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冬に咲くおしゃれな花7選|飾り方やオーダーのポイントも解説

冬は植物が休眠する季節で、屋外で花を見かけることが少なくなります。そのため、花屋さんに並ぶ花の種類も少ないのでは、と考える人もいるでしょう。しかし、花屋さんには少し早く次の季節の花が届くので、冬はもう春の花が並び始める頃です。

今回の記事では、クリスマスやお正月など、イベントが増えるこの時期に選びたいおしゃれな冬の花と、この季節ならではのおしゃれな花の選び方や飾り方を紹介します。冬のイベントに贈る花を選んだり、自宅に飾る花を選んだりする際の参考にしてみてください。

冬に花屋さんに並ぶ花は? 

冬の花屋さんには、通年出回っている花と冬の花、そして季節を先取りした春の花が並びます。通年出回っている花としては、バラやリシアンサス、カラーやユリ、カーネーションなどが挙げられるでしょう。
冬に旬を迎える花は少ないですが、12月頃からは季節を先取りした春の花が店頭に並び始めます。12月はクリスマスや年末年始の準備で花を飾る機会が増えるので、花屋さんにとっては繁忙期です。この時期に花屋さんに足を運べば、クリスマスムードを盛り上げる花や年末年始を迎えるための縁起の良い花、そして一足早く入荷する春の花など、たくさんの花に出会えるでしょう。 

冬に咲くおしゃれな花7選

まずは、冬に旬を迎える花を見ていきましょう。冬にしか咲かない花は少ないですが、通年咲く花でもこの時期に旬を迎える種類もあります。ここでは、冬に咲くおしゃれな花を7つ紹介していきます。

  • スイセン
  • アマリリス
  • アリウム・コワニー
  • クリスマスローズ
  • ハボタン
  • サンキライ
  • コニファー・ヒムロスギ

冬に旬を迎える花の中には、春の訪れを感じる色合いの花も多いので、部屋に飾れば一足早く春の暖かさを取り入れることができます。 

スイセン

スイセンが咲くのは11月〜4月頃です。黄色いスイセンは発色がとても鮮やかで、寒い冬の時期でも気持ちを明るくポジティブにしてくれます。
実はスイセンは、雪の中でも咲くことができるほど強い生命力を持った花です。そう思って眺めると、スイセンの咲く姿には、凛とした芯の強さを感じることができるでしょう。花屋さんに並ぶ花の中でも比較的リーズナブルなので、自宅用に飾る花として取り入れやすいのも魅力です。

アマリリス

アマリリスという名前を聞いたことがあっても、実際にどんな花か分かるという人は意外と少ないかもしれません。
アマリリスは、12月のクリスマスシーズンにもふさわしい色合いや見た目をしていて、ユリに似た大きく華やかな花を咲かせます。価格は1本800円〜1,000円ほどと高めですが、太い茎の先端に花が3〜4輪付いていて、とてもゴージャスな見た目をしています。1本で生けても存在感があるボリューミーな花です。
太い茎の中は空洞になっていて痛みやすいので、水は浅めにして、茎と花を支えられるくらいの大きめの花瓶に生けましょう。

アリウム・コワニー

冬は小花の種類が少なくなる季節ですが、そんな時期の花束やアレンジメントに、動きのあるアクセントを添えてくれるのがアリウム・コワニーです。
星形の小花がたくさん集まった形をしていて、揺れる咲き姿が花束やアレンジメントをナチュラルに見せてくれます。「アリウム」はラテン語でニンニクのことです。茎に鼻を近づけてみると、かわいい見た目からはちょっと想像がつかない、ニンニクやネギのような香りがします。 

クリスマスローズ

名前もまさに冬を代表する花が、クリスマスローズです。クリスマスローズは11月〜4月頃に咲く花で、クリスマスシーズンに咲くバラに似た花であることからその名前が付けられました。
クリスマスローズの魅力は何といってもそのアンティークな色合いと、俯き加減に咲く花の美しさです。どこか儚げな雰囲気を感じさせて、花束やアレンジメントを一気にシックでおしゃれな雰囲気にしてくれます。

どの品種もくすみ感のあるおしゃれな色合いが特徴的なので、葉物や白い花と合わせたり、この時期ならではのスギ類の葉物と合わせて飾ったりすると、その美しさを存分に楽しむことができるはずです。

ハボタン

ハボタンはまるでキャベツのような見た目をしたユニークな見た目の花です。花壇に植えられていることも多いですが、この時期には切花としても花屋さんに並びます。お正月には欠かせない花で、年末から年始にかけて、菊や千両、松といった縁起の良い花や葉物とともに飾られます。

存在感があるので、なかなかお正月飾り以外で自宅に飾るのは難しいと感じている人も多いですが、メインの花に添える葉物のようなバランスで取り入れると飾りやすいです。自宅に飾る花やアレンジメント全体をボリューミーに仕上げてくれるので、他の花と上手に組み合わせながら楽しんでみてください。

サンキライ

サンキライは、トゲトゲした茎に赤い実を付ける枝ものの植物です。冬のリースに使われる定番の植物で、赤い実を付けた姿はクリスマスリースには欠かせません。節ごとに折れ曲がった茎が個性的で、リース以外に花瓶に生けるだけでも部屋の雰囲気をおしゃれに演出してくれます。

名前の由来になった「山帰来(サンキライ)」は、昔、山で病気になった人がこの実を食べて病を治し、無事に下山できたという伝説がもとになっています。繁殖力もとても強いことから「不屈の精神」や「元気」といったポジティブな花言葉が付けられている植物です。

コニファー・ヒムロスギ

この時期に欠かせないのがコニファーやヒムロスギなどのスギ類です。1年中花屋さんに並ぶ定番の植物ですが、合わせるだけで冬らしさが感じられます。深い緑やシルバー系、ブラウン系などのシックな色合いと、冬の森を感じさせるような香りが特徴的で、スギ類をふんだんに取り入れたリースやスワッグも手作りするという人も多いのではないでしょうか。

コニファーとは、針のような細長い葉っぱを持つ植物の総称で、ヒノキ科やマツ科、スギ科など、その品種は多岐に渡ります。冬の寒い時期にも美しい緑を保つスギ類は、「永遠の命」を象徴する植物として、古くからクリスマス飾りやリースなどに使われています。 

シーンごとにおすすめの冬の花の選び方

冬はクリスマスやお正月などイベントが多く、自宅で家族や友人と食卓を囲む機会が増える方も多いでしょう。せっかくなら、この時期ならではのおしゃれな花を楽しんで、イベントをより一層盛り上げてみませんか。

寒い時期だからこそ、部屋に花を飾ることで視覚的にも暖かさが感じられ、心がほっと落ち着くような空間を演出できるはずです。
また、イベントに合わせて、フラワーギフトを贈る機会も増える時期でもあります。クリスマスやお正月など贈るシーンやの相手の雰囲気に合わせて、最適な花を選びましょう。

ギフトならおしゃれなウィンターブーケ

ギフトに贈るなら、白グリーンをベースにニュアンスカラーを取り入れた、冬の色合いを感じられるウィンターブーケがおすすめです。

白とグリーンをメインにするとシンプルになりがちですが、実物や枝ものをふんだんに取り入れて、質感の違う白やニュアンスカラーの花を組み合わせるのが寂しく見せないコツです。

花だけではなく合わせる葉物にもこだわってみましょう。明るいグリーンの葉物を合わせるとフレッシュでナチュラルな雰囲気に、スギ類の葉物を合わせるとぐっとクリスマス感が感じられる花合わせに仕上がります。

この時期のウィンターブーケ―に取り入れるなら、ふわふわの実がかわいらしいコットンフラワーもおすすめです。秋に熟した綿花の実がはじけて、中から綿毛が顔を出した姿がまるで花のように見える枝もので、冬の時期になるとナチュラルな切花を扱う花屋さんでよく見かけるようになります。

クリスマス気分を盛り上げるシックな赤

クリスマス気分を盛り上げるなら、赤い花がかかせません。クリスマスのテーマカラーといえば赤、緑、白ですが、これらの色にはそれぞれ意味があります。
赤はキリストの血、緑は生命力、白は純白を表していてどれも、イエスキリストの誕生日であるクリスマスを象徴するイメージです。バラやアマリリス、ガーベラなどの赤い花をメインに、葉物の緑色を合わせたクリスマスカラーの組み合わせもこの季節ならではです。
よりおしゃれに見せるなら、赤の中でもシックな色合いの花を選んでみましょう。深紅にパープル系の花を合わせ、ユーカリ―などのシルバー系の葉物を合わせると大人っぽいシックなクリスマスカラーの花合わせに仕上がるはずです。

お正月には和モダンな花合わせ

古風になりがちなお正月の花飾りには、和モダンテイストを取り入れるとおしゃれな雰囲気を演出できます。和モダンとは、日本の和と現代的なモダンを組み合わせたテイストのことです。
お正月の花選びに取り入れるなら、キクやハボタン、千両などのお正月にふさわしい花をメインにしてみてください。動きのある枝ものや葉物を加え、シンビジュームやダリアなどアクセントになる洋花を合わせたアレンジがおすすめです。

お正月はおめでたい赤色をメインにした組み合わせが多くなりますが、スモーキーなユーカリ、赤黒っぽい品種のドラセナなど、全体の花のトーンを抑えることで、よりおしゃれな花束やアレンジメントに仕上がります。 

冬の花のおしゃれな飾り方

冬は、年末年始、クリスマスパーティーや忘年会などで自宅に人を招く機会が増える方も多いでしょう。花を部屋に飾るだけでおしゃれな雰囲気にしてくれます。景色に彩りが少なくなる冬の時期は、凛と冷えた空気の中で花の美しさが特に引き立つでしょう。

ここでは、お客さまを迎えるときにも取り入れたい、冬の花のおしゃれな飾り方を紹介します。 

枝ものにオーナメントを吊るすクリスマスツリー

玄関やリビングに飾るなら、枝ものを使ったクリスマス飾りはいかがでしょうか。コットンツリーや白塗りなどの大きな枝ものに、小さなクリスマスのオーナメントをかけると簡単におしゃれなツリーができあがります。
使う枝ものは、なるべく枝分かれしていてオーナメントを掛けやすいものを選びましょう。大きく背の高い枝ものは、花瓶の口元にボリュームのある花を合わせるとバランスが取れるので美しく見えます。花瓶の口元に選ぶならダリアや西洋マムなど、大ぶりでゴージャスな花がおすすめです。 

キッチンアイテムを活用した正月飾り

正月飾りは、クリスマスが過ぎた26日以降に飾り始めるのが一般的で、縁起の良いとされる末広がりの「八」が付いた28日を選ぶという人も多いです。ただし29日は「二重苦」、12月31日は「一夜飾り(年神様に対して失礼とされる)」になるため避けましょう。

正月飾りには、普段使っていない和食器を活用したディスプレイはいかがでしょうか。徳利や深さのある小皿、普段使う機会のない枡も、花を生けるのにはぴったりなアイテムです。
千両や小菊などを短めにカットして、いくつかの器を並べて飾ると雰囲気が出ます。器の口が広くて花の茎が安定しない場合は、松を短くカットして剣山のような役割で生けると飾りやすいです。花を生けながら、新しい年を迎えるわくわくした気持ちを楽しんでみてください。

初心者でも簡単でおしゃれに見える一輪挿し 

「花を飾り慣れていないので大きな花瓶はハードルが高い」「どんな組み合わせを選んだら良いか分からない」と悩む人には一輪挿しがおすすめです。一輪挿しは、花1本と葉物1本を生けるのにちょうど良いくらいの花瓶の総称で、花瓶自体のデザイン性が高いものが多いです。
花屋さんで選んだとっておきの1輪に似合った葉物を合わせ、一輪挿しに飾るだけでもアートのように洗練された花飾りが楽しめるはず。

一輪挿しの代わりにグラスや空き瓶などを活用して花を飾ることができます。飾り方に正解はないので、まずは身近にある道具を使って自由に花を楽しんでみてください。 

冬の花をオーダーするときに気を付けたいポイント

クリスマスや年末年始の忘年会・新年の挨拶などで、花を贈る機会も増えます。しかし、花屋さんにはたくさんの花が並んでいるので、実際にどんな風にオーダーしたら良いのか分からないという人も多いかもしれません。
一言で、冬を感じる花束といっても、想像する色合いや雰囲気はさまざまですよね。大切な人に贈る花のギフトで、想像とは違う仕上がりになってしまったと残念な思いをしないためにも、オーダーのポイントを押さえておきましょう。 

用途と予算を伝えてボリュームを確認する

花屋さんは、用途や渡すシチュエーションに合わせた花を選んでくれます。しかし、伝える内容が不足していたり伝え方が悪かったりすると、花のイメージがシチュエーションと異なってしまう恐れもあるので注意が必要です。シーンによってはふさわしくないとされる花もあるので、まずは花束やアレンジメントの用途を伝えておきましょう。

また、費用によって選べる花が異なりますし、同じ金額でも使用する花によって全体のボリュームも変わってきます。事前に必ず予算を伝えるようにしてください。
花の茎を長く残すことで同じ本数でもボリュームをよく見せたり、逆に持ち帰りやすくコンパクトに仕上げたりすることも可能なので、仕上がりのボリューム感も確認しておくのが安心です。

色合いやイメージを伝える

納得いくギフトをオーダーするためには、花屋さんと希望の色合いや理想の雰囲気を共有することが大切です。花の名前が分からなければ、店内にある花から好みの色合いや雰囲気を選んでみるのも良いでしょう。
相手の普段のファッションや身に付けている小物も、花束やアレンジメントを理想に近づけるための参考になります。何気ないエピソードが花を選ぶ際のヒントになることもあるので、どの花を選ぶべきかを悩んだときには、些細なことでもぜひ花屋さんに相談してみてください。

おしゃれな花を飾って寒い冬も楽しもう

冬の花と春を先取りした花、その両方を楽しめるこの時期ならではの花屋さん。寒さが厳しくなるこの時期に色とりどりの花を飾ることで、心もほっと温かくなるはずです。普段花を飾ったり贈ったりする習慣がないという人も、冬のイベントをきっかけにぜひ花のある生活を楽しんでみてください。
忙しい日々の中で花をゆっくりと楽しむのは、心も癒す大切な時間になることでしょう。冬に贈るおしゃれな花にお悩みの方は、ぜひフラワーギフトラボをご利用ください。