種類が豊富なガーベラで個性的な花束アレンジを送りませんか?
一般的にガーベラは鮮やかな色でパッと目を引き、一本だけでも存在感があるお花です。
最近ではいろいろな種類のガーベラがフラワーショップなどにでています。中には不思議な形のガーベラもあり、ガーベラには実に多くの種類があることに驚かされます。種類が豊富なガーベラだからこそ、ご自身を表す独自の個性的な花束のアレンジメントをするのにぴったりです。ガーベラの種類を知って、今年の母の日はガーベラを多く使った個性的な花束アレンジを贈ってみてはいかがですか。
ガーベラとは
花びらが放射線状に広がる形のガーベラの花は、多くの人がガーベラと言えばと、すぐにイメージができるのではないでしょうか。しかしもともとどこの花で、いつごろ咲くものなのかなどガーベラの花としての基本的な情報はあまり知られていないのではないかと思います。
ガーベラは、フラワーショップなどで1年中見かける花ですが、3月~5月の春と9月~11月の秋に花を咲かせるキク科の多年草です。母の日がある5月はまさにガーベラの咲く時期です。南アフリカでドイツ人によって発見されたガーベラは、南アフリカ原産なので温暖で乾燥気味な環境を好み、また大千本槍(オオセンボンヤリ)や花車(ハナグルマ)などの別名も持っています。そしてなんと4月18日はガーベラ記念日として制定されています。これは、2005年に行われた全国ガーベラ生産交流会で、4月18日が418「よいはな」の語呂合わせになること、4月はガーベラの出荷量が最も多いこと、そして日本で初めてガーベラの名称が登録されたのが1958年4月だったことにより選定されたと言われています。その時期にはフラワーショップなどでガーベラ「押し」のキャンペーンを展開したりしています。
ガーベラの原種は「ガーベラ・ヤメソニー」という名称ですがその原種は少なく、主にヨーロッパで改良され、園芸品種として多くの種類のガーベラが花や園芸を扱うお店に出回っています。野生種が約40種、改良された品種が500種以上、切り花の種類は2000種以上あるとされています。
アレンジメントをするために花を選ぶときに、花それぞれの色や形状、大きさなどを考慮すると思いますが、ガーベラはそのどれも種類が豊富です。ここからは、ガーベラの種類を咲き方、大きさの違いなどによってどのような種類があるかをご説明します。
ガーベラの咲き方の種類
お花を語る上で、一重咲き、八重咲きというのはよく聞きます。一般的なガーベラは一重咲きの細い花びらを放射線状に広げている形で、花らしい花としてとても魅力的です。ガーベラは、一重咲き、八重咲き以外にも咲き方があるので、形状が豊富にあることがわかります。
- 一重咲き:よく知られている一般的なガーベラの咲き方で、ヒマワリと同じく明るいイメージがあります。現在ではこちらの種類は少なくなり、半一重(半八重)のものが主流となっています。
- 半一重(半八重)咲き(セミダブル):外側に大きな花びら、内側に小さな花びらがあり、その内側の花びらが外側の花びらと重なる咲き方をいいます。一重咲より立体的になるため、エレガントな印象を与えます。
- 八重咲き(フルダブル)小さい花びらが重なり合う咲き方で、横からみると半円を描いているように見えます。細かい花が何層も重なることで華やかな印象があり、このタイプで大輪のものは、アレンジメント中に入れるととても存在感があります。
- ポンポン咲き:八重咲きに近いですが、より花びらが多く詰まって咲くガーベラです。横からみると、中心が盛り上がって見え、菊やダリアのように見えます。
- スパイダー咲き:花びらが細くとがっており、放射線状に広がるのもランダムになるのが特徴の咲き方です。印象はシャープで、一風変わったイメージを希望するならアレンジに取り入れるのはお勧めです。
- カール咲き(ウェーブ弁):花びらの幅が少し広く、さらにパーマをかけたようによじれたり、うねったりする形になっているのが特徴です。個体差によりそのよじれやうねり方、色などに違いありいろいろな楽しみ方ができます。
ガーベラの大きさの種類
お花をアレンジするために大事なのが、アレンジに加える花のそれぞれの大きさです。ガーベラの大きさは3つあるので、ガーベラだけでアレンジをするときでもバランスがとれます。
- 「小輪」直径約3cm:他の大きさの品種に比べ首曲がりにくい、切り花でも長持ちするなどの特徴があります。
- 「中輪」直径8cm前後:フラワーショップでよく見かける一般的なガーベラのサイズです。このサイズの種類が一番多いです。
- 「大輪」直径10cm~:独特な存在感があり、花束の中に数本入れるとひときわ目立ちます。華やかさを演出したいときにお勧めです。
ガーベラのその他の種類
ガーベラは、咲き方や大きさの違いでもかなり種類があることがわかりますが、育てやすさや扱いやすさなどからも種類をみることができます。
ガーベラを実際に育てようとする人向けではありますが、ガーデンガーベラと呼ばれる「病気や寒さなどに強く育てやすい」種類があります。また、ミニガーベラと言われる「草丈が低い」種類があり、こちらは鉢植えなどで人気があります。さらに、「花粉が出にくい」という種類として改良されたものがあり、この品種では花粉やカビがほとんど出なく、また花持ちが良いものになっています。
その他に、見た目がガーベラだと全く思えないような、変わったガーベラもあります。
- 中心部が緑色のマリモみたいな形のもの品種の名称:[ポコロコ]
- 黒色でまんまるな形状のもの品種の名称:[ブラックマリモ]
などです。
ガーベラの色と花言葉
これまで、ガーベラの咲き方や大きさ、その他の特徴から、豊富な種類があることを説明してきました。最後にお花のアレンジに絶対に欠かせない色をお伝えします。
すべての品種に同じだけの色があるわけではないですが、ガーベラと言えば、赤やオレンジ、黄色などの原色というイメージが強いと思いますが、実に様々な色があります。薄いピンクや白はもちろんのこと、水色っぽいものや、薄いグリーン、紫、見る方向によっては黒く見える赤紫のもの、そして一つの花びらの色がグラデーションとなるものなど本当にさまざまな色があります。さらに最近ではブラウン系などのくすみカラーやアースカラーのものもでてきており、ガーベラでもシックなアレンジメントができるようになっています。
そしてガーベラを色から選ぶときには花びらや茎の長さだけでなく、花の中心にある花芯と呼ばれる部分も注目です。黒いものを「黒目」、白いものを「白目」と呼ぶこともあり、種類によって色だけでなくこの花芯部分の大きさが違い見た目だけで品種が多いことがわかります。花びらとの色のコントラストでその花のインパクトの有無がだされるので、ガーベラを選ぶ上で、重要な箇所の一つではないかと思います。
ちなみに、ガーベラには、花全体と色によりそれぞれの花言葉があると言われています。
主な色にしかないようですが、以下が花言葉です。
・ガーベラの花言葉:「希望」「常に前進」
・ピンク:「感謝」「崇高美」「童心に帰る」
・赤:「神秘」「燃える神秘の愛」「限りない挑戦」
・オレンジ:「神秘」「冒険心」「我慢、忍耐強さ」
・白:「希望」「律儀」「改めてよろしく」
・黄色:「究極美」「究極愛」「親しみやすさや優しさ」
ガーベラの花全体としての花言葉がその形にふさわしく前向きな気持ちになれる言葉です。その上、黄色の花の花言葉は一般的に、前向きなことばではないことが多いですが、ガーベラではポジティブな言葉のようです。ポジティブな言葉を持つガーベラは、閉塞感のある今のこの状況下にふさわしい花言葉を持っているのではないでしょうか。花言葉から考えて贈る場合でも力づける気持ちを伝えられる花です。アレンジの花を選ぶときに迷ったら花言葉も参考にしてみるのはいかがですか。
品種の名称の紹介
ここではごく一部ですが咲き方、大きさ、色などと一緒に、一般的なガーベラのイメージとは違う品種をいくつかご紹介します。この名前でWEB検索してみると写真がでてくるかもしれませんので、アレンジメントの参考になれればうれしいです。
[トマホーク] ・咲き方:スパイダー咲き、大きさ:大輪、・色:鮮やかなオレンジ色
[ブルーアイ] ・咲き方:セミダブル、・大きさ:大輪、・色:紫ピンク※芯:黒目
[ホギト]・咲き方:フルダブル、・大きさ:小輪、・色:赤系からピンクへのグラデーション
[クリオーザ]・咲き方:セミダブル、・大きさ:中輪、色:白で花びらの先だけが濃いピンク※芯:黒目
またシリーズとして表現されるタイプもあります。
【パスタシリーズ】:
咲き方の中のカール咲き(ウェーブ弁)のガーベラで、花びらのうねった形がフェトチーネというパスタの種類のようにみえるためにパスタシリーズと呼ばれます。このシリーズは大輪が多いので、インパクトがものすごくあります。
このシリーズの中に、さらにいろいろな品種があり、例えば、[パスタロサート]は代表的な品種と言われています。この品種の特徴は、中心が濃いピンクで外側に向かって黄色味を帯びるグラデーションになっていることです。
【フルーツケーキシリーズ】:
扱い方の種類にあった「花粉が出にくい」種類のものです。企業努力で改良され、いくつかある品種の中には、無花粉の系統のものもあります。季節による差はあるにせよ、他のガーベラと比較して約1.5倍花持ちがいいです。フルーツケーキは全般的に、花弁がそり返りにくいという特徴があるので、ブーケやアレンジメントに重宝します。
[アップルケーキ] 色:明るめの赤※芯:黄色
赤い花は花粉がとても目立ち、花びらに花粉がついてしまうと商品価値が下がってしまうので、無花粉のガーベラが求められていました。アップルケーキは赤い花で芯が黄色ですが、年間通して花粉が出ない完全無花粉として改良されました。やや明るめの赤であることで、クリスマスに需要が多い通常の赤いガーベラよりも、いろいろな用途に使うことができます。
[ココナッツケーキ] 色:純白※芯:黒と黄色
白い花も花粉が目立つため、アップルケーキと同様に商品価値を下げないため、花びらに花粉がつかないよう年間通して花粉が出ない完全無花粉の種類です。ココナッツケーキは白い花ですが、日が経つれてややグリーンがかって見えるようになるようです。
フルーツケーキシリーズには、この2つの他に、パイナップル、グァバ、マンゴー、ピーチなど色によって種類があります。
まとめ
このようにガーベラはとても種類が豊富な花です。
フラワーギフトラボでは、様々なガーベラをご用意しております。
自身で選んでガーベラだけを使った花束のアレンジを注文するという人にも、ぜひここでの種類を参考にしていただき、咲き方、大きさ、色などをいろいろと選んでいただけたらと思います。花束のアレンジメントには、いろいろな種類のガーベラをいくつか使うタイプ、1種類だけを使うタイプなどありますが、いずれにしても、豊富な種類のガーベラだけに、同じものを選ぶ確率は相当な数に上るはずですから、選ぶガーベラの種類によって自分の個性がでて、「世界に一つだけ」の花束ができあがります。
母の日や誕生日、お世話になった方へのお礼に、ガーベラを多く使った花束アレンジを送ってみてはいかがでしょうか。