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ハロウィンに飾るのにおすすめの花は?花でハロウィン気分を盛り上げよう 

ハロウィンと言えば、カボチャや魔女、コウモリなど少し不気味なモチーフに、オレンジ・紫・黒のテーマカラーが特徴的です。

ハロウィンの起源は、ケルト民族のお祭りにあります。本来は収穫の実りに感謝するお祭りですが、このお祭りの時期にはケルトの民は、先祖の魂が家族のもとに帰ってくると考えていました。先祖の魂が返ってくるときに、あの世の悪霊もついてきてしまうため、悪霊から身を守るためにハロウィンの文化が生まれたとされています。

ハロウィンには家族や親戚が揃って食卓を囲む家庭が多くなります。そんなハロウィンを盛り上げるために、今年は部屋にハロウィンの雰囲気にぴったりな花を飾ってみませんか。この記事ではハロウィンに飾る花の選び方のポイントや飾りたい花の種類、飾り方のアイデアを紹介します。

ハロウィンに飾る花選びのポイントは?

ハロウィンのテーマカラーは、黒とオレンジです。ハロウィンは「秋の実りの収穫を祝い、死者の魂を弔う日」であるため、その由来に基づいた意味がそれぞれの色にあります。

  • 黒:夜、死、黒猫、コウモリ
  • オレンジ:秋の実り、かぼちゃ、魔よけの火

最近では、この2つのメインカラーに加えて紫(夜や魔法)を取り入れることが多いです。この3色が揃うと一気にハロウィンらしい雰囲気に仕上がるので、花を選ぶときにもこの3色のテーマカラーを意識した花選びをしてみましょう。

生花だけでハロウィンの雰囲気を出すのはなかなか難しいので、秋の実物やドライフラワー、加工された素材も交えてアレンジを楽しむのがおすすめです。いつもより大胆な色合わせも、この時期ならではの醍醐味と言えます。自分の思い描くイメージで、思い思いにハロウィンのアレンジを楽しんでみてください。

ハロウィンカラーには魔よけの効果がある

カボチャの色だと思われているハロウィンカラーのメインであるオレンジ色には、実は魔よけの効果もあると言われています。

死者の世界から魂と共にやってきてしまう悪霊は、明るい火(光)が苦手です。そのため、ハロウィンには悪霊を追い払う意味で、カボチャに恐ろしい顔をくり抜いて中にロウソクの明かりを灯し家に飾ったり、ランタンを持って街を練り歩いたりする風習が生まれました。

黒が死と闇を表し、死者の魂を静める役割を担っているのに対し、オレンジ色はこの世の人々を悪霊から守ってくれる役割を担う色というわけです。

また、ハロウィンに飾る花は雰囲気を楽しむだけではなく、食欲増進効果も期待できます。家族や友人と囲む食卓のある部屋には、ハロウィンカラーのオレンジ系の花を飾るのもおすすめです。

オレンジ色は、血圧や脈拍数を上昇させ、体温を上げて食欲を増進させます。食卓のあるリビングなどにハロウィンカラーの花を飾ると雰囲気を楽しめるだけではなく、食事も美味しくなるという嬉しい効果も期待できるはずです。

ハロウィンシーズンに飾りたい花10選

ハロウィンのテーマカラーである、黒と紫は「夜」を、オレンジや黄色は「作物の実り、成熟」を表す色です。花屋さんではこのテーマカラーに合った花を探してみましょう。

ハロウィンシーズンには、ハロウィンには欠かせないカボチャが花屋さんの店頭に並ぶことが多くなりますし、普段お店に並ぶことが少ないトウガラシやネイティブフラワーなどの珍しい花や植物にも出会えるので、ぜひ花屋さんめぐりをしながらハロウィンの雰囲気に合った花探しを楽しんでください。

おもちゃカボチャ

食用ではなく、観賞用に仕立てられた小さなカボチャをおもちゃカボチャと呼びます。本来のハロウィンでカボチャは、中をくり抜きロウソクを灯し、悪霊を避ける魔よけの役割を果たしていました。

現在はカボチャと聞いてイメージする人の多いオレンジ以外にも、黄色や緑、白といった変わったカボチャも店頭に並びます。その形や質感、凹凸や模様も実にさまざまです。

カボチャはハロウィンカラーの花と一緒に飾るだけで、ぐっと部屋の雰囲気を盛り上げてくれるアイテムです。ぜひ花屋さんでお気に入りのカボチャを見つけてみてください。

ガーベラ

黄色に近いオレンジや濃いオレンジなど、ハロウィンのテーマカラーに欠かせない色の花を咲かせるガーベラ。パッと開いた丸い花は見る人にポジティブな印象を与え、明るい気持ちにしてくれるはずです。

ポップではっきりとした色合いなので、賑やかなハロウィンの飾りつけの中でも存在感があるのもガーベラならではの魅力です。ガーベラには「神秘」「冒険心」という花言葉があるので、いつもと違った少し不気味な雰囲気のハロウィンにもぴったりの花と言えます。

ケイトウ

鶏の頭のような形からその名の付いたケイトウは、他の花にはない独特なフォルムが印象的です。種類によって形が違い、他の花にはないビビットなカラーもケイトウの魅力と言えます。ハロウィンのカボチャと一緒に飾れば、怪しげなハロウィンの夜を、雰囲気たっぷりに演出してくれるはずです。

また、ケイトウはとても日持ちの良い花でもあります。今まで、花屋さんでなかなか選ぶ機会がなかったという人も、ハロウィンをきっかけに取り入れてみてはいかがでしょうか。

ダリア

秋に旬を迎える花で、大きく開いた咲き姿がゴージャスな印象を与えます。ハロウィンにぴったりなオレンジ系や、黒い花が印象的な黒蝶、シックなノワール系の色味など、他にはない色味の花が多いのも特徴的です。

1輪でも存在感たっぷりなので、食卓に飾ればハロウィンのディナーを華やかに演出してくれるでしょう。ダリアはその美しさから「裏切り」「不安定」といった贈り物には少しマイナスな花言葉を持っていますが、ハロウィンの時期ならそんな花言葉も似合う気がしますよね。

トウガラシ

食材としても馴染みのあるトウガラシも、ハロウィンの時期は飾りつけの主役になります。花屋さんではコニカルという名前で、観賞用の黒い花トウガラシも販売されています。

ハロウィンにお店に並ぶ観賞用のトウガラシはお馴染みの赤や緑以外に、黒や紫、オレンジとカラーバリエーションも豊富です。悪魔の爪や魔女の花を彷彿とさせる見た目をしていて、ハロウィンのアレンジに加えるとぐっと不気味さが増す、特徴的なアイテムとなっています。

そのままドライにして観賞用として楽しむことができるので、ハロウィンが終わったあとも部屋のアクセントとして楽しみましょう。

マリーゴールド

マリーゴールドは鮮やかなオレンジで丸みを帯びた花が、カボチャを連想させます。ガーデニングフラワーとしても人気があるので、公園やお家の花壇で見たことがあるという人も多いかもしれません。

幾重にも重なった花びらのボリュームたっぷりの花で、花屋さんに出回ることが多いのは黄色とオレンジのマリーゴールドです。小ぶりでアレンジしやすく、花持ちの良い花なのでメインの花と小花のバランスを取る役割として、ハロウィンのアレンジにも活躍してくれるはずです。

バラ

大人な雰囲気の、シックなハロウィンを演出したいならバラがおすすめです。この時期には、いつもはあまり出回らない深紅に近い濃い赤色のバラや、紫系、ノワール系の品種が花屋さんに並びます。

特に黒っぽいノワール系の品種、美しさの中に不気味さを秘めていて、大人なハロウィンを演出するのに最適です。バラは蕾から少しずつ開く姿も美しいので、ハロウィンを心待ちにする間にゆっくり開いていく姿を楽しむのも良いでしょう。

野バラの実

トゲトゲした細い枝に赤い実をたくさんつける野バラも、ハロウィンのアレンジに人気があります。少しくすんだ赤い実と細い、からみつくような枝の雰囲気が、ハロウィンをさらに怪しげに盛り上げてくれるはずです。

リースの花材として使われる枝ものなので、野バラをベースにして、秋の実を取り入れたハロウィンリース作りに挑戦してみるのも楽しいですよ。

フォックスフェイス

その名の通りキツネの顔のような、ユニークなフォルムが特徴的なフォックスフェイス。ナス科の植物で、最初緑色だった実がお水に生けているとだんだん黄色に変化します。ユーカリなど、少しくすんだ色の葉物と一緒に、花瓶に生けるだけで独特のおしゃれな雰囲気を醸し出す枝ものです。

実も枝も重さがあるので、安定感のある大きめの花瓶に生けましょう。実は、枝から外した状態でも1カ月ほどは持つので、秋の実りとともにバスケットに詰めたディスプレイもおすすめです。

ネイティブフラワー

ネイティブフラワーは、オーストラリアや南アフリカを原産とする切り花の総称で、独特で個性的なフォルムが特徴的です。そのままドライフラワーになる花が多く、アレンジやリースに大活躍してくれます。

リューカデンドロンやプロテア、バーゼリア、シルバーブローニアと品種は多岐に渡りますが、どれもくすんだ色味で個性的です。ハロウィンのアレンジにピッタリな花たちです。

ユーカリや裏表で葉の色が違うグレビリアなどと合わせれば、それだけで雰囲気のあるハロウィンアレンジができあがります。トウガラシなどドライにできる素材と一緒に、スワッグとして楽しむのも素敵です。

ハロウィンで飾る花をおしゃれに見せるコツは?

ハロウィンカラーのオレンジ、黒、紫はビビットな色味なので、部屋のインテリアに合わせて飾るのが難しいと感じる人も多いかもしれません。ハロウィンの飾りつけをおしゃれに見せるコツは、色のトーンやメインのカラーを揃えることです。

大人っぽいハロウィンにしたいのか、ポップなハロウィンにしたいのかを考えて全体のテーマを揃えると、ぐっとおしゃれなハロウィンシーンに仕上がるはずです。

ここでは、ハロウィンで飾る花をおしゃれに見せるコツを紹介していくので、詳しく見ていきましょう。

部屋のワンコーナーに飾り付けをまとめる

部屋の出窓やカウンターなど、1箇所にぎゅっとハロウィンのディスプレイをまとめるようにして飾ると、誰でも簡単にハロウィン飾りと部屋とのバランスが取りやすいです。

花を選ぶ場合も、まずはメインの大きな枝などを中心に飾り、バランスを見ながら周りの花やカボチャなどのディスプレイを散りばめていきます。

おしゃれに見せるコツは、ディスプレイに高低差を出すことです。小さな花瓶に花を分けて飾るだけでも、花の高さに高低差が出ておしゃれに見えるでしょう。花瓶以外にも、深めのお皿やマグカップなど、身近なキッチンアイテムを活用してハロウィンディスプレイを楽しんでみてください。

実物や葉物をたっぷり取り入れる

花だけではなく、枝ものや実物、季節を感じられる葉物を取り入れると、ハロウィンに飾る花がぐっとおしゃれに感じられます。ハロウィンは本来、秋の実りに感謝する行事でもあるので、秋の実りを取り入れたディスプレイはイベントの由来にもピッタリです。

葉物は、季節を感じられるユーカリやファーガス、枝ものであれば紅葉したドウダンツツジやヒペリカムなど、秋を感じられる色合いの葉や枝を取り入れるのがおすすめです。

さらにハロウィンらしさを演出したいなら、ディアボロやベニスモモ、スモークツリーなどダークブラウン、パープル系の葉物が最適です。たっぷりの葉物や枝ものに合わせて、ビビットな花を合わせるだけでおしゃれなハロウィンの花飾りができます。

ハロウィンに贈るのにおすすめの花束やアレンジメントは?

ハロウィンパーティに招かれたり、この時期に親しい友人に会ったりする機会があれば、ハロウィンの雰囲気をたっぷり感じられるフラワーギフトを贈ってみてはいかがでしょうか。

ハロウィンは本来、秋の実りに感謝して死者を弔う行事ですが、もともとケルト民族が住んでいたヨーロッパでは、日本のお盆同様に家族や親戚で集い食卓を囲んだり、家族でハロウィンパーティを行ったりする家庭も多いです。

秋の豊かな実りに感謝すると同時に、日ごろの感謝の気持ちを花束やフラワーアレンジメントに替えて贈れば、きっと喜ばれます。

ハロウィンカラーの花束

この時期ならではの、オレンジ、黒、紫をメインにした花束がおすすめです。日ごろ花を飾る習慣がない人や、忙しい人には、花束よりも手軽で、花瓶がなくても飾れるフラワーアレンジメントを選びましょう。

この時期の花屋さんには、いつもと少し違うダークな葉物や花、トウガラシなどの実物が揃います。オレンジ系の花を中心にまとめ、アクセントにトウガラシやケイトウなど、少しクセのある花を加えると、ハロウィン気分を満喫できる花束になるでしょう。

ガーベラの花束・アレンジメント

10月にお誕生日や記念日があるという人におすすめしたいのが、10月の誕生花であるガーベラを使った花束やアレンジメントです。

ハロウィンらしいオレンジ系の色味も揃い、ジャックオランタンのカボチャをイメージするガーベラは秋が旬の花です。先ほど紹介した「神秘」「冒険心」というハロウィンらしい花言葉以外にも「希望」「常に前進」という、とてもポジティブな花言葉を持っています。

パッと開いた明るい咲き姿が、見る人を元気にしてくれる花なので、ハロウィンシーズンにお誕生日や記念日を迎える人への贈り物に、ぜひ選びたい花です。

シックなバラのフラワーギフト

この時期ならではの、パープル系や深紅に近い赤の大人っぽいバラを使ったフラワーギフトも人気があります。普段のかわいらしいバラの印象とは違い、ぐっと大人っぽい雰囲気の花束やフラワーアレンジメントになるのが特徴です。

バラは、贈る本数によって違った意味を持ちます。3本なら「愛しています」、5本なら「あなたに出会えてよかった」、8本は「感謝」、11本には「最愛」と、どれも愛にまつわるメッセージを持っています。

日ごろ直接伝えるのは恥ずかしいと感じる人も、この機会に大切な人へ、想いをバラに託して届けてみてはいかがでしょうか。

今年は花を飾ってハロウィン気分を盛り上げよう

ハロウィンカラーの花やディスプレイは、なんだか心がわくわくしますよね。ハロウィンはいつもとは違った雰囲気の、非日常を楽しみたいイベントです。

秋は紅葉が美しく色づき、おしゃれな色味の花が揃う季節です。花屋さんにはこの時期ならではの、ハロウィン気分を盛り上げる花や、秋らしさをたっぷり感じることができる枝ものや実物が揃っています。

ぜひ今年は、ハロウィンのディスプレイに花を取り入れて、いつもとは違う雰囲気の部屋でハロウィンのわくわくした気分を楽しんでみてはいかがでしょうか。ハロウィンに飾る花や贈る花を探している方は、ぜひフラワーギフトラボをご利用ください。