エピデンドラム・ラディカンス
- エピデンドラム・シンナバリナム
- ヨーコヨコハマ
- プリンセスバレー・ブライト・イエロー
それぞれどのように違うのか、解説していきます。
リードステムエピデンドラム
リードステムエピデンドラムは、他のエピデンドラム同様に、小さく可憐な花が丸く集まった形をしています。特に一般的なエピデンドラムと言えるでしょう。
先ほど説明したように、野生種は茎が長く飾るのが大変なので、あまり流通していません。流通しているのは茎が短く生えるように品種改良された交配種となっているため、飾りやすくきれいな花を眺めることが可能です。
エピデンドラム・ラディカンス
エピデンドラム・ラディカンスは、野生では岩地や土手などに生えている花です。5枚の花弁を持つ花が丸く集まっている姿をしており、他の種類に比べて花弁が大きい印象がある花です。茎が長く、鉢植えには向かない特徴があります。
エピデンドラム・ラディカンスは、リードステムエピデンドラムのほとんどの交配種のもとになっているため、非常に重要な原種です。
エピデンドラム・シンナバリナム
エピデンドラム・シンナバリナムは、リードステムエピデンドラムの元となっている原種です。
エピデンドラム・ラディカンスよりも一回り花が大きく、花びらの枚数も他の品種よりも多い品種です。株も一回り大きく、迫力のあるエピデンドラムと言えるでしょう。しかし、大きすぎるために栽培の仕方に問題がでてきてしまいます。
ヨーコヨコハマ
ヨーコヨコハマは、エピデンドラムの中でも古くから販売されている交配種です。濃いピンク色をしていて、ボール状に丸く花が咲いています。茎部分が長く背が高いのが特徴で、飾るのが難しい花です。港のヨーコヨコハマとは関係ありませんが、名前としては一番知られている名前のエピデンドラムでしょう。
プリンセスバレー・ブライト・イエロー
プリンセスバレー・ブライト・イエローは、エピデンドラムの中でも新しい交配種です。黄色のボール咲きという丸い形をした花です。濁りのない黄色のエピデンドラムは比較的数が少なく、珍しい花と言えるでしょう。背は、他の品種に比べたら中くらいですが、やはり茎が長いため、飾るのには苦労します。
エピデンドラムの育て方
ここまで、エピデンドラムの特徴や品種に触れてきましたが、ここからはエピデンドラムの育て方を紹介していきます。エピデンドラムは、初心者の方でも比較的育てやすい特徴があるので、安心して取り組んでください。
エピデンドラムの種類はたくさんあるので、好きな色のエピデンドラムを選んで育てると、より育てる楽しみが増すでしょう。
用土・肥料
エピデンドラムは鉢植えで栽培するため、鉢の素材に合わせて土を選ぶと良いです。水はけの良い土を好むので、化粧鉢やプラスチック鉢にはバーク堆肥、素焼鉢には水苔を使用すると良いです。花屋さんやホームセンターに売っているもので問題ありません。
エピデンドラムは背が高くなる植物なので、転倒防止に重めの鉢を選ぶと安心です。
肥料は、春に鉢の大きさに合わせて緩効性化成肥料を規定量与えましょう。4月から9月の間は週に1回程度、液体肥料をあげるようにしましょう。
置き場所
エピデンドラムは鉢植えで栽培するため、できる限り日当たりの良い場所に置いてあげてください。日当たりが良い場所に置けば花付きも良くなります。しかし、真夏日の直射日光は葉焼けの原因となるので、夏場の日差しが強い日が続くときは日除けをしてください。
基本的には1年中直射日光に当てるようにして、冬は室内の日光が当たる場所に置いてください。
水やり
エピデンドラムは、春から夏の間は植え込み材料が乾き始めた頃にたっぷりと水を与えてください。特に、夏場は水が乾きやすいので、たっぷり与えてあげると良いでしょう。冬は休眠するので、やや乾かし気味に管理してください。暖房に当たると乾燥して枯れてしまう可能性があるので、葉水を与えて管理すると良いです。
水が足りていないと花が丸い形にまとまらないので注意してください。
植え付け・植え替え
エピデンドラムの植え付け・植え替えは大体2年に1度行います。植え替えに向いているのは春の4~6月の気候です。通気性の良い素焼鉢や化粧蜂の底に発泡スチロールをいれて排水性を良くした状態で行いましょう。
株分けをする場合は、株を細かく分けすぎないようにしてください。茎の本数が多いほうがきれいに花を咲かせるので、大きな株を維持するようにしましょう。
茎が垂れ下がって伸びていくタイプのエピデンドラムは、植え替えの際に板付けにすると良いです。
剪定
エピデンドラムは、花が咲き終わったら枝の中央部分を清潔なハサミでカットしましょう。約1ヶ月するとカットした枝元から新芽が出てきます。出てきた新芽を約1年かけて育てることによってエピデンドラムは花を咲かせます。
不潔なハサミを使うとばい菌が入ってしまうので、しっかりと清潔に管理したハサミで剪定を行ってください。
夏の管理方法
エピデンドラムは、暑さに特に弱いという弱点はありませんが、管理方法に注意してください。先ほども解説したように、夏場の暑い日が続く場合は、直射日光が避けられる場所に置く、日除けを施すなどの工夫をしましょう。
また、夏場は水が乾きやすいので、鉢の中が少し湿っていても水をやるようにすると良いでしょう。
冬の管理方法
エピデンドラムは寒さが苦手な花です。5度以下になると枯れてしまうので、秋からは寒さに備えて室内に入れてあげましょう。室内の窓際などの光の当たる場所において、10度以上で管理するようにしてください。水をあげすぎないように注意しながら、枯れてしまわないように大事にしてあげてください。
増やし方
エピデンドラムの増やし方は株分けです。エピデンドラムの根を2つに分けて、分けた根を新たな鉢に植えつけることで増やします。具体的な方法としては、下記の通りです。
鉢からエピデンドラムを取り出し、根についた土を取り除きましょう。そして、根を2つに分けたら傷んだ根を取り除きます。手でうまく分けられない場合は、清潔なハサミを使用しましょう。根が安定するまでは直射日光は控えて水やりを行いましょう。株分けを行うのに適しているのは4月の春です。
注意すべき病害虫
エピデンドラムは比較的育てやすい植物ですが、天敵もいます。枯らしてしまわないように、しっかりと病害虫への対策をしてください。ここでは、対策方法について紹介いたします。
害虫
エピデンドラムには、アブラムシの被害を受ける恐れがあります。アブラムシは体長2〜4mmと小さく、3月〜10月頃に葉の裏や蕾や花にくっつきます。アブラムシの怖いところは、繁殖力が強いことです。放置すると大量発生につながってしまうので、すぐに対処しましょう。こまめに確認し、万が一大量発生の被害部分があれば、切り取って焼却処分します。
病気
エピデンドラムの葉っぱが枯れてしまったら、病気を疑いましょう。例えば、葉が黒くなってきたら「赤斑病」の恐れがあるので、自然農薬で対処するのがおすすめです。他にも、「立ち枯れ病」「黒斑病」などのさまざまな病気があります。どれも葉を枯らしてしまったり、葉が黒ずんでしまったりなどの症状があるので、気づいたら早めの対処が必要です。
エピデンドラムの飾り方
エピデンドラムは鉢植えに植えて育てるので、基本的には鉢に植わっている状態で楽しむのが良いでしょう。しかし、切り花にして楽しみたいという場合には、次のような飾り方がおすすめです。
エピデンドラムは下のほうから傷んできますが、長持ちするため、全体的には14日間ほどは楽しむことが可能です。飾るときには、特徴的な葉っぱも一緒に飾り付けてあげましょう。お気に入りの花瓶に、茎をななめに切ったエピデンドラムを挿してあげるだけでも十分キレイです。
飾る際の注意点
エピデンドラムを飾る際に気を付けたいのが、他の花とのバランスです。エピデンドラムだけを飾るなら、長さに注意するだけで問題ありません。しかし、他の花と一緒に飾る分には、色の合わせ方やエピデンドラム特有の茎の長さが邪魔になっていないかを注意しましょう。
茎が長すぎると格好悪くなってしまいますが、エピデンドラムの葉っぱも活かしたいとなると茎はある程度長さが必要になってきます。バランスを考えて飾り付けるようにしましょう。
まとめ
エピデンドラムはラン科の花で、花が丸い形にまとまるのが特徴的です。花言葉も良い意味が多いのでプレゼントとしてもおすすめできますし、比較的簡単に育てられることから自分用に購入するのも良いでしょう。
鉢植えで育てる分には、今回紹介した注意点を気にかけながら育ててみてください。エピデンドラムの種類はたくさんあるので、お気に入りを見つけるところから始めるとより楽しめます。
エピデンドラムの購入を検討している方は、ぜひフラワーギフトラボにご相談ください。